今年も正月は台湾で！訪台は４度目になりました～(8)「野柳地質公園」で、奇岩を見ました！

2015/12/30 - 2016/01/03

今年も正月には台湾に行きました。
これで３年連続４度目の訪台ですが、今年は年末３０日に日本を出て、年が明けた３日に帰国というこれまでになかったパターンでした。

１月２日になりました。
「基隆」で一泊をしましたが、もう明日は帰国・・・（悲）。
一日動くことが出来るのはこの日だけになってしまいました。
まずは、「野柳地質公園」に行ってみます。

☆ (1)飛行機は初めてのトランスアジア航空。夕食は「火鍋」！
☆ (2)異国情緒たっぷりの「淡水」の街を歩きました！
☆ (3)引き続き「淡水」散策を楽しんでおります！
☆ (4)いよいよ「台北１０１カウントダウン花火」！
☆ (5)「台湾総統府」一般公開で、建物内を見学！
☆ (6)「二二八和平公園」では、台湾リスにも遭遇！
☆ (7)台北を出て、「基隆」に２泊します！
★ (8)「野柳地質公園」で、奇岩を見ました！
☆ (9)急遽、大混雑の「九ｲ分」へ行くことに！
☆(10)バスを乗り継ぎ、帰国の途に。

エリア 基隆(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: トランスアジア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

基隆での一夜が明けました。
ホテルの朝食です。
フロントのすぐ前が食堂になっています。

お粥のトッピング類でしょうか？

キールン インペリアル ホテル ホテル

種類は多くは無いけど、美味しそうな料理が並んではいます。

中華パン。
蒸篭で蒸されていて、熱々です。

これも、お粥に入れる？

おぉ！
魯肉飯の豚バラ肉の煮込み。
これは楽しみだ〜。

私が持ってきたおかず。

左から、青菜（青梗菜）、油揚げの煮込み、塩味のついたゆで卵、ピーナッツ。

どれも、結構美味い。

魯肉飯！！

屋台では２０元（８０円）ほどですが、食べられなくここまで来ていたので、大変ラッキーでした。

これこそ、台湾のソウルフード。

水はこんなのがありました。

お客さんは、中国人ばかり。
大陸の人も、台湾の人もいるようですが、やはり大陸の人が多い。

さっきの中華パンに、魯肉飯の豚バラ肉を挟んでみました。
これは、文句なしの一品になった！

予想以上に朝食が美味しくて、少々食べ過ぎました。

今日は、まず「野柳地質公園」にバスで行って、基隆まで戻って今度は「十分」にでも行こうかと思っています。

バスのターミナルのある「基隆」駅に向かっていますが、なにやら寺廟がみえます。

後で調べたら、これが「城隍廟」でした。
昨日行った「基隆慶安宮」と夜市街にある「基隆奠濟宮」とともに、基隆三大廟の一つといわれています。

城隍廟 寺院・教会

基隆港にくればすぐ目立つ、基隆で最も高層のビル。
ここに１８Ｆ以上は、「萊茵商旅（ライン　イン　ホテル）」というホテル。
調べると、割合安いらしい。
ここにすれば良かったと、軽く後悔しました（笑）。

