2015/06/08 - 2015/06/09
2位(同エリア9件中)
ももんがあまんさん
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今回は、オーリャックからトゥールーズへ鉄道で移動しての「サン・セルナン大聖堂」の見物と、その翌日のモワサック「サン・ピエール修道院教会」の見物で、いずれもロマネスクの、二つの教会がメインとなります・・・ついでのオマケも、元修道院の「オーギュスタン美術館」・・・二日間、ロマネスク三昧の旅行記となります・・・これでとりあえず、予定の「宿題」は終了・・ハハ・・
ロマネスク〜ゴシック〜ルネサンス〜バロック〜ロココ〜モダンと、一般には、建築や美術の様式区分として、呼び習わしているのですけれど、勿論これは、ヨーロッパにおける歴史や思潮と結びついており、ヨーロッパ文明の進化 (変転・成長) と、深く結びついております。
人間の一生に、幼年時代・少年時代・青年時代・等があるように、文明や文化も、変化し、成長するモノだと、ワタクシは思うのです・・・「男子三日会わざれば、括目して見るべし」という言葉が有りますけど、人間が、ある経験を経て、ある日忽然と、その内面が変化し成長するように、文化や文明も、現実に出会い、ある日忽然と、変化し成長します・・・いわば、成長とは変化の積み重ねであり、変化こそが、成長の証だと思います・・・けれど、老年が青年に、青年が少年に、決して戻れないように、好むと好まざるとにかかわらず、人は、その変化(成長)を受け入れるしか有りません、そして多分、それを受け入れることのできる、心の有り様を、年相応の「成熟」と言うのかも・・・?
多分それは、「国家」においても同じだとワタクシは思うのです、19世紀の半ば過ぎに、国際社会に「オギャア」と生まれた「日本」は、その幼・少年時代に、ほんの僅かの才覚に自惚れて、手前勝手な自己主張ばかりを繰り返し、国際社会からこっぴどい目に合わされたので・・・・少しは、成長したかと思っていたのですけれど・・・・最近は、少し知恵をつけたつもりなのか?、親分(アメリカ)を味方にさえしていれば、わがままが通ると思っているのか、やたらと、親分に、媚び、へつらっては、近隣に、ケンカを吹っかけて、悦に入っているという有様・・・・未だ、相変わらずの、未熟で幼稚な幼・少年時代を抜けだしていないようです。
「三つ子の魂百まで」という言葉がありますけれど、本来、この言葉は「侮蔑的」に使われるもので、変化(成長)の無い、恥ずかしいことの意味なのですけれど、こうしたタイプの、成長のない、いつまでも子供じみた人というのは、日本人の中には結構たくさんいるのだと、ワタクシは思います (島国の国民性でしょうか? 多分、本質的に、経験が乏しいのだと思う?)・・・・
その「三つ子の魂百まで」の代表的なのが、安部晋三と「日本会議」と言われるところに所属している面々で・・・・ワタクシの目からは、この人たちは、いくつになっても、世界が自分を中心に回っているという、幼・少年時代の「自己中」から抜け出せていない人たちに見えます (ボンボン育ち、お嬢さん育ちの、二世・三世議員にこのタイプが多い)・・・彼等は、経験不足の臆病さの故に、己の「妄想」の世界に閉じこもっているので、客観性や合理性と言うものが理解できないし・・・現実に応じた、「変化」や「成長」と言うものの「必要性」もまた、理解できないのです。
あの、未熟で幼稚で、「自己中」だった、「大日本帝国」を懐かしみ、日本を、「先祖がえりの国」に戻したいなどと「妄想」するのも、まさにこの、「精神の未成熟」の故でしようか・・・・ホント、バカで幼稚な集団ほど、怖いものはないと、最近、つくづく思うのであります・・・(冷汗)・・・このままだと、いずれまた、日本と日本人は、とっても痛い目に合う事は、100&間違いないと、ワタクシは、預言しておきます。
表紙の写真は、モワサックの「サン・ピエール教会」のロマネスクの「タンバン」・・・・ロマネスクやゴシックの時代というのは、ヨーロッパ文明の変化(成長)の過程で見れば、「幼・少年時代」でしょうか・・・そこには、芽吹いたばかりの若々しい息吹があり、芸術的情熱の感じられる「アート」があります・・・・それは、懐かしくもあり、微笑ましくもあり、ミステリアスでもあるのですけれど・・・でも、決してワタクシは、その時代に戻りたいとは思わない(平均年齢30歳の世界なんて良いわけがないのだから)・・・懐かしき「幼・少年時代」ではあっても、それは同時に、今より遥かに、愚かで未熟な時代であったのだと、己と日本の、過去を思い返し、ワタクシは、確信しております・・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 船 自転車 徒歩
- 航空会社
- 大韓航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
6月8日(月) オーリャック〜トゥールーズ
本日は月曜日、しばらくは、買い物や宿の心配をせずに、旅が出来ます・・・写真の列車は、トゥルーズ方面行の「ミディ・ピレネー」地域の列車・・・みんな同じフランス国鉄(SNCF)だと思うんですけれど、それぞれの地域ごとに、車両の持ち分があるのか・・・車体の横に、それぞれの地域を現す「マーク」が付いてます・・・旅をする身には、これもなかなか趣があるのですけれど、「ミディ・ピレネー」のデザインは、イマイチですね・・・? -
Toulouse 鉄道駅
「トゥルーズク」の駅です・・・あっという間に到着、三年前にも来ましたけど、結構大きな町なので、「駅」もデカくて立派です。
トゥールーズは、ガロ・ローマ時代からの町で、ローマ末期の五世紀初頭、町は西ゴート王国の首都となり、西ゴート族がフランク族のクローヴィスに破れて後は、フランク王国の領土となったのだとか・・・由緒ある町なのですね・・・現在は、フランスで四番目に大きな都会です。 -
トゥールーズ 駅前
トゥールーズの旧市街は、駅から少し離れてます・・・駅からは、町の中心方面に向かって、まっすぐな通りが通ってます・・・通りは広いですけど、このあたりが安宿街で、ケバブ屋さんなんかの、安いレストランなんかも、このあたりに集中してます・・・まあ、街並みとしては、パットしませんけど・・・ -
トゥールーズ
マア、道中は大したことないのでパスとして・・・突然「旧市街」です。
「う〜ん」この建物は、何だったか・・・忘れてしまいました・・・確か、市庁舎の裏側にあったと思うのですけれど・・・この建物の中に「Office de Tourism」が入ってます。 -
トゥールーズ Capitole de Toulouse
「Hotel de Ville=市庁舎」の入っている「カビトル広場」です、広々として、とても気持ちの良い広場ですけれど、日陰が無いので、日照りの日は大変・・・
市庁舎前の広場と言うのは、ヨーロッパでは何処でも、当たり前にあるのですけれど、いわば「民主制」や「共和制」の具体的「表現」です・・・日本には、役所の前の「広場」なんてのは殆どありませんし、あっても、殆ど駐車場になってます、勿論、「国会前」にも無い事は、最近のいろいろな「抗議集会」に行かれた方は、ご存知の通り・・・はっきり言って、意図的に造っていないのですね・・・日本の政府(権力)が、最も怖れていることは、江戸時代の昔から、まさに、人々が集まる事なのです、国民が、政治に関心を持ち、政治に参加する事、これを政府は、もっと恐れ、嫌っているのです・・・だから「広場」を造らない・・日本が、「民主制」とは、遥かに遠い国である事が、良く解りますね・・・・ヨーロッパの、こうした「広場」を見る度に、それを実感します。 -
イチオシ
トゥールーズ Basilique St-Sernin
この町の、多分、一番有名な建物「サン・セルナン聖堂」です、赤茶色をした、独特のレンガ造り(バラ色とも言うらしい)の、ヨーロッパ最大の「ロマネスク建築」で、建て始められたのは1080年なのだとか・・・三年前にも勿論見ましたけれど、その時は、外観を見ただけで、他には何も、見えていませんでした・・・でも確かに、美しい姿の建築ですね、色合いと言い形と言い・・・特に、この「塔」はなかなか、他にはない個性的な形をしています。 -
