2015/06/29 - 2015/06/29
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Rolleiguyさん
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チューリッヒに着いた日、すぐレンタカーで出発し、ドイツ国境に近いシュタイン・アム・ラインと下流のシャフハウゼンの町、更にラインの滝を見物することにした。
シュタイン・アム・ラインはチューリッヒから車で1時間程度の距離にあり、中世の街並が美しいので、昔チューリッヒに住んでいた時にはお客さんがあるたびにここにお連れした。
今回は2009年以来の訪問となった。昔と変わらぬ美しさが保たれていたが、観光客は確実に増加しており、以前は多かった日本人が見当たらず、代わりに中国人旅行客が目立った。
この町は、歩いて見るのも楽しいが、丘の上にあるお城から見下ろしたライン川に沿った街並みが素晴らしい。今回も車で登ってみたが、残念なことに月曜日でお城は閉まっており、眺めは途中からのものになった。
次にライン川に沿って下流方向に走り、シャフハウゼンの町を見物。この町は丘の上にある城砦ムノートがシンボルになっているが、今は時計で知られているIWCの本拠がある町でもある。一度仕事でIWCを訪ねたことがあり、ピストルを化粧箱にいれて、プレゼントにどうぞ、といったような宣伝文句に驚いたことがあるが、その後調べてみても銃器を製造した記録は見当たらないので、ピストルのレプリカの形をした時計だったのかもしれない。
この町も丘の上から眺めると美しい。見るのは美しいが、住むにはいろいろ制約があるだろうに、外部はいじらず、内部を快適にしているのだろう。
次は、すぐ近くのラインの滝を訪ねた。川の滝ではあるが、訪れる人は思いのほかの迫力に驚くと思う。
これらはガイドブックには必ず載っている観光地だが、スイス随一の見どころという訳ではないため、スイスが初めての人はあまり行かない。しかし、味のある町であり、一度は行ってみる価値があると思う。別の旅行記「キーブルクのお城」と組み合わせた一日観光も可能。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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シュタイン・アム・ラインは緑に囲まれた町。 ライン川が静かに流れている。夏の始まりの季節は、緑も、川の青も、点在する家々のレンガ色の屋根も、皆それぞれに美しい。丘の上にあるお城に行く途中の道から見た景色。右にライン川が見える。
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望遠レンズで切り取ってみた景色。
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ライン川にかかった橋。右に行けばすぐドイツだ。
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この緑にあふれる景色、幾何学的ではなく、ゆったりとカーブした道路。こうした要素が美しい景色を作りだしているのだろう。いろいろな面で余裕がないと、このような道路にはならないだろうなと思う。
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丘の上に登って見下ろした町。この町の家々の屋根の色は、南ドイツのような明るいレンガ色ではなく、少しくすんだ色だ。ライン川を背景とした町の佇まいは掌中の玉のように美しい。
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上の写真と同じ場所から家々だけを切り取ってみた。
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少し下流の方を見たところ。
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手前に公園、ライン川の流れを見る。こんな観光船でゆっくりと船旅をしてみたいものだと長年思っているが、全く実現していない。やはり日本人はいろいろ忙しく見るのが性にあっているのかもしれない。
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周囲の景色を取り去って、家々とライン川だけを見てみよう
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町に入る門。中世の町には門がある。門は毎日決まった時間に開け閉めされた。
町の外で夜遊びをすると入れてもらえなくなった。ドイツの小説にはよく門が出て来る。
「若きウエルテルの悩み」には、ロッテの家から帰ったウェルテルが門限に遅れてしまったが、顔見知りの門番がだまって入れてくれたというような箇所があった。 -
門から入ったメインストリートの賑わい。殆ど全員が観光客だ。ドイツ国境に近いのでドイツ人が多いが、今回は中国人も少なくなかった。昔は日本人が多かったのだが、今回は一人も見かけなかった。
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メインストリートと言っても短い。町の庁舎だったかな。壁画が目を惹く。
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庁舎の左側の家は何だったかな。
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同じ場所で
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お母さんがベビーカーを押していた。
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ライン川をまたぐ橋の上。 ここからの眺めも素晴らしいが、難点は自動車の通行が多いこと。
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屋根の一枚一枚の瓦を見るとそれぞれの色がある。大量生産品ではない味だ。屋根が波打っているが大丈夫なのだろうか。 時計塔もいいな。
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橋の上から上流方向を見たところ。この教会に隣接している建物は聖ゲオルク修道院で、今はその一部が郷土博物館になっている。
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ホテルレストラン・ラインフェルス(ラインの岩)
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そのホテルの屋根の部分をアップしてみた。
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ホテルの看板
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家の屋根越しに町の門の時計と丘の上のお城ホーエンクリンゲンが見えた。
17世紀の30年戦争で破壊されたが、その後修復された。歩いて登るのは大変だが、
