2015/10/12 - 2015/10/15
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河内温泉大学名誉教授さん
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娘が嫁いでから何度も訪れています、伊勢とくに外宮周辺ですが常に新しい発見が待っております。内宮に比して市街地に近いからでしょうか。
孫の宮参りで大変お世話になった「猿田彦神社」についても、写真紹介。順位を云うと並の人になってしまうのですが、分かりやすいという点では良い方法でしょう。「内宮」「外宮」「伊雑宮」そして「猿田彦」という序列もあるそうです。猿田彦は天孫降臨を啓行(みちひらき)されたそうで、 拝殿正面に方角を刻んだ八角の石柱があります。伊勢地方所縁の本居宣長の墨跡もあります。
さて、外宮周辺の散歩では外宮全体が小高い山に囲まれているのが、自転車故よく判ります。息が切れてきたら傾斜ですね。名も知らぬ社で休息です。外宮に差し掛かりますと、勾玉池が見えて来ます。普通に拝殿するなら左に見えてくる池ですが、バイクですので脇道主体見物。芝居でしたら、舞台の奥から舞台と観客を眺めるようなものです。
勾玉池の脇には、茜社(あこねやしろ)という稲荷神社がある。外宮の荘厳な雰囲気とは一味違った趣がある。伏見のような坂も無いし、警護も緩いので鳥居をくぐりバイクで一周させてもらった。さて、ぼちぼち小腹も空いてきたので、ホテルキャッスルイン伊勢に戻って一風呂いただこう。
昨日娘婿と一杯で熟睡。その伊勢を発って伊勢自動車道から紀勢自動車道へ入ると、二車線道路。せわしなく迫る後続車を、パスゾーンで交わしつつ紀勢大内山ICから高速を下りる。神経を使いつつ、余分な高速代を使うのが惜しいし、時間も有り余るほどあるためです。
大内山という場所は、牛乳の産地らしい。どうも早とちりの筆者は山陰の「大山」と「大内山」を混同していたようだ。やたらと牛の看板と牛乳自販機が目立つ。それらの表示が無くなった頃に差し掛かるのが「荷坂峠」という熊野古道。現代の牛車は脇に整備されたトンネルで通過することになる。
熊野灘に出た辺りが「長島」、ミカンの産地とかでやたら道端でミカンを積み上げて売っておられる。その看板の一つに「古里温泉」を発見した。同じ古里を名乗る温泉に「桜島 古里温泉」がある、ふと、来月の九州旅行の立ち寄り先にもと考えた。しかし、廃業の伝えを聞いている、再訪は叶わなかった。
尾鷲市を過ぎると再び道は山間部に入り、大又川沿いを走ると「飛鳥神社」にでる。杉の巨木と、社を取り囲んで守るように組まれた石組みが荘厳な雰囲気を醸し出す。なにやら面白そうな大祭の看板が立っている以外、人影が無い。
再び走ると暫して海岸線に出る。独特な岩礁の「鬼ヶ城」や「花の窟」等世界遺産の行列です。新宮市に入ると「国指定天然記念物 浮島」が町の真ん中にある。お子さん連れなら必見の場所です。が、今回はパスして先を急ぎました。
直近のこの地を巡る旅では、旅館の選択に失敗した経験があり、主目的の「湯川温泉」を外して太地温泉で宿を取った。もちろん湯川温泉「きよもん湯」にはお邪魔した。硫黄泉の素晴らしい掛け流しでありました。宿は元国民宿舎を再利用した「白鯨」セカンドネームに「いさな」とある。E・Hニコルス著の「勇魚」が一躍有名にした太地の鯨漁を、同じ外国人が目の敵にしているというから皮肉ですな。イルカ・鯨を追い込む「くじら浜」が旅館の隣でした。
翌朝は少し逆に戻り半島内部に入り込み、那智の大滝を目指します。飛瀧神社境内からの眺めが、滝を見上げるアングルとして「売れ筋」ですが、筆者は対岸の青岸渡寺へ向かいます。此処は車も置きやすく、健脚なら滝へのルートもある。参道沿いの駐車場よりは、気持ちよく置ける。三重塔と那智滝が見える辺りがベストポジション。写真でもご覧下さい。「滝に諸事をお祈り」し、再び国道42号の人となります。荒船海岸と呼ばれる海岸線は、船のルートとしては難所だったんでしょうか。暫く走ると橋杭岩ですが、その直前に「弘法の湯」という小さな立ち寄り湯がある。曜日限定、時間限定に付き今回も入湯ならず。どうぞご一緒にHP入湯を・・・。
橋杭岩は、「超」が付く程有名。向かいに見える「大島」と結ぶ橋の杭のように見えるとか、今世間で騒がせている人工杭よりは頑丈そうです。更に進むと、「潮岬」、本州最南端で岬には潮岬灯台やタワーが建っている、昭和のレトロ観光地のようです。バイクを下ろして周回しましたが、小径のバイクでは少し無理がありました。
灯台を離れて国道に戻り、車も人間もエネルギー注入です。スタンドの兄さんに「暫く昼はコンビニばかり、何か良い飯屋は無いか・・・」と聞いて指さされたのが向かいの寿司屋。「浜田」というスタンドの真向かいにあったお寿司屋さん。事情を云うと、回転寿司程度の値段で生きの良い握りと赤だしで満腹になった。
満腹になった車と人間は快適に走ります。すさみでは「道の駅 猪ブータンすさみ」で小休止、海岸の風景を楽しみますが、この辺りでは既に高速が出来ていて国道は閑散としている。そのため、少し前と比べると景色が落ち着いてみられる。沿道沿いの商売人は大変でしょうが。
白浜に近づくと「椿温泉」ですが、此処でも大きな変化が。国道沿いの大きな旅館が廃業していて、立ち寄り湯「椿 はなの湯」が開湯していた。もちろん拝湯する。源泉に近い湯と普通の湯があるが、普通の湯の方が人気がある、聞いていると源泉は温度が低いからとか。我が意を得たりと、源泉を独占して楽しんだ。
椿の後は田辺の「かんぽの宿」を目指すだけ。老朽化したかんぽ白浜が8月に閉鎖、今後民営化の波の中にあって現存するかんぽの宿も厳しい立ち位置にいるようで、その反面職員には緊張感がある。公営施設ならではのサービスも有ろうと思う、一踏ん張りを期待して最上階の風呂に浸る。夕景が美しい。
いよいよフィニッシュです。田辺のかんぽの宿を後にして、高野山めがけて半島を切り抜いて走ります。前回は和歌山市内で昼餉をいただいたが、今回は「ゴマ豆腐」と「高野槙」を購入するというミッションを与えられているため、半島をショートカットする結果になりますが、これが結構厳しいルートです。
南部から国道421、371号で高野山へ。高野山から橋本経由藤井寺ICで我が家近くまで。南部から橋本までがタイトな道ですが、しっかり走ってきました。途中、龍神温泉では立ち寄り湯に、此処は休みだと千人くらいは来ると云いますが、この日は無人というか私一人でした。
龍神温泉には随分前に訪れたことがある。その時に利用したのが「上御殿」今回は記念写真に収めました。紀州の殿様が保養所として造ったそうで殿が上御殿、僕は下御殿に泊まるという。但し、殿様が来られた記録は無いと云うことを何処かで聞きました。
護摩檀山付近では、山も紅葉しかけていますがまだまだ未熟、来月に入らねば楽しめないでしょう。沿道の段々畑とススキ等をスローで楽しみながら高野山へ。開山何百年かという諸行事で賑やかな山内を、胡麻豆腐「濱田屋」を探して彷徨う。暫く来ないうちに店の構えが代わり、訪ね訪ねて探し当てた。
