西宮・芦屋旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 夏休みになり、ジョーシン電気でプレゼントで貰ったチケットで甲子園球場に行ってきた。ここは云わずと知れた阪神タイガースの本拠地である。<br /> 阪神電車が梅田からだけでなく、難波にも伸長したということで、難波から初めて阪神電車に乗って甲子園に行ってみることにしたのである。元々ここは近鉄電車の駅であり近鉄のホームに阪神電車が乗り入れる形となっている。これなら利便も上がるというものである。もっと早くこういう形にしてほしかったと思ったのは僕だけではないに違いない。<br /> とにかく難波から阪神電車に乗り甲子園に向かったのである。<br /> 桜川、ドーム前、九条(ここまで地下)、西九条、千鳥橋、伝法、福、出来島、大物と過ぎて、尼崎で阪神電車の本線に乗り換える。そこから2駅ほどで甲子園に着いた。難波からは乗り換えも含めて30分ほどで到着したことになる。これなら甲子園も近くなったものだと思ってしまう。<br /> 阪神甲子園球場は、元来は全国高校野球の開催を目的として出来た球場である(当時は中等学校野球)。<br /> 大正年間に始まった全国中等学校野球大会は、豊中球場に始まり第3回大会から兵庫県鳴尾村(現西宮市)にある鳴尾球場で開催されていた。人気の高まりにつれ鳴尾球場の仮設スタンドでは大挙して押し寄せる観客を収容しきれなくなり、第9回大会では地元甲陽中学が決勝戦で和歌山中学と対戦しその戦いを制したことから中等学校野球人気がピークに達した。これを重視した大阪朝日新聞(現朝日新聞)は、本格的な野球場の建設の必要性を感じ、鳴尾球場の持ち主であった阪神電車に提案し甲子園球場を建設することになったのである。この年が十干十二支(じゅっかんじゅうにし)の最初の組み合わせに当たる甲子年(きのえねのとし)という60年に1度の縁起のいい年であったことから、出来た球場に阪神甲子園球場と名付けられた。<br /> また1935年には阪神電車によって大阪野球倶楽部(大阪タイガース、現阪神タイガース)が創設され、プロ野球チームタイガースの本拠地として利用されることにもなった。よって、1935年の創設から阪神タイガースは今年でちょうど80年の記念の年なのである。<br /> そんな歴史を持つ阪神甲子園球場に、開門時間のちょうど4時に着いた。試合開始は午後6時である。<br /> 球場前の売店でお弁当と応援グッズを買い込むと、練習を見ようと招待チケットを握りしめアルプススタンドへと乗り込んだ。ちょうど対戦相手のDenaの打撃練習中であった。五時ごろまでDenaが打撃練習をしていると、次に阪神の守備練習に変わった。目の前で阪神の四番バッター・ゴメスがキャッチボールをする。テレビで見たいるよりはるかに大きい。これがプロ野球の選手なんだと感心する。ごっつい体である。そばを今日先発する藤浪慎太郎投手が走り抜けて行く。背が高いしめっちゃカッコイイやん、と、思ってしまう。藤浪君、今日はよろしく頼む。とこころでお願いして見守る。<br /> 6時にちょうど試合が始まった。<br /> 試合はDena井納と阪神藤浪の投げ合いである。7回表まで0対0の投手戦が続いたが、7回裏、ルーキーの7番江越がレフトへのツーランホームランを放った。8回には福留の犠牲フライで阪神は1点を追加し、藤浪が152球を投げて完封勝利を飾った。阪神の完勝にスタンドは湧いたのである。勝利に酔いしれて応援歌『六甲おろし』を3番まで歌って甲子園球場を後にした。ただ、ヒーローインタビューを聞いて、『六甲おろし』を3番まで歌って球場を出ると、歩いて5分ほどで甲子園駅に着くはずのものが、30分以上もかかってしまった。5万人の大観衆がいっせいに甲子園駅に向かうので駅のホームにはなかなか到達しないのである。試合が終わって駅に向かうには、早目の退場をお勧めする。前に座っていたおじさんは、9回終了するとすぐ席を立っていたのは賢明な選択だったと、駅に着いてから思った。<br />

甲子園球場に行ってきた

9いいね!

2015/07/24 - 2015/07/24

511位(同エリア972件中)