街並みの美しさは、上から眺めてこそのものがあり、是非行ってみたいところだ。 -
今回は月曜日でお城が閉まっていたので内部は見られず。この写真は前回に行ったときに「おいでやす」と歓迎してくれたシロクマ。
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メインストリートに戻り、門の方向を見たところ。
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脇の路地に入ってみたら、犬を連れて午後の散歩をしている人がいた。ちょっといいモチーフだったので撮ってみた。こうした路地は、歩いている時には気づかないが、後で写真をじっくり見ると、いろいろ写っていることがある。正面のお店は造り酒屋さんのようだ。
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シャフハウゼンのムノート。特徴のある円形の砦から屋根付きの階段が延びている。
アルブレヒト・デューラーの理論に基づいて設計されたという16世紀の建築。美しいが見かけほどは戦闘に適した城ではなかったようだ。 -
ムノートの内部。明り取りからの光が内部を照らしていた。
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同上
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ムノートの上から眺めたシャフハウゼンの市街地。この町の屋根も、シュタイン・アム・ラインと同じ色だった。じっと眺めていても飽きない造形美だ。1944年4月1日に、米軍爆撃機の航法ミスによる爆撃を受けて、40人が亡くなったという。
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モノクロームで見た街並。しっとりとして、複雑な家々の連なりが目を惹きつける。1920年頃のドイツの写真集を手に入れたことがあり、まるでエッチングのような雰囲気のモノクロ写真の美しさに感嘆した。そのような美しさは出せないが、白と黒、その中間色のグラデーションはとても奥深く、魅力的だと思う。
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一部を望遠レンズで切り取ってみたところ。ひとつひとつの家の造作に目が惹きつけられる。
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更にヨハネ教会の塔をアップで見たところ。こうした地味だが美しい色合いは、見ていて飽きることがない。日本にも昔は同じような美しさがあったのだろうが、今はどこに行っても同じ町にしか見えないのが残念だ。
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ライン川とシャフハウゼンの町並。画面の左方向が上流。
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下流方向を見たところ。スイスは外国人の居住に非常に制限を加えて来ているが、難民の受け入れはかなりして来た。今回調べてみたところ、シャフハウゼンの人口3万5千人のうち、スイス人は72.9%で、後は外国からの人だと言う。難民ではないが、最も多いのはドイツ人で6.1%、次はイタリア人3.3%。その次はトルコ人2.2%、今は別の国々に分裂してしまったが、旧ユーゴスラビアが合計で6%とのこと。アジアからはスリランカが1.3%とあったが、何故なのかは分からない。
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騎士の家と呼ばれる市内の建物。一面に壁画が描かれている。シャフハウゼンの町は別名Erkerstadt(出窓の街)と呼ばれていて、171の出窓があるそうだ。この建物にはついていないようだったが、確かに街中にはかなりあったように思う。
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大聖堂のある通り。日本語でDomもMuensterも、区別しないで大聖堂と呼ばれるが、シャフハウゼンには司教座はないので、ここではDom(ドーム)ではなくMuenster(ミュンスター)と呼ばれる。尤も、司教座によりどう呼ぶか決まっているようで、ドイツのアーヘン、エッセンなどはミュンスターと呼ばれている。もともとは、修道院にある大聖堂がミュンスターと呼ばれていたようだ。
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ラインの滝。崖の上にはラウフェン城。 さほど広いとは言えないライン川だが、ここから眺める滝はかなりの迫力がある。すぐそばまで遊覧船か、対岸から徒歩で行くことが出来、更に迫力は増す。今回はパス。
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観光船で行った人たち
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ラウフェン城。歴史の登場するのは9世紀だそうだが、16世紀になって現在のような城になった由。今は個人所有で、レストランなどとして使われている。
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一部を切り取るとかなりの迫力
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チューリッヒ駅。昔に比べるととにかく外人が多い。こうした何も置いてないだだっ広さは日本の駅では見かけない。
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駅構内。幾何学的な美しさがある
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ドイツからの長距離列車が入って来た。
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駅構内からバーンホーフシュトラーセ方向を見たところ
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チューリッヒのホテルから見た真っ赤な夕焼け。明日の天気も約束されているようだ。
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この旅行記へのコメント (7)
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- ねもさん 2018/04/30 15:03:11
- お久しぶりです
- Rolleiguyさん ご投票ありがとうございます。
2005年、わが家が初めて訪れたスイスの街・シャフハウゼンの街並みやムノート、とても懐かしく拝見しました。いつもどおり画像も鮮明です。
初スイスに舞い上がっていたせいもあるのでしょうが、好印象の街でもう少しゆっくりしたかったと後悔しています(ラインの滝と街歩きで1日だけ)
ところでラインの滝は今回パスとありますが、4トラベルのどこかに旅行記書かれているのですか?
