2015/05/26 - 2015/05/27
140位(同エリア926件中)
ベームさん
5/26(火)、8日目。5/27(水)、9日目。
ネルトリンゲンからドナウヴェルトに行き一泊、翌日アウクスブルクで一泊です。
ドナウヴェルトは距離的にはロマンチック街道のほぼ中間の位置にあります。25キロ北にネルトリンゲン、40キロ南にアウクスブルク。
ドナウヴェルト:ヴェルニッツ川がドナウ川に合流する所で、10世紀ころヴェルニッツ川の中州に漁師たちが住みついたのが始まり。11世紀中頃アウグスチーナー会の修道院が造られ、ドナウ川の水運を利用した交易路の要地として1193年都市権、1301年帝国自由都市と町は発展していきました。
ローテンブルクからドナウヴェルトにかけてドイツ30年戦争ではカトリック側とプロテスタント側との攻防が激しかった地域で、ドナウヴェルトも一時スエーデン軍に攻略されています。第2次世界大戦で空襲による被害は大きく、町の80%が破壊されました。
今見る美しい建物は殆ど戦後に再建されたものです。
写真は南ドイツで一番美しい通り、ライヒス通り。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ロマンチック街道のほぼ中間。
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真ん中の島がヴェルニッツ川の中州リート島。その上が旧市街地。市庁舎からフッガーハウスまでがライヒス通り。駅は地図左下。
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ヴァラーシュタインからネルトリンゲンに戻りドナウヴェルトに向かいました。
15:25発のヨーロッパバスを利用しました。ヨーロッパバスの利用はローテンブルクからディンケルスビュールへ行くときに利用したので2回目です。旅程さえ合えば路線バス代りになります。
同じ時間帯に鉄道もあるのですがバスは市街地の真ん中に発着するので荷物を転がす手間が省けます。
マルクト広場の市庁舎前から出発です。バスには日本人が大勢乗っていました。ネルトリンゲンから乗ったのは外人の男女二人と私の三人。ドナウヴェルトでその三人が降りましたが他は誰も降りませんでした。ドナウヴェルトはそんな有名な観光地ではないので皆さんアウクスブルクとかミュンヘン、フュッセンまで行くのでしょう。 -
バスは約30分でドナウヴェルトの中心、ライヒス通りの聖母教会の前で止まりました。鉄道ですと駅から市街地まで15分くらい歩かないといけません。
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聖母教会に寄って行きました。
塔はゴシック様式のレンガ造りです。 -
身廊と側廊を持つハレンキルヒェ。1467年。
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美しい教会です。
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主祭壇と後陣。
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後陣のステンドグラス。
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古いフレスコ画です。
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消えかかっています。
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ステンドグラス。
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聖母マリアのエリーザベト訪問。
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ピエタ。
1508年。 -
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教会の外壁の彫刻。
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教会の前の鷲の泉。帝国自由都市の象徴です。
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ライヒス/帝国通り。
白い建物はフッガーハウス。 -
ライヒス通り。
市庁舎の方に向かって。ライヒス通りは市庁舎とフッガーハウスを結ぶ通りです。 -
ライヒス通り。
南ドイツで一番美しい通りと言われるそうです。 -
タンツハウス。
1400年頃、1975年再建。 -
ライヒス通り。
突き当りの黄色い建物は市庁舎。 -
ライヒス通りと市庁舎。
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町で一番古い建物カフェ・エンゲルですがなんとカフェは無くなっていました。
潰れたのか中を覗くと違う業種の店舗に成っていました。
「ドナウヴェルト最古の旅籠。1297年の文献にエンゲルスホーフと記載あり」とのプレートが架かっています。
壁にカフェ エンゲルの文字が薄く残っています。 -
ライヒス通りを振りかえった景色。
市庁舎からフッガーハウスまでがライヒス通りです。 -
旧市税関。
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昔の税関。
1418年、数次の火災で1928年再建。 -
市庁舎。
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市庁舎。1236年築、1853年改築。
中に観光案内所が入っています。 -
カリヨンは1986年、市庁舎建立750年記念につけられました。
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市庁舎側面。
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マリアの泉が建っています。
1854年。 -
カペル通りの元ドイツ騎士団の館。
1778年。
現警察署、工芸ギャラリー。文武呉越同舟です。 -
騎士団の紋章でしょうか。
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ドイツ騎士団の家。
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カペル通り、今夜のホテル、ポストホテル・トラオベに到着です。
名前から昔郵便駅亭だったのでしょうか。 -
