世界遺産「スプリットのディオクレティアヌス宮殿と歴史的建造物」

2015/07/10 - 2015/07/18

スプリットはローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿が旧市街になったという珍しい町です。
この町はそもそも宮殿でしたが、ローマ帝国が滅亡して７世紀頃に異民族が入ってきました。
いろんな時代が混在していて、とても印象的な町でした。

エリア スプリット(クロアチア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5

ローマ皇帝の宮殿が起源の町です。

こういった成り立ちの町なので、古代と中世の建物が絡み合うような町並みになっています。

旧市街に入るには４つの門があります。
東に銀の門、

西に鉄の門、

南に青銅の門、

北に金の門があります。

どの門から直進してもペリスティルと呼ばれる広場に着きます。
ここが旧市街の中心部で、ディオクレティアヌス宮殿はここを中心に北が兵舎、南が皇帝の私邸になっていました。

青銅の門から旧市街に入りました。
この辺りは皇帝の私邸として使われていました。
そこから宮殿の地下と呼ばれる所に入りました。

ディオクレティアヌス宮殿の地下には巨大な空間が広がっています。
地下室は宮殿上部を支える役割なのですが、中世になると地下室は倉庫として使われたりしました。

ワインやオリーブオイル造りにも使われました。
圧搾器を見ることができました。

しかし、都市化が進むにつれてゴミ捨て場として使われるようになりました。
今もゴミで埋まっている箇所が残っていて、まだ発掘調査は全て終わってないそうです。

青銅の門から北へ向かうと、円形の形をした広間に出ます。
この広間が前庭で、皇帝の私邸の玄関の役割を果たしていました。

今は天井に穴が開いていますが、かつてはドームで覆われていたそうです。

現在、大聖堂になっているのはディオクレティアヌスの霊廟です。

大聖堂はペリスティルの東側にあります。
スプリットのランドマーク的な建物ではないでしょうか。

大聖堂の鐘楼に登ることができます。

最初は石の階段ですが、上に行くにつれてスリル満点の階段になります。

後付けの階段なのですが、とてもスリルがあり高所恐怖症の人は登ることができないかも知れませんね。

でも、ここからの眺めも最高に良かったですよ。

海側。

現在、洗礼室になっているのはユピテル神殿です。
洗礼室はペリスティルの西側にあります。

天井には美しい文様が施されています。

入って正面にはヨハネ像が置かれています。

スプリットは宮殿の外側も見所が多いです。
鉄の門から出ると、ナロドゥニ広場が広がっています。
市庁舎や邸宅が建ち並んでいます。

少し西に歩くと、レプブリカ広場があります。
赤いルネサンス風の回廊に囲まれた美しい広場です。

金の門を出た所に、グルグール・ニンスキの像があります。
像の右足の親指に触れると幸運が訪れると言われています。

スプリットの旧市街は宮殿と人々の生活が一体となっています。

町自体はそんなに大きくないですが、とても印象に残る町でした。