0

10

nakaohideki

nakaohidekiさん

 夏休みになり、ジョーシン電気でプレゼントで貰ったチケットで甲子園球場に行ってきた。ここは云わずと知れた阪神タイガースの本拠地である。
 阪神電車が梅田からだけでなく、難波にも伸長したということで、難波から初めて阪神電車に乗って甲子園に行ってみることにしたのである。元々ここは近鉄電車の駅であり近鉄のホームに阪神電車が乗り入れる形となっている。これなら利便も上がるというものである。もっと早くこういう形にしてほしかったと思ったのは僕だけではないに違いない。
 とにかく難波から阪神電車に乗り甲子園に向かったのである。
 桜川、ドーム前、九条(ここまで地下)、西九条、千鳥橋、伝法、福、出来島、大物と過ぎて、尼崎で阪神電車の本線に乗り換える。そこから2駅ほどで甲子園に着いた。難波からは乗り換えも含めて30分ほどで到着したことになる。これなら甲子園も近くなったものだと思ってしまう。
 阪神甲子園球場は、元来は全国高校野球の開催を目的として出来た球場である(当時は中等学校野球)。
 大正年間に始まった全国中等学校野球大会は、豊中球場に始まり第3回大会から兵庫県鳴尾村(現西宮市)にある鳴尾球場で開催されていた。人気の高まりにつれ鳴尾球場の仮設スタンドでは大挙して押し寄せる観客を収容しきれなくなり、第9回大会では地元甲陽中学が決勝戦で和歌山中学と対戦しその戦いを制したことから中等学校野球人気がピークに達した。これを重視した大阪朝日新聞(現朝日新聞)は、本格的な野球場の建設の必要性を感じ、鳴尾球場の持ち主であった阪神電車に提案し甲子園球場を建設することになったのである。この年が十干十二支(じゅっかんじゅうにし)の最初の組み合わせに当たる甲子年(きのえねのとし)という60年に1度の縁起のいい年であったことから、出来た球場に阪神甲子園球場と名付けられた。
 また1935年には阪神電車によって大阪野球倶楽部(大阪タイガース、現阪神タイガース)が創設され、プロ野球チームタイガースの本拠地として利用されることにもなった。よって、1935年の創設から阪神タイガースは今年でちょうど80年の記念の年なのである。
 そんな歴史を持つ阪神甲子園球場に、開門時間のちょうど4時に着いた。試合開始は午後6時である。
 球場前の売店でお弁当と応援グッズを買い込むと、練習を見ようと招待チケットを握りしめアルプススタンドへと乗り込んだ。ちょうど対戦相手のDenaの打撃練習中であった。五時ごろまでDenaが打撃練習をしていると、次に阪神の守備練習に変わった。目の前で阪神の四番バッター・ゴメスがキャッチボールをする。テレビで見たいるよりはるかに大きい。これがプロ野球の選手なんだと感心する。ごっつい体である。そばを今日先発する藤浪慎太郎投手が走り抜けて行く。背が高いしめっちゃカッコイイやん、と、思ってしまう。藤浪君、今日はよろしく頼む。とこころでお願いして見守る。
 6時にちょうど試合が始まった。
 試合はDena井納と阪神藤浪の投げ合いである。7回表まで0対0の投手戦が続いたが、7回裏、ルーキーの7番江越がレフトへのツーランホームランを放った。8回には福留の犠牲フライで阪神は1点を追加し、藤浪が152球を投げて完封勝利を飾った。阪神の完勝にスタンドは湧いたのである。勝利に酔いしれて応援歌『六甲おろし』を3番まで歌って甲子園球場を後にした。ただ、ヒーローインタビューを聞いて、『六甲おろし』を3番まで歌って球場を出ると、歩いて5分ほどで甲子園駅に着くはずのものが、30分以上もかかってしまった。5万人の大観衆がいっせいに甲子園駅に向かうので駅のホームにはなかなか到達しないのである。試合が終わって駅に向かうには、早目の退場をお勧めする。前に座っていたおじさんは、9回終了するとすぐ席を立っていたのは賢明な選択だったと、駅に着いてから思った。

旅行の満足度
4.5
観光
4.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル 私鉄

PR

  • 阪神甲子園駅の改札口。応援歌『六甲おろし』を3番まで歌って出てくると、なかなかここへ到着するのは至難の業である。通常なら5分で到着するものが30分以上もかかってしまう。試合が終われば早目の退場をお勧めする。

    阪神甲子園駅の改札口。応援歌『六甲おろし』を3番まで歌って出てくると、なかなかここへ到着するのは至難の業である。通常なら5分で到着するものが30分以上もかかってしまう。試合が終われば早目の退場をお勧めする。

  • 甲子園球場前の猛虎のブロンズ像。後ろに売店が見える。ここでお弁当と応援グッズを買う。<br />

    甲子園球場前の猛虎のブロンズ像。後ろに売店が見える。ここでお弁当と応援グッズを買う。

  • 試合前のキャッチボールをする四番ゴメス。めっちゃ大きいい。

    試合前のキャッチボールをする四番ゴメス。めっちゃ大きいい。

  • 阪神の若きエース、藤浪慎太郎。背も高いし、めっちゃ、カッコイイ、ええ男である。<br />

    阪神の若きエース、藤浪慎太郎。背も高いし、めっちゃ、カッコイイ、ええ男である。

  • 風船飛ばしの準備完了!。

    風船飛ばしの準備完了!。

  • 球場全体がハンシンカラーに色ずけされたスタンド。

    球場全体がハンシンカラーに色ずけされたスタンド。

  • 空中に舞いあがるジェット風船

    空中に舞いあがるジェット風船

  • バックスクリーンに映し出されたヒーローインタビュー。ツーランホームランの江越大賀と完封勝利をあげた藤浪慎太郎。

    バックスクリーンに映し出されたヒーローインタビュー。ツーランホームランの江越大賀と完封勝利をあげた藤浪慎太郎。

  • ピッチングする藤浪慎太郎投手

    ピッチングする藤浪慎太郎投手

  • 阪神カラー一色の甲子園スタンド。全部黄色。

    阪神カラー一色の甲子園スタンド。全部黄色。

この旅行記のタグ

9いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP