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東京国立博物館の本館北側に広がる庭園は、池を中心に5棟の茶室を配し、四季折々の花や紅葉に彩られる憩いの 空間です。かつてあった動植物の研究部門「天産部」の名残で、珍しい樹木や野草が植えられているのも特徴です。また、5代将軍徳川綱吉が法隆寺に献納した 五重塔や、石碑や燈籠などが庭園には遺されています。<br />※春と秋の庭園開放では、庭園を自由に散策いただけます<br />春の庭園開放:2016年3月15日(火)〜4月17日(日)  10:00〜16:00 <br />秋の庭園開放:2016年10月25日(火)〜12月4日(日)  10:00〜16:00<br /><br />春草廬 しゅんそうろ<br />江戸時代、河村瑞賢(かわむらずいけん1618〜1699)が摂津淀川改修工事の際に建てた休憩所で、その後大阪へ、さらに原三渓(1863〜1939)に よって横浜の三渓園に移され、昭和12年(1937)に埼玉県所沢市にある松永安左エ門(耳庵・1875〜1971)の柳瀬荘内に移築されました。昭和 23年に柳瀬荘が当館に寄贈され、昭和34年に春草廬は現在の位置に移されました。入母屋(いりもや)の妻に掲げられた「春草廬」の扁額は、能書家として 知られる曼殊院良尚法親王(1622〜1693)の筆で、三渓が耳庵に贈ったものです。 <br /><br />転合庵 てんごうあん<br />小堀遠州(1579〜1647)は八条宮から茶入「於大名(おだいみょう)」を賜った際に、その披露のために京都伏見の六地蔵に茶室転合庵を建てました。1878年、京都の寂光寺に伝わっていた転合庵を、渡辺清(福岡県令、福島県知事、男爵)が譲り受け、東京麻布区霞町に移築。その後、三原繁吉(日本郵船の重役。浮世絵コレクター)へと所蔵者が変わっています。三原は茶入「於大名」も入手し、茶室転合庵とゆかりの茶入「於大名」がここで再び巡り合うこととなりました。その後、塩原又策(三共株式会社 今の第一三共の創業者)を経て、妻の塩原千代から1963年に茶入とともに当館に寄贈されました。 <br /><br />六窓庵 ろくそうあん<br />慶安年間(17世紀中頃)に奈良の興福寺慈眼院(じげんいん)に建てられた金森宗和(かなもりそうわ 1584〜1656)好みの茶室。もとは興福寺大乗院 内にあり現在奈良国立博物館に移された八窓庵、東大寺塔頭四聖房の隠岐録(おきろく)とともに大和の三茶室といわれました。明治8年(1875)に博物館 が購入、解体輸送中に伊豆で船が難破しましたが、幸い材は流失をまぬがれて明治10年に当館に移築されました。その後、第二次大戦中再び解体され疎開しま したが、昭和22年(1947)9月、数寄屋の名工木村清兵衛により現在の位置に再建されたものです。水屋、寄付、腰掛などは明治14年に古筆了仲(こひ つりょうちゅう)によって設計、増築されたものです。にじり口にある手水鉢(ちょうずばち)は四方仏水盤といわれる形式のもので、延長3年(925)関白 藤原忠平が建立した山城国法性寺の石塔のひとつでした。その後、銀閣寺を経て所有者がいく人か変わり、明治18年に博物館の所有になりました。 <br /><br />応挙館 おうきょかん<br />尾張国(現在の愛知県大治町)の天台宗寺院、明眼院(みょうげんいん)の書院として寛保2年(1742)に建てられ、後に東京品川の益田孝(鈍翁・ 1848〜1938)邸内に移築、昭和8年(1933)当館に寄贈され、現在の位置に移されました。室内に描かれている墨画は、天明4年(1784)、円 山応挙(まるやまおうきょ 1733〜1795)が明眼院に眼病で滞留していた際に揮亳したものであると伝えられています。床張付に老松と石と竹、腰障子 に稚松と石と竹を描いています。 ※ 応挙館の障壁画については、作品保護のため複製画に差し替えました(2007年8月)。  <br /><br />九条館 くじょうかん<br />もと京都御所内の九条邸にあったものを東京赤坂の九条邸に移した建築で、当主の居室として使われていました。昭和9年(1934)九条家から寄贈され、現在 の位置に移築されました。床張付、襖などには狩野派による楼閣山水図が描かれており、欄間にはカリンの一枚板に藤花菱が透かし彫りされています。 <br /><br />五重塔<br /> 高さ570センチメートルの銅製の塔。最上部の相輪には龍が絡み付き、垂木(たるき)、斗拱(ときょう)の組み物の細部まで入念に作られています。基壇に第 五代将軍徳川綱吉(1646〜1709)が法隆寺に奉納した旨の銘文「大和国法隆寺元禄元年十二月日常憲院徳川綱吉」が線刻されています。綱吉の存命中 (宝永6年・1709没)に、院号と俗名を併記することは一般的になく、没後奉納時の年号と施主の銘文が書き加えられたのでしょう。 <br />(http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=121 より引用)<br /><br />東京国立博物館は、日本と東洋の文化財(美術品、考古遺物など)の収集保管、展示公開、調査研究、普及などを目的として独立行政法人国立文化財機構が運営する博物館である。<br /><br />1872年(明治5年)に創設された、日本最古の博物館である。東京都台東区の上野恩賜公園内にある。本館、表慶館、 東洋館、平成館、法隆寺宝物館の5つの展示館と資料館その他の施設からなる。2015年3月31日時点で、国宝87件、重要文化財634件を含む収蔵品の総数は116,268件で、これとは別に、国宝56件、重要文化財256件を含む総数3,064件の寄託品を収蔵している。このうち陳列総件数は約7,200件である。2014年度の来館者数は約191万人。<br />(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用)<br />  <br />東京国立博物館 については・・<br />http://www.tnm.jp/

