2015/05/13 - 2015/05/13
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Weiwojingさん
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何度目かのバギオ訪問になった。ここは日本の軽井沢のように涼しい高原都市で、灼熱のサン・フェルナンドを逃れて、ここに来るとほっとさせられる。
フイリピンでは4月と5月が一番熱い時期で、そのため教育機関はすべて夏休みとなり、国の政治活動もこの時だけはマニラを離れてバギオに夏の臨時政府ができるそうだ。
今回、バギオに来たのは、ある版画作家の展覧会があるから行かないかと誘われたことと展覧会の内容が小生が関心を持っていたテーマと共通のものがあったためである。その展覧会は「iNima 2」というタイトルで、作者は Leonard Acuinaldo( レオナード・アクインルド)である。フイリピンではかなり著名なアーティストのようだ。
そのテーマとは、コルディレラ地方に住む山岳民族を題材にしたもので、彼らはいまでも昔からの生活や風習を守り暮らしている。後日彼らを訪ねてキリンガ州へ行く予定でいたので、この展覧会には大いに興味があった。
- 旅行の満足度
- 4.5
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展覧会が開催されたのは環境教育を実施している団体の Maryknoll Ecological Sanctuary の Sanctuary Gallery である。バギオの中心部から少し離れていて、静かな環境の中にあり、この日はほかに見学者はおらず、1時間以上ゆっくり展覧会を堪能できた。
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建物の入り口近くにこのような山岳民族の母子像がある。
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Sanctuary Gallery の入り口。学校の教室がまるで並んでいるような一角にギャラリーがある。ここは元々は学校の施設だったようで、道理で教室がいくつも並んでいるような構造になッていた。
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今回の展覧会を開いたReonald Acuinaldo 氏で、小生たちが訪れた日には残念ながらお会いすることは出来なかった。
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このギャラリーのオーナーである Mrs. Erlyn Ruth Alcantra が作者と作品について詳しく説明してくれた。
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作品をいくつか見ていただきたい。展示作品はおよそ30数点であったが、どれも山岳民族の人々を描いたもので、彼らに対する深い愛情や思いやりを感じることが出来た。
① MUNBAKI ( 自らの民族の系譜を何代にも亘って吟じ、宗教的な儀式を執り行う人 ) -
② BINDIYAN ( 山岳民族の間で最大の祭りに踊りを披露る女性たち )
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③ ANOP ( イフガオ族の人々が狩りに使うヤリと動物を追う犬そして狩りの対象であるイノシシおよびシカを描いた狩りの風景 )
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④ BINURON( Isneg 族の伝統的な 民家で、高床式、切妻屋根を特徴とする )
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⑤ BARANAY ( 船の形をしたIsneg 族の家 )
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⑥ Turayan ( Turayan という鳥を模して踊る4人の男女 )
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⑦ MAYOYAO HOUSE ( Ifugao 族の家屋の中でも最も整った形の家 )
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⑧ SALIBAO( 木とシカの川からできたドラムで、祭りには欠かせない Ibaloy 族の楽器 )
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⑨ SUS-UYOK ( 宗教的な儀式に備えるためのブタを運ぶ男たち )
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⑩ PABAFUNAN ( 結婚していない若い男性や少年が寝起きするところで、女性は入ることが出来なかった )
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⑪ ULOG ( Bontok の結婚する前の若い女性が暮らす共同の住宅 )
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⑫ SAGGAYPO (若い女性が吹いているのは竹で出来た楽器で、フルートのような音色がする )
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⑬ BUGAN( Ifugao 族の間で語られるhudhud epic に出てくるヒロインの名前。この女性の身体はタトゥ―が彫られている )
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⑭ ADANGYAN ( Ifugao の金持の夫婦 )
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⑮ LESLES ( Bontok の Barangay の人々が収穫の終った後行う感謝の祭り )
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⑯ KESEP ( 7月から11月は労働の季節で、そのため沢山食べる )
