1200年のときをこえて～高野山

2015/05/06 - 2015/05/06

今が旬の高野山へ行ってきました。
何が旬か？
弘法大師空海が高野山に道場を開いてから今年でぴったり1200年を迎えるからです。
この4月から5月にかけて1200年記念祭が行われています。
一番のサービスは、高野山の中心にある金堂（こんどう）の御本尊（昭和9年に金堂再建後、誰も御本尊を見たことがない）が拝観できることです。（5月21日までの限定です）
ゴールデンウィークに高野山に行ってきました。

エリア 高野山周辺(和歌山)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 私鉄

高野山へは、南海電鉄/高野山線で大阪/なんばから大きな乗り換えがなくてアクセス可能です。
この日はゴールデンウィークで混むことが予想されたので、朝7時発の急行「高野山行き」に乗りこみました。
というのも、行きの特急指定が満席だったので、このような選択をしました。
片道1,260円、所要時間は約2時間。高野山には9時少し前に到着です。
南海高野山線は、途中の橋本駅から単線になって、くねくねと山を登っていきます。ほぼ登山電車と思ってください。

高野山線は極楽寺という駅が終点となります。極楽寺駅は高野山の麓に位置する南海高野山線の終点駅です。ここからから目的地である高野山駅をケーブルカーで目指します。断崖絶壁、急こう配になります。
極楽寺駅の乗り換えは、ほぼ自動的に状況客は迷うことなくケーブルカーへ向かうことができます。改札もありません。
ケーブルカーの乗車時間はほんの数分です。２台のケーブルカーが行き来を行っていて中間ですれ違います。

高野山駅 駅

ケーブルカーの高野山駅に到着しました。山頂に駅はあります。
さすがに、なんばは蒸し暑かったのですが、高野山駅はひやっとする、少し冷たい空気が流れていました。夏は避暑に良いかと思います。
高野山駅から、いわゆる「高野山」には、バスに乗って行くことになります。
今日は、金剛峯寺を目指しました。
南海/なんば駅から高野山山頂の駅まで約2時間、片道1,260円で、もし特急を使うと特急料金510円が必要となります。

高野山駅 駅

バスはここから次々と出ています。高野山駅から高野山まではバスの専用道路になっていて、歩くことは不可能と思われます。
従って、高野山の町まではバスでの移動になります。
目的地の金剛峯寺に向かうには、3番に停車中の「大門南駐車場」行きを使います。

高野山駅 駅

これが専用道路です。バスがこうやってすれ違います。所要時間は10分程度で高野山の町中へ到着です。
金剛峯寺へ行くバス停は「大塔口」が便利でした。大塔口は根本大塔のすぐ裏手にあるバス停です。運賃は340円です。

根本大塔（こんぽんだいとう）です。弘法大師がここを道場として建立したそうです。現在の建物は昭和12年に再建されています。中に入ると、菩薩様が鎮座しています。
通常の拝観料は通常200円ですが、今回は記念祭中だったので無料でした。

壇上伽藍 寺・神社・教会

バスが大塔口についたのが9：10前後でした。
最初に、根本大塔を拝観して菩薩様を拝観して出てきたところで、偶然ですが朝のお祈り行列に出くわしました。
向こうからお坊さんの列が連なってきました。荘厳な風景でした。

壇上伽藍 寺・神社・教会

お坊さんの列は人垣をくぐり抜けて根本大塔の中へ向かいます。
黒と紫の袈裟を着たお坊さんの列が5分くらい続き、お坊さんはもみくちゃになりながら、次々に階段を登って大塔に入っていきました。
何かスポーツ選手のパレードを思い起こさせる風景でした。艶やかな色彩です。
最後の傘には一番くらいの高いお坊さんがいらっしゃいます。傘の下には袈裟の色が異なるお坊さんがおられました。

壇上伽藍 寺・神社・教会

赤い傘の下には一番位の高いお坊さんがおられます。

壇上伽藍 寺・神社・教会

根本大塔へお坊さんが入ったことを確認した上で、次に金堂（こんどう）へ向かいます。金堂は根本大塔のすぐ目の前にあります。ここの御本尊は5月21日まで拝観が可能です。昭和9年に再建されてから、ここの御本尊様は公開されずに誰も見たことがなかったそうです。

金堂は色鮮やかです。
今回楽しみにしていた御本尊の拝観はなかなか評価は難しいです。
というのも、暗かったので奥がはっきりは見えませんでした。
でも何となく「ええもんを見た」という実感が残りました。

金堂の前に建つ「中門」です。
これは今年172年ぶりに再建されたもので、江戸時代に焼失して以来長い年月そのままになっていたようです。
色が艶やかでした。ずっと見入ってしまいました。

中門から金堂を眺め見ます。この色合い、うっとりとしてきます。
すがすがしい気持ちになってきます。
高野山は空気が澄んでいて、気持ちがよいです。

中門では四天像がにらみをきかしています。すごみがあります。

中門を出て、高野山の中心的なお寺、金剛峯寺に向かいました。
拝観料は500円です。
しかし、今回は御本尊の「弘法大師座像」が拝観できます。これも5月21日までの限定です。
弘法大師さまは目に水晶を入れていると言われています。御本尊は小さいのでよーく見ないと見えませんでした。

金剛峯寺 寺・神社・教会

金剛峯寺全景です。
中では高野山の和尚さんが説教を行っていました。正座をして聞きました。
この金剛峯寺は豊臣秀吉が建てたそうです。
高野山のお坊さんたちは、歴代の武将たちとこのように手と手を取り合ってきたようです。

金剛峯寺 寺・神社・教会

こんなキャラクターもお出ましです。
名前は、こうやくんです。

帰りは横の出口から出ます。

朝9時頃は人がまばらでした。朝は早い方がいいですね。

あっという間に人が溢れてきます。電車が駅に到着するごとに増えてきます。高野山へは車は制限されているので、皆さんほぼ電車で来ているようです。

金剛峯寺の前にあるお店です。

朝9時に高野山に入ってから、12時前には高野山を後にしました。
帰りは多くの人が殺到することが予想されたからです。
でも次回時間をかけてゆっくり回りたいと思います。
宿坊への泊まることも良いかと思います。
ケーブルカーの乗り場です。ここから下界へ降りていきます。

高野山駅 駅

ケーブルカーは急こう配を下っていきます。

ケーブルカーでお昼頃についた方々です。
なんばを9時頃に出発すると、ほぼこのような混雑に巻き込まれます。
左側は下りで、右側は到着した方々です。到着した方々は、バス乗り場に向かいます。

高野山駅 駅

ケーブルカーを降りて、極楽寺駅から南海高野山線に乗りかえます。
帰りは特急に乗ることができました。まだ時間が早いので空いていました。
所要時間はやはりあまり急行と変わりませんでしたが、途中駅は止まらないので気楽です。

根本大塔の姿です。

根本大塔全景。

青空が広がっています。空気が澄んでいます。

金堂と根本大塔です。