ベトナム縦断自転車旅その5-海辺の町のソンカウへ

2014/05/13 - 2014/05/26

五日目。
ここに来てパンクが頻発してきた。

ベトナムの道が日本ほど良くないというのももちろんあるんだけど、それ以上に準備不足が問題だった。
タイヤは２３cの一般的なロードタイヤで、それはまだ良いとして、空気入れが1000円程のハンドポンプだったために適正空気圧まで入れられなかったが一番のパンクの原因だったと思う。
スペアチューブ1本とパンクパッチも５、６枚ぐらいしか持ってなかったので、パッチは使い切ってしまった。
早めになんとかしないと・・・

エリア その他の都市(ベトナム)

5日目。
昨夜は暗くてよく分からなかったけど、ホテルからビーチが近くて部屋から海が見えた。

今日も快晴です。

疲れていたので遅くに目が覚めて、チャックアウトは１０時頃になった。

昨日直したタイヤに空気をしっかり入れて出発する。
とりあえずは順調。

ここのDai Lanhは、ローカルな漁村の感じでもあり、ホテルも数軒あって観光客向けの干物とか売ってるお店もあったりする感じの村。

昨日のパンク修理でパッチを使い果たしてしまったので、この村を出る前に自転車屋を見つけて調達したかったんだけど見当たらなかった。

走りはじめるとすぐに岬に差し掛かる。

少し登って振り返ったところ。

ちょっと登りはきついけど、景色は素晴らしい。

３０分ほど海沿いの美しい景色を堪能しながら走った。

坂を下って内陸の方に入っていった。

今度は一転田園風景。

このあたりの道も路肩には小石が転がっているので、気をつけていたんだけどゴルフボールぐらいの石を踏んでしまいパンクした。

パンクパッチは使い果たしちゃってし、スペアチューブは１本あるけど、それを使っちゃうともう修理が出来なくなる。

ちょうど近くに修理屋さんが見えたので、行ってみたら直してもらえた。
日本だとチューブを紙やすりで削ってからパッチを貼るのが普通だけど、ベトナム人は金切りノコで削ってた。
缶の中にあるパッチを指差して「それもちょうだい」と言ったら４枚もらえた。

修理代と合わせて？20000ドン（97円）安い！

これでしばらくはパンクの心配はいらないかな。

ハノイまで1167km、まだ半分も行ってないみたい。

お昼過ぎに道沿いにあったお店で昼食。

豚肉とかゆで卵とかご飯に乗せてもらった物。
40000（193円）

このあとまたパンク。
しかも２回続けて。

このあたりは田んぼの中を突っ走るだけの道が続く。

道端でスイカとか売っていたりする。

この日もとにかく暑い。
３０分走っては休憩を繰り返す感じ。

途中の茶屋にいた人達。

小さな街に入ったところにあった茶屋で休憩。

連日日差しが強烈なので、ほかの部分は覆っていたのでそうでもなかったけど、顔だけは日焼け止めも塗ってなかったので、日に焼けて皮も剥けてしまっていた。
強い紫外線の影響か、口唇ヘルペスが唇のまわり中に出来てひどい感じになっていた。

お店のおばさんがそれに気づいて何か言っている。
ベトナム語なので言葉は分からなかったけど、
「あんた、唇ひどいことになってるねー、ほら、その汚いハンカチで口の周り拭いたりするからダメなんだよ」
とでも言ったのか、私の使っていたハンカチを取って熱湯消毒してくれた。
それが原因でもないような気はするけど・・・

コーラも飲み終えたしそろそろ出ようかと思ったら、
「あんた、いまお使いを頼んであるからもうちょっと待ってなさい」
てな感じで引き止められた。
薬でも買ってきてくれるんだろうか？

しばらくすると、男の子が小さな買い物袋を持ってきた。
中から出てきたのはゴーヤーだった。
「ちょっとあんた、そこで動かないで座ってなさい」
ゴーヤーをスプーンでこそげ取りながら、それを私の唇に塗りつけていくおばさん。
まさかベトナムで知らないおばさんにゴーヤーを塗りつけられるとは思わなかった・・・

塗り終わったあとしばらくじっとして待つ。
これはいつまでこのままにしてなきゃいけないんだろうか？そろそろ走り出したいんだけど。
気持ちを察してくれたのか、奥からマスクを持ってきて着けてくれて、残ったゴーヤー２本にスプーンまでつけて持たせてくれた。

お礼を言ってマスクを着けたまま走り出す。

夕方、日が傾いてきて暑さも和らいできた。

もうひと頑張りするために茶屋でひと休み。

４時２０分、ソンカウ(Song Cau)の街あたりでホテルを見つけた。

まだ暗くなるまでは１時間ぐらいは走れそうだし、今日はスタートが遅めだったこともありここまで９３キロしか走れてなからもうちょっと走っとこうか・・・

ホテルの前に行くと横の路地の先に海が見えた。
今の時間にチェックインすれば明るいうちに海辺を散歩ぐらいは出来そう。
疲れがたまっていたし、この日まで一日中走って夜は食事して寝るだけの日が続いていたのでたまにはのんびりしたくなった。

HOTEL LAURA
一泊170000ドン（820円）

だいたいベトナムのホテルは都市部を除けば1000円も出せばエアコン付きのそれなりのところに泊まれるみたい。

シャワーを浴びて暗くなる前に散歩に出る。

ホテルから横の道を１分も歩けば海に着いた。

さすがにこの時間になると暑さも和らいで海風が心地よい。

ここの海は小さな湾になってるので対岸の岬が見える。

久しぶりにのんびりとしたひと時を過ごせてちょっとリフレッシュ出来た。

ホテルの前の通りに戻って食事するところをさがす。

賑やかな通りではないけど、何軒か食堂や小さな商店はあった。

屋台を見つけて一休み。

ゆで卵の様なものを売っていたので頼んでみたら、孵化寸前のアヒルの卵だった。
フィリピンでは一度食べたことがあって、その時の物は、それほど成長してないものだったけど、ここで食べたものは、かなり成長が進んでいて、骨や羽根がしっかりとわかる状態。

見た目はグロテスクだけど、味は鶏肉に近くなってて濃厚で美味しい。
ハーブの入った辛めのタレをつけて食べる。

調子に乗ってビールも頼んで、卵ももう一つ食べて、まったりとしていい気分。

全部で20000ドン（96円）

さすがに卵だけじゃお腹は膨らまないので、シメに食堂でご飯を食べる。
ここも店先に並んだおかずから好きなものを指差してご飯に乗せてもらうスタイル。

20000ドン（96円）

五日目
走行距離　93.91km
走行時間　4時間16分
平均時速　21.9km
積算距離　718.65km

今日はあまり走れなかったけどまあいいでしょう。
パンクがやけに多いのが気がかりだけど。