2015/07/13 - 2015/07/19
78位(同エリア337件中)
おこめさん
写真をそう撮る方ではありませんが,いつか欧州機をこの目でという願いからROYAL INTERNATIONAL AIR TATOOのため2度目のイギリスへ訪問.
体調が万全とは言い難かったのが残念ですが,ひとりなのをいいことにあまり気負わず,気ままにやりたいことだけやって6日間過ごしています.
- 旅行の満足度
- 5.0
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快晴のPaddington駅.鉄道会社のストライキの時期と重なってしまい事前のチケット予約もできず,列車の本数が心配で早くに出ましたが,自分の予定には大きな支障はなさそうでひと安心.前夜は早く眠らなければと思えば思うほど目が冴えてなかなか寝付けませんでした.それは実は日本を発つ前夜も同様で,いつからこんな遠足前わくわく体質になってしまったのか.日光を浴びると分解されそうなくらいふらふらですが,今日こそまさに晴れてくれたことを感謝せねば.
パディントン駅 駅
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ファストグレートウエスタン鉄道でswindon駅まで.
到着前にはAIR TATOOに行く人は次のswindonで降りてね!のアナウンス.親切. -
駅からは人の流れに乗って難なくバスステーションへ.そこから45分程でフェアフォード空軍基地へ着きます.コッツウォルズで見たような石壁作りの家がちらほらと見えてきました.地図で見ると同じ方面のようで納得.
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空港程度のセキュリティチェックを経ていざ中へ.
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レッドアローーーーーーーーーーーーーズ!
知っていたし,実際見たらそうなるものとわかってはいたけれど,かわいすぎて抑えきれない胸の高鳴りを,一体もうどうしたら.公衆電話然り,ダブルデッカー然り,赤色のかわいさを本当によくわかっている国だこと. -
同じホークでも黒だとこんなに男前.
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設営といった言葉が適切な規模のカメラ装備の方も少なからず見うけられましたが,テントや折り畳み椅子を持参してのんびりと一日過ごすような家族やカップルでいっぱいで,日本の航空祭よりもレジャーとして一般に浸透しているのだなと感じました.本気で撮りに来ている人は大枚をはたいてFRIATの席にいるでしょうし,そちらはまた違った空気なのかもしれません.
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例にもれず敷地の広さは尋常でなく,そこに展示されている機体の種類と数といったら.
駆け回っている最中,何やらジャパンと聞こえて見上げると海上自衛隊のP-1が離陸したところでした.申し訳ないことに参加さえもここへ来るまで知らなかったのですが,英国の空を翻る日本機はとても綺麗だと思いました.おそらく日本の空を飛んでいる時よりも. -
最後にとるランチはフィッシュ&チップス.
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大胆な盛り付けですが,揚げたてだからか外で食べるからかとても美味しい!ひとりで頬張っていると,お隣の4人のおじいちゃまグループが話しかけてくれました.オランダから来たという彼ら.英語を母国語としない方相手だと,かえって英語に意欲的になるなんだか卑怯な私.たどたどしくもお喋りを楽しみ,最後にはハグして別れるまでに.手に負えない高揚からか,自分の乏しい社交性とか海外での警戒心とかが完全に狂い始めています.
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開始から閉門まで,飛行展示がほぼ絶えることなく続くのが凄い所.
大好物だとか目新しいものが飛ぶと,つまりほぼすべてのフライトで見上げたまま完全に固まるので,ふと思うのは,掏られるにはまさにうってつけの状態. -
さて,今回私を英国へと突き動かした最大の要因.機名がアナウンスされると,本当に開場一斉に立ち上がり,視線が滑走路へと揃って向かいました.愛されている機体なのだな.
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王立空軍博物館でこの爆撃機を見た時,その奇異な形と巨大さにおののき,しかも現在もエアショーで飛んでいるという事実に驚愕したものです.そんなバルカンのフライトも今年が最後と聞き,逆に今年までは見られるのならと,奔る思いを実行に移すことを全くためらいませんでした.
禍々しいまでの存在感,風格をもって飛ぶ姿はまさに怪鳥,いや,どちらかというとマンタっぽいと思ったのだけれど. -
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夢のような両者の編隊飛行を経て,レッドアローズのアクロバット飛行.
赤い9機が青空を切る様は迫力もありとても美しく,この時間が終わらないで欲しいと心から思いました.唖然と立ち尽くした私,胸が一杯であまりよく覚えていない上,研ぎ澄まされたフライトの様子や,そのときの胸をすくような思いを表すには言葉がとても間に合わず足りなくてやきもき. -
バーティカルキューピッドのレッドアローズver.こちらではそのまんま,Heartというらしいです.見事な形!
