2012/10/12 - 2012/10/14
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はなまりんさん
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一目千軒といわれる宿場町、中山道奈良井。
3年前の秋、この奈良井宿を訪ねる旅に出かけました。旅行記の掲載まで、時間が経ってしましましたが。
木曽の旅二日目に、この奈良井を訪れます。
中山道には今も当時の面影を残す宿場がいくつかありますが、奈良井は中でもほぼそのままの形を維持している貴重な宿場町です。中山道木曽路と言えば、馬籠・妻籠が有名で、観光に訪れる人も多いと思いますが、実は、往時の面影を一番よく残しているのが、奈良井なのです。
地味だけれど、しっとり落ち着いた宿場町、奈良井宿。
そして、ここに、江戸時代そのままの姿を伝える稀有な旅籠があります。それが「ゑちご屋」です。
「ゑちご屋」は、今も旅館として営業しており、普通に泊まることができるのです。
ご当主はまだ若い方で、当代で9代目だとか。先代の甥御さんに当るそうですが、宿を守る強い意志をお持ちと、お見受けしました。当時はご夫婦とお子さんの3人家族でした。
なにしろ、書画骨董がそこらに無造作に掛けてあり、まるで博物館に泊まったような気分でした。ゑちご屋は、歴史の語りべのようなお宿です。
ゑちご屋に泊まるのが、御嶽山と並んで、今回の旅のお目当てです。
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旅の一日目、名古屋から中央線特急「しなの」で木曽へ向かいます。
JR線は木曽川に添って走るので、景色は右に左にと展開し、飽きることがありません。 -
木曽福島駅で下車し、ここからはレンタカーで開田高原を目指します。ススキの揺れる高原は、懐かしい日本の山里の秋でした。
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一泊目は開田高原の宿、風里(かざり)。
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二日目。
木曽に来たら、外しちゃいけない御嶽山♪♪
憧れの御嶽山は、澄んだ日差しの中、威厳をもって聳えていました。 -
ロープウエイで御嶽山の七合目まで上がることが出来ます。そこからは歩いて八合目まで登りました。
お山はすっかり秋の色。 -
八合目から山頂を望む。
※3年後にこの霊山が大噴火を起こすなど、この時点では知る由もありませんでした。
今は、犠牲者の方々のご冥福をお祈りするばかりです。
合掌。。。 -
御嶽山を下り、木曽馬トレッキングセンターでお馬さんとご対面。
日本の在来種の馬は、人の手で保護することで、かろうじて絶滅を免れているのだそうです。 -
30分ほど背中に揺られてお散歩を楽しみました。角砂糖をあげると喜んで食べてくれます。小柄で可愛いお馬さん達でした。
お馬さん、元気でね。
この後は、一路、奈良井宿を目指します。 -
快適なドライブの後、奈良井に到着しました。
一目千軒と言われる奈良井宿の家並み。
何故こんなに完全な形で町が残っているのか、不思議に思えてなりません。
開発の荒波にもさらされず、また廃墟と化することもなく、宿場町の佇まいがそのまま美しく保たれているのですから。
あるいは、町の人たちの強い思いが、町を守ったのでしょうか。 -
昔のままの建物がずらりと並んでいます。
まるで時代劇の舞台のよう。 -
二階が張り出した造りになっています。
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ゑちご屋。なんとも懐かしい感じの建物。
ここが、木曽二日目のお宿です。 -
ゑちご屋のパンフから
今もそのままの佇まいです。 -
宿の入口を入ると行灯が。早くも江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚に。
この行灯は釘を一本も使わずに作られているそうです。 -
上り口の壁には、時々の時代を映す札の数々。
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泊めて頂いたお部屋。
1階に一組、2階に一組の二組だけが宿泊できます。私達は二間続きの1階の部屋に泊まりました。トイレとお風呂は共同ですが、ほとんど2階の方と顔を合わせることもなく、ゆっくりと滞在できました。 -
小さな坪庭。和の情緒。
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宿の中。
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素朴な洗面所。
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部屋の中にはこんな美術品と言ってもいいような調度品が、そこらに無造作に置いてあります。
破らないよう、汚さないよう、気を付けて気を付けて… -
天袋の引き戸。
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なんでも鑑定団に出してみたい!!
あ、不謹慎 不謹慎 (+o+); -
こちらは「木堂」と記してあります。木堂と言えば、あの犬養毅総理の号だそうですが。 え?ホンモノ!?
