2015/04/04 - 2015/04/05
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ゆういちろうさん
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昨年2014年秋に非難区域内の国道6号線の通行規制が解除。
そして今年2015年春には常磐道の富岡IC〜浪江ICが開通し
それならばと思い切って非難区域に行ってみました。
6号線は規制解除とは行っても自動二輪、原動機付自転車、
軽車両及び歩行者は通行出来ませんし
脇道や国道沿いの土地に入る事も一切出来ません。
また区域内は駐停車禁止で、
窓は閉めて内気循環にしての走行が推奨されています。
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福島市から山越えをして相馬の和田観光苺組合へ。
松川浦近くなので津波にやられた地区ではありますが
その後再開して今では大賑わいとの事。
津波で甚大な被害を受けた相馬港近辺は
着実に復活してました。 -
お昼は南相馬の道の駅で
B級グルメで有名な「浪江焼きそば」を。
初めて食べましたけど
ソース味の焼うどんだった・・・(笑)
本当は浪江町で食べたかったけど
居住制限区域なのさすがに無理ですね。 -
地元南相馬市の松永牛乳という会社が製造販売している
「アイスまんじゅう」を買ってみました。
60年以上もの歴史があるそうですよ〜。
それにしても夢に出てきそうなディスプレイです(笑)
この道の駅は非難区域の近くではあるのですが
この近辺は既に平常を取り戻していて
道の駅も沢山の人で賑わっていました。 -
南相馬の海沿いを走ってみました。
南相馬〜相馬では急ピッチで防波堤が整備されおります。
思ったよりは高くないけど
この形状に効果があるのでしょうね。
合わせて200mの幅の津波防災緑地も整備されるそうで
防波堤と緑地で津波を防ぐとの事。
資料↓
http://www.mlit.go.jp/common/000209560.pdf -
海岸沿いの田んぼは
除染(除塩?)作業中の所あれど
ほとんどがまだまだ手付かずの状態です。 -
海沿いの道も途中から通れなくなり
いよいよ国道6号線を走行します。
南相馬の道の駅から5分くらい走ると
急に車や人の気配が無くなり
その異様な雰囲気に緊張します。
人間の手が入らなくなった田畑は
荒野と化してました…。
資料↓
http://jobando.jp/media/images/information/access_pct_04_150301.gif -
福島第一原発のある大熊町です。
写真の集落は原発から4〜5キロ程の所。
ご覧のように帰還困難区域内の敷地や脇道には
バリケードが張られ
入れなくなっております。
要所要所に警備員が立っているのですが
放射能は大丈夫なんでしょうか・・・。 -
除染も継続中・・・。 -
富岡駅周辺は避難指示解除準備区域ですので
人の出入りが可能です。
しかし町内の放送によりますと
15時には退去するのが望ましいようです。
瓦礫の撤去や道路の整備は済んでいるのですが
倒壊した建物はまだそのままになっていて
かなり驚きました。 -
富岡漁港の堤防跡です。
津波ですっかり崩れています。 -
漁港内部もそのままになっていました。 -
空き地にはうずたかく積み上げられた除染袋。
富岡町への帰宅居住はもやは考えていないのでしょうか…。 -
富岡駅跡。 -
この辺りは駅前の商店街です。
そっくりそのまま残ってます。 -
一階部はどこも壊滅していました。 -
私が住んでいる茨城北部も震度6強を記録し
建物の倒壊や津波の被害もあったのですが
その後驚くべきスピードで復興し
その記憶も消えつつありましたが・・・ -
ここはその時のまま
時間が止っているかのようでした・・・。 -
ほとんど車もやって来ず
人工音がしないので静かです。 -
そういえばウチの方も
こんな感じで陥没しまくりでしたね。 -
まさか流された車まで放置されているとは・・・ -
当時の記憶が蘇り
胸が締め付けられます・・・ -
天井には泥の跡がまだ残っていました。 -
電柱は倒れたり
途中で折れてました・・・ -
自動販売機がペチャンコになってた。 -
流されてきた瓦礫がそのままでした。
私有地は勝手に手を付けないのでしょうね。 -
富岡駅の駅舎は完全に撤去され
その駐車場には
放射線のモニタリングポストが設置されてました。
この日は0.28マイクロシーベルト。
すぐ隣の富岡町の夜ノ森はここよりもかなり高くて
ほんのちょっとの距離で状況が全く変わります。
話は変わりますが
以前先輩が夜ノ森に住んでいて
当時遊びに行った事があるのですが
近辺の変わり果てた姿にショックを受けてしまった…。 -
路傍に添えられた供養の花・・・。 -
富岡駅には慰霊碑が作られていました。
富岡町だけで315名の方がお亡くなりになったそうです。
合掌・・・。 -
ここからは2012年9月に訪れた
いわき市の薄磯地区の様子です。
この日はとても良いお天気で
1年半前に津波が襲ったとは思えない程
