杏の花の満開の下(5日目)

2015/04/03 - 2015/04/13

日本では桜の季節に、パキスタンの北部に位置するフンザへ満開の杏の花を求めて。
イスラマバードからひたすら北上する、わけではなくて、途中に8000mの山を眺めたり、山々に囲まれた砂丘に寄ったり、歴史的建造物に足を運んだり、日本と縁の深い地元小学校を訪問したりと、道中を満喫しながら、桃源郷フンザを目指してのツアーに参加してきました。
※書きたいことがスッキリまとまらなかったなかったので、日付を分けてUP。

1日目:成田 → イスラマバード
2日目:イスラマバード → べシャム
3日目:べシャム → シガール
4日目:シガール
5日目:シガール → カリマバード
6日目:カリマバード ⇔ グルミット
7日目:カリマバード
8日目:カリマバード → チラス
9日目:チラス → べシャム
10日目:ベシャム → タキシラ → イスラマバード(→ 機内泊)
11日目:成田

エリア フンザ(パキスタン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

シガールのホテルをチェックアウトして、今日はカリマバードまで行く。
本日も警察による先導で移動開始。
火曜日の平日なので、道には学校に通う子供たち。
でも付近には小学校見当たらないんだけど、どこまで歩くんだろうな。。

バイクは全てこのサイズ、原付や大型は見なかった。
東南アジアのようにバイクが大量、という風景には会わなかった。
国内の男子はほとんどがバイクに乗れるとの事。
町をぬけて、再びガタガタ道に合流、カラコルムハイウェイの北上開始。

途中、名無し山とインダス川のいい風景があるのでバスを止め、写真撮影。
本日は、お天気はあまりよろしくない感じ。

今回の先導の警察のお兄さんたちはとてもフレンドリー。
いきなり車を止めた我々に、快く付き合ってくれる。
内心おっかなびっくりで写真を頼むとニッコリ笑って一緒に撮ってくれた。
ガイドによると、「時には怒る人もいるからね、今回の人たちは良い人だね。」とのこと。

このころには見慣れてきた山肌むき出しの崖道路。
こうして安心していられるのは、ドライバーの腕が良いからだ。
応援しかできないが、本日も安全運転でよろしくお願いします！

見慣れてきたと思ったら、窓の外、すぐ真下に崩落あとが。
連日の疲れが出てきたのか、他のお客さんはバスの中で寝てますが、自分的にはスリリングでとても眠れない！
落ちたらアウト、崩れたらアウト、たぶん、雨降っただけでもアウト。。。
「雨降ってほしくないよー」と、この旅で何回目かの心の中でのお祈りをする。

道路に設置されている道標。
見つけるたびに「お、あと何キロ」とウキウキする。
カラコルムハイウェイにいる間、ずっとこの作業（？）をやっていた。
眠らずに起きていられたのは、このおかげもある、かも？？

山肌に見つけた集落。
きちんと道も渡されているが、送電線はない。
人は今も住んでいるとのこと。
時々すれ違う羊や山羊の飼い主がここの家の人たちだとか。
足腰の筋肉、凄そうだ。

インダス川も相変わらずの白濁エメラルドグリーン。

本日の昼食は現地のレストランにいきなり交渉して決定。
なにしろ、周囲に何もないので、食材があるかどうかからの質問になるらしい。

ナンはすぐ隣で焼いていて、頼めば焼き立てがやってくる。
食事が終わって現地ガイドが笑っているのでどうしたのかと聞いたら、案の定、全ての食料がなくなった、そして今日1日で1週間分の売り上げだったとのこと。
良かったのか悪かったのか、複雑な心境。。

食材がなくなったので、本日はもう店じまい。

先導してくれていた警察のひとが何やら拾っていたので近づいてみると、差し出されたのはマツボックリ。
デカイ。

腹ごしらえも終わり、再びガタガタ道を行く。
今度は砂系の道が続くよ。

ふと下を見ると、人がいる！
砂金をとって生活してる家族だそう。
この先、そんな一家をちらほら見かけた。
冷静に考えて、4月のインダス川はどう考えてもヒマラヤ山系の雪解け水。。
冷たくて砂金採りは私にはできそうにない。

今は休憩なのかバレーボールをしている。
ネットまで張っているあたりが本格的。

分岐点に差し掛かり、大きな看板が現れる。
この先、中国側に近づくにつれ、道路の舗装がされていくのがわかる。
車の揺れも明らかに減る。
さすがは中国。

山肌に時折現れる小規模な永久凍土。

ホテルに着く前の最後の休憩は、ラカポシが見えるレストランでのトイレ休憩。
雨は降らないものの、晴れではないので風が異常に冷たい。
暖かいチャイを飲みながら上を仰ぎ見るも、ラカポシ頂上は分厚い雲の中。
なるほど、今日になってガイドの言葉「山は手ごわい」がよく分かる。

ラカポシの説明が書いてある看板。
この隣には中国語で書かれたものも立っていた。
「去年までは英語のものしか無かったんだんだよ」とのこと。
中国人観光客が増えた証拠だ。
確かに、中国からすれば陸路でこの景色を見に来れるのだから、そりゃ増えるだろう。

チャイとお茶請けのビスケット。

崖もなく、切り立った岩もなく、快適になった道を快適に飛ばしてホテルに到着。
今回の旅の目的地の一つでもあるフンザに着いた。

このツアー中、一番の高い場所にあるホテル。
暖房器具はないが、分厚い毛布が用意されている。
ツインを一人で使うので、最終的には隣のベッドから毛布をはがしてかければ問題なし。
なおかつ、ツアー会社からあったかい湯たんぽの差し入れもあって、快適な宿泊。

夕食はホテルで連日のようにバイキング。
イスラム教のパキスタンでこの地が大きく違うのは、礼拝を知らせるアザーンが流れないこと。
イスマイール派の人々が多く住むフンザではお酒も売っている。パキスタンではイスラム教徒の飲酒は禁止されている。
自分は飲まないの(下戸)で写真だけ取らせてもらった。

各自解散、の前に、添乗員から充電式湯たんぽの熊を渡される。
3000m近い高地で、かつ部屋にエアコンはないので、これが貴重な暖でもある。
この湯たんぽ、充電中の音はとっても怖かったけれど、爆発せずに3日間しっかりお世話になった。
せっかくなので、部屋の目の前の景色と記念撮影しておく。