トゥールーズ サン・セルナン聖堂
こちら側が正面、西側の入口です、塔が見えませんね、大きな教会なのです・・・工事中が残念・・・因みに、サン・セルナンとは、三世紀の、ローマ時代の人で、布教活動で、ローマ教会からこの地へ派遣され、ユピテルの神殿で布教したことをとがめられ、殉教したのだとか・・・地下のクリプトに、「聖遺物」が有るそうです・・・見なかったけどマアいいか、たいして有名でも無いし・・ハハ・・ -
サン・セルナン聖堂 南側扉口「ミェジュビル門」
実は、わざわざ、この町に来たのは、この扉口の「タンパン」を見る為だったのです・・・因みに、「ミェジュビル」とは、この地方の言葉「オック語」で「町の中心」を意味するのだそうです。 -
イチオシ
サン・セルナン聖堂 ミェジュビル門「タンパン」
この町を訪れた一番の目的、「キリストの昇天」の浮彫です・・・「最後の審判」「黙示録の四獣」等と並ぶ、黄金のスリーパターンの一つ・・・これは、その最古の作品であるのだとか・・・キリストを中央に、合計六体の天使が取り囲んでいます・・・ワタクシが今まで見た「キリストの昇天」とは、かなり雰囲気が違います・・・なんといえば良いか、適切な言葉が浮かびません・・・技術的には、かなり良くできてると思うのですけれど・・・阿波踊りを踊ってるようで、かなり、ワイルドな感じです・・・下段には、12使徒と、両サイドに天使。 -
サン・セルナン聖堂 ミェジュビル門
入り口の柱頭彫刻です、これも、綺麗に修復されていて、とてもよくできた彫刻です・・・何を意味するのかは、良く解りませんけれど、この人物像、女性なのだそうですけど、ちょっと太めだし、ライオンにまたがって、かなり、ワイルドな感じが有ります・・・その割に、足は細いです・・・ -
サン・セルナン聖堂 ミェジュビル門
誰でしょう・・ダビデでしょうか、ダビデは少年の頃より、ライオンや熊から羊を守り、竪琴を引いたと伝えられますけれど・・・どう見ても、手に持ってるのは、バイオリンの様に見えます・・・でも、王冠も被ってるし、多分「ダビデ」?・・・因みに、ダビデは、イスラエルの二代目の王(初代はサウルで血は繋がってない)、エッサイの末子で、イエスのご先祖と言う事になってます・・・? -
サン・セルナン聖堂 ミェジュビル門
入り口の「柱頭彫刻」です、左側は「アダムトイブ」、これは解りやすいですね、天使に手を引かれて、「楽園追放」の場面ですね・・・ -
サン・セルナン聖堂 ミェジュビル門
同じく入り口の「柱頭彫刻」、剣や斧を持っている人物の要る左側は、多分「ヘロデ王の嬰児殺し」・・・右側は何でしようね、天使がいます。 -
サン・セルナン聖堂 ミェジュビル門
門の入口、左側の浮彫です、これもなかなか良くできてます・・・中央の人物は「聖ヤコブ」(サン・ジャック)・・・トゥールーズは、スペインの「サンチャゴ・デ・コンポステーラ」の巡礼路の重要な町ですので、マア、有って当然でしょうか・・・因みに、足元の髭面の人物は、妻帯している「司教」なのだとか・・・だとすると、その両脇で、此処でも、ライオンに乗ってる女性は「女房」と「お妾さん」?・・・絵柄を見る限りでは、あまり意図が良く解りませんね・・・? -
サン・セルナン聖堂 ミェジュビル門
こちらは、入り口右側の浮彫です・・・中央は「聖ペテロ」、その下で、二対の悪鬼につかまっているのは、「シモン・マグス」(別名・魔術師シモン)なのだとか・・・「使徒行伝」において、彼は、ペテロの「精霊を授ける能力」を羨み、金で売ってくれるよう持ちかけたのだとか・・・まあ、嘘だと思います、そんな能力有る筈ないし・・・因みに、「シモン」も一応キリスト教徒なのですけど、異端とされる「グノーシス派」の創始者だとの説もあります。 -
サン・セルナン聖堂
一応、見るべきものは見たので、今度は中に入ります・・・こちらは中央の「祭壇」・・・ややピンボケなのが残念・・・手動のピント合わせが故障してるのです・・・でも、なかなか色鮮やかな祭壇であることは、解って頂けるかも・・・? -
サン・セルナン聖堂
大きな聖堂ですけれど、明らかに「ロマネスク」ですので、壁にはほとんど開口部(ステンドグラス)がありません、代わりに、フレスコガ壁画が有ります・・・暗いし、色もかなり褪せていて、良く解りませんけれどね・・・? これも修復すればよいのに・・・お金がかかりそうて背すけど・・・ -
サン・セルナン聖堂 柱頭彫刻」
堂内にも、ロマネスクの「柱頭彫刻」は、たくさん残ってます・・・保存状態は、かなり素晴らしいのですけれど、いかんせん暗くて、上手く撮れない・・・ -
サン・セルナン聖堂 柱頭彫刻
こちらは動物・・・角の有るのは、多分「ヤギ」???さの後ろは「狼」or[犬]? -
サン・セルナン聖堂
ロマネスクとしては、最大の教会と言われるだけあって、アーチも立派、天井も結構高い・・・ -
トゥールーズ 聖堂横の広場
先ずは、目的を果たして、とりあえず満足・・・前回の訪問では、殆ど、見えてなかったものも、いくつか見ることが出来ました・・・でも、まだまだ見逃したものも有るようです・・・クリプトも見なかったし・・・まあ、いいか・・・次は、「オーギユスタン美術館」へ向かいます、これも前回の旅で、見逃したところ・・・でもまあ、貧乏旅行ですのでね、入場料金の掛かるところは、敷居が高いのです・・・ -
トゥールーズ Musee des Augustins 回廊
「オーギュスタン美術館」です、この美術館は、元修道院・・・ゴシックの「ガーゴイル」が地上に降りて、ズラッとならんでます、印象的な風景。 -
イチオシ
オーギュスタン美術館
「わおーん」・・・と、遠吠えしてる感じですね・・・・ミステリアスな、ゴシックの「ガーゴイル」です・・・下から仰ぎ見ていると不気味なんですけれど、地上に置くと、結構、愛嬌モノの感じですね・・・我が家の庭にも、一・二体欲しい。 -
オーギュスタン美術館
ゴジラみたいなのもいます。 -
オーギュスタン美術館 回廊
ゴシック様式の「回廊」なのだとか・・・何処が?・・・柱の上方のデザインが、そうなのでしようか? -
オーギュスタン美術館
元修道院の内庭です・・・この建物は、1309年、制アウグスティヌス派の修道院として建てられたものなのだとか・・・・ -
オーギュスタン美術館
建物や回廊がゴシックでも、この「柱頭彫刻」は、まだまだ「ロマネスク」と言う感じですね・・・ -
オーギュスタン美術館
回廊の周りの部屋に鎮座してます「聖人像」、ゴシック時代のものですね・・・これは「パウロ」・・・ハゲてるので解りやすい・・・ハハハ・・・ -
オーギュスタン美術館
無造作に、古い「棺」が並んでます、手前は「騎士」ですね・・・何処のどなたか存じませんが・・・? -
オーギュスタン美術館
騎士さんの「首」が浮かんでます・・・アートですね。 -
イチオシ
オーギュスタン美術館
こちらは、ロマネスクの「アート」コーナー・・・暗くて高い所にあった、教会の「柱頭彫刻」が、目の前で見られるという、素晴らしい部屋、細部までじっくりと見られます。 -
オーギュスタン美術館
ロマネスクの「聖母子像」です・・・かなりすり減って、愛嬌のある顔になってますね。 -
オーギュスタン美術館
こちらは「ダビデ王」、竪琴「ハープ」を持ってます。 -
オーギュスタン美術館
これは多分、「ヘロデ王」ではないかと思うのですけれど・・・違うかも(王冠はしてますけど、光輪が無いし、俗人であることは、間違いないかと・・)・・・この部屋の「柱頭彫刻」には、他にも、ヘロデとサロメに関した彫刻が、いろいろあります。 -
オーギュスタン美術館
天使たちの足元で、棺桶を蹴飛ばして、起き上がる人がいます・・・たぶん、「最後の審判」の図象かと・・・? -
オーギュスタン美術館
アーモンド形のわったに入った「荘厳のキリスト」と呼ばれる図象です、この写真ではよく解りませんけれど、両サイドに「天使」が居て、アーモンドの輪っかをつかんでます・・・キリストを天井運んでいるのでしょうか? だとしたら、これもまた「キリストの昇天」を表すのかも・・・? -
オーギュスタン美術館
噛み合う「ライオン」・・・意味するところは良く解りませんけれど、「ロマネスク」では良くある図象です。 -
オーギュスタン美術館
こちらは・・「怪鳥」?