東京国立博物館-2 本館北側庭園 紅葉のころ散策 ☆茶室5棟を配して

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2015/12/01 - 2015/12/01

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マキタン2

マキタン2さん

東京国立博物館の本館北側に広がる庭園は、池を中心に5棟の茶室を配し、四季折々の花や紅葉に彩られる憩いの 空間です。かつてあった動植物の研究部門「天産部」の名残で、珍しい樹木や野草が植えられているのも特徴です。また、5代将軍徳川綱吉が法隆寺に献納した 五重塔や、石碑や燈籠などが庭園には遺されています。
※春と秋の庭園開放では、庭園を自由に散策いただけます
春の庭園開放:2016年3月15日(火)〜4月17日(日) 10:00〜16:00 
秋の庭園開放:2016年10月25日(火)〜12月4日(日) 10:00〜16:00

春草廬 しゅんそうろ
江戸時代、河村瑞賢(かわむらずいけん1618〜1699)が摂津淀川改修工事の際に建てた休憩所で、その後大阪へ、さらに原三渓(1863〜1939)に よって横浜の三渓園に移され、昭和12年(1937)に埼玉県所沢市にある松永安左エ門(耳庵・1875〜1971)の柳瀬荘内に移築されました。昭和 23年に柳瀬荘が当館に寄贈され、昭和34年に春草廬は現在の位置に移されました。入母屋(いりもや)の妻に掲げられた「春草廬」の扁額は、能書家として 知られる曼殊院良尚法親王(1622〜1693)の筆で、三渓が耳庵に贈ったものです。

転合庵 てんごうあん
小堀遠州(1579〜1647)は八条宮から茶入「於大名(おだいみょう)」を賜った際に、その披露のために京都伏見の六地蔵に茶室転合庵を建てました。1878年、京都の寂光寺に伝わっていた転合庵を、渡辺清(福岡県令、福島県知事、男爵)が譲り受け、東京麻布区霞町に移築。その後、三原繁吉(日本郵船の重役。浮世絵コレクター)へと所蔵者が変わっています。三原は茶入「於大名」も入手し、茶室転合庵とゆかりの茶入「於大名」がここで再び巡り合うこととなりました。その後、塩原又策(三共株式会社 今の第一三共の創業者)を経て、妻の塩原千代から1963年に茶入とともに当館に寄贈されました。