海は穏やかで優しい表情でした。
遠くには塩屋崎が見えます。 -
とても美しい風景ですね。 -
誰が書いたか砂浜に
「 PRAY FOR FUKUSHIMA 」の文字が! -
砂浜に打ち上げられていた物。
船の一部かなぁ・・・。 -
薄磯に来た理由の一つは
海食洞にある賽の河原と呼ばれる
水子・幼児供養としての霊地が
どうのようになってしまったのか
心配だったからです。
ボランティアの方々の手により
少しずつ修復されているみたいでした。 -
薄磯の町。
原っぱになっている所は
震災前はギッシリと住宅が立ち並んでいました。
手前の大きな建物跡は
多分かまぼこ工場だったと思われるのですが
そこの専務さんが声を掛けて下さり
当日のお話を沢山聞かせて下さいました。
大きな地震の後頭をよぎったのはインドネシアの大津波。
大きな声で近所の方に必死に避難を呼びかけたそうですが
馬鹿にして聞く耳を持たなかった方も多かったそうです。 -
停電のせいか
防災無線やサイレンはならなかったらしく
それが余計に被害を大きくしたみたいですね。 -
何も無くなってしまった・・・。 -
ひしゃげて落ちていた
仏壇の燭台。 -
最後に豊間中学校へ。 -
この体育館では地震の3時間前まで卒業式が行われていたそうです。
そしてステージに置いてあったピアノは津波に飲まれ
滅茶苦茶になってしまいました。
それが地元のピアノ屋さんの手により奇跡の復活を遂げ
その年の紅白歌合戦のステージに上がり
嵐の桜井翔さんによって「ふるさと」が奏でられました。 -
震災の遺物として建物を残すかどうかの議論が
最近まで続けられていましたが
取り壊す事が決まったそうです。 -
校庭にはガレキの山。 -
学校のすぐそばに落ちていた物なのですが
何かの記念に作られた湯呑みかカップの
破片なんだと思います。 -
薄磯の町には小さなひまわりが沢山咲いてました。
大きくならないのは塩害のせいなのかな・・・。 -
このようなプロジェクトの事。 -
東北の方ほどではありませんでしたが
公私共に震災でダメージを受けていた頃
「この先どうなってしまうのだろう…」と
毎日毎日思い悩んでいました。
でも全てが元に戻り、現在は平和な毎日です。
今回福島の浜通りを歩き
「この先どうなってしまうのだろう…」と
また同じように思い悩んでしまいました。
私達の場合は直せば元に戻る被害でしたが
福島の場合は直せない、そして元に戻せない被害。
復興までには長い長い年月が掛かりそうです。
太陽の光に輝いていた花見山の花々や
それを楽しむ人々の明るい笑顔
それらが浜通りでもいつか見られる日が来ることを
切に願わずにいられない旅となりました。
天候が悪かったり
やはり放射線が怖くて満足に写真を撮れず
被災地の現状をあまり伝えられませんでしたが
福島はまだまだ震災を抜け出せないでいる事を
全国の皆さんにちょっとでも思い出して頂ければ幸いです。
拙い旅行記ですが最後までお読み下さって
誠にありがとうございました。
なおこの旅行記で100冊目となりました事
ご報告させて頂きます。
ゆういちろう
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 三昧さん 2015/04/21 23:24:53
- 貴重な旅行記ありがとうございます
- ゆういちろうさん、はじめまして今晩は!
4トラで、ここまでの旅行記は改めて当時の大震災の甚大さを偲ばせる忘れてはならない、風化させてもいけないものだと改めて読み進む内に考えさせられました。
貴重な旅行記ありがとうございました。
三昧
- ゆういちろうさん からの返信 2015/04/23 22:08:38
- RE: 貴重な旅行記ありがとうございます
- 三昧様
こんばんは。はじめまして。
投票やコメントを頂きありがとうございます。
震災から4年が過ぎ、当時の記憶が薄れてしまってますが
福島では今でも震災が続いていました。
避難民は地元の方との軋轢もあるみたいで
いつまで経っても平安は訪れていません。
早く元の生活に戻れる事を祈るばかりですが
果たしてそんな日は来るのでしょうか・・・。
ゆういちろう
-
- 蔦之丞さん 2015/04/10 16:43:52
- 現状をUPに感謝致します
- 震災後の復旧で
福島はいつになる事か…
今も、県内各地で除染が行われていますが、
除染の袋がまだまだあちこちに放置され続けています
報道で知らされない事の現状をUPして下さることに
福島に住む者として感謝致します。
- ゆういちろうさん からの返信 2015/04/11 21:37:45
- RE: 現状をUPに感謝致します
- 蔦之丞さん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
福島はすぐ隣なので
今まで何十回と訪れていますし、
知人もおりますので、
絶えず関心を持って過ごしています。
避難されている方と避難先の地元の方との間には
軋轢もあるとの事・・・。
平安な日が早く戻る事を祈っております。
ゆういちろう
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