カナダ・アメリカ北西部の旅（2007）　その３

2007/08/10 - 2007/08/19

最後の訪問先となったノースカスケイド国立公園からは、車で再びバンクーバーに戻り、そこから帰国となった。
復路の飛行機は満席のため、なんとアップグレードでビジネスクラスになった！
ラッキー、嬉しい♪

　　〈 ITINERARY 〉
8/10　伊丹→(JL118)→羽田/成田→(JL018)→Vancouver　フェリーにてVictoriaへ
8/11　フェリーにてPort Angelesへ　Olympic N.P.
8/12　Olympic N.P.
8/13　Mount St. Helens N.M., Mount Rainier N.P.
8/14　Mount Rainier N.P.
8/15　North Cascades N.P.
8/16　North Cascades N.P.
8/17　Vancouverへ
8/18　Vancouver→(JL017)→→成田/羽田→(JL139)→伊丹（8/19

エリア ノースカスケード国立公園周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

８月１５日 （水曜日）
今日も晴れ。昨夜のピザの残りとコーヒーで朝食にする。
ふと外を見ると何かいる!?　鹿だ！　車の影にも何頭かいる。

飛び跳ねるように歩く子鹿が可愛い。
キャビンのすぐ前で遊ぶ鹿の親子を眺めながら、朝のコーヒーを楽しむ。なんとも贅沢な時間。

８時過ぎにチェックアウト。山がすっきり晴れているので、昨日通り過ぎたReflection Lakeを再び訪れた。
残念ながら少し風があって湖面がぴたっとは静まらなかったけれど、それどもくっきり湖面に映ったMt. Rainierの姿は美しい。
これからハイキングに出かけるといういでたちの外国人グループ（何語を喋ってたんだろう？）も、しきりにシャッターを切っていた。

湖面に映ったMt. Rainier

昨日と同じ道を通って北上する。I-405にのると交通量が多くてなかなか進まない。途中の街でスターバックスを見かけてしばらく休憩。
いろいろとガイドブックなどと読むと、どうもCascade Loopにある町は観光地化されてるようであまり魅力を感じない。大回りにもなるので、まっすぐにNorth Cascades国立公園に向かうことにした。
I-5から20号線を東へ入る。あとは道なりにまっすぐ。少し雲が出てきた。

のどかな川沿いの景色。
20号線沿いのSkagit River。

宿泊するのはSkagit River Resortというところ。広い敷地にさまざまなキャビンやB&B、テントやRVのサイトがある。この地に５世代にわたって住んでいるClarkというファミリーが経営していて、敷地内にはたくさんのウサギがいた。
泊まったのは普通の住宅のようなキャビン。実際、40年代に製材所の労働者を住まわせるために建てた宿舎を、リノベーションしたものらしい。
古いけれどべつに不都合はない。なんとなく懐かしい感じ。

暖炉。

居間でくつろぐ。

キッチン。

年代ものの電熱コンロのストーブ。

食卓　レース編みのテーブル掛けがアットホーム。

朝ごはん〜♪

可愛い寝室。

寝室の壁に掛かっていた毛糸刺繍の額。

ゲストの子供たちがウサギに餌をやって喜んでいた。
天気がいいので、室内は少し暑い。荷物を置いてから公園に行く。

ビジターセンターへ行って地図をもらう。ここは入場料なし。
20号をそのまま走ると左手にDiablo Lake Overlookがあった。ダムによってせき止められた湖だ。逆光なので湖の色をうまく撮るのが難しい。

Diablo Lake

８月１６日 （木曜日）
朝起きると、少し曇りがち。
とりあえず20号線を東へ向けて走る。Diablo Lakeは逆光ではなかったけど、曇り空なので今ひとつ色が冴えない。
そのままWashington Passまで行く。本当はCascade Loopを通って反対方向から来るのがいいらしい。
オーバールックの案内があったので、車を止めて短いトレイルを歩く。終点まで行き着くと、いきなり目の前がぱっと開けた。正面にはCascades山脈のパノラマ。はるか下方にはハイウェイが山々の間を縫って伸びている。

朝なのでまだそれほど人出はない。私たちの他には年配のご夫婦が一組だけ。そのご主人が「あの道路は1972年にできたんだ」と懐かしそうな顔で話してくれた。当時のことを知っているのかな。

特徴的なLiberty Bell Mtn.

Liberty Bell Mtn.