じっくりと見て回り、改めての「ロマネスク」の造形の印象は・・・ほんと、チマチマしてるなあ〜という感じですね・・・おもちゃみたい・・という感じ・・・アニミズムの要素がふんだんにあって、その意味で、「ミステリアス」ではあるけれど、ゴシックのような、「ホラー」の感じは無いです・・・人物もまた、ゴシックのようには、まだまだリアルな風味には乏しいけれど・・・これが、プラトン的といわれる所以でしょうか・・・? -
オーギュスタン美術館
こちらは「夢魔」と題された寓意像、近代(19世紀末)の作品なのだとか・・・英語では「インキュバス」ですね、眠っている間に訪れて、女性を誘惑するという悪魔・・・昔は、未婚の女性が妊娠した時には、「インキュバス」のせいだという事にしたのだそうです・・・ハハ。
ところで、この美術館には有名な、ゴシック時代の「マリア像」が有ったはずなのですけれど・・・何処にあったのか・・・完全に忘れて、見のがしてしまいました・・・まあ、良くあることですけど、残念無念。
↓のマリアです、コクリコさんの旅行記でどうぞ、若々しいし、美人で可愛いですよね。
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=26637453 -
トゥールーズ ガロンヌ川
夕方になってきました・・・今日は、「キャンプ場」泊まりにします・・・「Office de Tourism」の話では、「営業しているはず」なのだとか・・・「ガロンヌ川」を越えて、約五キロの町はずれにあるはず。 -
トゥールーズ Camping
営業しておりました・・・「トゥールーズ」は大きな町ですし、観光の町でもありますしね・・・・今度の旅でf、初めての「Camping」、二日間建白して、明日は「モワサック」へ日帰りで行くつもりです。
キャンプ場の評価 ★★★ キャンプ場は市営(Muncipal)なので、都会で観光地のわりには、安いです(11.60ユーロ)、でも、設備はイマイチ、レストランも無し、芝生は適度にやわらかくて、テントは張りやすい。
本日の走行距離 5k/累計186km 鉄道の旅行は、楽でいいですね。 -
トゥールーズ
「キャンプ場」の近くの「カフェ」です・・・フランスでは、おなじみの「ステラ」を一杯。
トゥールーズの印象 ★★★★★ 前回よりも★一つ追加です・・・見どころが沢山ある町なのです。
本日の走行距離 5k/累計186km 鉄道の旅行は、楽でいいですね。 -
6月9日(火) トゥールーズ Pont St-Pierre
今日は、「トゥールーズ」から、鉄道の日帰りで「モワサック」に行きます。
町はずれの「キュンプ場」から、トゥールーズの町までは、約五キロ、「ガロンヌ川」に架かる橋「サン・ピエール橋」を渡って、「トゥールーズ」の駅に向かいます。 -
トゥールーズ ガロンヌ川 pont neuf
「ガロンヌ川」に先に見える美しい橋は「Pont-neuf」。 -
トゥールーズ
「ガロンヌ川」と「サン・ピエール橋」です・・・対岸に見える、丸屋根の建物は、今も現役の「聖ヨハネ騎士団病院」の「付属教会」で、過ってはこの地で、ペスト患者などを受け入れていたのだとか・・・中に入らなかったのが残念。 -
トゥールーズ カビトル広場
早朝です、昨日も来た「カビトル広場」、今日は、朝市が立っております。 -
カビトル広場
ワタクシは、とりあえず、夜明けの「カフェオレ」を一杯・・・朝早くなら、やっぱり「カフェ」・・・ -
Moissac モワサック 駅舎
鉄道に乗って、やってきました、「モワサック」です・・・「ボーリュー」と「トゥールーズ」に続く、旅の初めの、宿題の三つ目、「サン・ピエール修道院教会」のある町・・・駅舎はまあ「地味」ですね。 -
モワサック
駅前から眺める「モワサック」の街並みです・・・田舎町ですね、あまり高い建物も、デカいのもなさそうです・・・南フランス風の、赤茶色の屋根が印象的です。 -
モワサック タルン河畔 Le pont Napoléon
駅から南へ降りると、「タルン川」が流れてます・・・広々として、美しい「河畔」です・・・橋に架かっている美しい橋は「ナポレオン橋」、ナポレオン一世が計画して、ナポレオン三世時代に完成したのだそうです。 -
モワサック タルン河畔
気持ちがいいので、目的地の「サン・ビエール修道院教会」は後回しにして、川沿いを歩いてみます。 -
モワサック タルン河畔
川沿いに「ホテル」があります・・スパ付きの、リバー・サイドホテル・・・ル ムーラン ド モワサック ホテル & スパ ホテル
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モワサック タルン河畔
河畔のプロムナードから眺めた「モワサック」の街並みです・・・真ん中の石柱は、戦争の「慰霊碑」。 -
モワサック タルン河畔
街並みは綺麗です・・・大きな家ではないですけれど、お洒落です。 -
モワサック タルン河畔
プロムナードの突き当りに、感じの良い「レストラン」があります・・・まだ、営業してませんでしたけど・・・ -
モワサック 河畔のプロムナード
レストラン前のプロムナード・・・天気が良すぎて暑いですけれど・・・美しい散歩道です。 -
モワサック Canal lateral a la Garonne
「タルン川」沿いから、町の方向に少し歩くと「運河」があります・・・「トゥールーズ」と「ガロンヌ川」をつないで、大西洋へ抜ける「運河」だそうです、「トゥールーズ」から地中海へは、有名な「ミディ運河」を通って、抜けることが出来るのだとか。 -
イチオシ
モワサック Canal 運河
運河沿いの花壇が綺麗です。 -
モワサック Canal 運河
絵に成る教会の塔が見えますけど、あれは、目的地の「サンピエール修道院教会」では有りません・・・ -
モワサック Canal 運河
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モワサック Canal 運河
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モワサック
運河から見えた教会です、小さい教会ですけれど、ゴシックスタイルですね。 -
モワサック
さて、いよいよ目的の「修道院教会」へ向かいます。 -
イチオシ
モワサック L`eglise Abbaye Saint-Pierre
見えてきました「サン・ピエール修道院教会」・・・いかにも「ロマネスク」と言う感じの「鐘楼」が見えます。 -
モワサック サン・ピエール修道院教会
「修道院教会」と言う、身内の教会の制でしょうか、形も出入り口も、少し変わったスタイルをしていますね・・・?・・・11世紀初めに建て始められた教会なのだとか。 -
サン・ピエール修道院教会
ソコソコ大きく、細長い建物です、一部は、ゴシック式で作られているようです・・・発足は七世紀、メロヴィング朝のクローヴィスによって、ベネディクト派の修道院として創設された、由緒ある修道院なのだとか、1047年には「クリューニー派」の修道院となり、12世紀には、フランスの南西部でも、有名な修道院となったのだとか・・・ -
サン・ピエール修道院教会
教会南入り口です、正面タンパンは「黙示録のキリスト」、教会の入り口のタンパンに、こうしたレリーフが描かれ始めた、12世紀初頭の作品で、「黙示録のキリスト」としては、フランスで一番最初のモノなのだとか・・・因みに、入り口両サイドの人物像は、右がイザヤで左がペトロらしいのですけど、かなり磨滅してます。
ところで、教会の入口に、こうしたレリーフが描かれるようになったのは、11世紀初めころで、タンパンに描かれるようになる以前は→https://fr.wikipedia.org/wiki/Linteau_de_l%27abbaye_de_Saint-G%C3%A9nis-des-Fontainesの感じで、ピレネーの麓辺りで始まったのだとか・・・何処かで、似たようなレリーフを見た記憶が有りますけど、この教会にも、いつか、行ってみたいです。 -
イチオシ
サン・ピエール修道院教会 タンパン
これが、目的の「黙示録のキリスト」です・・・説明は不要だと思いますけど、中央が「キリスト」で、周りに「獅子」「牛」「鷲」「天使」の福音書記が居て、その外側と下段で楽器を持っているのが、黙示録に出てくる24人の長老なのだとか・・・普通の「黙示録のキリスト」だと、下段は、12使徒で、楽器を持った長老たちは、周辺の「アーキボルト」の方に移動させられていると言うのが、よくあるパターンなんですけれど、これはさすがに、最初のモノらしく、「黙示録」に忠実に造られているようです。
ところで、パリの「建築美術博物館」でも、これを見ましたけれど、さすがな、実物は「リアル」です、特に、全体が、かなり煤けて黒くなってるのが、年月を感じさせます、「トゥールーズ」の「ミエジュビル門」の様に、綺麗に修復するのも良いけれど、これはこれで、貫録が有ります。 -
サン・ピエール修道院教会
ズームアップです・・・イエス・キリストの威厳に満ちた顔をご覧ください・・・煤けてマックロになってるのは、ご愛嬌・・・・ -