- Rolleiguyさん からの返信 2018/04/30 16:41:45
- Re: お久しぶりです
- ねもさん
今日は。ご訪問有難うございます。
ラインの滝には家族旅行で2009年にも行っているのですが、旅行記は作成しておりません。4トラの旅行記を始めたのが3年ほど前ですので、それ以前のは作っていないのです。でも、せいぜい1年に1回しか海外には行っていないので、
自分の記録のために作ってもいいかなとも思っています。案外新鮮かもしれませんね。考えてみます。
またねもさんの旅行記にお邪魔したいと思います。
Rolleiguy
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- cheriko330さん 2016/06/26 01:32:58
- どの写真にも惹かれます♪
- Rolleiguyさん、こんばんは☆
北イタリアの最終編を御覧頂き、お付き合い下さいまして本当にありがとうございました。
感謝です。アップの時間が少し遅れて失礼致しました。
シュタイン・アム・ラインもシャウハウゼンも以前よりず〜っと、行きたいと思ってる所です。
表紙の写真の、クマちゃん可愛いですね。パッチワークのような畑、丘の上からの景色、
街の様子、ラインの滝、最後の夕焼け写真、すべてに心奪われますね。
チンクエッテレ等が載ってるサイトを貼り付けさせて頂きましたので、お時間ある時に
参考までに御覧頂けると嬉しいです。交通の事等、詳しく書いてあります。もう御存じかも?
ですが。
では、また、御自愛の上お過ごし下さいね。 cheriko330
http://www.italiaexpress.net/taiken/cinque-terre-1.html
- Rolleiguyさん からの返信 2016/06/26 22:21:54
- RE: どの写真にも惹かれます♪
- cheriko330さん
何度も訪れて頂き感謝です。よくばり旅行記の最後の部分を拝見して、どのようなコメントを書こうか思案中ですので、少々お待ちください。
感激や良かったと思うコメントは、感じたままを書けばいいとは思いつつ、
多少は独自性を出したいな、という気持ちがちょっと残っていて、遅れてしまいます。
ところで、シュタイン・アム・ラインは、40年前に初めて訪れたときには、ああドイツの亜流なのかな、との印象を持ったのですが、再訪を繰り返すうちに、見える部分だけを見たのでは写真集を見て、ガイドブックの確認に行くのと変わらないではないかと思うようになり、建物やお城、ホテル、教会、そこに暮らす人達の生活の場などにどのような歴史やいわれがあり、それがどのような守られ方をして来たのかなどに興味を持つようになりました。もちろん、研究者でもない私たちには知ることの出来る範囲には限界がありますが、それを意識して見ることで、ひとつひとつのものに慈しみを感じるようになりました。cherikoさんや、ドロミティさん、poodleさんたちの旅行記には、そうした視点、訪れた場所への愛が感じられてとても嬉しく拝見しています。
お城の入り口のところで撮ったシロクマの写真は私も気に入っています。
また会いたいと思いますが、まだいるかどうか。
長くなってしまいました。これに懲りずに引き続きよろしくお願いいたします。
Rolleiguy
- cheriko330さん からの返信 2016/06/26 23:38:02
- RE: RE: どの写真にも惹かれます♪
- Rolleiguyさんへ
お心遣い嬉しいです。ありがとうございます。お忙しいので、御無理なさらないように。
いつでも結構です。お待ちしてます。
懲りるなんて、とんでもないです。こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致します。
では、また。cheriko330
-
- poodle714さん 2016/05/03 10:53:47
- いつまでも変わらぬ美しさ
- Rolleiguyさん、こんにちは
引き続きRolleiguyさんの昨夏の旅行記へおじゃましています。
私も2009年にシュタイン・アム・ライン、シャフハウゼン、ライン
の滝へ行ったことがありましたので、懐かしく拝見しました。
Rolleiguyさんもおっしゃるとおり、街並みの美しさは何年たっても
全く変わらないですね。
日本と違ってこんなふうに古い街並みがいつまでもきちんと保存
されているのも、ヨーロッパに惹かれる一因になっています。
ひとつだけ変わるのは、訪れる観光客がどこの国からやって来る
のかということでしょうか。
その時代を映し出す鏡のようで興味深いです。
弁護士さんのご友人が飾って?くれた蚊取り線香、おもしろくて
笑ってしまいました。
6年も大切にしまっておいてくださったのですね。
蚊取り線香のいらないヨーロッパの夏が実にうらやましいです。
poodle714
- Rolleiguyさん からの返信 2016/05/03 14:53:57
- RE: いつまでも変わらぬ美しさ
- poodle714さん
ご覧頂きありがとうございます。本当にヨーロッパの町や村は変わらぬ美しさを保っています。日本もかつては美しい村々が沢山あったのでしょうが、残念ながら画一化されてしまいました。これは、全体としての町の景観を考える人がいなかったということでしょうね。故郷再生と言いながら、どこも似たようなことをして、自分たちの町の歴史的遺産を、観光資源として大切に活用しようという発想が、少ないのかもしれませんね。これは、文化の蓄積の価値を考えるだけのゆとりが、日本にはなかったのかもしれません。
蚊のことですが、弁護士さんの別荘には手で振り払うとバチバチ当たるほど沢山の蚊がいてびっくりしました。数年前はそんなことはなかったのに、気候変動なのかもしれません。弁護士さんは、ウナギを日本から輸入したときに一緒に来たのではないかと言っていましたが、そんなことはありえない、と思います。不思議なことに、西洋人はあまり刺されないようで、私たちだけがワーワーと騒いでいました。日本人の方が、蚊を引き寄せる炭酸ガスを沢山発生させるのかもしれませんね。
Rolleiguy
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