2015/04/25 - 2015/04/26
467位(同エリア1442件中)
naoさん
木曽川を挟んで岐阜県と接する愛知県犬山市は、木曽川を眼下に望む犬山城の城下町として開かれた町で、ほぼ長方形に整備された町並みには、城下町当時の面影をたたえる町家が数多く残っています。
室町時代末期に築城が始まった犬山城は、まず、木曽川を背にした地形を巧みに活かした城郭を設け、城下町の整備にあたっては、外敵に対する防御と経済発展の両立を意図して、外周を土居や濠で取り囲んだ町の中央部に町人町を置き、それを取り巻くように武家町を配置した町割りが成されています。
町人町は士農工商の分類に沿って形作られ、上本町、中本町、下本町などのある、いわゆる本町通りには商人のみを、新町、魚屋町、練屋町、鍛冶屋町には、酒造業や職人を多く住まわせ、さらに、浄土真宗の四ヶ寺を集めた寺内町も設けています。
現在の犬山の町並みで、かつての城下町の面影が色濃く残っているのは、本町、新町、練屋町辺りで、犬山城正面の上本町には大手門、問屋場、高札場などが設けられていました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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犬山へやって来ました。
これは犬山の玄関口、名鉄犬山駅です。犬山駅 駅
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駅前で見つけた雨水枡。
雨水枡は、犬山城と市の花サクラがモチーフになっています。 -
こちらは汚水枡。
汚水枡は、犬山城と木曽川の鵜飼いがモチーフになっています。
では、城下町へ向かいます。 -
犬山駅から、県道浅井・犬山線を西へ真っ直ぐに歩くと・・・
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特徴的な外壁が続く「真野邸」が見えてきました。
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目指す城下町は本町交差点から北側に延びています。
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城下町の南の外れにある「真野邸」は、明治時代に小牧市に設立された旧丹葉銀行の頭取の本宅だったそうです。
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犬山城の大手門まで続く町並みの両側には・・・
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風情のある町家が連なっています。
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この町並みの北の端で犬山城に通じています。
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ここは、犬山城を控えた観光地なので・・・
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個人住宅に混じって、多くのお土産物屋さんが店を開いています。
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こちらは江戸末期に建てられた磯部邸です。
旧磯部家住宅 名所・史跡
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江戸時代を通して呉服商を営んできた磯部家のお屋敷は・・・
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奥行きの深い敷地に・・・
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中庭に面して、裏座敷、土蔵などが建ち並んでいます。
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店の間に飾られた五月人形の数々。
「柏屋孫兵衛」を屋号としていたので、「柏」の字が入口の板戸に書かれています。 -
緩やかなむくりのある屋根は、犬山の町家で唯一現存しているものだそうです。
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こちらは、昭和10年頃まで酒造業を営んでいた高木邸です。
2階の壁は、中塗り状態のままで仕上げられています。 -
古い和服を洋服にリメイクするお店です。
なかなかおしゃれな店名をつけておられます。 -
こちらは染物屋さん。
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正面側の外観を改修したと思われる町家です。
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黒い格子が外観に精悍な表情を与えています。
なお、こちらの町家は犬山市の都市景観賞を受賞しておられます。 -
こちらは遠藤邸です。
現在はカフェを併設したステンドグラス工房として使用されています。 -
こちらは和菓子屋さん。
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こちらの町家は個人住宅のようですが・・・
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「ウナギの寝床」の代表例のような敷地形状をしています。
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これらの町家には、三者三様の手すりがついています。
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風情の有る町並みはまだまだ続きます。
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こちらは骨董品屋さん。
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一部アルミサッシに変えられていますが、伝統的な趣きのある町家です。
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この辺りから犬山城の天守閣が見えるようになりました。
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こちらは、世界一細長いと云われる守口大根を漬けた守口漬けや奈良漬けのお店です。
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店先に置かれた睡蓮鉢で泳ぐ金魚。