多分、凄く景色いいと思います。

「基隆」からは、「台湾好行バス」のツアーを利用します。
「台湾好行バス」は、台湾各地の主要駅から、バスで色んなスポットの観光に出かけられるという優れもの。

「基隆」からも何コースかありますが、「野柳地質公園」まで行く「龍宮お宝探し西岸ライン」というコースに乗ります。
９：００基隆発です。

「台湾好行バス」、日本語のサイトもあり、便利です。
http://www.taiwantrip.com.tw/Profile/

台湾好行 バス系

「台湾好行バス」のバス停は、基隆旅客センター前です。
このとき、旅客センターは、まだ開店前でした。

セブイレブンでコーヒー注文。

ここの店内も、台湾各地のセブンイレブンとほぼ同じでした。

これは、「國光客運」基隆バスターミナルのチケット売場です。

「基隆旅客センター」がオープンしました。

ウェルカム〜。

パンフレット類などがあります。
日本語版もありましたよ。

このとき、日本語の出来る方は、いないようでした。

基隆駅前の風景です。

歴史を感じる建物ですが、デパートか何かのようでした。

台湾鉄道の「基隆」駅。
可愛らしい。

基隆駅 駅

出発予定の９：００に約１５分遅れでバスが到着です。
「台湾好行」ですが、運行は「基隆客運」が委託を受けているのでしょう。

約１時間に１本の運行で、「龍宮お宝探し西岸ライン」は、基隆駅⇔情人湖公園⇔大武崙工業エリア⇔翡翠湾⇔亀吼漁港⇔野柳地質公園のコースを運行します。

チケットは、乗降り自由の一日券で５０元（２００円）、その他は１回ごとに１５元（６０円）という安さ。
悠遊カードでも乗ることが出来ます。

小一時間で、「野柳地質公園」に到着です。

出発が遅れたので、１０時を過ぎていました。

野柳風景特定区 国立公園

チケット売場ですが、ご覧の通り大混雑です。

チケットです。

大人８０元（３２０円）と、ここも安い。

トラベルインフォメーションセンター。

台北ナビの紹介記事では、「ここの最大のポイントはトイレがキレイなこと」ってありましたが、まぁ普通だった・・・（笑）。

日本語パンフレットもありました。

「野柳地質公園」公式ＨＰもあります。
http://www.ylgeopark.org.tw/JPN/info/YlIntroduction_jp.aspx

ここが、入場口です。

入場して、まだ海岸に着いていませんが、早速このような奇岩に遭遇。

有名な「女王頭（クイーンズヘッド）」にも似ていますが、これではないらしい。
これは、「女王の頭?」と呼ばれるらしい。

しばらく進んでいきます。

「野柳地質公園」は、岬のようになっていて、入口から岬の端までの長さは、およそ1.7?m、幅は一番広い所でも300?だそうですが・・・。

見えてきました。

野柳の地層は、主に傾いた層状の堆積岩で構成されています。
軟弱な岩層は、海水に侵食されて凹み、湾になります。
一方、逆に硬くて侵食に強い岩石は、突き出て岬になります

凹んだところと、突き出ているところが交互に見えますね。

小さい湾と岬が交互に続きます。
写真は、岬の先端近く。

ＮＨＫのＢＳプレミアムの１月１６日(土)放送の「体感！グレートネイチャー「“怪速”！大隆起の絶景〜美麗島 台湾〜」」では、台湾という島が、地下深くのプレート大衝突により、いまでも「世界最速の大隆起」が行われていて、台湾にしかない独特の地形を形成しているということが紹介されていました。
この野柳の地形も、本来なら地中深くで何万年も時を経て硬くなるはずの岩石が、隆起によって未成熟のまま地表に出てきた結果、軟弱な岩層が侵食されて形作れたと考えられています。

もっとも、番組では野柳はちらっとしか紹介されていず、「世界最速の隆起が生んだ”月世界”と呼ばれる泥岩地帯が20キロに渡って続く」「大隆起によってできた総大理石の峡谷〜黄金峡谷」「台湾の最高峰・玉山（３９５２ｍ)が朝日に赤く染まる」「パステルブルーの海からそそり立つ断崖・清水断崖、高低差は千メートル。台湾の大隆起を物語る」など、まだまだここ以外にも絶景は沢山あるようでした。

目を転じると、ご覧のような奇岩群。
観光客も多いが・・・（笑）。

上が太い球状で、下が細い石柱のような岩石。

これらの岩は、キノコの形をしているので「きのこ岩」と呼ばれます。

公園の入口から進み、これまで小高い展望台から景色を観ていましたが。下に降りて来ました。

案内があります。
この先に、一番有名な「女王頭（クイーンズヘッド）」があるらしいですが、一先ずこの先を真っ直ぐ行ってみます。

こんな感じで、足場はきちんと整えられていて、途中までは車椅子でもＯＫです。

うーん、なんとも不思議。

高さは大きいもので３〜４メートルほどあります。

これは、ハート形？

さて、何でこのような「きのこ岩」ができたのか？？

「野柳地質公園」公式ＨＰによると、
①まず、二組の節理（岩層に外からの力が加わってできた沢山の裂け目）が海面とほぼ垂直になっていると、海水は節理に沿って侵食を進行させ、岩が柱の列のようになります。
②柱の上の層は、カルシウムを含む砂岩層で下の岩層より硬い為、波、季節風や日射しなど同じ条件下でも、異なった侵食が起こります。下の層の岩柱は侵食されやすく、時間が立つと上の部分が太くて下の部分が細いキノコ岩になります。
③プレート同士の押し合いによって、キノコ岩は除々に隆起し、次第に海面から離れます。さらに、海面から出ると雨や風に晒され段々キノコ岩になります。

このようにして大自然が作り出す彫刻が生まれ、今も尚、その作品作りは続いているのです。

頭の部分、首の部分の状況の違いによって、キノコ岩は三つの種類に分かれます。

地面が海面より高い位置にあると「細い首の形」になり、中間の位置なら「太い首の形」になります。
さらに、低い位置なら「首がない形」になります。
首が細くなりすぎるとキノコ岩の頭をささえられずに首が折れてしまうのだそうです。

