アメリカ大陸横断バスの旅(19)　チャタヌーガ（テネシー州）と名曲「「チャタヌガ・チュー・チュー」（Chattanooga Choo Choo）

2007/04/08 - 2007/04/23

アメリカ大陸横断第11日目、2007年4月18日は、朝ナッシュビルを出発して、チャタヌーガで昼食をとり、ストーンマウンテンを見て、アトランタまで388kmを走りました。
アトランタでは、オリンピック公園やアンダーグラウンドを見た後、アムトラックの夜行列車に乗り、ワシントンD.C.に向かいました。本稿では、まずチャタヌーガまでを紹介します。

チャタヌーガは、テネシー州の4番目の都市です。テネシー川流域開発公社によるアパラチア工業地帯の主力として知られていましたが、公害で環境が悪化し、全米で最も大気汚染のひどい都市のレッテルを貼られた過去があります。しかし、今日では再開発が進んで、全米でも特に住みよい都市の一つに成長しています。
チャタヌーガには日本の建機メーカー「コマツ」の工場もあります。

チャタヌーガの市名はこの地に先住したインディアン部族のチェロキー族の言葉で「岩が迫り来る場所」という意味です。しかし一方では、原住民族であったチェロキー族が強制移住を余儀なくされたという悲しい歴史があります。

写真はテネシー川畔にあるチェロキー族の銅像です。

チャタヌーガには、旧駅舎を再開発してホテルやレストラン、カフェやお土産ショップなどにしている場所があり、ここで昼食を食べました。アメリカで生活経験のあるホロワーさんから、ここを舞台にした名曲があることを教えていただきましたので、早速調べてみました。

その名曲は「チャタヌーガ・チュー・チュー」または「チャタヌガ・チュー・チュー」（Chattanooga Choo Choo）といい、1941年（録音は5月7日）にグレン・ミラーが率いるビッグ・バンドが発表した楽曲で、同年封切りされた、このバンドが主演した最初の映画である『銀嶺セレナーデ（英語版）』の主題歌として作られたました。現在でもジャズ、ビッグ・バンドのスタンダードナンバーの一つとして、しばしば演奏さています。
なお、「チュー・チュー」とは赤ちゃん言葉で「汽車ぽっぽ」といった意味です。

Chattanooga Choo Choo - Glenn Miller Orchestra
Vinicius Tavaresさん　2008/01/26 にアップロード
From the film "Sun Valley Serenade" (1941), featuring Glenn Miller Orchestra, Tex Beneke, Paula Kelly and The Modernaires.
https://www.youtube.com/watch?v=-XQybKMXL-k

エリア チャタヌーガ(アメリカ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

まず最初にトイレット休憩をしたパーキングエリアです。

まだ、木々の若葉は出ていません。

何の木かわかりませんが、去年の茶色の枯葉がそのまま木に残っています。

トイレット休憩を終えて出発すると、道路際に「花火工場」や「花火のマーケット」がありました。

ニックジャック湖が見えてきました。

ニックジャック湖の写真タイムです。

バスの窓か見たニックジャック湖です。

新緑が萌えはじめていました。

テネシー川が見えてきました。

チャタヌーガの町に入り、テネシー川に沿ったクーリッジパーク でバスを降りました。

クーリッジパーク 広場・公園

テネシー川にかかる「ウォルナット ストリート ブリッジ 」です。古い橋で、現在は歩行者専用です。

ウォルナット ストリート ブリッジ 建造物

これが、テネシー川にかかる現在のメインの橋です。

先住民「チェロキー族」の銅像がありました。

碑文には「彼らは背が高く、まっすぐで、強く、賢明だった」と書かれていました。

チャタヌガの市街地に入って来ました。

写真はチャタヌガ・チュウチュウ（CHOO CHOO)で、旧駅舎を再開発してホテルやレストラン、お土産ショップなどのしているものです。

チャタヌーガ チュー チュー ホテル

この建物の中の「ザ・ガーデン・レストラン」で、昼食を食べました。

旧駅構内の中にある、蒸気機関車と客車です。

緑も植えられていました。

この旅行記へのコメント （4）

• PHOPHOCHANGさん 2015/09/01 11:18:26

  曲でしか知らなかった地名

  戦前の曲で有りながら、何度となく聞いたチャタヌガ・チューチュー♪
  実際に駅まで足を運ばれたんですね(*^o^*)
  テネシー州からは全く未知の世界なので、懐かしむ事は出来ませんが、また違った楽しみが有ります☆
  