来て,見ることができて,本当に良かった. -
この,レッドアローズ熊を買って帰らなかったことだけが唯一の後悔.
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そんな夢見心地のまま列車に乗ったのがいけなかったのでしょう.またよく確かめもせず乗り間違えました.少し慌てた様子の車掌さんに対し,妙に冷静で,ここはきっとオーマイゴッドと言うべき場面だと考え本当に言ってみる.
丁寧に説明してくれる車掌さん,下車駅でもないのに折り返しのホームまで付き添おうとしてくれた恰幅の良い男性,自分が降りるから送るとすっと立ち上がる美少女,待ち構えてくれたブリストルの駅員さん,皆とてもとても温かく,乗り間違えて良かったとまで思い始める始末.実は乗り直した列車が,ストのため当日中にロンドンへ戻る最終便であるという際どい状況だったのですが.
そんな訳で思わぬバース通過.懲りもせず世界の車窓から気分を楽しんで,今度こそ正しく帰路に着きました.バース スパ駅 駅
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最終日は帰るのみ.早朝の便のため,一泊にも満たないのではという時間にホテルを出ました.節約と好奇心から,空港までナイトバスを利用したのですが,これはさすがに無鉄砲だったかと反省と後悔.深夜のバス停へ歩く恐怖,バス内の目の前で起こったひったくり.安心しきっていたロンドンの街で初めて身に迫った危険を感じ,ここは海外なのだと緩んだ気持ちを最後に引き締めることに.
機内では映画を見ながらいつの間にか眠っており,到着前の朝食まで目覚めませんでした.気張らず,欲張らずを努めて過ごしていましたが,やはりそれなりに疲れていたようです.もう少し上手に自分をおさめて,肩の力を抜いて出掛けられたら理想的.とはいえ幾多の失敗にもかかわらず,めげたり落ち込むことなく進められたのは,この国だからこそ生まれる素直なときめきと温かい方々のおかげと感謝.また来ます.
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この旅行記へのコメント (2)
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- olive kenjiさん 2017/10/16 15:01:05
- 羨ましい~怪鳥バルカン
- つむぎさん いいねありがとうございました。
ご無沙汰していますね。何時以来だろうと調べたら今年の1月以来ですね。私の不義理をお許し下さいませ。
その7月につむぎさんから2年遅れてAIR TATTOO へ行って来ました。興奮と感動で非常に貴重な体験をさせて頂きました。
この旅行記は読み忘れていましたが、つむぎさんはバルカンが飛んでいる姿をご覧になったのですよね。凄く羨ましく思います。
私は見ることも出来ず悔しくてたまりません。
AIR REJENDO航空ショーの倉庫で不気味に鎮座している蛾の様な怪鳥は、もう俺は飛べないのかと唸っていましたよ・・・
それにしてもつむぎさんの飛行機の写真はいかしています。
私は飛んでる飛行機を捉えることがいかに難しいか痛感しました。
これからもご指導の方よろしくお願いします。
兎に角再び会えたような感じがして嬉しいのです。
olive kenji
- おこめさん からの返信 2017/11/03 07:48:33
- RE: 羨ましい?怪鳥バルカン
- olive kenjiさん
ご無沙汰しております.お返事遅れましたことお許しください.
今年はRIAT行きを仕事の都合上断念した経緯もあり,羨ましさから記事に飛び付かせていただきました.本当に目もくらむ豪華なショーですよね.
仰るとおり,2年前はただただ最後のValcanを見なければという一心で渡英を強行しました.青空を翻る巨影が雄大でありおどろおどろしくもあり、とても不思議なものを目にしたなという印象です.いつかまた飛ぶ姿を見られることを願って止みませんね.
実はWW?機の方が好みでして,olive kenjiさんが旅の前半で行かれたFLYING LEGENDS AIR SHOWの記事,興味深く読ませていただきました.ダックスフォードにも一度訪れたいと思っているのですが,来年はRIATと日程が重なるようで,悩ましい所です.
私などの写真をお褒め頂いて恐縮です.カメラは全く素人でしてファインダー内に機体を収めることすらままならないので,エアショーの時には専ら見ることに徹しています.その方が自分の幸せの度合いが高いようです.
お見受けしたところ,非常にフットワークが軽く,旅先で誰とでも打ち解けていらっしゃるolive kenjiさん,またどこかへ飛行機を見に行かれるのでしょうか,晴天とよき旅になることを祈念いたしまして.
つむぎ
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