2015/07/22 - 2015/08/06
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funasanさん
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プラハはヨーロッパで最も中世の雰囲気が色濃く残っている街である。急いで観光地巡りするのではなく、気の向くまま旧市街のあちこちをそぞろ歩きするのがいい。
旧市街の古い石畳みの小路を歩き、気に入った広場のカフェでティータイム。カレル橋からプラハ市内を滔々と流れるモルダウ川をのんびり眺める。そしてフラッチャニの小高い丘の上にあるプラハ城を訪れれ、ヨーロッパ中世の世界に紛れ混む。
夜は、豪華絢爛な市民会館のスメタナ・ホールでのコンサートに出かけ、一日の最後はライトアップされた旧市街広場やカレル橋、プラハ城を眺めながらプラハの夏の夜を過ごす。
2泊3日のプラハ滞在であるが、街の雰囲気を体いっぱいに感じた旅であった。
◎私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
(新刊『夢の豪華客船クルーズの旅
ー大衆レジャーとなった世界の船旅ー』案内あり)
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プラハ・マリオットホテルの玄関を出て左に進むと1ブロックで「共和国広場」(写真)になる。ここには多数の屋台が店を出しており楽しいいマーケットになっている。
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その共和国広場に面してまるで中世のお城のようなホテル「キングスコート」(写真)が建っている。1泊4〜5万円の5星ホテルである。
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キングスコートの隣にこれまた外観の見事な「市民会館」(写真)がそびえる。ここには歴代の王の宮廷があった所で、17世紀後半の大火事で消失、その後、紆余曲折を経て1911年現在の市民会館が完成した。
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市民会館の内部には音楽祭プラハの春のメイン会場となる「スメタナホール」(宣伝用ポスターより)がある。今夜はここのコンサートに参加する。また、市民会館エントランス両側にあるレストランの内装も素晴らしい。
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市民会館の横に「火薬塔」(写真)がある。黒ずんだ外壁が年代を感じさせる塔で1475年の建立。旧市街を守っていた城壁にあった門の1つという。17世紀に火薬庫として利用されていたのでこのように呼ばれる。
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火薬塔から旧市街広場に向かって「ツェレトゥナー通り」(写真)が走る。いつも人通りが絶えない観光客のメインストリートである。
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路上では様々なストリートパフォーマーが自慢の腕を披露している。手品師(写真)の見事な演技に人だかりが出来ている。
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微動だにしない掃除人(写真)。子供達が不思議そうに寄っていくと、目だけがギョロと動く!
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ツェレトゥナー通りを進むと「黒い聖母の家」(写真)がある。キュビズム建築の宝と言われている。建物2階の角に黒い聖母が立っているのでこのように呼ばれている。
キュビスム…20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始され、多くの追随者を生んだ現代美術の大きな動向。いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収める画法。 -
ツェレトゥナー通りが旧市街広場に近づくと、クリーム色の外観がひときわ目立つ建物(写真)がある。1階はスワロフスキーの大きなショップになっている。
◎スワロフスキー
http://www.swarovski.com/Web_JP/ja/index -
そして、プラハの中心地「旧市街広場」に至る。広場を取り囲む建築群が実に美しい。特に広場東側に2本の塔があるゴシック様式の「ティーン教会」(写真)がひときわ目立つ。1135年に創建され、現在の姿は1365年に改築されたものという。非常に古い。
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広場にはチェコ人の誇りたる「ヤン・フス像」(写真)が建つ。ヤン・フスは15世紀のチェコにおける宗教改革の先駆者である。敬虔なキリスト教徒だった彼はローマ教会の堕落を激しく批判し、教会と教皇の権威を一貫して否定したため、異端として1415年に火あぶりの刑に処せられた。
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広場をはさんでティーン教会と向かい合うようにして建つ建物が旧市庁舎(写真)で、塔が目印である。
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旧市庁舎の壁面に天文時計(写真)がある。何とこの時計は15世紀に作られたもので、今でも当時のままの姿で動いているという。
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午前9時から午後9時までの毎正時、時計の上の2つの窓に仕掛け人形達(写真)が姿を現す。それを一目見ようと天体時計の周囲には大勢の観光客が押し寄せる。
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旧市庁舎の塔に上がることができるので、入場料(55チェココルナ、275円)を払って入室する。室内は古い壁画(写真)が残っており興味をそそる。
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展望台からの眺めは素晴らしい。北東方面に「ティーン教会」(写真)の尖塔が天にそびえる。
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北西方面(写真)には赤瓦の屋根と白亜の壁が実に美しいプラハの街並みが続く。
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真下を見下ろすと、旧市街広場に特設されたオープンカフェとその周囲の人だかりが、まるで蟻のように見える。
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そして、目を西側に向けると、モルダウ川西岸、フラッチャニの小高い丘の上に「プラハ城」(写真)がそびえる。赤瓦屋根の街並みも見事!
