2015/11/10 - 2015/11/30
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Sevillaさん
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昨年に続いて晩秋のスペイン一人旅、今年は「古城を訪ねて」がテーマです。
パラドールで古城という条件で探し、その中からカルドナとハエンを選びました。
さらに好きなガウディ関連でバルセロナを散策、その後ガウディが影響を受けたというモンセラットにも泊まりました。
第一編はバルセロナとモンセラットです。
モンセラットは過去に何度か来ていますが、いつも日帰りで日中の混んだ時間での観光だったので、今回は現地に宿泊し早朝や夕刻など人の居ない時間を楽しんできました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
過去二度のロスバゲに懲りて航空会社を変更、6年ぶりにKLMに復帰しました。
座席の広いエコノミー・コンフォートという席が、比較的リーズナブルな価格で設定されていたのも選択の理由です。
機内食はエコノミーと同じですが、なるほどゆったりとした座席は実感です。 -
昨年はマドリッドIN/OUTでしたが、今回はバルセロナIN/マドリッドOUTです。
飛行機はアムステルダム経由で予定通りバルセロナ到着、
宿泊は以前泊まったホテル・コロン、旧市街の中にある落ち着けるホテルです。
(到着が夜だったのでこの写真は翌朝撮ったものです。) -
ホテルの正面には大聖堂(カテドラル)、これまで修復工事で足場に囲まれていましたが工事も終わり本来の姿に戻っています。
この聖堂は13世紀末に建設が始められ落成は1450年、なんと150年もの歳月がかかっています。 -
正式名称は「聖十字架と聖エウラリア大聖堂」、守護聖人サンタ・エウラリアはキリスト教の信仰を捨てなかったためにローマ人によってわずか13歳で殉教したとの言い伝えです。
聖堂の正面入口を入ると中の広さに圧倒されます。 -
主祭壇の地下には、サンタ・エウラリアの棺が置かれた地下聖堂があります。
-
カテドラルを出て広場に出ると人で賑わっています、そんな中にあるこの壁画、何とピカソのデザインだそうです。
-
そのまま路地を辿ると、旧市街を通るランブラス通りに出てきます。
まだ午前中なので人通りはそれほど多くありませんが、家族連れで和やかな雰囲気です。 -
海に向かってしばらく行くと、右手にガウディがデザインした「グエル邸」が見えてきます。
今回はガウディ建築もテーマのひとつなので中を見に行きましょう。 -
ここは1886年、若き日のガウディが後援者であるグエル伯爵から受注したものです。
入口でチケットを買って建物内部に入ります。 -
玄関ホールから続く地下の厩舎(きゅうしゃ)です。
当時は馬車を置いたり、そのための馬を繋ぐ場所だったそうです。
細かい石が積み上げられた21本の柱がアーチ状に天井を支えており、この柱が6階建ての屋敷をも支えています。 -
邸宅内部にはこんな綺麗な階段があります。
各階には書斎やサロンがあり、随所に木が使われ靴音が響かないなど実用性も考慮した造りとなっています。 -
屋上には違ったデザインの全20本の煙突があります。
内14本はガウディ独自の手法で細かく砕いたカラフルなタイルやガラス、陶器が使われています。 -
屋上からは遠くにサグラダファミリアが見えます。
バルセロナにあるガウディ建築はこのグエル邸・サグラダファミリアをはじめ7つの作品で「アントニオ・ガウディ作品群」として世界遺産に登録されています。 -
次のガウディ・ポイントはグエル公園、市の北側にあるのでメトロ3号線に乗って向かいます。
下りるのはVallcarca駅、改札を出て「Sortida Parc Güell 」から出ると地上に標識があります。
公園まで少し歩くので、手元のスマホでGoogleMapを見ながら進むと、写真のように公園に向かう屋外エスカレーターが見えました。 -
エスカレーターを何度か乗り継ぐとグエル公園です。
このルートだと最初に公園の裏手、このカルヴァリーの丘に出てきます。 -
ここからはバルセロナ市街を一望でき、遠くにはサグラダファミリアの姿も見えます、
道なりに坂道を下りていくと公園のチケット売場に着きます。
公園は昔は無料だったようですが、今は入場には8.5ユーロのチケットが必要です。
有料になったことで整備も出来るし、怪しげな物売りも排除出来るので良しとしましょう。 -
この公園は元は20世紀初に、グエル伯爵がガウディに依頼して分譲住宅として造ったものですが、結局実現せずグエルの死後にバルセロナ市が買い取って公園としたそうです。
ここは回廊、公園の各所にガウディ・デザインが見て取れます。 -
公園の正面です。
地元の子供達や外国の観光客が大勢来て賑わっています。 -
エントランス脇にある「門番の家」から公園の正面階段を眺めます。
有名なトカゲの置物の周りは記念写真を撮る観光客で一杯です。 -
17時近くになりましたがまだ空は明るいです。
やはりガウディの最後はサグラダファミリア、夕刻で人の少なくなったこの時間が狙い目です。特に並ぶこともなくチケットを購入できました。 -
中に入る前に東側の公園で生誕のファサードを眺めます。
時間的に逆光なので写真映りは良くないのですが、ファサードの重厚な姿が見て取れます。 -
あらためて内部に入ります。
数年前に来たときは内部は工事現場の雑然とした光景でしたが、2010年のローマ法王来訪に合わせて内部を整備、見違えるような姿になっています。 -
入るなり目は上に向いてしまいます。
見上げるばかりの塔内部は、祭壇のイエス像を起点に天に向かって聳え立つ造りです。
以前は完成まであと100年以上とも言われていましたが、現在の完成予定は2026年、あと10年と少しで完成した姿が見られそうです。 -
周りの観光客も皆さん頭を上に向けて、その景観に圧倒されています。
ガウディの構想が、まだ建築途上とはいえこの聖堂に実現しつつあるのでしょう。 -
イチオシ
午後6時半を過ぎると建物全体がライトアップされます。
もう一度東側の公園からその姿を一望、暗くなった夜空を背景にサグラダファミリア全体が淡い光に浮かび上がっています。 -
《モンセラット》
ガウディ繋がりという訳ではありませんが、次の日にバルセロナの北西60kmにある聖地モンセラットに向け出発します。