  旅行と話は違いますが、白人がインディアンに加えた迫害はとんでもないモノだったのに、世界的に誰も何も言わないのはおかしいと常々思いますが、世界的にも、白人のしでかした事を責められない図式はこの先も変わらないままなのでしょうか？
  オバマ大統領が殺されずに任期を終了しようとしてるのは画期的では有りますが‥。
  
  アトランタでは何を見るのかな？

  元カニ族さん からの返信 2015/09/01 18:22:28

  RE: 曲でしか知らなかった地名

  
  PHOPHOCHANGさん
  
  アメリカで虐待した先住民インデアンの問題、アメリカに限らずオーストラリアのアボリジン、中南米で破壊したインカ・マヤ文明、それに英国の奴隷商人が暗躍した黒人の奴隷問題。現代でもドイツや日本人捕虜を厳しい環境で働かせたソ連。これらに比べれば日本の帝国主義（？）などはチッポケナ問題に過ぎないと思います。
  
  日本がいつまでも謝罪、謝罪と云われるのは単に敗戦国というだけでなく、日本人のお人よしのせいでしょうか。
  
  イギリスの大英帝国博物館には、世界中から略奪してきた財宝が保管・展示されています。ここは入館料は無料です。当然でしょう。略奪してきた財宝を、お金を取って見せることになれば、世界中から非難されるでしょう。
  ビートルズの故郷リバプールはかって奴隷貿易で栄えた港街です。
  世界中、いたるところに光と影があります。
  
  そして、21世紀になってますます混乱する中東問題。
  「世界平和」とは何か、まったく分からなくなってきました。
  
  元カニ族

  元カニ族さん からの返信 2015/09/01 23:43:54

  RE: 曲でしか知らなかった地名

  
  
  PHOPHOCHANGさん
  
  「チャタヌガ・チューチュー♪」を私は知りませんでしたので、早速調べました。
  
  この曲が世に出たのが、1941年5月。私が生まれたのは1941年4月ですから、ほぼ同じ時に生まれた曲です。
  ゆかりの深いこの曲、この旅行記の冒頭に飾らせていただきました。
  
  教えて頂き、ありがとうございました。
  
  元カニ族

  PHOPHOCHANGさん からの返信 2015/09/02 00:17:47

  RE: RE: 曲でしか知らなかった地名

  チャタヌガ・チューチュー♪お役に立てたなら光栄です(*^^*)
  
  頂戴したお返事も、自分が常々思っておりました事を代弁していただいており、とても心強く思いました。
  先日の安倍首相の「子孫が謝らなくてよいように」は、もう繰り返し謝る必要は無いのだと言おうとしているのだと解釈しております。
  政治的な話題は此処ではタブーかと思いますが、大変有り難いご意見を拝聴させていただけたので、御礼まで☆
  
  
  
  
  >
  > PHOPHOCHANGさん
  >
  > アメリカで虐待した先住民インデアンの問題、アメリカに限らずオーストラリアのアボリジン、中南米で破壊したインカ・マヤ文明、それに英国の奴隷商人が暗躍した黒人の奴隷問題。現代でもドイツや日本人捕虜を厳しい環境で働かせたソ連。これらに比べれば日本の帝国主義（？）などはチッポケナ問題に過ぎないと思います。
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  > 日本がいつまでも謝罪、謝罪と云われるのは単に敗戦国というだけでなく、日本人のお人よしのせいでしょうか。
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  > イギリスの大英帝国博物館には、世界中から略奪してきた財宝が保管・展示されています。ここは入館料は無料です。当然でしょう。略奪してきた財宝を、お金を取って見せることになれば、世界中から非難されるでしょう。
  > ビートルズの故郷リバプールはかって奴隷貿易で栄えた港街です。
  > 世界中、いたるところに光と影があります。
  >
  > そして、21世紀になってますます混乱する中東問題。
  > 「世界平和」とは何か、まったく分からなくなってきました。
  >
  > 元カニ族