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塔から下りて再び街歩きをはじめる。旧市街広場周辺にはお洒落なオープンカフェ・レストラン(写真)が多数あり、見ているだけで楽しくなる。
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旧市街広場からカレル橋まで続く細く曲がりくねった道「カレル通り」を行く。沿道には様々なショップがあり適当に店をひやかすのも楽しい。人形店(写真)に入ってみる。チェコでは伝統芸能として人形劇が盛んで近くにマリオネットの劇場もある。
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さらに進むと大きな建物の横を通る。ここは「クレメンティヌム」(写真)で1556年カトリックの修道院の創建からはじまる。ハプスブルク家の保護により3つの教会、礼拝堂、図書館、天文台などが次々と建設された。
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クレメンティヌム内の教会(Mirror Chapel)でコンサートがある。大理石の床と壁、見事な天井壁画を鑑賞しながら、ドヴォルザークやヴィヴァルディの音楽が聞ける。演奏は「ドヴォルザーク・シンフォニー・オーケストラ・プラハ」である。
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いよいよカレル橋に到着。橋の入口に塔(写真)があり上まで登れるらしい。試しに上ってみる。
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展望室入口で料金を払い入室する。頑丈な石で囲まれた小さな窓からカレル橋(写真)を見下ろす。カレル橋の大きさと重要さを実感させられる貴重な1枚!
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カレル橋の上に立って驚いた。ヴルタヴァ川(チェコ語でモルダウ川)は予想以上に川幅が広く、そして静かに滔々と流れている。スメタナの交響詩「モルダウ」(「わが祖国」より)の旋律が流れてくるようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=2Sp4JyDNNr8 -
名曲『モルダウ』は、チェコの国民的作曲家スメタナ(B.Smetana/1824〜1884)による連作交響詩「わが祖国」の第2曲である。
約12分間にわたって演奏される交響詩「モルダウ」では、モルダウ川(写真)の源流からプラハ市内へと続く、上流から下流への川の情景が非常に鮮明に描写されている。 -
カレル橋から見上げたプラハ城(写真)も見事だ。フラッチャニの丘に向かって折り重なるように赤瓦屋根の邸宅が続く。惚れ惚れするほど美しい。
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そんな美しい景色を堪能しつつ、ゆっくりカレル橋を渡る。この橋は全長約520m、幅約10mもある巨大なもので、路上(写真)は完全な歩行者天国になっている。
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大道芸人のパフォーマンス、ミュージシャン、自分の絵を売るアーティストの客引き、小物売り等、橋の上はいつ行っても賑やかで楽しい。
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アコーディオンをバックにヴァイオリンが華麗な音楽を奏でる。結構うまいのでつい聴き惚れてしまう。プラハに限らずドイツ・中央ヨーロッパはクラシック音楽に溢れている。
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カレル橋の両側の欄干には多数の聖人像(写真)が立ち並んでいる。全部で30体もあり、聖書や歴史的な聖人、チェコの英雄などをモデルにしているという。
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カレル橋を渡ると一層人通りが激しくなりプラハ城が近いことを感じさせる。いよいよ中世への核心部に入る。
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プラハ城の外壁に沿った長い坂(写真)を上っていく。
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途中、右折して急坂を上りきると広い「フラッチャニ広場」(写真)に出る。ここがプラハ城の正面玄関である。写真右の白亜の豪邸は大司教宮殿。
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第1の中庭を過ぎ、第2の中庭(写真)に入る。プラハ城の歴史は古く、9世紀半ばに城の建築がはじまって以来、幾多の変遷を経て、14世紀のカレル4世の時代に現在の姿を現したという。
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第3の中庭に入ると「聖ヴィート聖堂」(写真)が圧倒的な迫力で目の前に立ちはだかる。尖塔の高さ96.6m、内部の幅は60m、奥行きは124mもある大聖堂である。
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大聖堂(写真)の内部に入れば見事なステンドグラスや至高の芸術作品たる聖ヴァーツラフ礼拝堂が見学できそうだが、入口には長蛇の列が続いている。ここは時間短縮のために先を急ぐ。
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大聖堂を通り過ぎると「イジー広場」(写真)に出る。広場の北側に2本の尖塔が目立つ聖イジー教会、西側に聖イジー修道院が建っている。
