2015/10/27 - 2015/10/27
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デブと某医さん
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学生時代の友人が京都西陣で俳句と水彩の二人展「獺祭(だっさい)展」を開きました。数人で「冷やかし」ならぬ「賑やかし」に訪ねました。その後、近くの上七軒界隈、北野天満宮を散策しました。
此頃、あまりに4トラにご無沙汰していますので、「存在証明がわりりのUP」で申し訳ありません。
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京都西陣の町屋アトリエ。あたりから機を織る音が聞こえてきます。
展名の「獺祭」とは、カワウソが自分で捕った魚を食べること。唐の詩人にちなむ謂われもありますが、「酒を呑みながら自作の書や絵を眺め悦に入る風」と言ったところでしょうか。
格子戸を入ると細長い土間に数点、八畳程の京間に十数点余が展示されていました。奥は画家の住居兼アトリエ、京町屋らしく間口は狭いが奥行があります。 -
真夏日や禅堂のごとくジャズ喫茶。
京都で暮らしたことのある方であれば盆地京都の真夏の暑さをよくご存じでしょう。人権侵害であり人道にもとる「クソ暑さ」です。
京都に多いのが喫茶店。今では流行らなくなった名曲喫茶、リバイバルで人気が復活しつつあるうたごえ喫茶、そして根強いファンに支えられるジャズ喫茶。
なぜ「禅堂のごとく」なのか?訊きませんでしたが、求道者然としたところがなるほど頷けなくもありません。 -
このひとと座れば春のまん中に。
このひと!がどなたかは存じません。しかし還暦をとうに過ぎても青くさいことを普通に言う、否、言えるやつです。同窓会で会った女性に「きょうは貴女に会うために来ました」と、みんなに言うやつですからね、普通に自然に・・・。 -
横顔のきれいなひとと花を見る。
横長に崩しているところが外連味!かなっ。まあ大抵のひとは正面より横顔が綺麗なものです。だから「横顔がきれい」であることなどどうでもいいんでしょうね。いっしょに花をみたいひとに、ついで!にさり気なく「美しい」と言いたいのでしょう。
私なら 「横顔のきれいなひとの鼻を見る」 かなぁ・・・。
蛇足ながら、いま評判のNHK「朝がきた」のヒロイン波瑠さんの高〜い!鼻が気になって仕様がありません。 -
かのひとはいまどのあたり若葉雨。
だからね、青くさいでしょ!? 「このひと」だとか「かのひと」だとか・・・。み〜んな女性ですからね、それも若い女性 or かつては若かった女性ばかり・・・。
「いまどのあたり」か気遣うシテュエーションて、どうなんでしょう。「心にもない酷いことを言って別れたひとを想う」とか、逆に「逢瀬を約束したのになかなか現れず気を揉んでいる」とか・・・。
で、なぜ「若葉雨」なんでしょうね。「蝉しぐれ」でも「小糠雨」や「養花雨」でもいいんでないかい?(なんで北海道弁に・・・)。ま、これも青くさいやつのなせるワザと言えばナットク! -
烏丸で二階囃子を聞きにけり。
「烏丸」という言葉はリトマス試験紙です。「カラスマル」と読めばヨソ者! 正しくは「カラスマ」です。
つぎに「二階囃子」。コンチキチンと言えば祇園囃子・・・くらいはご存じですね? 知らない? コンチキショウ!と? それは兎も角、このコンチキチンのお囃子が京の町屋の二階から流れだすと、「もうすぐ祇園祭どすなぁ」と。
そやけど なんで烏丸ですんや? 新町ではあきまへんのか? そもそも烏丸の大通りは今や高いビルばっかし、木造の二階町家なんておま変。 -
他にも青くさい俳句、書がたくさんありますけど、ついついケチばかりつけたくなるので、このへんにしといてやります。
二人展のもう一人は水彩画家で、この町家のオーナーさんです。「北野をどり」で名高い上七軒に近い所為か、舞妓はんの絵が殆どでした。
洗練された絵ではありません。妙に青くさい、否、生くさい舞妓はんです。羞じらいが感じられると言うか、生身のような舞妓はんです。 -
この絵もやはり生くさいかな・・・。私の感覚では美人とは言えません。「十分!美人やないかい」って? そやから「私の感覚では」と言うてますや内科医。
この絵、一つ前の絵と較べると小さいです。その分、額縁が立派になります。なんでやと思いますか? この小さな枠にぎゅ〜っと閉じ込めることでこの舞妓はんの微笑がしっかり生きてきます。かのダ・ヴィンチさんのモナリザはんにはちょっとだけ負けますけど、結構!えぇ勝負してはりますわ。
