下鴨・宝ヶ池・平安神宮旅行記(ブログ) 一覧に戻る
夫の仕事で京都があったので、ちょうど土日!<br />ということでくっついて行ってきました!<br /><br />ちょうど発掘報告(六勝寺 白河法王~後白河法皇あたりの院政御所の土地)の現地説明会があるよ~と専門家の先生に教えて戴いたので行ってきました!場所は岡崎!<br /><br />というか!岡崎ってどこよっ!!!というのが普通の反応だと思います。一応、現地説明会の地図を見てみると、平安神宮の前。京都市美術館の敷地内。<br />まずは宿泊先の宝ヶ池のグランドプリンスホテルから岡崎までの行き方がわかりません。近くのバス停まで歩いて、調べてみたらバスがあったので、よくわからないまでもバスに乗って出発です。<br /><br />雪降ってるし、さむかったあ!初詣で並んでる時並みのツラさでした!<br /><br /> 【現地説明会・総括】<br /><br />現在、平安神宮あたり一帯の岡崎地区は、白河天皇(後に院政を敷く白河法王)に献上されました。白河法王の後、後鳥羽院、後白河院が院御所(白河北殿&白河南殿)に入り、院政の中心地になった場所です。平忠盛(清盛の父ちゃん)も寺院を寄進しています。<br /><br />まず法勝寺が作られ、「勝」の字が入った6つのお寺が建立されました。これをまとめて六勝寺と呼びますが、今回の京都市美術館敷地内発掘で円勝寺と成勝寺の境界線および、二条大路止の境界線もわかりました。<br /><br /> 二条大路止の広さは前回向かいのグラウンドから反対の端が発掘されていて、現在の道路と広さがほぼ同じとわかりました。<br /><br />今までは平安京と同じように、平安京外郭に出来た町も格子状になっていると考えられてきましたが、円勝寺と成勝寺の敷地は道路を挟まず隣あっていて、仮説は間違いとわかりました。<br /><br />この辺りは洪水等堆積が少なかったようで平安時代の層から縄文時代まで10cm程度しかありません。柱跡などからの推測で、河の河川敷にあたる場所と、弥生時代に環濠集落があった場所じゃないかと思われる地盤の悪い場所で、瓦屋根を乗せる建物部分は築地塀を作る要領でつきかためられています。<br /><br />今後もコツコツ、調査を進めていきます。とのことでした。<br /><br />(私の感想)<br />なんとなく院政時代の院の御所とか実感わかなかったのですが、ああ!ここだったのか!(平清盛みてたし~)と急に実感がわきました!ウルウル(*@o@^*) <br /><br />ところで説明会は小一時間だったのですが、かなりの人数が来ていました。驚きました。(私にとって人生初の現地説明会です!)<br />そして寒すぎたので、質問もそこそこに京都市美術館に駆け込みました!暖かかった~。暖房費だと思って、お金を払い、なんだか陶器展みたいなのを見てきました。<br />ちょっとギョッとする顔のない仏像のような陶器が心に残りました。<br /><br />そのあと本当は、いろんなところに回りたかったのですが、すっかり冷えてホテルに戻って、ラーメン食べたら眠くなりまして・・・。うう。。。<br />本当は岩倉の実相院に行きたかったのにな。。。<br />でもなんだか雨が降ったり吹雪いたり。宝ヶ池だから近いはずなんだけれど、歩いていきたいけれど、遭難しそう!<br /><br />実相院といえば、私にとって岩倉具視が倒幕の密談に度々使用した寺院で、岩倉具視が一体御所や京都の街中までどのくらい歩いたのかが、不思議でたまらなかったのです。どのような道筋で、幕末志士たちは行き来していたのか?あの討幕の巣窟のような、オンボロ(イメージ)寺でコソコソ密会を!!うう!行きたいけど体力持たなーいっ!!<br /><br />そうこ昼寝などしているうちに、15時になってしまいました。<br />実相院は17時ごろにはいかんが終わってしまいます。<br />そろそろ行かないと、いけないよな~と半分あきらめつつ、廊下ですれ違ったホテルのお姉さんに、<br /> 「岩倉実相院まで歩くとどれくらいですか?」<br />と尋ねたところ、<br /> 「30分くらいかなぁ?自転車なら15分くらいだけど、登り坂なので、受付でレンタサイクル電動自転車を借りていく方がいいですよ」<br />と助言を受けた。<br /><br />登り坂(°□°;)!<br /><br />なんか俄然やる気が出ました!!<br /><br />自転車!自転車ですよっ!!<br />地形もわかるし!車じゃわかんない雰囲気とかいろいろわかるじゃないですか!!!<br /><br />夫に「自転車で実相院行ってきま~す」とメールを打ち、ホテルのフロントで自転車貸出のお姉さんにお願いしたのですが、<br />「遭難しますよ!雪ですし!考え直して!」<br />え~。そんな~(;;)!!!せっかくやる気になったのに!<br />私のなけなしのやる気を絞り出したのになんてこと!!!<br /><br />押し問答していたら、夫が国際会議場から走って帰ってきて、やはり反対され、結局、タクシーで行くことになりました。<br /><br />タクシーのおっちゃんがいい人で、なんと岩倉卿寓居跡が残ってることを教えてくれました。<br />ここは行くしかないよね?<br /><br />実相院のすぐ近く、歩いて3分のところに噂の荒ら屋は建っていました!<br /> 夫「ばあちゃんの家にしか見えん…」<br /> 私「…まさに音に聞く狭さ」<br /><br />本当に狭くて、資料館の巻物にも同じように描いてあるし、ハッキリいいましょう!祖父母の家の方がよっぽど広いです。うーん…貧乏公家侮れず…マジビンボーだわ~。資料館は撮影禁止でしたが、遣欧使節団の写真の岩倉卿の頭にのってる烏帽子?が飾ってありました。<br /><br />その後、実相院へ!<br />実相院はなんと!門跡寺院でした!<br />全然、思い描いていたオンボロ寺院じゃないじゃん!!!<br /><br />門跡寺院とは皇室のお子さまを引き取って、一番エラい人にしてくれるという皇室にはありがたいがお金がかかり、格式の高いお寺のことです。というわけで、かなり豪勢な狩野派の障壁画に極天井…<br />庭はあまりに素敵…<br /><br />私が実相院といえば倒幕志士の集まり場と思っていたのは、もとはといえば、実相院日記というお寺の記録に依るものなのですが、幕末には財政は厳しかったのかもしれませんが、幕府初期、後水尾天皇と東福門院が度々訪ねたことによる門跡寺院への昇進だといいます。<br /><br />東福門院…<br /><br />ご存知ない方が多いでしょうが、二代将軍徳川秀忠と正室お江の方の末子で、中宮になられた、私には思い入れの深い方でございまして…幕府に対して発言力の強かったお二方です。この後天皇家は衰退していきますが、ナルホド。東福門院の力なら納得の障壁画でした!<br />しもやけになりそうなくらい、鶴の間を堪能してしまいました!写真撮影不可だったので、まんまと写真集も購入しました。<br /><br />その後、御所近くの友達の家へタクシーで向かったので、距離を測ってもらったのですが、結果は8キロ!岩倉具視は8キロ歩いて御所まで行ったのねぇ…<br />貧乏お公家さんは大変だわ~<br /><br />ちなみに夜はすっかりご馳走になり、とても楽しかったです!<br />マイペースなお子さま2人ともすっかりマリオで遊んでしまい、楽しい夜でした!