サン・ピエール修道院教会
タンパン入り口の両サイドにも浮彫が残っています、こちらは向かって左側・・・全体がすっかり、黒ずんでいますけど、保存状態は、わりと良いので、何が描かれているかは、多少わかります・・・この点は、「ボーリュー」よりは、かなり良いです。 -
サン・ピエール修道院教会
上から順番に、少し拡大して説明します・・・でも、当たってるかどうかは、責任持ちませんけど・・・ハハハ・・・
右から「贅沢三昧の夫婦」、中央「天使とラザロ」、左は「ラザロの魂を抱くアブラハム」なのだとか、ネタ元は「ルカによる福音書16章」
「或る金持ちが居た・・・毎日贅沢に遊び暮らしていた。この金持ちの門前に、ラザロと言う、できものだらけの貧しい人が横たわり、食卓から落ちるもので腹を満たしたいものだと思っていた・・・やがてこの貧しい人は死んで、天使たちによって宴席に居るアブラハムのそばに連れて行かれた・・・」 -
サン・ピエール修道院教会
中段の「レリーフ」、右から「金持ちの死」と、左は「地獄」、「金持ちの死」では、悪魔が金持ちの口から、魂を引き出しています。
引き続き、「ルカによる福音書」から・・・
「・・・金持ちは黄泉でさいなまれながら目を上げると、宴席でアブラハムとそのすぐそばにいるラザロとが、遥か彼方に見えた。そこで大声で言った『父アブラハムよ私を憐れんでください・・・私は、この炎の中でもだえ苦しんでいます』 しかし、アブラハムは言った『子よ、思い出してみるがよい。お前は生きている間に良いものをもらっていたが、ラザロは反対に悪いものをもらっていた。今はここで彼は慰められ、お前はもだえ苦しむのだ・・・』と・・・・ワタクシは、どっちかなあ〜、あまり高級なのは食べてないんですけど・・・ -
サン・ピエール修道院教会
下段です、右は「悪魔と淫乱」、左は「ケチな金持ちと乞食」なのだとか、金持ちは、首から金袋をぶら下げて、肩に悪魔が乗ってます・・・寓意像ですね。 -
サン・ピエール修道院教会
向かって右側の「レリーフ」・・・こちらも新約聖書の物語・・・ -
サン・ピエール修道院教会
上段のレリーフ、右から「神殿の奉献」は、同じく「ルカによる福音書」2章、中央「エジプトへの脱出」は、「マタイによる福音書」2章、左は「偶像の墜落」と言うのだそうですけれど、聖書のどの部分の話なのか不明です。 -
サン・ピエール修道院教会
中段は「イエスの生誕」(右)と「東方三博士」(左)、「イエスの生誕」は、「マタイ」と「ルカ」で語られていますけれど、「東方三博士」は「マタイ」のみにある話です。 -
サン・ピエール修道院教会
下段です、右は「マリアのエリザベート訪問」(ルカ)で、左は「受胎告知」(マタイ&ルカ)・・・基本的に、イエスの誕生物語は、「マタイ」と「ルカ」にあるのみで、もっとも古い福音書の原典と言われる「マルコ」には有りません・・・明らかに神話の類で、造りものなんですけれど・・・イエスを神と結びつけるには、「マルコ」の冒頭の、ヨハネの洗礼だけでは足りず、これ(誕生物語)が絶対に必要になったと言う事でしょうか・・ -
サン・ピエール修道院教会
中央柱の彫像・・・有名な「エレミァ像」です、BC600年ころに生きたといわれる、旧約聖書の預言者、ユダ王国の滅亡とバビロン捕囚、またバビロンから、エルサレムへのユダヤ人の帰還をも予言したとかで、かなり、重要な預言者です・・・また彼は、新しい契約を予言したとして、キリスト教にとっては、数いる旧約の預言者の中でも、重要な預言者となっています「エレミア書・31章・31」。
「見よ、私がイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。この契約は、過って私が彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き出した時に結んだものではない・・・」
キリスト教の本籍はユダヤ教にある、その所以の一つでしょうか。 -
イチオシ
サン・ピエール修道院教会 中央柱 エレミァ像
「エレミア」のズームアップです・・・手に持っている巻物は、預言の言葉ですね・・・ -
サン・ピエール修道院教会 中央柱 パウロ像
「エレミア」の反対側の像は「パウロ」です・・見事にハゲてます・・ハハ・・「エレミア」とは、まるで時代が違いますけれど、こちらは、キリスト教にとっては、一番、重要な人物・・・・キリストの復活を信じ(幻聴を聞いたらしい?)、「神の国は近づいた」と叫び、世界の「終末」と善悪二元論による「神の審判」を説いて、キリスト教の拡大に貢献した人・・・でも、ワタクシに言わせれば「詐欺師」ですね・・・2000年たったけど、世界はまだ終わってません・・・まあいずれ、人類は滅亡すると思うけど・・・それくらいの預言なら。ワタクシでも出来る・・ハハ。 -
サン・ピエール修道院教会
次に、堂内に入ったところ(ナルテックス)にあるの柱頭彫刻をいくつか、ご紹介します・・・これは「鹿」でしょうか? -
サン・ピエール修道院教会
同じく「ナルテックス」の「柱頭彫刻」・・・獅子?が鳥を加えるの図・・・? -
サン・ピエール修道院教会
他にも奇奇怪怪の「ロマネスク彫刻』が数点残ってます・・・この後の、修道院の「回廊」にも、たくさんの「柱頭彫刻」がありましたけれど、磨滅が激しいので、内部にある、こちらの方が、保存状態は断然いいです。 -
サン・ピエール修道院教会 身廊
こちらは「身廊」、天井なんかは、何かゴシックポイ、交差ボールト状のつくりになってますけど、それほど高くは有りません・・・でも意外と明るい・・・ -
サン・ピエール修道院教会
なかなか可愛い「ピエタ」像がありました・・・「マリア」の両サイドは、多分、「マグダラのマリア」(向かって右)と「ヨハネ」(左)だと思う・・・間違ってたらゴメン。 -
イチオシ
サン・ピエール修道院教会
こちらは、エジプトへの逃避行の「マリア」と「イエス」・・・左には「ヨセフ」がロバを引いてるのですけど、この「マリア」が気に入ったので、「ヨセフ」は割愛。 -
サン・ピエール修道院教会
こちらは、「キリストの埋葬」、フランス編③で紹介した「サレールの村」で見たものと、ほぼ同じ構図ですけれど、こちらは中央に「ヨハネ」がいます・・・ふつう中央は「マリア」だと思うのですけれど?・・・ヨハネの右が、「マリア」と「マグダラのマリア」、左が多分「マリア・サロメ」と「マルタ」ですね・・・「サレール」のものとは、ほんの微妙な違いですけれど、女性陣の顔つきや、聖母マリアに寄り添う「マグダラのマリア」と「ヨハネ」の姿など・・・ワタクシは、「サレール↓」のほうが好きですね。
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=40779566
因みに、これらは、ほぼ15世紀に作られたものだとかで、その点も「サレール」に同じです。 -
サン・ピエール修道院教会 Clo?・tre de l'abbaye
教会を抜けると、修道院の「回廊」があります、トゥールーズの「オーギュスタン美術館」は、ゴシックスタイルだったらしいのですけれど、こちらは、「ロマネスクスタイル」なのだそうです・・・何か、ビミョーに違うようで。違わないようで、良く解りません。 -
サン・ピエール修道院教会 回廊
修道院の内庭から眺めた、教会の鐘楼・・・ほぼ、11世紀〜12世紀も、同じように見えていたのでしょうね・・・でもまあ、当時は、出来立てのホヤホヤで、もっと綺麗だったんでしょうけどね・・・年月が、渋みを加えております。 -
サン・ピエール修道院教会 回廊
ほぼすべての柱には、念入りに「柱頭彫刻」が施されています・・・全部撮ってるとキリがないし、かなり磨滅してますので、マシなのだけを、いくつか撮っておきます。 -
サン・ピエール修道院教会 回廊
意味するところは良く解らないのですけれど・・・紛れもなく、チマチマ感満点の「ロマネスク彫刻」です。 -
サン・ピエール修道院教会 回廊
上は「ドラゴン」・・下は解らず・・・ -
サン・ピエール修道院教会
これは「回廊」の「柱頭彫刻」じゃなかったと思いますけど、何処だったか、忘れてしまいました・・・かなり不気味だったので、ご紹介しときます・・・
ずいぶんたくさん写真は撮ったけど、ご紹介は、これくらいにしておきます、旅行記が、長くなりすぎるので・・・・
-
サン・ピエール修道院教会 回廊
床に置かれていた、見事な「ロマネスク」の人物像・・・女性が二人に見えます、「マリアのエリザベート訪問」の図でしょうか・・・?
モワサックの印象 ★★★★★ 素晴らしい「ロマネスク教会」です、町も、長閑で穏やかな良い町。
本日の走行距離 10km/累計196km 明日は、鉄道で「モンペリエ」まで行きます、其処からはいよいよ本格的に「自転車旅行」です。
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この旅行記へのコメント (19)
-
- wiz さん 2019/05/09 21:49:17
- やっと!
- ももんがあまんさん、Bonsoir!
おひさしぶりです、お元気ですか?