ここでもバスタブ付に恵まれました。
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チェックインしてすぐさま外へ。
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カペレ通りを西に少し行くと「ディ・ユンゲ・ドナウ/若きドナウの娘」の像があります。
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ここはヴェルニッツ川が南から流れてきたドナウ川に合流する地点です。
左ドナウ、右ヴェルニッツ。 -
マクシミリウムとドナウ川を渡るアウクスブルガー橋。
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カペル通りを戻って。シュピタール教会。
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17世紀。
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シュピタール教会。
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祭壇。
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キリスト復活。
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ピエタ。
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教会を出てシュピタール通りを左に曲がると市の南の入り口、リーダー門が建っています。鉄道駅からくるとこの門をくぐることになります。
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市庁舎と旧税関の間を行くと昔の武器庫があります。
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アルテ・カンツライ/昔の市役所。
1493年穀物倉庫として建築。 -
オクセントーア/牡牛門。
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城壁の外。
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市街地の北、ライヒス通りから数本奥に入ると静かなプロムナーデがありました。
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ドナウヴェルト出身の作曲家ヴェルナー・エックの歌劇「魔法のヴァイオリン」の泉。
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これでホテルに帰り夕食はホテルの食堂でシュパーゲルとワイン。
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5/27(水)。
良い天気になりました。今日はアウクスブルクに向かいますがその前に街を一歩きします。 -
朝のライヒス通り。
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南ドイツで最も美しい通りの一つと言われています。
淡いカラフルな建物が綺麗ですね。 -
昔のパトリチア/都市貴族の家。
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タンツハウス。
1400年頃市の交易所として建築される。3階は祭りの時のダンス会場でした。
1500年3月8日、皇帝マキシミリアン1世と皇妃臨席の下皇帝の孫、後のカール5世の誕生を祝って祝典が開かれたそうです。
1945年空襲で破壊され1975年再建。現考古学博物館と市民会館。 -
タンツハウス・レストラン、1975年来。
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聖母教会。
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美しい家並みが続きます。
ただし先の大戦でドナウヴェルトは大きな被害を受け、通りの建物はすべて戦後の再建によるものです。 -
黄色の建物はホテルゴルデナー・ヒルシュ金鹿亭。
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南ドイツで最も美しい通りと言われるのが分かります。
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帝国都市の泉、通称鷲の泉。
1979年。 -
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マリエン薬局。
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フッガーハウス。
アウクスブルクのフッガー家の建物です。1537年。現ドナウ・リース郡庁舎。 -
ライヒス通りの西の端にあります。
市庁舎からフッガーハウスまでがライヒス通り。 -
フッガーハウス。
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フッガーハウスから市庁舎の方向。
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フッガーハウスからプフレーク通りを右に進むとクリストゥス教会。
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その向かいに元カプチーナー修道院だったケーテ・クルーゼ人形博物館があります。
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ケーテ・クルーゼが1905年創業した高級人形。今もハンドメイドで作られているそうです。
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ケーテ・クルーゼ人形。
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元傷病兵営舎。
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城壁の跡。
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フッガーハウス前。塔は聖母教会。
