杏の花の満開の下(7日目 ①)

2015/04/03 - 2015/04/13

日本では桜の季節に、パキスタンの北部に位置するフンザへ満開の杏の花を求めて。
イスラマバードからひたすら北上する、わけではなくて、途中に8000mの山を眺めたり、山々に囲まれた砂丘に寄ったり、歴史的建造物に足を運んだり、日本と縁の深い地元小学校を訪問したりと、道中を満喫しながら、桃源郷フンザを目指してのツアーに参加してきました。
※書きたいことがスッキリまとまらなかったなかったので、日付を分けてUP。

1日目:成田 → イスラマバード
2日目:イスラマバード → べシャム
3日目:べシャム → シガール
4日目:シガール
5日目:シガール → カリマバード
6日目:カリマバード ⇔ グルミット
7日目:カリマバード
8日目:カリマバード → チラス
9日目:チラス → べシャム
10日目:ベシャム → タキシラ → イスラマバード(→ 機内泊)
11日目:成田

エリア フンザ(パキスタン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

朝4時、朝日に照らされるラカポシを見に行くために早起きする。
ジープに乗り、少し走り、そして展望地まで少し登る。
寒い上に早朝で、さらに寒い。
けれど、どうやら重装備は自分一人だけらしく、みな普通に普通の格好。
「具合悪いの？」と聞かれるが、「逆に皆さん、なぜ平気？？？」とひたすら思った。
展望場所まで登りながら、次第に見えてくるラカポシに、期待大。

しかしながら、登るにつれてどんどん雲が覆ってくる。
上りきったときにはこの展望。。

しばらく晴れるのを待ってみる。

チラリと見れる晴れ間。
けれど、いくら待ってもこれ以上は明るい面積が広がらない。

昨日はっきり見えたレディフィンガーも、ぼんやり薄っすらモヤの中。

気が付いたら朝日は昇っていて時間切れ。
残念な思いもあるけれど、これはこれでしょうがないと、かろうじて見えたウルタル峰とレディーフィンガーに別れを告げ、展望地からの下山開始。

本当に見えればこんな感じだったらしい。

降りる最中にみつけた鷲岩。

登る時は真っ暗で気づかなかった。

併設のレストランのテラス。
映画「草原の椅子」のラストショットに使われた場所だとか。
ようやく見え始めた晴れ間に、記念撮影。

寒い中、ずっと待っていてくれたジープとドライバーさん。

往生際悪く車内からも最後までしぶとく見続けるも、結局、雲がスッキリ晴れることはなかった。

砂煙がジープの隙間から吹き込んで、コンタクトレンズに直撃。
花粉用の眼鏡が大活躍。

ホテルに戻り朝食を取った後、遠くを見つめるとようやく晴れ間が。

再びジープに乗ってホーパル氷河へ出発。
お天気はすっかり回復し、快調に散策へ。
標高が高いおかげで、カリマバードの杏の花はドンピシャで文句なしの満開。

どこを見てもいい風景。
ジープを止めた駐車場にも満開の杏の花。

風にあおられている雪山が日にあたって眩しい。

ホーパル氷河を上から眺める。

凍土というとシベリアなどの真っ白を想像するけれど、ここは黒い。
風で運ばれた砂が上を覆っていて、氷の地面は砂の下にある。
おかげで寒そうに見えないが、そこは凍土、奥に座するディラン峰のお陰もあり、晴れていてもやっぱり寒い。

氷河のトレッキングツアーもあるとか。
楽しそうだけれど、どれだけ時間かかるんだろうな。

ディラン峰、まぶしいです。

駐車場にある休憩場所でここでお茶。
当然ここで出てくるのもチャイ。

駐車場の空きスペースで、気がつけば、行きにはいなかったお兄さんが2人、即席売店を開いていた。
興味津々で、みんな何かしら購入。

先導する警察は、我々の行動に興味津々。

お約束通り、渉次第でどんどん値が下がる。

ヒマラヤ山系の初心者にもやさしい看板が設置されている。
朝とはガラッと変わって広くて高い青空が広がる中に、雪が反射して眩しい山々が「これでもか！」と鎮座している。

車を降りて振り向けば、ゴールデンピーク。

天気に恵まれているので、ジープから降りて歩いて散策することに。
朝は見えなかったゴールデンピークもよく見える。
緩やかなくだりの坂道は車の往来もなく、まさに歩行者天国。
咲き誇る満開の杏の花を見ながらの散歩、なんて贅沢な健康生活！

花に見惚れすぎて、何度うっかりつまづいたことか。。
転ぶことはなんとか避けられたけどね。

一見桜とも見えるアンズは、枝にそのまま花が咲くとのこと。
さて、この知識、いつまで覚えていられるか。。

途中、家々に積まれた大きなザルは、収穫したアンズの実を干すのに使うもの。
これにアンズを並べて、そのザルを屋根に並べてドライアンズを作る。
収穫後はここ一帯の屋根がオレンジ色になるとのこと。

うーん、その景色、とても見たい。

散歩の終点は昼食場所。
天気がよいのでホテルに戻らずに、屋外でとることに。

慣れてきたパキスタン料理と一緒に、さらにフンザの伝統料理も並べてくれた。

ナンというより甘いクレープ生地のようなものや、アンズを使ったおやつなど、結構な量を食べつくした。
ここの料理人はオーナーで、彼は毎年、料理担当として登山者と一緒に7000m級の山に登る契約をしているとのこと。
登山で疲れたところにこんな料理出てきたら、相当嬉しいはず。

クッキーとおまんじゅうを足して２で割ったような食感。

ひとまず午前中はこれで終了。
午後はアルチットから散策開始。