六勝寺跡現地説明会~岩倉具視寓居跡!歩けませんでした!

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2015/01/31 - 2015/02/01

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Imagine

Imagine さん

夫の仕事で京都があったので、ちょうど土日!
ということでくっついて行ってきました!

ちょうど発掘報告(六勝寺 白河法王~後白河法皇あたりの院政御所の土地)の現地説明会があるよ~と専門家の先生に教えて戴いたので行ってきました!場所は岡崎!

というか!岡崎ってどこよっ!!!というのが普通の反応だと思います。一応、現地説明会の地図を見てみると、平安神宮の前。京都市美術館の敷地内。
まずは宿泊先の宝ヶ池のグランドプリンスホテルから岡崎までの行き方がわかりません。近くのバス停まで歩いて、調べてみたらバスがあったので、よくわからないまでもバスに乗って出発です。

雪降ってるし、さむかったあ!初詣で並んでる時並みのツラさでした!

【現地説明会・総括】

現在、平安神宮あたり一帯の岡崎地区は、白河天皇(後に院政を敷く白河法王)に献上されました。白河法王の後、後鳥羽院、後白河院が院御所(白河北殿&白河南殿)に入り、院政の中心地になった場所です。平忠盛(清盛の父ちゃん)も寺院を寄進しています。

まず法勝寺が作られ、「勝」の字が入った6つのお寺が建立されました。これをまとめて六勝寺と呼びますが、今回の京都市美術館敷地内発掘で円勝寺と成勝寺の境界線および、二条大路止の境界線もわかりました。

二条大路止の広さは前回向かいのグラウンドから反対の端が発掘されていて、現在の道路と広さがほぼ同じとわかりました。

今までは平安京と同じように、平安京外郭に出来た町も格子状になっていると考えられてきましたが、円勝寺と成勝寺の敷地は道路を挟まず隣あっていて、仮説は間違いとわかりました。

この辺りは洪水等堆積が少なかったようで平安時代の層から縄文時代まで10cm程度しかありません。柱跡などからの推測で、河の河川敷にあたる場所と、弥生時代に環濠集落があった場所じゃないかと思われる地盤の悪い場所で、瓦屋根を乗せる建物部分は築地塀を作る要領でつきかためられています。