話せば分かる、ハナセバワカル って、ふざけてごめんなさい <(_ _)> -
越後や主人の為に、とあります。
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気持ちが落ち着いて、自然に背筋が伸びます。
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お茶など…
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座卓はどっしりした木曽漆塗りの一品です。ここで頂いたご飯は、時代の香りがするようで、格別でした。
ゑちご屋は、まさに江戸時代そのままのお宿です。こんな貴重な宿が今も残っていて、しかも普通に旅館として旅人を泊めてくれるとは、ほとんど奇跡のように思えます。
奈良井は宿場なのですから、旅籠がいっぱいあったに違いないのですが、現在も旅籠の機能を持ち続けているのはゑちご屋も含め、数軒のみとなっているようです。
ご当主のご苦労は並大抵ではないでしょうが、是非頑張って、ゑちご屋を守って頂きたいと心から思います。 -
翌日、奈良井を散策しました。こちらは造り酒屋 杉の森酒造。
ゑちごやの夕食で出された杉の森のお酒がとても美味しかったので、一本買いました。
残念ながら、この後すぐ、廃業されたのだとか。寂しいです・・ -
奈良井の家々は決して空き家ではありません。人が住み、なにがしかの営みがなされている、生きた町です。町全体が歴史遺産ともいえる奈良井の町は、現代の日本にあってなお、この美しさを損なうことなく生き続けているのです。
素敵な町ですね。 -
奈良井の周りを少し歩きました。昔の中山道です。
木枯らし紋次郎が、楊枝をくわえて向こうから歩いてきそう! -
こんなお堂が。
ここも、木枯らし紋次郎が似合うなぁ! -
二百地蔵。長旅の途中で行き倒れた旅人も多かったことでしょう。
そんな仏様を祀ってあるのでしょうか。 -
奈良井の後、馬籠、妻籠も訪れました。
こちらも古くからのはたご、妻籠の松代屋さん。今も旅館として稼働中。
時間がなくて、残念ながら中を見せて頂くことはできませんでした。
ゑちご屋さんとはまた違った趣があるかもしれません。 -
旅の最後は、初日に降り立った木曽福島から、また、特急しなので名古屋へ戻ります。
中山道 奈良井宿は、まるで、私たちを江戸時代に連れ戻してくれるタイムカプセルのようでした。
こんな、昔の日本に会いに行く旅もいいものですね。 -
最後に本のご紹介を。
島崎藤村の「夜明け前」
「木曽路はすべて山の中である。」という有名な一節から始まるこの本は、読まれた方もきっと多いと思います。
喜多八ことはなまりんは、遅まきながら、旅から帰った後初めて読みました。
面白くて、一気に読んでしまいました。
主人公は中山道馬籠本陣の当主半蔵、時は恰も風雲急を告げる幕末の頃。中山道の往来を通して、黒船に翻弄される日本の姿が浮かび上がります。
また、当時の日本の庶民の教養の深さをも、この本で窺い知ることが出来ます。書をよくし、歌を詠み、算術にもたけていた宿場の面々の姿には驚かされます。日本が開国とそれに継ぐ近代化にあれほど早く成功したのも、この庶民の底力があったからこそなのでしょう。
明治の初め、本陣を務めたほどの馬籠の旧家に生まれた藤村ならではの、歴史小説です。主人公のモデルは藤村のお父さんだとか。
ひたすら歩く当時の旅。宿場と街道と庶民が生き生きと描かれているこの本は、中山道と江戸時代と開国の激動の世を知るのに、恰好の入門書と言えるかもしれません。 -
ご存知、 「木枯らし紋次郎」!!
ドラマシリーズがDVDになって発売されています
中山道は紋次郎がさすらった代表的な道。撮影も実際にこの地で何度も行われました。
でも、今では再び時代物のロケをすることはできないとか。なにしろ、40年前の撮影当時にはなかった電線やガードレールが至る所にできていて、もはや江戸時代の舞台としては成り立たなくなっているからなんだそうです。
そうしてみると、中山道がふんだんに撮り込まれたこの映像は、街道好きにとって、貴重なものと言えそうですね。
なにしろ、紋次郎がカッコいい! 女優さん達も綺麗!
おススメです。
アッシニハ カカワリノナイコトデ
なんて言わないで、どうぞ。 -
もう一つ、外せないのはこちら、
浅田次郎作 「一路」
ある日突然、国元のお殿様の参勤交代を取り仕切るお役目を仰せつかった、若侍一路。冬の中山道へと踏み出す一行の旅路には幾多の困難が立ちふさがり、しかも内にはお家乗っ取りの陰謀の影がうごめきます。
一路頑張れ、江戸はもうすぐ!! と、つい声に出していってしまいそうになる…
冒険あり恋模様あり、はらはらの講談調時代小説です。
N○Kのドラマにもなりました。
最近、中山道の人気が上がったように思えるのですが、もしかしたらこの本のおかげかも、 !(^^)!
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この旅行記へのコメント (2)
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- kamaさん 2025/03/28 09:13:36
- はじめまして
- はなまりんさん、こんばんは。
ツアー大好き kama と申します。
この度は私の拙い川口蕎麦屋麺工房マルヒデの口コミに
投票下さりありがとうございました。
良いなー、奈良井宿、馬籠宿、妻籠宿。
以前、ツアーで奈良井宿へ行く予定でしたが、
時間が無くなって、行けなかったんです(泣)
羨ましく拝見しました。
次回もステキな旅を。
今後ともよろしくお願い致します。
- はなまりんさん からの返信 2025/03/28 11:07:17
- コメントありがとうございます。
- kamaさん、コメントありがとうございます。
ツアーが大好きとは、元気いっぱいなんですね! 私は、早朝出発だの時間厳守集合だのについていけなくて、いつも個別手配の旅行をしています。体力不足と遅刻常習のせいです…
中山道は素敵ですよね。ぜひ機会を作って、行かれて下さい。個人的には、馬籠や妻籠より奈良井が好きです。歴史に取り残されていたのが周回遅れで先頭に立っちゃった、みたいな。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
はなまりん
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