自宅への土産、子ども達への発送分を纏めて注文して、高野山を駆け下りました。槇は購入しなくてもいい・・・と云う指令が来ていたため。
12日に始まった伊勢訪問から、最終高野山での「胡麻豆腐」購入までの段、長きにお付き合い頂き誠にありがとうございました。これにて、今回の旅の筆を置き、日常生活へ復帰して参りたいと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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猿田彦神社拝殿正面に方角を刻んだ八角の石柱
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猿田彦神社「さざれ石」
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猿田彦神社「本居宣長」墨書
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本居宣長墨書解説
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初参りの後は「お食い初め」、伊勢戸田家さんで
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外宮脇の名も知らぬ社で休息
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外宮に差し掛かると勾玉池
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茜社(あこねやしろ)稲荷神社の鳥居の列
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茜社本殿
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熊野古道「荷坂峠」
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荷坂峠説明板
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長島「古里温泉」
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飛鳥神社説明
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飛鳥神社石垣
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飛鳥神社内側から
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飛鳥神社大又川風景
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大又川沿いの観光名所案内
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湯川温泉「きよもん湯」
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太地では鯨親子の歓迎
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太地温泉「白鯨」(奥)
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白鯨のお風呂
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鯨は南氷洋の資源調査捕鯨の「鯨」とか
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久しぶりに自分敷きの布団、何とかなった
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海の犬とのバトル会場、当日は観られ無かった
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鯨の骨の鳥居
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鯨鳥居説明板
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那智の大滝(青岸渡寺から)
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青岸渡寺三重の塔
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橋杭岩近くの「弘法の湯」、地元では「姫温泉」とも
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橋杭岩
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潮岬
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あの岩が最南端か
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すさみの道の駅から、国道が空いている
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椿温泉「椿 はなの湯」
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奥の木桶が源泉とか
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椿温泉由来
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かんぽの宿田辺の温泉から夕景を
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いざ龍神温泉へ
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紀伊の山中風景
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龍神温泉看板
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貸し切り状態の龍神温泉、休日は千人が訪れるとか
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お殿様専用だった「上御殿」
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濱田屋の胡麻豆腐でフィニッシュ
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