GWに「やっと!」モワサックやコンクを訪問することができました。 とりあえず、旅行記をつくるまで大変そうなので、この2つのクチコミだけ先にアップしました。
コクリコさんに、トゥールーズのオーギュスタン美術館でエジプトのマリアをみつけられなかった・・と話したら、コクリコさんもなかった、ももんがあまんさんもなかったと思う・・ということで、今ももんがあまんさんのところに確認しに参りました。 放送大学のロマネスクの回でオーギュスタン美術館でエジプトのマリアを詳しく説明していたし、エミール・マールの本でも写真がたくさん載っていたので、エジプトのマリアの彫刻はこの美術館を訪問する1つの目的でもあったのですが・・。
ベイナック・エ・カズナックでは天気よくもう薔薇が咲いていて、なんだか良い感じでした~。 コンクでは藤の花が咲いていました。
wiz
- ももんがあまんさん からの返信 2019/05/10 21:51:40
- RE: やっと!
- Bonsoir!
おひさしぶりです、wizさん。
ワタクシも、元気でおりますよ・・旅にはなかなか出れないけれど、三匹の猫と一緒に、ペットライフを楽しんでます・・WW・・
やっと、念願の、ロマネスクの本場&源流・・ですね。
自分の旅行記が書けない時も、ヨーロッパの旅行記は、大体チェックして、4traは楽しんでますけど・・ようやく本格的で、骨のある、wizさんの旅行記が、読めそうですね・・楽しみにしてます・・すでに、口コミからして、中身が詰まってますね。
モワサックにコンクにトゥールーズ・・ベイナックへも行かれたという事は、サルラもですね・・他にも、何処に行かれて、何をどの様にご覧になっているか・・旅行記の完成、首を長くして、お待ちしてますね・・ww・・。
by ももんがあまん
-
- コクリコさん 2015/10/25 22:28:27
- ロマネスクの産声をあげた地へ
- こんばんは!
懐かしいモワサックとトゥールーズの写真見せていただきました。
トゥールーズのサン・セルナン教会の重要なミエジュビル門のタンパンの写真撮ってなかったのでしっかり見ました。
「キリストの昇天」はサン・セルナン教会のタンパンから始まったといわれていますよね。
後の「キリストの昇天」と違って横向いて踊りながら昇天しているような姿が素朴で楽しげに見えました。
「妻帯している司教」も珍しいですね。
皮肉なのかしら、司教って妻帯してはいけないのでしょ(笑)・・・まっ影では権力に任せて囲ってたかもしれないけど。
堂々と扉口の柱に彫られているなんて愉快ですね。
オーギュスタン美術館の柱頭彫刻のコーナーは明るくカラフルになりましたね!
あれだけ多くの柱頭彫刻が展示されている美術館はないでしょうね。
私がUPした彫刻と違う柱頭彫刻がUPされていたのでわくわくしながら見ました。
あのコーナーの写真全て撮る根性はなかったからなぁ。
ゴシックの部屋の聖母たち全員いませんでしたか?
あのキュートな「グラースの聖母」は別格としても何体か魅力的な聖母がいらしたのですが、皆さんどこかの聖母マリアを特集した美術展に出張されていたのかしら。
トゥールーズのキャンプ場近くのカフェの写真は、ももんがあまんさんらしからぬオシャレな写し方していて新鮮でした・・・るなさんちっくだわ。
モワサックはもう駅の写真からして懐かしすぎます!
サン・ピエール修道院教会以外は特に見所はありませんが、町全体が懐かしさを感じさせるのんびりした空気がありますよね。
ナポレオン橋を見ながらタルン川沿いのプロムナードを歩くのもとっても気持ちが良かったです。
私があずまや(キオスク)だと思っていた建物はレストランだったのですね!
私が行った時も閉まっていました。
運河からも見えたゴシックの教会はサン・ジャック教会だったと思います。
中には入れませんでした。やはりサン・ジャックゆかりの地なのですね。
wizさんが超越のロマネスクと書いた超越的な神の姿をしたサン・ピエール修道院教会の南扉口の「荘厳のキリスト」。
サン・セルナン教会の「キリストの昇天」が「キリストの昇天」の始まりなら、サン・ピエール修道院教会の「荘厳のキリスト」が「荘厳のキリスト」の始まりなのですね。
そこからカオールに、オーベルニュに、ブルゴーニュに、、、どんどん。
ロマネスク芸術が出現し、フランス各地に広がってゆくというまさにその地に立ったのですよね・・・私も数年前に立ったのにまだ勉強が足りなかったからなぁ。
もう一度ももんがあさんの旅行記で楽しませていただきました。
「フランス人の好きな村」のwizさんたちの書き込みを見て、地方別で最下位がロレーヌ地方というのも面白かったです。
そういえばロレーヌ地方へはまだ行ったことがありませんよ〜
2日前に歯茎の中に真横に生えている親知らずを抜いたのですが、
歯茎を切開して歯医者にすごい力で抜かれました。
抜いた時は麻酔してたので痛くなかったのですが、その後ほっぺたは青く腫れ、オカメさん顔になって食事もまだろくに食べられていません。
旅行記書くのも、皆さんの旅行記に行くのもスローペースになりますがよろしくお願いいたします。
- ももんがあまんさん からの返信 2015/10/26 00:15:05
- RE: ロマネスクの産声をあげた地へ
- 今晩は、コクリコさん。
「親知らず」ですか・・・そんなに腫れるなんて、よっぽど悪質な生え方をしてたんですね・・・お大事に・・・
> トゥールーズのサン・セルナン教会の重要なミエジュビル門のタンパンの写
真撮ってなかったのでしっかり見ました。
ワタクシも、前回の訪問で見てなかったのでもしっかり見てきました・・ハハ・・・
> 「キリストの昇天」はサン・セルナン教会のタンパンから始まったといわれ
ていますよね。
> 後の「キリストの昇天」と違って横向いて踊りながら昇天しているような姿
が素朴で楽しげに見えました。
ワタクシにも、結構「ワイルド」に見えました、他の教会で見たのとは、相当に感じが違いますね・・・
> 「妻帯している司教」も珍しいですね。
> 皮肉なのかしら、司教って妻帯してはいけないのでしょ(笑)・・・まっ影で
は権力に任せて囲ってたかもしれないけど。
> 堂々と扉口の柱に彫られているなんて愉快ですね。
多分、戒める意味があるんだと思うんですけどね・・あまり、図柄の意図が、良く解らないんですね・・「獅子に乗ってる女性」というのに、何らかの「寓意的」意味があるのかもしれません・・・?
> オーギュスタン美術館の柱頭彫刻のコーナーは明るくカラフルになりましたね!
> あれだけ多くの柱頭彫刻が展示されている美術館はないでしょうね。
> 私がUPした彫刻と違う柱頭彫刻がUPされていたのでわくわくしながら見ました。
> あのコーナーの写真全て撮る根性はなかったからなぁ。
あれを全てとるのは、さすがに無理ですね・・・意味の分からないのも多いし・・・ハハハ・・・でも、あれだけたくさんの「柱頭彫刻」を目の前で見れる「美術館」は、他に無いでしょうね。
> ゴシックの部屋の聖母たち全員いませんでしたか?
> あのキュートな「グラースの聖母」は別格としても何体か魅力的な聖母がい
らしたのですが、皆さんどこかの聖母マリアを特集した美術展に出張されてい
たのかしら。
パウロなんかの「聖人像」は、たくさん有ったんですけどね・・・「グラースの聖母」のような「美形」が、目に入らない筈が無いのですけど・・ハハ・・どこを見ていたのやら・・?
> トゥールーズのキャンプ場近くのカフェの写真は、ももんがあまんさんらし
からぬオシャレな写し方していて新鮮でした・・・るなさんちっくだわ。
ハハ・・・偶然です・・・
> モワサックはもう駅の写真からして懐かしすぎます!
> サン・ピエール修道院教会以外は特に見所はありませんが、町全体が懐かし
さを感じさせるのんびりした空気がありますよね。
> ナポレオン橋を見ながらタルン川沿いのプロムナードを歩くのもとっても気
持ちが良かったです。
> 私があずまや(キオスク)だと思っていた建物はレストランだったのですね!