堆積した岩石の成分の違いによって、侵食のスピードに違いが生じ、このように網目状になっている岩も。

こちらは、大小の穴があってハチの巣のように見えます。

奇岩の一つひとつには名前が付いているようですが、全部押さえることは出来ませんでした。

海面から隆起した後は、海水で浸食されることはなくなるものの、風や雨、日光などで浸食されるんですね。

これも、何万年か後には首が落ちるんでしょうね。

中生代のウニの化石「スクテラ」。

これ、沢山ありました。

「きのこ岩」みたいなものは無いですが、このような景色は、高知県の足摺岬近辺に竜串というところで見られます。
「見残し海岸」と呼ばれています。
ただ、規模はこちらが断然大きいです。

このようなものもあります。
真ん中の丸いのを「結核」と呼ぶらしい。
「結核」は周囲の砂岩より硬いので侵食には抵抗力が強く、海水が砂岩を侵食する際に、ボール状の結核が地面に少しだけ突き出るという仕組みです。

それにしても不思議な姿です。

地面に引かれた赤い線より先に行っては駄目なんですが・・・。

監視員が回っていて、見つかればピピッと笛を吹かれますが。

「女王頭（クイーンズヘッド）」のある方まで来ました。

これが、「女王頭（クイーンズヘッド）」。
なるほど、いいネーミングです。

記念撮影に順番待ちで次々と人が写り込みます。

残念ながら、必ず誰かが写る・・・（笑）。

結局、パンフレットにあるような「女王頭（クイーンズヘッド）」だけの写真は無理でした。

ここは、人気の観光地らしく人がやたら多かった。
遠くにいるのも人。

中国人の団体と、珍しく韓国人も多かった。

「きのこ岩」が出来るメカニズムを頭では理解できても、それにしても大自然の不思議・・・。

典型的な「きのこ岩」。

「キャンドル岩」。

蝋燭に似てる？

「カメ岩」？

節理と岬の延びて行く方向が交わると、節理は波に浸蝕されて広がり、海触溝になります。
海触溝を渡れるように、多くの橋がありました。

何か名前が付いているはず・・・。

たっぷり堪能し、そろそろ出口方向に向かいます。

海岸を離れ、出口に向かう途中にありました。

これは、豹だったかトラだったと思います。

大勢の観光客で、「女王頭（クイーンズヘッド）」には人が写りこむし、名前のある有名な岩も撮り逃しましたが、楽しめました。

出口を出ると、駐車場の脇に簡易アーケードがあって、お決まりの市になっていました。

こちらは、基本的には海のものが多いです。
スルメなどの乾物類。

海苔とか海藻類。

「イカのつみれ」とあります。
イカミンチボールですね。

これは「ホットドック」？

この２つを注文。
おばちゃんが、油に入れてくれて、２度揚げしてくれます。

熱々で美味い。

また別の店。

麺とスープを注文。

すぐ横で座っていただきました。

スープはちょっと酸味のある「酸辣湯」。
スープはまぁまぁでしたが、麺は中華麺でしたが、腰が全く無くちょっと失敗（笑）。

店のお嬢ちゃんでしょうか、手伝いしていました。

「野柳地質公園」の駐車場横には、アシカなどのショーが見られる施設もありました。

「野柳地質公園」入口近くのチケット売場ですが、私たちが来た時より格段の混雑です。
ＨＰによると、３０００名で入場制限が入るそうです。

基隆に戻るため、「台湾好行バス」を待っていますが、予定の１２：００になってもバスは一向に来ません。バス停は、駐車場の隅のほうです。

一方、駐車場にはカラフルな大型バスがドンドン入ってきます。
大方は大陸の中国人。
案外、韓国人も多かったけど、日本人は少なかった。

駐車場の道路を挟んだ向こう側には、魚介類を中心とした料理屋が数軒とセブンイレブンがあります。

ある店のメニューをズームアップして撮りました。
炒飯７０元（２８０円）とは安い！

セブンイレブンで、台湾製のアーモンドチョコを買いました。
これ、案外美味かった。

約２０分遅れで、バス到着。
乗り込みます。

台湾好行 バス系

「台湾好行バス」で、野柳地質公園から基隆までは約１４?。
４０分ほどで、基隆に到着です。

基隆港です。

この後は、台湾鉄道を利用して「十分」に行く予定にしていますが・・・。

(9)に続きます。
http://4travel.jp/travelogue/11091376

基隆港 駅