2015/11/10 - 2015/11/30
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Sevillaさん
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晩秋のスペイン第二編はいよいよ古城カルドナです。
古城とはいえ、今は内部を改装しパラドール・カルドナとして宿泊が出来ます。
9世紀にアラゴン軍司令官カルドナ侯によって建てられた城ということで、パラドールの名称もそこからきています。
ピレネーの山裾にある小高い丘の頂にあり、重厚で美しい姿が見て取れます。
場所はバルセロナから北西に約100km、モンセラットに行く時に乗ったカタルーニア鉄道R5号線を使って更に先へ行くのですが・・・
メジャーな観光地なら大抵は公共交通機関で行けるのですが、ここはそうはいきません、先ずは辿り着くまでが大変でした・・
では旅行記をご覧ください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
カルドナはバルセロナの北西約100km、モンセラットから更に先になります。
しかも鉄道R5号線は手前のManresa止まりで、あとはタクシーを使うしかありません。
モンセラットから登山鉄道でMonistrol de Monserra駅まで戻り、ここからManresaに行こうとしましたが鉄道便は1時間に1本、だれも居ないホームで1時間近く待たされました。 -
タクシー乗り場が無い!!
R5号線に乗り終点Manresa_Baixadorまで来たのですが、駅を出てもタクシー乗場が無い、これではカルドナ城まで移動できません。
さぁ困った、通行人にタクシーは?と聞いても「あっちの通りで待っていれば通るかも・・」との答え、20分位荷物を転がして通り沿いに歩いたけどタクシーには全く出会いません。
ちょうど道端のカフェの前に店主らしい人が居たので「タクシーに乗りたい」と言うと、電話をして呼んでくれるとのこと、助かった・・・
せっかくなのでそのカフェで遅い昼食を摂っていると、来ました迎えのタクシーが!
店主にお礼を言ってタクシーで一路カルドナへ・・、苦労しました。 -
タクシーに30分くらい乗っていると、丘の上に城らしき姿が見えてきました。
あれがカルドナ城、本日の宿泊先ですね。
タクシーは細い道をどんどん登っていきます。 -
丘の頂上に着くとありました、見慣れたパラドールの標識が。
タクシー料金は50ユーロ、個人タクシーでしたがメーター通りの請求です。
運転手に感謝して少しばかりチップを渡しました。 -
ここは9世紀の古城をそのままパラドール(国営ホテル)にしています。
前の写真中央にある入口を入るとこんな中庭(?)が・・ -
右手のドアを入るとレセプションです。
カウンターでチェックインしてもらい、これで無事パラドールの住人になれました。 -
レセプションの前にはこんな落ち着いた雰囲気のロビーがあります。
-
ロビーの片隅にはこんな刀剣も飾ってあり、値札も付いているので売っているのでしょう。
でも刀剣なんてお土産に買っても、きっと空港で没収されるのでしょうね。 -
チェックインすると、こんなパラドール内の案内図を貰いました、
これを見ると地上階と思っていたレセプションRecepcioは4階なのですね。
アサインされた部屋は704号室、一番上の階です。
レセプションから右のエレベーターで7階に上がってすぐのところが部屋、
あと部屋からレストランへは左のエレベーターで4階まで下りて後は階段で・・ -
レセプションの「ご案内しましょうか」を断って、案内図を頼りに部屋まで行きます。
早く城内(=ホテル内)に慣れないと・・
古城ですが中はホテルとして改装してあります。
でもこの廊下、あっちへ行きこっちへ曲がりと、これは迷うこと必至です。 -
ここが704号室、
落ち着いた内装で良い感じですし・・、それになんとベッドは天蓋付きです。
これはもうすっかり中世の気分、でも夜中に何か出てきそうな・・
(ネットの噂では実際に近くの712号室にはその何かが出るそうです。) -
部屋で一段落した後は、例の案内図に従って6階のバルに行ってみます。
パラドール・アミーゴス(友の会)会員なので、さっきレセプションで貰った特典のドリンク・サービス券を使用、ここは迷わずグラスワインをオーダーです。 -
バルは6階なのですが入口と反対側のドアを開けるとこんな屋上に出ます。
(7階建ての6階バルから出ると屋上・・複雑な構造です)
バルの外はテラス席になっていて、もう夕暮れでしたがライトアップが綺麗です。 -
テラス席にはこんな塔があります。
これは「乙女の塔」と呼ばれイスラムの若者に恋をしたキリスト教徒のお姫様が、親の反対に遭い幽閉され死んでいった所だという伝説が残っています。
こんな謂れのある塔がバルのテラス席の傍に・・ -
夕食はパラドール内のレストランで、
6階のバルから4階に降り、更に階段を上るとこんな部屋に着きます。
ここはレストランの前室、レストランに入る前にお酒を飲みながら談笑する場所なのでしょう。
写真の通り石造りの内装で、これは食事前の雰囲気満点です。 -
ここはレストラン、ここも中世の雰囲気を持った石造りのアーチが印象的です。
他にも宿泊客が何組か居ましたが、皆さん静かに談笑しながらの食事です。
やはり何時も行く日本の居酒屋とは違うなぁ・・・ -
料理はアミューズから始まってオードブル、メイン、デザートと続きます。
写真はオードブルで頼んだイベリコ豚の生ハム、これで一人前の前菜ですから大変な量です、しかもこの後にはメイン料理が出てきます。
でもこの生ハム、さすが日本のスーパーで売っているものとは味も香りも違います。
ワインを飲みながら全ていただきました、ごちそうさまでした。 -
翌朝は晴天、城のあるところは高台なので、遠く街が雲に覆われているのが見て取れます。
なんとも爽やかな景観ですね。 -
昨夜は上がらなかった「乙女の塔」から辺りの風景を見てみましょう。