> 私が行った時も閉まっていました。
> 運河からも見えたゴシックの教会はサン・ジャック教会だったと思います。
> 中には入れませんでした。やはりサン・ジャックゆかりの地なのですね。
モワサックの町は、いかにも、のんびりした田舎町という感じで、ワタクシ好みの街でした・・・川沿いは、綺麗でしたしね・・・レストランが開いて無かったのが残念・・・ビールが飲みたかったです。
> wizさんが超越のロマネスクと書いた超越的な神の姿をしたサン・ピエール修
道院教会の南扉口の「荘厳のキリスト」。
> サン・セルナン教会の「キリストの昇天」が「キリストの昇天」の始まりな
ら、サン・ピエール修道院教会の「荘厳のキリスト」が「荘厳のキリスト」
の始まりなのですね。
> そこからカオールに、オーベルニュに、ブルゴーニュに、、、どんどん。
> ロマネスク芸術が出現し、フランス各地に広がってゆくというまさにその地
に立ったのですよね・・・私も数年前に立ったのにまだ勉強が足りなかった
からなぁ。
> もう一度ももんがあさんの旅行記で楽しませていただきました。
まだまだこれから、「アルル」とか「サン・ジル」とか、たくさんの「ロマネスク」が登場します・・・乞う、ご期待・・ハハハ・・
> 「フランス人の好きな村」のwizさんたちの書き込みを見て、地方別で最下位
がロレーヌ地方というのも面白かったです。
> そういえばロレーヌ地方へはまだ行ったことがありませんよ〜
ロレーヌは、「ナンシー」が有名ですけど、町自体は大したことないですからね・・・「メッス」の町のほうが良いと思います、教会も立派だし・・・このあたりは、ジャンヌ・ダルクの時代から、常に戦場でしたし、その影響もあるのかも?と思ってますけど (隣のアルザスは、結構、美しい町が多いんですね)・・・?
ルイ14世が、この地を、元ポーランド王の「スタニスラフ」に、簡単に、くれてやったのも、この地が貧しかったからでしょうね・・・ハハ?
by ももんがあまん
- wiz さん からの返信 2015/10/26 06:45:37
- RE:
- コクリコさん、
親知らず抜かれて、顔(ほっぺ)が腫れた経験、私もあります!
4日間位は腫れがとれず、たいへんでした。。
15年位も前か・・? 下の歯ですよね?(下の歯が変な生え方だと腫れるとか)
はじめはヨーグルトとか固形のものがないのを食べていました。つらいですよね。。
しばらくがんばってくださいね!!!
ももんがあまんさん、
そういえば、ここに書くのもなんですが、ロレーヌの話がまた出ていたので・・^^; (dankeさんと)ドイツ語でロートリンゲンの話をされていたけれど・・これを見ると、私は、ハプスブルク=ロートリンゲンを思い出しま〜す(マリーアントワネットの父、マリア・テレジアの旦那様の出身地がロレーヌのナンシー)。
- wiz さん からの返信 2015/10/26 07:17:19
- RE:
- ももんがあまんさん、コクリコさん、Bonjour!
ふたたび思い出しました! ^^;
「妻帯している司教」・・なんですけど、最近、アシル・リュシェールという方のフランス中世の社会という本を読んだんですけど、それを読むと、こういう話題も出てきていました。 ももんがあまんさんがこの旅行記の表紙のところで指摘されていた、(中世が)未熟な社会、というのがよく分かる本でした。 副題にフィリップ・オーギュストの・・と付いている本ですが、彼が何をしたというよりも、その時代の書物や文学などから中世の社会を垣間見るというのが主の内容でした!
それと、他のロマネスクの本(サン・サヴァンの修復で有名な吉川逸治氏の本)で、ロマネスクのブルゴーニュ起源説があるらしいことを読んだことがありますが・・感じとしては、モワサックの方が古く見えますよね。。
wiz
- ももんがあまんさん からの返信 2015/10/26 12:12:57
- RE: RE:
- Bonjour! wizさん。
> 「妻帯している司教」・・なんですけど、最近、アシル・リュシェールとい
う方のフランス中世の社会という本を読んだんですけど、それを読むと、こ
ういう話題も出てきていました。 ももんがあまんさんがこの旅行記の表紙
のところで指摘されていた、(中世が)未熟な社会、というのがよく分かる
本でした。 副題にフィリップ・オーギュストの・・と付いている本ですが、
彼が何をしたというよりも、その時代の書物や文学などから中世の社会を垣
間見るというのが主の内容でした!
『フランス中世の社会 フィリップ・オーギュストの時代』 アンリ・リュシェール著 木村尚三郎監訳 東京書籍 1990年
「↑」この本ですね、ちょっと面白そうですね・・・今度本屋さんに行ったら探してみます、なかったら、取り寄せですね、絶版になってなければ・・
ワタクシの場合、中世の知識は、日本人の「阿部謹也」さんによるところが多いのですね(十数年前に、十万円ほど出して、記念に、全集を買いました)、彼の場合は、中世ドイツが舞台なんですけど・・・・彼の本を読んでいると、中世の人々というのは、感情生活においても、生活スタイルにおいても、考え方においても、つい最近までの日本人と、本質的に変わらない、同じ人間だということが良く解ります・・・もちろん違うところもたくさんあって、キリスト教の文化を通して、「個」の観念が育ち、それが、ルネサンスや宗教改革を経て、ヨーロッパに、近代社会を作り出すのですけれど・・・日本の場合は、明治の開国以降、外国の文化や書物によって、初めて「個」の観念に触れるのですね(「個」の目覚めという意味では、800年遅れているとか)・・・
ですから、明治以来、まだ150年弱しかたっていない日本では、まだまだ「個」の観念は未成熟で、近代的社会を形作るには至っていないし、逆に、その「変化」に耐えられず、反発して「先祖返りしたい」と妄想する、安部晋三や「日本会議」のような人間は、結構たくさんいるのですね・・・これはまあ、文化・文明の「変化」の過渡期における、必然的な反応でもありますけど、過去に戻ったからと言って、良いことなど有る筈が無いし、そもそも、もう戻れないというのがワタクシの考えです・・・
子供たちでさえ、家庭に、自分の部屋を持っている時代、「プライバシーという観念を捨てろ」などと言っても、それは不可能なのだから・・・むしろ、西洋近代発祥の、文化や機械に囲まれて、それを自在に扱うためには、まさしく、日本社会と日本人の、真の近代化と、それを受け入れる「成熟」が必要、というのが、ワタクシの考えですけれど・・・最近の、「シールズ」等の若者や、国会に集まる自発的な人々の政治活動に、少しばかり、日本の「個≒近代」の成長を感じ、これが潰されないようにと願っております・・・またある意味「在特会」などの動きと、それに参加する人々も、方向性が間違っているとしても、「個」の目覚めだと、言えないこともないかと・・・?
フランシス・フクヤマという人の本に、「歴史の終わり」という本があって・・ワタクシは、まだ、読んでないのですけど・・そこには、「人類の文明というものは、必然的に、一つの方向へと、紆余曲折を経ながらも、収斂していくものだ」という、そんな、わりと「楽観的」ともいえる歴史観が語られているそうです・・・・ワタクシも、根柢のところでは、そう思っているのですね、西洋の「近代化」というのは、ヨーロッパ地域の特殊な文化とは考えず、あるべき人類の「方向性」の一つだと思うのですね (文明の衝突などは起こっていない、あるのは、適応への不安と、適応のための「発熱」だと、ワタクシは思ってます・・・そうでなければ、シリアで生まれた大量の難民が、それほど文化的に異質で受け入れがたいのなら、その本家本元の、ヨーロッパを目指すはずもないのだから・・・
結局のところ、人類は、現時点で、どれほどの違いがあるように見えようとも、それを乗り越えて、いつか理解しあえるだろうと、ワタクシは、本質的には楽観的です・・・でもマア、その前に、滅びてしまわないように注意せねばですね・・・ハハハ・・・
長々と、失礼いたたしました・・・・ by ももんがあまん
- コクリコさん からの返信 2015/10/26 18:25:00
- RE: RE:
- wizさん、ももんがあまんさん、
ほっぺたの腫れはだいぶ良くなってきていますが、まだ食べる時ほっぺの内側を噛んだり口が大きく開かないので調子悪いです。
青あざはまだ酷いし、お多福顔したお岩さんです。
wizさんも若い頃親知らず抜いたのですね。
> 「妻帯している司教」・・なんですけど、最近、アシル・リュシェールという方のフランス中世の社会という本を読んだんですけど、それを読むと、こういう話題も出てきていました。 ももんがあまんさんがこの旅行記の表紙のところで指摘されていた、(中世が)未熟な社会、というのがよく分かる本でした。 副題にフィリップ・オーギュストの・・と付いている本ですが、彼が何をしたというよりも、その時代の書物や文学などから中世の社会を垣間見るというのが主の内容でした!