六窓庵 ろくそうあん
慶安年間(17世紀中頃)に奈良の興福寺慈眼院(じげんいん)に建てられた金森宗和(かなもりそうわ 1584〜1656)好みの茶室。もとは興福寺大乗院 内にあり現在奈良国立博物館に移された八窓庵、東大寺塔頭四聖房の隠岐録(おきろく)とともに大和の三茶室といわれました。明治8年(1875)に博物館 が購入、解体輸送中に伊豆で船が難破しましたが、幸い材は流失をまぬがれて明治10年に当館に移築されました。その後、第二次大戦中再び解体され疎開しま したが、昭和22年(1947)9月、数寄屋の名工木村清兵衛により現在の位置に再建されたものです。水屋、寄付、腰掛などは明治14年に古筆了仲(こひ つりょうちゅう)によって設計、増築されたものです。にじり口にある手水鉢(ちょうずばち)は四方仏水盤といわれる形式のもので、延長3年(925)関白 藤原忠平が建立した山城国法性寺の石塔のひとつでした。その後、銀閣寺を経て所有者がいく人か変わり、明治18年に博物館の所有になりました。

応挙館 おうきょかん
尾張国(現在の愛知県大治町)の天台宗寺院、明眼院(みょうげんいん)の書院として寛保2年(1742)に建てられ、後に東京品川の益田孝(鈍翁・ 1848〜1938)邸内に移築、昭和8年(1933)当館に寄贈され、現在の位置に移されました。室内に描かれている墨画は、天明4年(1784)、円 山応挙(まるやまおうきょ 1733〜1795)が明眼院に眼病で滞留していた際に揮亳したものであると伝えられています。床張付に老松と石と竹、腰障子 に稚松と石と竹を描いています。 ※ 応挙館の障壁画については、作品保護のため複製画に差し替えました(2007年8月)。

九条館 くじょうかん
もと京都御所内の九条邸にあったものを東京赤坂の九条邸に移した建築で、当主の居室として使われていました。昭和9年(1934)九条家から寄贈され、現在 の位置に移築されました。床張付、襖などには狩野派による楼閣山水図が描かれており、欄間にはカリンの一枚板に藤花菱が透かし彫りされています。

五重塔
高さ570センチメートルの銅製の塔。最上部の相輪には龍が絡み付き、垂木(たるき)、斗拱(ときょう)の組み物の細部まで入念に作られています。基壇に第 五代将軍徳川綱吉(1646〜1709)が法隆寺に奉納した旨の銘文「大和国法隆寺元禄元年十二月日常憲院徳川綱吉」が線刻されています。綱吉の存命中 (宝永6年・1709没)に、院号と俗名を併記することは一般的になく、没後奉納時の年号と施主の銘文が書き加えられたのでしょう。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=121 より引用)

東京国立博物館は、日本と東洋の文化財(美術品、考古遺物など)の収集保管、展示公開、調査研究、普及などを目的として独立行政法人国立文化財機構が運営する博物館である。

1872年(明治5年)に創設された、日本最古の博物館である。東京都台東区の上野恩賜公園内にある。本館、表慶館、 東洋館、平成館、法隆寺宝物館の5つの展示館と資料館その他の施設からなる。2015年3月31日時点で、国宝87件、重要文化財634件を含む収蔵品の総数は116,268件で、これとは別に、国宝56件、重要文化財256件を含む総数3,064件の寄託品を収蔵している。このうち陳列総件数は約7,200件である。2014年度の来館者数は約191万人。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用)

東京国立博物館 については・・
http://www.tnm.jp/

旅行の満足度
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル
旅行の手配内容
個別手配

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