なお、この絵を描いたのは私の旧友ではなく、友達の友達です。そしてこの額縁もこの画家さんが作りました。書の額縁も「いいとも〜」とこの方が作りました。「絵よりも額縁の材料費が高うついて」と、こそっと言うてはりました。 -
で、この絵になると もっと!小さくなります。額縁は超!でかくなります。
理由は最前と同じで、微笑をぎゅぎゅ〜〜っっと閉じ込めるためです。ただ、一つちがうのは「くちびる」、紅の塗り方がちょっとちがいます。こっちのほうが下唇に、ぽちょっと・・・。なんかセクシィですやろ? そやから小さく小さくしたんですなぁ。
でも、ほんと言うと、これは額縁にヒミツがあります。よう見とくなはれ。四畳半の真ん中に炬燵があるような感じやと思いませんか? 炬燵の中にこんな可愛い舞妓はんがいたら・・・なんて考えたらあきま変! 考えるんやなくて、感覚で感じ取ってホシイ! -
町家の奥の間は文字通り画家のアトリエです。
梁が剥き出しになっています。天井はなくて、そのまんま屋根が乗っかっています。夏になれば辛抱たまらんでしょうなぁ。勿論、冬は冬で骨まで凍みますやろなぁ。ま、それが京都。よそ者には落ち着いたえぇ町に見えるやろけど、京のこの厳しい気候がアーティストの魂を鍛えるんでしょうなぁ。
ところで梁に張り付いている金の天使・・・。いつだれがなんのために付けたんやろ。ようわかりませんけど、これも京都かなぁ、これもね・・・。 -
北野天満宮さんにつながる上七軒界隈。
舞妓はんの置屋さんやら、小料理屋さんやら、浸落(しみおとし)屋さんなどが並びます。
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和服着てスマホしながら上七軒。
なんて川柳つくりました。擦れちがうとき目があいましたら、妙な流し目をくれはりましたけど、なんでやろ・・・。
このあたり、さすが上七軒!和服姿が目につきます。と思ったら、貸衣装屋さんが観光客に着付けまでしてくれる由。 -
「北野をどり」の上七軒歌舞練場。
ちょっと勉強しましょう。
京都には三大をどりがあり、一つは前記「北野をどり」の上七軒歌舞練場。そして「鴨川をどり」は先斗町歌舞練場、「都をどり」は祇園甲部歌舞練場です。 -
はい、このお嬢さん方も貸衣装屋さんから送り出されました。やっぱりよってたかってスマホしてはりますなぁ。も一つ色気がなぁ・・・。
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上七軒を少し歩くと・・・千本釈迦堂の入口。
千本釈迦堂も京のうなぎの寝床のように間口が狭い狭い。 -
ここもまだ狭い・・・。この石畳を越えると広〜くなります。
お寺さんの多くが焼失、再建されたものですが、この千本釈迦堂は13世紀創建時のままです。 -
境内のおかめ像は良縁・子授のご利益で有名です。
どこかに触ればご利益が増すように思いますが、なかなか触らせてはもらえない感じです。 -
さていよいよ北野天満宮。鳥居の上空にジェット雲なんて・・・如何にも今日的ですなぁ。
なおこのあたり一帯が関白太閤殿下の時代に造られた聚楽第の中にあります。境内にある有名な梅園に行くと、聚楽第を囲んだ土塁と堀の「御土居」が遺されています。 -
本殿にてお祈りする人々。
老いも若きもみなさんなんとまあ真摯にお祈りをされること・・・。
ちなみに 私の息子について三度お願いをして三度ともすべて叶えていただきました。満願成就、ありがたいことです。
結びに 世界の平和とみなさまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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この旅行記へのコメント (5)
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- salsaladyさん 2021/11/13 18:36:01
- 6年ぶりの歯に衣着せぬおやじギャグ!や内科医?
- ☆ペシミスティックなご意見を述べる方だと思い出しましたが。。。京都人?
☆てっきり4tra.から撤退されたと思ってまして、相変わらず箸にも棒にもかからぬスマホ撮りをアップしているわが身は肩身が狭うございます。
☆中学生時代に、興味を持った子をわざといびる男の子が居たことを想像しつつ、二人展って自分の作品だったりして~と突っ込んでいます。(小さい額の舞妓さんは元ミステリー作家で有名だった方の娘さん‼大きな目玉のあの方にそっくりですね)一言多かいかしら!