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手作りの品々を並べたお店。
綿菓子も手作りされています。 -
犬山の特産品を集めたお店です。
犬山の特産品って、何があるんでしょうね・・・。 -
路地から見た町並み。
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思わず「なつかし〜!」と叫びたくなるようなものを扱っておられるんでしょうか・・・。
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お土産屋さんにまじって、琴や三味線教室があります。
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先ほど見かけた守口漬けや奈良漬けのお店の系列店のようです。
その右隣にあるのは、愛知北エフエムのスタジオです。
ガラス張りのスタジオでは、音楽番組の生放送をしていました。 -
こちらの大きな土産物店にはいろんなお店が入っています。
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こちらは、犬山祭りに引き出される本町の車山を納めてある車山蔵です。
本町の車山は延享2年(1745年)に建造されたもので、「咸英(かんえい)」と名付けられています。
「咸英」とは、優れた工芸細工を施した車山という意味で、「すべてに秀でる」というところから命名されたそうです。
ちなみに、犬山祭りは寛永12年(1635年)に始まった、犬山城内に鎮座する針綱神社の祭礼で、毎年4月の第1土・日曜に行われるそうです。
それにしても、車山蔵の右隣の町家は壮観な眺めです。 -
代々犬山城主に仕えた御殿医の旧宅跡です。
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犬山城に近づくに従って・・・
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さすがに店舗の姿が見られなくなりました。
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こちらは、犬山城の武術稽古場跡です。
現在はからくり展示館として使われています。 -
では、本町通りはこれくらいにして、他の町並みへ向かいます。
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本町通りを後に向かったのは・・・
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新町にある宮田邸です。
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漆喰壁の築地塀や土蔵のあるこのお屋敷は、代表的な武家屋敷だと云われています。
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築地塀の足元を引き締める犬矢来。
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次は、ひとまず本町通りに戻って・・・
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米清旧宅へ向かいます。
途中、町家を活用したこんなお店がありました。 -
米清旧宅へやって来ました。
「米清」とは、江戸時代末期に犬山城下の米を専売していた豪商、小川家が使っていた屋号です。 -
米清旧宅は、豪商の町屋建築の遺構として貴重なものだと云われています。
次に、錬屋町にある和泉屋 小島醸造へ向かいます。 -
米清旧宅から小島醸造へ向かう途中には・・・
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「眞先(まっさき)」と名付けられた魚屋町の車山蔵があります。
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魚屋町の車山は、延享元年(1744年)に建造されたもので、「眞先」の名は犬山祭で車山の先頭を曳かれたことから命名されたそうです。
また、蔵の扉には青海波文様が描かれています。 -
小島醸造さんの朱色の土塀が見えてきました。
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小島醸造さんが作る荵苳酒(にんとうしゅ)は、慶長2年(1597年)に生まれた尾張最古の銘酒で、現在の当主で十四代目となる、連綿たる歴史を有しておられます。
小島醸造 専門店
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荵苳酒の文字が見える庵看板。
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「荵苳」とはスイカズラのことで、乾燥した花びらと米を主体につくられるリキュールのようなお酒です。
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スイカズラは元々薬草であることから、琥珀色の荵苳酒は香りもよく、血液をサラサラにして体温を上げるのに効果があるとのことです。
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そんな滋養に富んだ荵苳酒はこの店でしか買えないそうです。
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こちらは、「國香欄(こっこうらん)」と名付けられた錬屋町の車山蔵です。
錬屋町の車山は、寛保2年(1742年)に建造されたそうです。
では、余坂町にある奥村邸へ向かいます。 -
江戸時代に庄屋などを歴任した豪商、奥村邸へやって来ました。
奥村邸 名所・史跡
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呉服商で財を成した奥村邸は、天保13年(1842年)の大火で焼失後再建されたもので、切妻屋根に黒漆喰塗りこめの虫籠窓のある大きな町家です。
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江戸時代建築の町屋を活かして、現在はフランス料理店として使われています。
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こちらは、奥村邸の向かいにあるNPO法人の事務所です。
城下町の歴史的風致を守りながら、地域の活性化と発展に寄与することを目指して活動されておられます。 -
では、犬山はこれくらいにして、次の目的地へ向かいます。
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