紹介ありがとうございます。
木村尚三郎が訳されたアシル・リュシエール著「フランス中世の時代」アマゾンで670円で注文しました。
ついでに木村尚三郎さんの随筆「カオールの酒壷」も1円で注文しました。
モワサックも好きな町ですが、カオールもとっても気に入った町です。
木村尚三郎さんのパリ本は何冊か家にあります。
かなり前NHKで「時の旅人」という、著名人(芸能人、芸術家、作家など)が思い出の場所を訪れる番組があり木村尚三郎さんはカルカソンヌなどフランスの中世の町を訪れていました。
あとどこだったかな、当時は私の知らない町もあり今なら知ってるかもしれないです(録画してあるので観よっと)。
中世の町「大好き」オーラに溢れていて、木村先生に親しみ持ちました。
ももんがあさんのお持ちになっている阿部謹也さんの本はざっと本棚見たら2冊見つけた・・・「中世を旅する人々」と「中世の窓から」。
ももんがあまんさんが買われた全集に入っている本ですよね。
同じ「アベ」でも安倍某とは知性が違いますね。
もっと世界や日本の過去、現在を見なくてはね。戦前の大日本帝国だけ好きな人は必要ないです。
> それと、他のロマネスクの本(サン・サヴァンの修復で有名な吉川逸治氏の本)で、ロマネスクのブルゴーニュ起源説があるらしいことを読んだことがありますが・・感じとしては、モワサックの方が古く見えますよね。。
ブルゴーニュ起源説ってクリュニーあたり?
吉川氏の研究のおかげで天井画が日の目を見たのですね。
それにしても世界遺産で一喜一憂して大騒ぎしているのって日本とか日本周辺の国々だけ?
サン・サヴァンが世界遺産と言っても経済効果など気にしていないみたいですよね。
- ももんがあまんさん からの返信 2015/10/26 19:39:09
- RE: RE: RE:
- 今晩をは、コクリコさん。
> ももんがあさんのお持ちになっている阿部謹也さんの本はざっと本棚見たら2
冊見つけた・・・「中世を旅する人々」と「中世の窓から」。
> ももんがあまんさんが買われた全集に入っている本ですよね。
阿部謹也さんって、文章は、ちょっと硬いので、読みづらいんですよね、まあ、学者らしいな〜と思って読みました、「ハメルンの笛吹き男」なんてのは、有名だし、読みやすいほうですね、あとヨーロッパと日本を比較した文化論としては「世間論序説」が読みやすいでしょうか・・・?
> ブルゴーニュ起源説ってクリュニーあたり?
何処なんでしょうね。wizさんだったら知ってるんでしょうね・・・でも、クリューニーだとすると、残念ながら、それらしいものは殆ど何も残っていなかったです・・・建物が少し残っているだけでした、、レリーフや柱頭彫刻や聖人像なども、ほぼ完全に破壊されてしまったようです・・・観光客は結構来てましたけど (腐ってもクリューニー・・ハハ・・) 殆ど見るべきものは、残ってなかったです・・・ヴェズレーや、オータンや、ソーリューは、それぞれ素晴らしかったのですけれどね・・・
> それにしても世界遺産で一喜一憂して大騒ぎしているのって日本とか日本周
辺の国々だけ?
> サン・サヴァンが世界遺産と言っても経済効果など気にしていないみたいで
すよね。
そうですね、最初の頃なら、それなりに解らないでもないけれど、実際、観光客も増えたようなので・・・数が増えすぎて、ワタクシも最近は、全く興味なしです・・・ハハ・・・
by ももんがあまん
- コクリコさん からの返信 2015/10/28 17:58:28
- RE: RE:
- wizさん、
> 「妻帯している司教」・・なんですけど、最近、アシル・リュシェールという方のフランス中世の社会という本を読んだんですけど、それを読むと、こういう話題も出てきていました。 ももんがあまんさんがこの旅行記の表紙のところで指摘されていた、(中世が)未熟な社会、というのがよく分かる本でした。 副題にフィリップ・オーギュストの・・と付いている本ですが、彼が何をしたというよりも、その時代の書物や文学などから中世の社会を垣間見るというのが主の内容でした!
アマゾンで注文した『フランス中世の社会 フィリップ=オーギュストの時代』 もう届きましたよ!
厚くてびっしり書かれていますね。
司教のこと、悪逆非道な領主のこと、学生や修道士のこと、女性の地位etc.たくさん書かれていますね。
これもマール本同様辞書のように手元に置いて読みたい箇所から読めるので良いですね。
1円(送料の方が高い!)で買った木村尚三郎さんのフランス中世への旅本『カオールの酒壷』は軽いエッセイなので厚いけれどすぐに読めそう。
今日、かなり前に録画してVHSからDVDにダビングした『世界わが心の旅』(『世界わが心の旅』が正しかったです)の木村尚三郎さん編を見ました。1995年の番組でした!
木村さんお亡くなりになりましたけれど、その頃はまだ70才くらいかしら。顔もつやつやしていてお元気で嬉しそうなお顔。
1995年当時知らなかったコンクも訪れていたので嬉しくなってしまいました。
音楽も山根基世さんのナレーションも落ち着いていて画像は悪いのですが良質な番組だったのだなぁと思いました。
木村さんは一人旅が好きだそうで、それは中世と1対1で対話でき、親しみが増すとからだと語っていました。
「負け惜しみじやないんだよ」とおっしゃったことが可愛かったし理解できました。
wizさんもももんがあまんさんも一人旅されていますが、歴史や風景と1対1で向きあって、本当に素晴らしいことです!
- wiz さん からの返信 2015/11/07 16:24:39
- RE: RE: RE:
- ももんがあまんさん、コクリコさん、Bonjour!
いやぁ〜! このスレッド、コクリコさんが立てたスレッドだったから、返信のお知らせはコクリコさんにいくじゃないですか・・ だから、こんなに話が進んでいるとは、今、気づきました・・すいません!!! ^^;
コクリコさん、 『フランス中世の社会 フィリップ・オーギュストの時代』 アンリ・リュシェール著 amazonで買われたんですね! これまた、今頃気付きすいません! そうなんです、かなり読み応えあるボリュームですよね〜。 王たちを中心に描かれた歴史本等と違い、もう少し違った角度からの中世が見えてきて、おもしろいかったです。 私は前からチェックしていた本だったので、amazonでかなり値が下がった時に買いました! ^^ ももんがあまんさんも機会があれば是非♪
wiz
- wiz さん からの返信 2015/11/07 18:00:35
- RE: RE: RE: RE:
- 書き忘れです!
ブルゴーニュ起源説については、たしか、クリュニーにある現在オシエ美術館にあるという、クルリュニー修道院にあった柱頭の話が出ていたと記憶しているのですが・・。。 曖昧ですいません・・!
私も、木村尚三郎氏の文章は、中世の歴史や美術、色々なところで読んでいるのですが・・ 阿部謹也氏の方はももんがあまんさんに以前伺いましたが・・どれから読もうか悩ましいところです^^;
木村氏監訳、アシル・リュシェール著『フランス中世の社会』・・いつものようにおもしろいところに蛍光ペン塗ってますが・・、野武士の横行、悪逆非道の封建領主、とか、どんどん読み進められる箇所と、たまに眠くなる?箇所とあります?! ^^ 大学や学生の話もおもしろかった! 大学や学生については、山之口洋氏の『われはフランソワ』や、佐藤賢一氏の『カルチエ・ラタン』のようなものの方が楽しく読めますけど!
wiz
- ももんがあまんさん からの返信 2015/11/07 20:36:48
- RE: RE: RE: RE: RE:
- Bonsoir! wizさん。
> 私も、木村尚三郎氏の文章は、中世の歴史や美術、色々なところで読んでいるの
ですが・・ 阿部謹也氏の方はももんがあまんさんに以前伺いましたが・・どれ
から読もうか悩ましいところです^^;
阿部謹也さんの本で、最初にお勧めするとすれば、「ハメルンの笛好き男」か、文化論としての「世間論序説」などですけれど、フランスに詳しいwizさんの興味を考えると、「西欧中世の男と女」が面白いかも?(ちくま学芸文庫でで出ているようです)・・・これは、「アベラールとエロイーズの往復書簡」をもとにして書かれているので、フランスにもかなり縁がありますね・・・他には「西欧中世の罪と罰」とか、「刑吏の社会史」というのも、比較的、眠くならずに読めるかも(ルイ16世の死刑執行人、サンソン家の話も、確か出てきたはず・・?)・・・でも、阿部さんの文章は、わりと硬いのですね・・・眠くなっても、責任は持ちません・・ハハ。
アンリ・リシュール面白そうです・・・かなり分厚い本だそうで、楽しみです。
by ももんがあまん
- wiz さん からの返信 2015/11/07 21:12:36
- RE: RE: RE: RE: RE: RE:
- Bonsoir, Merci! ももんがあまんさん。
> 阿部謹也さんの本で、最初にお勧めするとすれば、「ハメルンの笛好き男」か、文化論としての「世間論序説」などですけれど、フランスに詳しいwizさんの興味を考えると、「西欧中世の男と女」が面白いかも?(ちくま学芸文庫でで出ているようです)・・・これは、「アベラールとエロイーズの往復書簡」をもとにして書かれているので、フランスにもかなり縁がありますね・・・他には「西欧中世の罪と罰」とか、「刑吏の社会史」というのも、比較的、眠くならずに読めるかも(ルイ16世の死刑執行人、サンソン家の話も、確か出てきたはず・・?)・・・でも、阿部さんの文章は、わりと硬いのですね・・・眠くなっても、責任は持ちません・・ハハ。
ももんがあまんさん、ありがとうございます♪
「西欧中世の男と女」、これはタイトルがおもしろそう!^^;
コクリコさんが書かれていた「中世を旅する人びと」も放送大学のいつかの講義で、たしか紹介されていたので、これも読みたい候補です!