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- Weiwojingさん 2015/12/07 18:33:56
- 久々にお元気なようで、何よりです。
- デブと某医さん、お久しぶりですね。
久しぶりで、生粋の京都弁(?)を堪能させていただきました。最初「二人展」とありましたので、貴殿とどなたかによるものと思いましたら、べつの方なのですね。
それにしても俳句にちなんだおちゃらけた解説が楽しかったです。中には身につまされるようなものもありました。
京都のこの西陣あたりは静かでいいところですね。今度京都に行く折には訪ねてみたいと思います。京都らしいところがたくさん残っているようですね。
次の旅行記も期待しています。身近な京都の姿をご紹介ください。遠くに行くだけが旅行ではありません。周囲の何気ないことをレポートすることもその一つです。
今後のご精進を期しております。
Tamegai
、
- デブと某医さん からの返信 2015/12/07 21:52:24
- RE: 久々にお元気なようで、何よりです。
- Tamegaiさん
こんばんは!
お訪ね&コメントなどありがとうございます。
> 久しぶりで、生粋の京都弁(?)を堪能させていただきました。
山陰の港町の出ですので 生粋ではなく無粋の京都弁、恐縮でございます。
> 「二人展」とありましたので、貴殿とどなたかによるものと思いましたら、べつの方なのですね。
旧友は生粋の浜っこ、横浜の生まれ育ち・・・かつては関西弁はからきしダメでした。
吉永小百合さんも負けるベッピンの奥様を貰って漸く怪しげな関西弁を使い始めました。
友達の友達の水彩画家は生粋の京都人にしては?シャイな方です。
> それにしても俳句にちなんだおちゃらけた解説が楽しかったです。
> 中には身につまされるようなものもありました。
恐れ入ります。
身につまされる・・・? それはまた興味津々!君恋し!ですね。
> 京都のこの西陣あたりは静かでいいところですね。
2〜3月 梅の咲く頃の北野天満宮がお奨めです。
界隈の小料理屋さんで如何にも京都らしい弁当を召し上がられるのも宜しいかと・・・。
3〜4千円程度でお座敷で・・・土日でなければ予約なしでも。
> 次の旅行記も期待しています。身近な京都の姿をご紹介ください。
> 遠くに行くだけが旅行ではありません・・・何気ないことをレポートすることもその一つです。
なるほど・・・。
旅らしい旅もしてなくて肩身が狭く思っていましたが、少し励まされました。
ありがとうございました。
Tamegaiさんの「閉館!神奈川県立美術館・・・」拝読しました。
旧くて新しい、しばしばある問題ながら、まことに惜しく思います。
和達知男さんの「眼鏡をかけた自画像」。
何処かで見たような気にさせる・・・懐かしい気持ちになる絵ですね。
切れ味の良いシャープな線描にも惹かれます。
表情は・・・大阪・道頓堀の「くいだおれ太郎」にちょっと似ているかも・・・。
ではでは失礼します。
ますますのご活躍、ご健筆をお祈りします。
デ某拝
-
- ミモザおばさんさん 2015/12/07 15:07:27
- 笑ってしまいました
- デブと某医さん こんにちは
お久しぶりです。
今回の旅行記は笑ってしまいました・・・
解説文が見事です。
同窓会で「貴方に会うために来ました」
これを言う男性は多々います。
我々女子はそれを横で聞いています。
その男性が去ってから、皆で「○○ やねえ・・・」と、言い合います。
その後、その男性の人気はがた落ちです・・・
でも、又翌年の同窓会にも彼は現われます。
すみません、これはモテない女子の意見です。
お元気そうで嬉しいです。
又、旅行記をお待ちしています。 by ミモザおばさん
- デブと某医さん からの返信 2015/12/07 17:54:25
- RE: 笑ってしまいました
- ミモザさん こんにちは
なが〜く ご無沙汰でした。
お訪ね&コメントほか ありがとうございました。
> 今回の旅行記は笑ってしまいました・・・
> 解説文が見事です。
おちゃらけで申し訳ありません。
お褒めいただくような代物ではございません。
> 同窓会で「貴方に会うために来ました」
> これを言う男性は多々います。
そうなんですか? 存じませんでした。
知ってても 私はよう言いませんが・・・。
> 我々女子はそれを横で聞いています。
> その後、その男性の人気はがた落ちです・・・
それを伺って安心しました。
でも ここで言う彼は なかなかそれが板についててモテてます。
> すみません、これはモテない女子の意見です。
それは大和なでしこの系譜・・・ご謙遜でありましょう。
> お元気そうで嬉しいです。
> 又、旅行記をお待ちしています。
ありがとうございます。
両親が生きているかぎり 海外は難しくなりました。
長生きはしてほしいし・・・海外には行きたいし・・・トシはとるし・・・。
まあ こんなのは悩みには入りませんね。
熟女六人旅に・・・また改めて伺います。
ご機嫌よう!
デ某拝
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