過去にも何度か来ていますが、これまでは日帰りだったので今回は宿泊、重い荷物を転がしてカタルーニア鉄道R5号線で一路モンセラットに向かいます。
列車が進むと、バルセロナの都会的な風景がやがて岩山の景観に変わってきます。 -
1時間と少し乗りMonistrol de Monserra駅で下車、ここで登山電車Cremallera(クレマレーラ)に乗り換えです。
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下りたホームをそのまま進行方向に進むと、そのままクレマレーラのホームになります。
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ホームで待っていると、やってきましたCremallera(クレマレーラ)、
少し小ぶりの電車です。 -
中は狭いですが見晴らしは良く、徐々に高度を上げていく路線の両側に沿線の街を見下ろして走ります。
-
イチオシ
到着したのがモンセラット駅(Monserra)です。
元は「鋸(のこぎり)山」の意だそうですが、鋸というよりも何か雲が固まって押し寄せてきているような光景です。
ここはあのガウディが何度も来て影響を受けたという聖地、なるほどこの岩山の姿はガウディ建築を想い起こします。 -
駅から荷物を転がして坂を上ること数分、ここが宿泊するホテルHotel Abat Cisnerosです。
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迫りくる岩山の真下です。
部屋はツインのシングルユース、止まったのは広場に面した304号室/日本で言う4階の部屋でした。 -
広場の正面にあるのが大聖堂カテドラル、ホテルから歩いてすぐのところです。
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着いたのが木曜日でしたが、ホテルで一段落した後に大聖堂に行き夕刻のミサに参加しました。
特に予約は要りません、入口に書いてある時刻に大聖堂に行けばいいだけです。
昼間のような大勢の観光客も居らず、静かな中で神父のお話が始まります。
その後はここで暮らしながら学んでいる少年達による讃美歌の合唱、この少年達が少年聖歌隊「エスコラニア」です。
パイプオルガンの音色と透明な歌声が聖堂内に広がりました。 -
入口の脇には地元の信者が捧げた蝋燭の灯が並んでいます。
この大聖堂はベネディクト会のサンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂(Monasterio de Montserrat)といいキリスト教の聖地とされています。 -
表に出ると暗い中に大聖堂の姿が浮かび上がっています。
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この日の食事はホテルのレストランで、写真のように洞窟を模した内装の雰囲気あるレストランです。
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翌朝起きてみると辺りは霧が立ち込めています。
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天気が悪い訳ではないようですが岩山も霧に隠れています。
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大聖堂も霧に包まれて幻想的な姿です。
まだ観光客の来る時間ではないので、人の居ない聖堂内と「黒いマリア像」にご対面しましょう。 -
聖堂内は人がほとんど居らず、正面のイエス像と高いところに黒いマリア像が見えます。(写真中央でこちらを向いているマリア像、分りますか?)
これからあのマリア像の所まで登ってみましょう。 -
聖堂の脇の通路を進むとこんな彫像が迎えてくれます。
ここは普段は黒いマリアを見る為の行列が出来ていますが、今は誰も居なくてひっそりとしています。 -
どこか寂し気な表情の少年像の脇を通って階段を上ります。
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階段を上っていくと「黒いマリア像」に出会えます。
昔、羊飼いの少年達がモンセラットの岩山にきらめく不思議な光を見つけ、辿って行った洞窟の中でマリア像を見つけたという伝説があります。
右手に持った玉に触れると願いが叶うそうです。 -
外に出ると山の上の方は晴れているようです。
そこで聖堂のある場所から更に高所、サン・ジュアンという所に登ってみましょう。 -
広場からはサン・ジュアン行のフニクラが出ています。
かなりの急勾配を歩いて登ことも出来ますが、軽装でもあるしフニクラを利用しました。 -
フニクラの終点が展望台になっています。
ここから見ると大聖堂のあたりの霧は、山の中腹を埋めている雲だったようです。 -
イチオシ
ここまで登ると空は快晴、雲海を見下ろしながらの岩山の眺めが絶景です。
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ここから更に山道が続いています。
高低差はそんなに無さそうなので少し歩いてみましょう。 -
快晴の空の下、家族連れが岩登りに挑戦しています。
お父さんの指導の下、登っているのは10歳くらいの女の子・・・ -
女の子はお父さんを置いてどんどん登っていきます。
下で見ているこちらの足が竦みそうです。 -
こちらの家族は更に幼い子供が岩登りをしています。
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もう少し歩くとサン・ジュアン祈祷庵があります。
中に入ることは出来ませんが、かつて隠修士が住んでいたという祈祷庵の佇まいが絵になる光景です。
フニクラの駅から20分位歩いたでしょうか、まだ山道は続きますがこの辺で引き返すことにしましょう。 -
イチオシ
振り返ると見渡す限りの雲海と岩山、ここモンセラットでの印象的な光景でした。
長くなったので続きは旅行記第2編で、
次はいよいよ今回のテーマ「古城を訪ねて」の第一弾、古城カルドナに向かいます。
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