ベトナム縦断自転車旅その4-ニャチャンを素通りしてダイランまで

2014/05/13 - 2014/05/26

四日目。
今日も走ります。
とにかく連日３５〜３８度になるような暑さと強烈な日差しに苦しめられている。
さらにここに来て新たな問題も出始めてきて・・・

エリア ニャチャン(ベトナム)

４日目
ファンラン近くのホテルを７時前にチェックアウト。

１５分ほど走ると突然、道路沿いに古いお寺？が現れた。

かなり昔の遺跡っぽいけど情報が何もないので分からない。
じっくり観光している余裕もないので、塀の外から少しだけ眺めてすぐに出発。

今日も天気が良すぎるぐらいで、暑くなりそう。

少し走ったところで朝食。

バインミー。
10000ドン（48円）

包み紙が使用済みの算数のプリントなのがクールです。

昨日はサバンナのような乾燥した景色が多かったけど、今日は緑が豊か。

池には蓮の花が咲き誇ってた。

街に入った。

ここはカムラン（Cam Ranh)の街。
中心にはコープマートなどもありそこそこ大きめの街。

交差点にあった茶屋でコーラを飲んで休憩。
10000ドン（48円）

裏にマンゴー畑があるからか、やたらとハエが多い。
やけに自分の回りにハエが寄ってくると思ったら、まだ朝９時なのに大量に汗をかいたために、かなりの汗臭さになってることに気づいた。

１号線は半分の車線を塞いで工事しているところが結構ある。
それほど走りにくくはないけど、砂利が道にころがっているところが多いので神経を使う。

１０時ごろ、サトウキビジュースで休憩。
5000ドン（24円）
冷たくて美味しい。

12時すぎにまた街に入った。

食堂でお昼ご飯。
ガラスケースに並んだおかずを適当に指差して3種類ほどご飯に乗せてもらう。

20000ドン（96円）
お店の男の人が英語が話せて親切にしてくれた。

さらに３０分ほど走るとニャチャン（Nha Trang)の街に来た。

ビーチ来たー！

めっちゃ綺麗なビーチ。

こんなビーチでパラソルの下でカクテルか何か飲んでのんびりしたら最高なのに、なんでクソ暑いなか汗臭くなって自転車乗らなきゃいけないんだろう。

まあ、好きでやってるんですけど。

後ろ髪を引かれながら、写真だけ撮ってビーチを素通り。

日本を出る前は、順調に行けば綺麗なビーチのある街で１回くらいは連泊する余裕はあるだろうと甘く考えていたんだけど・・・

ニャチャンから北に行く橋の上からニャチャンを振り返ったところ。

登り坂。

ちょっとした峠を登りきった先にあった茶屋で一休み。

崖に突き出すように席が作られていて眺めが良い。
正面から気持ちいい風が吹いてずっと休んでいたくなる。

ハノイまでは1246km

午後４時。
暗くなるまでもう一走りするために、腹ごしらえ。

バインミーだけど、炒り卵だけのシンプルなもの。

再び走る。
日が傾いてきて暑さも和らいできたし、もう一息頑張って走って、暗くなるまでにホテルを探そう。

ゆるい上り坂を走っていたところでパンク。
疲れているところでのパンクは辛い。
道端でチューブを取り替えていると、学校帰りと思われる少年が自転車に乗ってジロジロ見ながら通り過ぎて行った。
と、思ったら引き返してきた。
困っている様子を見て助けてくれようとしてるみたいだけど、チューブを取り替えて空気を入れるだけなので大丈夫だよと身振りで伝える。

それでもなんとかしたいと思うのか手伝ってくれようとして、空気を入れる時にポンプのハンドルを押すのを手を添えて手伝ってくれた。
なんだか、すごく純粋に、困っている人がいたから助けてあげたいという気持ちが伝わってきて、感動して泣きそうになっちゃいました。

このまま順調にいってホテルが見つかれば、なんだかんだで今日はいい日だったな、と、なるんだけど、現実は甘くなかった。

少し走るとまたパンク。
勘弁してよ、スペアチューブも使っってしまったので、さっきパンクしたチューブにイージーパッチを貼る。

６時過ぎにバンギア（Van Gia)の街だったと思うけど、少し大きめの街についた。
ここならホテルも何軒かありそうだと思って街中をあっちこっち走ってみたけど、ホテルは見つからない。
この街は諦めて次の街を目指すことにする。
街から出る道がやけに渋滞してると思ったら、線路があってちょうど電車が来るので踏切が閉まってたからだった。

次の街に行く前に真っ暗になってしまった。
スマホは持ってるけどGPSが役立たないし、地図もそれほど詳しく書いたものを持ってなくて、次の街がどのくらい遠いのか、ホテルがどこにあるのかもろくに分からず走ってる状態。

しかも真っ暗ななか道路が工事中で、完全に未舗装の粗い砂利の悪路でロードバイクでまともに走れる状態じゃない。
夜は走るつもりじゃなかったので、ライトもそれほど明るくないものをつけていたので、慎重にゆっくりと走らなければいけない。

さらに、ここに来てまたパンク。
さっき使ったイージーパッチは何年もサドルバックに入れっぱなしにしていた為に、劣化していたようでそこから空気が漏れているみたい。
とりあえず、スローパンクだし真っ暗な中でパッチを貼って修理する余裕もなくて、そのまま空気を入れてごまかして走る。

ホテルどころか周囲に街の灯りも見当たらない。
真っ暗でよくわからないが、周囲は田んぼが広がってるのか民家などもない。

この時は本気で野宿する事も覚悟していた。
暗いからか星がやたら綺麗に見える。

真っ暗な中で悪路とパンクに２時間ほど格闘して、ボロボロになった頃にやっと街らしいところに出た。
いよいよタイヤも空気を入れてもごまかしが効かなくなったので、ガソリンスタンドの明かりを頼りに本格的にパンク修理。
修理をしていると、原チャリに三人乗りした高校生くらいの女の人に声をかけられた。
言葉は通じなかったけど、なんとかホテルがあるか訪ねたらこの先にあるらしい。
どのくらいの距離か聞いてみたんだけどうまく伝わらず分からなかった。

パンクを直して走り出すと１キロも行かないうちにホテルはあった。
どうやら、このあたりはローカルな海沿いの観光地っぽくて、何軒かホテルとレストランが並んでいた。

ダイラン（Dai Lanh）の街の、HOTEL BINH LIEU。

一泊150000ドン（730円）
広くはないけど窓は二つある。

夕食を食べに出る。
何軒か食堂があったのでどこにしようかと思いながら歩いていたら、なんだか場違いな感じのタンクトップにホットパンツを着た胸の大きな女性が居るお店が見えた。
別に何か下心があったわけではないけどそこのお店にいってみた。

近くで見たらオカマちゃんだった、しかも結構年がいってて、しかもなんだか愛想が悪い。
他のお店にしとけば良かったかな・・・いや、別に食事をしに来ただけだから・・・

麺しかなかった。
スープが思いっきりインスタントっぽかった。
30000ドン（145円）

水やパンなど買ってホテルに戻り、部屋の中でじっくりパンク修理をしてから寝る。
こんなにパンクをするとは想定していなかったのでパッチが無くなりそうで、大きなサイズのパッチを半分に切って使った。

４日目
走行距離　180.75km
走行時間　8時間30分
平均時速　21.2km
積算距離　624.74km

今日は距離は走れたけど、いろいろあってしんどかった。