-
塔からの眺めはカルドナの街を一望できます。
-
南東の方角には、遠くに昨日まで居たモンセラットの稜線が覗いています。
確かにここから見るとモンセラット=鋸(のこぎり)山の名も分かりますね。 -
イチオシ
城の周りを歩けるように道が周回しています。
見上げると朝の日差しにカルドナ城がその優美な姿を見せています。 -
《岩塩坑へ》
城から眺めると南の方角にこんな景色が・・、あの平らな所は何でしょう。
レセプションの人に聞くと、あそこは岩塩採掘の施設だったそう、
カルドナは昔は岩塩で栄えた街、今はもう採掘はしていないけど昔の坑道を観光客に見せてくれるそうです。
歩いても行ける距離だそうなので、天気もいいし見に行ってみましょう。 -
城のある丘を下りて岩塩坑に向かいます。
途中は一本道、歩道も整備されているし手元のGoogleMapを見ながら行くと迷いません。 -
緑の鉄塔を目指して2kmほど歩くと、採掘の関連施設でしょうか、
幾つかの事務所らしい建物が見えます。 -
見学者の為の表示もあり、案内に従って受付事務所に行きます。
スペイン語なので意味は解りませんが、Sal(塩)とあるので「岩塩坑を探検しよう」とでも書いてあるのでしょう。 -
受付で見学料8.5ユーロを払うと、パンフレットと頭に被る防塵ネットが渡されます。
見学には女性ガイドが同行してくれるそうです。
説明はカタルーニア語だけどいいですか?と聞かれたのでOKしました、解らないけど・・
出発は11時半なので、その時間にバス乗場に来るようにとのことです。
(通常、平日は11:30と13:30の2回、土日は10時から30分ごとに実施だそうです。) -
これが坑口まで行くバスです。
トレーラーの荷台を改造して座席とビニールの覆いを掛けただけですね。
時間になると数人の見学者と一緒にこの「見学バス」に乗り込みます。 -
バスは岩塩坑の入口まで進みます。
周りは全て岩塩で出来た山、斜面には塩の結晶が光っています。 -
周りの岩山は全て岩塩だそうです、これはすごい光景ですね。
-
向うに見えるのが坑口でしょう。
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バスを下りてから歩いて坑口へ向かいます。
見学者の中で日本人は自分ひとり、家族連れなのか女の子が一人見えます。 -
山肌を近くで見ると、尖った塩の結晶が見て取れます。
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入口でヘルメットを渡されます、洞窟の中での事故防止なのでしょう。
坑口を入るとこの景観、まさに鍾乳洞ですね。 -
中は見学者コースとして整備されていて、灯りもあるので迷うことはありません。
女性ガイドがポイントごとに説明してくれるのですが、何せカタルーニア語なので・・?? -
見学者も記念に写真を撮っています。
ここは地元の人にとっても絶好の観光ポイントなのでしょう。 -
岩塩のツララがすごいですね、今でもその先端からは水が滴り落ちています。
指に付けて舐めてみると確かに塩辛いです、ツララはまだ成長しているのですね。 -
-
場所によって色は違いますが、尖った塩の結晶が見えます。
-
入口とは離れたところに坑道の出口があります。
岩塩坑は正に鍾乳洞、石灰か岩塩かの違いだけで理屈は同じなのでしょう。 -
-
こんな規模の岩塩坑はスペインでもここだけなのでしょうか。
この岩山全体が岩塩とは・・、貴重な体験でした。 -
イチオシ
岩塩坑から見るとカルドナ城全体が眺められます、丘の上の9世紀の古城です。
中世の城や巨大な岩塩坑・・、日本では得られない体験でした。
長くなったので続きは第三編へ・・
この後はバルセロナに戻って飛行機でセビージャへ、そして古城の第2段ハエンへ向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 夏への扉さん 2016/01/04 23:04:01
- 素敵ですね!
- Sevillaさん、こんばんは。
カルドナの旅行記、待ってました!
やっぱり古城ホテルは素敵ですね。
岩山の上にあって、伝説まで残っていて・・・
(私は霊感ないので大丈夫)
でも、行くのは大変だったんですね。
私も公共交通機関しか使えないので、電車やバスの便がない町は難しいです。
それに駅からそんなに遠くないパラドールでも、荷物があるので駅前にタクシーがないと困る場合があります。白タク乗ってしまったり、電話で呼んだり、坂道歩いて頑張ったり。(高台にあること多いですから)
カルドナ、Sevillaさんが苦労してくれたおかげで、往復で100ユーロ覚悟すれば行けること、タクシーを店で呼んでもらえばいいことがわかったので、行けるかな?
岩塩の岩山の見学も面白そう!
では、続きをお待ちしています。
なつ
- Sevillaさん からの返信 2016/01/05 08:46:18
- RE: 素敵ですね!
- 夏さん、書き込みありがとうございます。
> (私は霊感ないので大丈夫)
私も霊感ないのか何も出ませんでした。
でも油断大敵、今度は違う部屋に出るかもしれません・・
> でも、行くのは大変だったんですね。
そう、カルドナ城まで辿り着くのが大変でした。
旅行記には書かなかったのですが、R5号線では終点のManresa_Baixador駅で降りたのですが、実はその一つ前のManresa_Alta駅で下りればタクシー乗場もバスターミナルもあったのでした、パラドールに着いてから教えてもらいました。
帰りにはタクシーでそのAlta駅まで行ったのですが、料金はほとんど変わらずで見事なターミナル駅でした。
夏さんのニューヨーク旅行記も楽しませてもらっています。
もう第二編、さすが夏さん書くのが早いですね。
Sevillaも頑張って続きを書こうと思っています。
では
Sevilla
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