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イジー広場は大聖堂の裏側に位置するのであるが、ここから見た大聖堂(写真)はゴシック様式の建築美を遺憾なく発揮している。
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プラハ城を後にフラッチャニの丘を下る時には一転して緑濃いぶどう畑と大きな樹木に出くわす。
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そして、この小高い小路からのプラハ旧市街地の眺めは恐らくプラハ随一であろう。モルダウ川を挟んでびっしり並んだ赤瓦の市街地が一望できる。
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丘を下るとプラハ城東側の大通りに出た。ここで1台の大型バス(写真)に遭遇する。「バイキング・リバー・クルーズ社」(下記参照)専用のツアーバスである。プラハマリオットに泊っているクルーズ客を乗せて市内観光しているのであろう。
http://www.vikingrivercruises.com/ -
ヨーロッパにはゆっくり流れる大河が多いのでリバークルーズが盛んである。近年人気が出てきたのが本格的な豪華クルーズ船によるロングクルーズである。北海に面したアムステルダムからライン川を溯りドイツの諸都市、ウイーン、ブタペスト等まで訪れる2週間のグランドツアーもある。
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再び旧市街に帰ってくる。午後になると益々人通りが多くなり、お洒落なカフェの道路沿いの席は満席である。
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旧市街広場に面して外観が美しい建物(写真)が並んでいる。これらを見ながらブラブラ歩く。
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旧市街広場は世界中から観光客が訪れ、夏のプラハを楽しんでいる。ここは実に平和で大道芸人達の独壇場となる。
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お見事!片手で1人の人間を持ち上げている。
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ここらで一休みしよう。しかし、旧市街広場のオープンカフェ(写真)は人がいっぱいでいい席がない。ここで妻が粘る。
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色々カフェを探して、一番広場側の空いてる席を確保する。コーラとカプチィーノ(写真:両方とも3ユーロ、405円)を注文。行き交う人々を眺めながら午後の一時を過ごす。これが楽しい。
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我々夫婦がのんきにドイツ・中央ヨーロッパ旅行をしている間に、実はシリア方面から大量の人々が故国を脱出していた。そして、トルコを経由しエーゲ海をボートで渡りギリシャに到達。そしてバルカン半島の各国を縦断し、8月下旬にはハンガリーのブタペストに来た。
写真:モーツアルトが「ドン・ジョバニ」を初演したエステート劇場 -
ブタペストまで来れば鉄道1本でドイツに入れる。彼らにとって移民に寛容なドイツは理想郷に写ったのであろう。平和と安全が当たり前の我々日本人にとって「命をかけた大脱出」が実際に起こっていたとは夢想だにできない。今や大量難民問題はヨーロッパを揺るがす大問題に発展している。
写真:カロリヌム(カレル大学本部)
カレル大学…中央ヨーロッパ最古の大学 -
マリオットホテルのラウンジでカクテル(夕食)タイムを過ごし、午後8時からはじまるコンサートに出かける。会場はホテルから徒歩5分にある「市民会館」(写真)である。ライトアップされた外観はまるで王宮である。
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残念ながら夏はコンサートオフシーズンなので観光客用の室内楽しかやっていない。本日は「プラハ室内合奏団」による演奏会である。午後8時から9時までの休憩なしの1時間、モーツァルトとドヴォルザークの曲を演奏する。
ドヴォルザークは、プラハの北約30kmほど、北ボヘミア生まれの作曲家で、スメタナと並ぶチェコの国民的音楽家の1人である。 -
折角なのでバルコニー最前列のVIP席(53ユーロ、7155円)にする。しかし、観客はまばらでホールが大きすぎる。大編成のオーケストラ(できればチェコフィルハーモニー交響楽団)でドヴォルザークの交響曲でも聞ければ最高なんだが…。少々期待外れ。
参考までに、私の大好きなドヴォルザークの交響曲第8番第3楽章をお聞き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=16NX_Fy0wKY -
コンサートの余韻を残しながらライトアップされた旧市街広場(写真)まで散歩する。夜になっても観光客の数は衰えず、むしろ益々多くなっている感じである。
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昼間通った小道をカレル橋まで歩き、ライトアップされたプラハ城(写真)をカメラに収める。夜になっても治安は非常に良く全く不安を感じない。世界が平和でなければ旅はできない。明日はオーストリアのウイーンに行く。
1本の鉄道でドイツのベルリンからチェコのプラハ、オーストリアのウイーン、そして、最後はハンガリーのブタペストにまで行ける。しかも、ハンガリーは2008年より域内移動自由のシェンゲン協定に加盟したので、一旦ハンガリーに入れば、ほとんどのヨーロッパ諸国に自由に入国できる。よって、シリア方面から大量の難民がブタペスト中央駅に殺到したのである。
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