今後もコツコツ、調査を進めていきます。とのことでした。

(私の感想)
なんとなく院政時代の院の御所とか実感わかなかったのですが、ああ!ここだったのか!(平清盛みてたし~)と急に実感がわきました!ウルウル(*@o@^*)

ところで説明会は小一時間だったのですが、かなりの人数が来ていました。驚きました。(私にとって人生初の現地説明会です!)
そして寒すぎたので、質問もそこそこに京都市美術館に駆け込みました!暖かかった~。暖房費だと思って、お金を払い、なんだか陶器展みたいなのを見てきました。
ちょっとギョッとする顔のない仏像のような陶器が心に残りました。

そのあと本当は、いろんなところに回りたかったのですが、すっかり冷えてホテルに戻って、ラーメン食べたら眠くなりまして・・・。うう。。。
本当は岩倉の実相院に行きたかったのにな。。。
でもなんだか雨が降ったり吹雪いたり。宝ヶ池だから近いはずなんだけれど、歩いていきたいけれど、遭難しそう!

実相院といえば、私にとって岩倉具視が倒幕の密談に度々使用した寺院で、岩倉具視が一体御所や京都の街中までどのくらい歩いたのかが、不思議でたまらなかったのです。どのような道筋で、幕末志士たちは行き来していたのか?あの討幕の巣窟のような、オンボロ(イメージ)寺でコソコソ密会を!!うう!行きたいけど体力持たなーいっ!!

そうこ昼寝などしているうちに、15時になってしまいました。
実相院は17時ごろにはいかんが終わってしまいます。
そろそろ行かないと、いけないよな~と半分あきらめつつ、廊下ですれ違ったホテルのお姉さんに、
「岩倉実相院まで歩くとどれくらいですか?」
と尋ねたところ、
「30分くらいかなぁ?自転車なら15分くらいだけど、登り坂なので、受付でレンタサイクル電動自転車を借りていく方がいいですよ」
と助言を受けた。

登り坂(°□°;)!

なんか俄然やる気が出ました!!

自転車!自転車ですよっ!!
地形もわかるし!車じゃわかんない雰囲気とかいろいろわかるじゃないですか!!!

夫に「自転車で実相院行ってきま~す」とメールを打ち、ホテルのフロントで自転車貸出のお姉さんにお願いしたのですが、
「遭難しますよ!雪ですし!考え直して!」
え~。そんな~(;;)!!!せっかくやる気になったのに!
私のなけなしのやる気を絞り出したのになんてこと!!!

押し問答していたら、夫が国際会議場から走って帰ってきて、やはり反対され、結局、タクシーで行くことになりました。

タクシーのおっちゃんがいい人で、なんと岩倉卿寓居跡が残ってることを教えてくれました。
ここは行くしかないよね?

実相院のすぐ近く、歩いて3分のところに噂の荒ら屋は建っていました!
夫「ばあちゃんの家にしか見えん…」
私「…まさに音に聞く狭さ」

本当に狭くて、資料館の巻物にも同じように描いてあるし、ハッキリいいましょう!祖父母の家の方がよっぽど広いです。うーん…貧乏公家侮れず…マジビンボーだわ~。資料館は撮影禁止でしたが、遣欧使節団の写真の岩倉卿の頭にのってる烏帽子?が飾ってありました。

その後、実相院へ!
実相院はなんと!門跡寺院でした!
全然、思い描いていたオンボロ寺院じゃないじゃん!!!

門跡寺院とは皇室のお子さまを引き取って、一番エラい人にしてくれるという皇室にはありがたいがお金がかかり、格式の高いお寺のことです。というわけで、かなり豪勢な狩野派の障壁画に極天井…
庭はあまりに素敵…

私が実相院といえば倒幕志士の集まり場と思っていたのは、もとはといえば、実相院日記というお寺の記録に依るものなのですが、幕末には財政は厳しかったのかもしれませんが、幕府初期、後水尾天皇と東福門院が度々訪ねたことによる門跡寺院への昇進だといいます。

東福門院…

ご存知ない方が多いでしょうが、二代将軍徳川秀忠と正室お江の方の末子で、中宮になられた、私には思い入れの深い方でございまして…幕府に対して発言力の強かったお二方です。この後天皇家は衰退していきますが、ナルホド。東福門院の力なら納得の障壁画でした!
しもやけになりそうなくらい、鶴の間を堪能してしまいました!写真撮影不可だったので、まんまと写真集も購入しました。

その後、御所近くの友達の家へタクシーで向かったので、距離を測ってもらったのですが、結果は8キロ!岩倉具視は8キロ歩いて御所まで行ったのねぇ…
貧乏お公家さんは大変だわ~

ちなみに夜はすっかりご馳走になり、とても楽しかったです!
マイペースなお子さま2人ともすっかりマリオで遊んでしまい、楽しい夜でした!

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円 - 3万円

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