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⑰ ASI PACHOG( Bondok の女性たちが11月末から12月初めにかけて田植えの準備をしている )
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ギャラリーの隣には食堂もあり、展覧会を見て疲れた時などしばらく休憩するには最適な場所である。この日小生たちが見学を終えると、オーナーの Alcantra 氏がお茶とチーズを出してくれた。お茶を入れていただいていると、どうも日本のお茶のようなので、お尋ねすると、ほうじ茶とのことだった。
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休憩した後は、Alcantra 氏の勧めでサンクチュアリーの広大な敷地を散策した。手を加えずに、本来の地形をそのまま生かし、「コスミック・ジャニー」と名づけられた庭園の散策は興味深いものであった。
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こんな吊り橋もあり、みんなで渡り始めると、ギシギシ音がしたり、揺れたりして少々怖い感じがしないでもなかった。
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吊り橋を渡ると、小さいながらも洞窟があり、思わず中に入つてしまった。
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20 メートルを超えるような大木が聳え立ち、圧倒するような存在感を示している。
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コーヒーの木があちこちにあり、改めてバギオやこの周辺はコーヒー栽培がおこなわれていることを改めて認識させられた。
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伝統的な昔からの家が立ち並んでいて、どれも高床式になっている。
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園内には見たこともないような草花がたくさん咲いていて、色鮮やかだ。
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この花は日本でもよく見かけるが、名前は分からない。
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展覧会を見た後は街に戻って昼食をとった。前から行きたいと思っていた“BY THE RUINS”というレストランをさがしたが、なかなか見つからなかった。しかし、やっと見つけることが出来た。
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店内はこんな感じで、かなり多くの客でにぎわっていた。ここはギャラリーも併設していて、時には美術展なども開いているようだ。
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テーブルの上には花とキャンドルが置かれ、落ち着いた雰囲気を感じることが出来るレストランである。午前中かなり動き回ったので、しばし休憩し、昼食をとった。
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この日注文したのは“Bguio Bagnet”というイロカノ地方の料理である。
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この旅行記へのコメント (2)
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- cheriko330さん 2015/08/28 15:55:28
- 版画
- tamegaiさん こんにちは♪
今日は フィリピンの旅行記を見せて頂きました。山岳民族の方の 版画は素朴で なかなかステキです。tamegaiさんは サンフェルナンドに住んでらっしゃるのですね。初めて聞く名前だったので 調べてみたら マニラから バスで6時間だとか? 結構遠いですね。大阪→福岡位でしょうか? フィリピンへは 日本人の方 結構行かれてますよね。tamegaiさんの旅行記を見せて頂きながら 少し フィリピンの事 知りたいと思います。これからも 宜しくお願いします。 タリンは先日、 ナルヴァからロシアへの 国境越えの旅行記を今日UP出来ました。もし 良かったら お時間ある時に 少し見て頂けると嬉しいです。 日本も台風の後、急に涼しくなりました。サンフェルナンドも 少しは涼しくなるのでしょうか? では また 遊びに来ますね。
cheriko330
- Weiwojingさん からの返信 2015/08/28 20:35:00
- RE: 版画
cheriko330さん、初めまして。
この度はご訪問そしてフィリピン旅行記にご投票をいただき、あリがとうございます。ご承知の通り、フィリピンはマニラのようなところは誰でも知っていますが、地方都市となると、全然知らないとところばかりではないでしょうか。
私が住んでいるサン・フェルナドはマニラからバスで7時間くらいかかります。ここには日本人は恐らく数人しか住んでいないと思います。時おりバギオから海のあるサン・フェルナドへ来たと言う日本人の旅行者にお会いしたことがあります。私はこちらでの生活を楽しんでいます。
先日タリン旅行記を拝見しました。私も昨年7月にバルト3国を旅行しましあので、興味深い拝見しました。私はツアーは好きではありませんので、いつも個人旅行です。自分で何もかもしなければなりませんが、それはそれで楽しいですね。時には失敗やら間違いなどありますが、そんなに大事にはなりませんでした。私のバルト3国旅行記を見ていただけると嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。これからもcheriko330 さんの旅行記を見させていただければと思います。
ありがとうございました。
Tamegai
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