そうそう! 上で、ももんがあまんさんが、「ヴェズレーや、オータンや、ソーリューは、それぞれ素晴らしかったのですけれどね・・・」と書かれているの見ました! 楽しみ〜! ディジョン、フォントネーとともに旅の後半戦ですね!
wiz
-
- wiz さん 2015/10/24 10:26:09
- 超越のロマネスクは・・
- ももんがあまんさん、Bonjour!
宿題 ? お疲れさまでした〜! ^^;
今回のももんがあまんさんのお写真も拝見し、「超越のロマネスク」は、やはりモワサックのタンパンが一番ピタリとくるなぁと感じています! ・・やはり現地で見るのが何と言っても一番ですよね〜!
モワサックのところにリンクを貼られている、サン・ジュニ・デ・フォンテーヌ St-Genis des Fontaines の浮彫り。 ロマネスクの本(写真)を見ていると、一番初めによく出てくるものです! スペイン国境に近いあたり、フランス側、スペイン側ともに魅力的なロマネスクが多くて、これまた行きたいところが多いです。。
あ、そうだ! モワサックのタンパンは、こういう写本の挿絵 ↓ をモデルにし彫刻したのでは、と云われているようですよ〜。 写真が小さいですがみつけたので貼っておきますね〜。
http://beatus.saint-sever.fr/hurry/f121v122.htm
( ”・・この書物の最も美しいページの一つには「荘厳のキリスト」が描かれており、四つの生き物が彼に付き随っている。 そのまわりには二十四人の長老が大きな輪を描いて玉座に坐っている。 彼らは頭に冠を戴き、一方には杯を、もう一方にはヴィオールを持って、光り輝くキリストの方に向け、そのめくるめく栄光に圧倒されている。 その外側では天使たちが空を飛び交っている。・・” /エミール・マール )
モワサックの旧市街へ向かう前のタルン河畔のプロムナードも良いですね。
例の講義、次の第5回では、オーギュスタン美術館で「エジプトのマリア」の柱頭彫刻が詳しく説明されるのですが・・ももんがあまんさん、もし撮られていたら、是非、追加で写真載せて下さいね!
今回はトゥールーズ、モワサックともに星★★★★★だったみたいで良かった!
初キャンプもお疲れさまでした〜♪
次回からの自転車旅行楽しみにしております〜! 特に、ただでさえ見所の多いプロヴァンスやコート・ダジュールを、数多い美しい村を絡めてどのように廻られて、さらにコルシカ島まで行き、再度パリを目指してブルゴーニュ(これまたロマネスク多し)をどう廻られたのか気になりま〜す。^^
wiz
- ももんがあまんさん からの返信 2015/10/25 20:46:16
- RE: 超越のロマネスクは・・
- Bonsoir! wizさん。
> 今回のももんがあまんさんのお写真も拝見し、「超越のロマネスク」は、や
はりモワサックのタンパンが一番ピタリとくるなぁと感じています! ・・や
はり現地で見るのが何と言っても一番ですよね〜!
モワサックの「黙示録のキリスト」は、やっぱり素晴らしいですね、ロマネスクにしてもゴシックにしても、イロイロ見てきましたけれど、「最後の審判」はコンク、「黙示録のキリスト」は、このモワサックで決まりでしょうか・・・「キリストの昇天」は、まだ決め手無しですけど、「聖母の戴冠」は、サンリスでしようか・・・?
> モワサックのところにリンクを貼られている、サン・ジュニ・デ・フォンテ
ーヌ St-Genis des Fontaines の浮彫り。 ロマネスクの本(写真)を見て
いると、一番初めによく出てくるものです! スペイン国境に近いあたり、フ
ランス側、スペイン側ともに魅力的なロマネスクが多くて、これまた行きた
いところが多いです。
フランスは、とりあえず、今年でおしまいと思ってたのですけど・・・また、行きたくなってしまいました・・・ハハハ・・・
> あ、そうだ! モワサックのタンパンは、こういう写本の挿絵 ↓ をモデル
にし彫刻したのでは、と云われているようですよ〜。 写真が小さいですが
みつけたので貼っておきますね〜。
> http://beatus.saint-sever.fr/hurry/f121v122.htm
大きさはともかく、パターンは似てますね・・・元ネタは、いつごろの、なんという「本」なんでしょうね・・・?
> モワサックの旧市街へ向かう前のタルン河畔のプロムナードも良いですね。
のんびりした田舎ですけど、結構清潔な良い町でしたよ。
> 例の講義、次の第5回では、オーギュスタン美術館で「エジプトのマリア」の
柱頭彫刻が詳しく説明されるのですが・・ももんがあまんさん、もし撮られ
ていたら、是非、追加で写真載せて下さいね!
掲載していない写真を調べてみましたけど・・・それらしい写真は見当たらなかったです・・・残念無念です。
> 次回からの自転車旅行楽しみにしております〜! 特に、ただでさえ見所の多
いプロヴァンスやコート・ダジュールを、数多い美しい村を絡めてどのよう
に廻られて、さらにコルシカ島まで行き、再度パリを目指してブルゴーニュ
(これまたロマネスク多し)をどう廻られたのか気になりま〜す。^^
なかなか進みませんけれど・・・気長にお付き合い、よろしくお願いしま〜す。
by ももんがあまん
- wiz さん からの返信 2015/10/25 22:04:00
- RE: RE: 是非また!
- Bonsoir! ももんがあまんさん!
> フランスは、とりあえず、今年でおしまいと思ってたのですけど・・・また、行きたくなってしまいました・・・ハハハ・・・
是非また行って下さい〜!(まだまだ見たい♪ ^^)
>> http://beatus.saint-sever.fr/hurry/f121v122.htm
>
> 大きさはともかく、パターンは似てますね・・・元ネタは、いつごろの、なんという「本」なんでしょうね・・・?
(エミール・マールによれば)これは、『黙示録』のサン・スヴェールsaint-seve修道院写本と言われるもので、スペインのリエバナの修道院長ベアトゥスbeatusによって書かれた黙示録の註解で、彼は748年に聖ヨハネの書物の註解を施したのだそうです。 そして、彼の書物は何世紀にもわたって書き写されていった・・とのことです。。
パリ国立図書館に保存されているものは11世紀のもののようです。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Beatus_de_Saint-Sever
- コクリコさん からの返信 2015/10/25 22:34:54
- RE: RE: RE: 是非また!
- wizさん、ももんがあまんさん、
横から失礼します。
> (エミール・マールによれば)これは、『黙示録』のサン・スヴェールsaint-seve修道院写本と言われるもので、スペインのリエバナの修道院長ベアトゥスbeatusによって書かれた黙示録の註解で、彼は748年に聖ヨハネの書物の註解を施したのだそうです。 そして、彼の書物は何世紀にもわたって書き写されていった・・とのことです。。
>
> パリ国立図書館に保存されているものは11世紀のもののようです。
> https://fr.wikipedia.org/wiki/Beatus_de_Saint-Sever
>
wizさん、貼ってくださってありがとうございます!
やっぱりサン・スヴェール写本だったのですね。
どんな写本なのかな〜と思っていたのですがwizさん、すぐ見つけられるので凄いわ!
- ももんがあまんさん からの返信 2015/10/25 23:35:01
- RE: RE: RE: 是非また!
- Bonsoir! wizさん。
> (エミール・マールによれば)これは、『黙示録』のサン・スヴェールsaint-
seve修道院写本と言われるもので、スペインのリエバナの修道院長ベアトゥス
beatusによって書かれた黙示録の註解で、彼は748年に聖ヨハネの書物の註解を
施したのだそうです。 そして、彼の書物は何世紀にもわたって書き写されてい
った・・とのことです。。
>
> パリ国立図書館に保存されているものは11世紀のもののようです。
> https://fr.wikipedia.org/wiki/Beatus_de_Saint-Sever
拝見しました、有難うございます。
カラフルで精密な、素晴らしい写本ですね・・・一冊欲しいけど、絶対無理・・ハハ・・・オークションに出したら、いったいイクラつくものか?
St-Severの村は、ホルドーの南、120kmほどのところにありますね (地図で確認しました) wikipediaを見ると、結構面白そうな教会なので・・・これもまた行きたくなりました・・ハハ。
by ももんがあまん
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