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ドナウヴェルト新聞社。
フッガーハウスから先聖十字架通りに入って行きました。 -
巡礼教会聖十字架教会。
1049年ローマ教皇レオ9世による聖十字架修道院が始まり。
今の建物は1720年。 -
綺麗な教会です。
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通りの真ん中に建つオンケル・ルートヴィヒ/ルートヴィヒおじさんの像。
ルートヴィヒ・アウアー。
カトリック教育家。オンケル・ルートヴィヒの名で多くの子供向け物語を書いた。
1839~1914年。ドナウヴェルトで死去。 -
教会の墓地。
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聖十字架教会。
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静まり返った堂内。
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美しいスタッコ装飾の天井。
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幾つもある祭壇。
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主祭壇。
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マリア・フォン・ブラバントの墓。
ヴィッテルスバッハ家の大公ルートヴィヒ2世の妃。
1256年不義をはたらいたという無実の罪で斬首されました。 -
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お伽の中の教会の様でした。
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聖十字架教会の前には福音派ルター教会が建っています。カトリックの教会と対照的です。
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聖十字架教会から下って行くと城壁の跡があります。
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あの橋を渡るとヴェルニッツ川の中州、リート島に入ります。
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リート島はヴェルニッツ川を二手に分ける中洲です。
10世紀ころ漁師たちがこの島に住み着いたのがドナウヴェルトの始まりです。 -
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リート島内。
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博物館広場。
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マイバオム/5月の木。
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ヒンターマイアーハウス。
かっての漁師の家、今は郷土博物館。 -
リート島の郷土博物館。
水運と漁で栄えた町です。 -
ヒンターマイアーハウス。
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リーダー門。
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ビュルガーシュピタール。
1420年。 -
リーダー門。
リート島から市街地に入る処に建っています。 -
1811年の建築で1946年再建。
現郷土史の家。
ホテルで荷物を受け取ってこの門を潜り駅に向かいました。 -
門の袂の露店市。
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ヴェルニッツ川。
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ドナウヴェルト駅です。
リーダー門からおよそ10分。 -
ドナウヴェルト駅。
アウクスブルクに向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- blumentalさん 2019/02/10 18:07:30
- 一番古い建物カフェ・エンゲルの今
- ベームさん、
先日は大変ご丁寧な返信ありがとうございました。また、今回私のドナウヴェルト旅行記にいいねをありがとうございます。執筆時にベームさんのドナウヴェルト旅行記を拝見し、私のとは比べ物にならないくらい広範囲な散策と詳細な解説に感服しました。
さて、街で一番古い建物カフェ・エンゲルについてお話したいのですが、私どもが訪問した2013年夏には(廃業したのか)店が閉まっている様子でした。2015年のベームさんの旅行記でも、違う業種の店舗になっているようなご報告もあり、街で一番古い建物という由緒のある建物のその後が大変気になり、調べてみました。
カフェ・エンゲルの向かって右隣の黄色い建物は靴屋です(ベームさんの写真にも私の写真にも写っています)。Googleでこの靴屋の口コミと写真を調べていたら、左隣のカフェ・エンゲルとさらにその左隣にあった赤色の建物2軒分が取り壊されて無くなっている写真(2018年1月撮影)を見つけました。経営難かどうか知りませんが、街で一番古い建物を取り壊してしまうとは意外でした。というわけで、街で一番古い建物はライヒス通りから無くなっています。
つまらない報告ですいません。ベームさんならもしや興味を持っていただけるかなと思ってメールした次第です。
- ベームさん からの返信 2019/02/10 20:16:45
- Re: 一番古い建物カフェ・エンゲルの今
- blumentalさん、
情報どうも有り難うございます。これですっきりしました。やはりそういう事でしたか。では今は跡形もないのですね。おっしゃるように、古い遺産を大切にするドイツ人にしては心無いことをするものです。
実は2008年にも途中下車でしたがドナウヴェルトを訪れていて、その時の営業中のエンゲルの写真がショーウインドウだけですがあります。私の旅行記「ドイツぶらり旅2008年5月:その4」です。その時よっぽどそこで食事しようかと思ったのですが、思っただけで、今から思うと残念です。
今後ともいろいろ教えてください。
ベーム
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