時おり晴れ間がのぞいてきたので来た道を戻り、もう一度Ross LakeとDiablo Lakeに寄る。どちらもダムによってできた人造湖だ。二つの湖はすぐ近くにあるのにずいぶん湖面の色が違うのは不思議。

Ross Lake

Diablo Lake

湖を上から見下ろすオーバールックにはたくさんバイクが止まっている。アメリカをレンタカーで旅をしていると、いつも多くのバイカーを見かけるが、今回もあちこちでたくさん見かけた。ほとんどは中高年の人たちばかり、カップルも多い。

いちばん人気のあるCascade Pass Trailはトレイルヘッドまで遠いし、天気もあまりよくないので、近くのイージーなトレイルを歩くことにした。
Diablo Lakeの近くのThunder Knob Trail。トレイルヘッドは20号線沿いのキャンプ場の中……のはずなのに見つからない。トレイルヘッドを探してキャンプ場を２周もしてしまった。クリークに渡された小さな木橋を渡ったところで、石ころだらけの河原の向こうにやっとトレイル入り口らしきものを発見！　もしかして駐車場にあった案内板って間違ってる？　
最初はレインフォレストのような森。すぐそばからはハイウェイを走る車の音が聞こえてくるのに、森の中はあまり人影もなく静かだった。マイナーなトレイルなので人が少ないのがいい。けれどもたま〜にハイカーとすれ違ったりもするので、それほど心細くなることもなかった。

ずっとゆるやかな登りが続く楽なトレイルなので、お散歩気分で歩いていける。終点はDiablo Lakeを違う向きから見下ろす小高い丘の上だった。

トレイルから戻ると午後４時。曇り空なのでもう歩くのはやめて20号線を西に戻り、Concreteのスーパーまで夕食の材料を買出しに行った。ソーセージとカット野菜のサラダ、昨日の安いワインの残りで夕食にする。
地元産のワインのラベルには魚のような絵が描かれている。なんだろうと思っていたが、どうやらオルカらしい。

８月１７日 （金曜日）
朝は晴れ。
Vancouverまで戻る。荷物を車に積み込み、オフィスにキャビンの鍵を置いて出発。
朝のSkagit Riverはきらきらしていてきれい。

来るときにフリーウェイから看板が見えたアウトレットに寄りたいと夫が言うので、I-5を南に少し戻る。思ったより遠かったかな？　実際にはかなり戻ったような気がする。

カナダに向けてI-5を再び北上。幹線道路だけあってさすがに交通量が多い。国境付近までは順調に流れていたが、国境を前にして渋滞。かなりの列ができている。やはりアメリカ・カナダを車で行き来する人は多いようだ。
左手はBoundary Bay、右手はPeace Arch Parkという公園になっている。
ゲートの向こうはカナダ。

国境カナダ側の公園。

次第に天気が悪くなってきた。Vancouverはさすがに都会で、人も車も多い。道路が狭くバスやトロリーバスがたくさん走っていて、バス停で待つ人の姿も多い。坂のないSan Franciscoみたいな感じ。
泊まったのはダウンタウンのど真ん中にあるEmpire Landmark Hotel。その名のとおりランドマークにもなっている高層ホテルだけれど、古いので値段はわりとリーズナブル。５階の駐車場に車を止めて、チェックイン。

部屋は３６階。高いので眺めはなかなかのもの。
部屋からの眺め　木立はStanley Park。

残念ながら、天気がいまひとつ。

Stanley Parkに行ってみる。周辺道路が混んでいるので歩いて行ったほうがいいんだろうけど、ときどき雨がぱらつくので車で行く（これが失敗だった）。
公園内の駐車場は時間制で、機械でチケットを買って車のフロントに置いておく。一度買えば時間中は公園内のどこの駐車場でもOK。

対岸のVancouver市街。

Canada Place

週末ということもあり、今いちのお天気にもかかわらず結構な人出。散歩したり、サイクリングしたり、ジョギングしたり。

トーテムポール広場

Lions Gate Bridge

そろそろ帰ろうかと思って公園から出る辺りで、前の車につられて変なところを曲がってしまった。反対方向のLions Gate Bridgeに続く道路に入ってしまう。え〜ん、出られない。橋を渡ってしまう〜！　
橋は何故か３車線とも赤ランプが点灯していて、前の車以外は何も通っていない。そういえば公園に入る前に、警官が出て通行止めになっている箇所があったけど……。嫌〜な予感。
たぶん事故か事件で通行規制されていて、公園から繋がっている道があることはうっかり忘れられていたんじゃないか、というのがわれわれの推理。前の車もきっと知らないで入り込んだんだろうな。
思いもかけずNorth Vancouverまで行ってしまったので、帰ってくるのに苦労した。Lions Gate Bridgeが通行止めになってしまえば、もう一本のIronworkers Memorial Bridgeを渡るしかない。
めちゃくちゃ渋滞しておりました。

最後の夜。ホテルの部屋からの夜景。