2015/01/04 - 2015/01/07
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Dwind_999さん
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デカン高原の南部に位置するハンピ。
この地に14世紀から16世紀にかけてヒンドゥー王朝のヴィジャヤナガル王国の都が置かれ、その後イスラム勢力に滅ぼされて破壊され、今は廃墟となったかつての栄華を誇る遺跡が点在しているだけの、町と言うより村と言った方が似合っている辺鄙な所にあるハンピ。
いろんな人の旅行記に、ハンピは半端なく良かったよ、と絶賛されていたので、私も大いに期待していたのですが・・・・・・。
※インドルピーのレート換算。
Rs1=2円
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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1月3日(土)、マプサのバスターミナル横にある旅行会社のチケットオフィスが並ぶ前の通りから、18時発のハンピ行きバスに乗り込み、お腹を壊して寝てばかりで終わってしまったゴアを後にしました。
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運賃がRs1500(3000円)もする寝台バス。けっこう割高。
左側はシングルベッドが上下2段、右側は二つのベッドがぴったり並んだツインが2段になっています。
ほとんどが欧米人の旅行者でほぼ満席、あとでわかりましたが日本人も一人乗っていました。 -
私は左側のシングルベッドを選んでチケット購入しましたが、下段のつもりだったのに上り下りが面倒なUPEERでした。
窓がよく閉まらず、1cmくらいの隙間ができて風が入ってくるので最初は涼しくて良かったものの、夜半になって山間部に来ると寒くてしようがなく、持ってきていたマミー型のシルクシーツにくるまりました。
おまけに蚊が飛び回る始末で、電子蚊取りをスイッチON。
ゴアから東に道をとれば早くハンピに着けますが、バスはアラビア海沿いの道を南下していくつかのビーチに滞在していた旅行客を拾いながら進むので、12時間という時間を要するみたいです。
途中ちゃんとした休憩があったのは、23時半にドライブインのような所に20分間停まった1回だけ。バスの揺れも結構あってあまり眠られませんでした。 -
1月4日(日)、約12時間かけて午前5時50分にハンピ到着。
あたりはまだ真っ暗で、大きなバックパックを背負った欧米人たちはみなオートリキシャに乗って宿のある方へと行ってしまいましたが、私は宿を予約していて、いくらなんでも時間が早すぎるの夜が明けるまでここで待機することに。
屋台のおばさんがチャイを作っていたので一杯もらい、テーブルについて地元の男たちと少し言葉をかわしました。
じいさんだけど、「ババ」と名乗った赤い身なりの男。そして若い男が私のタブレットでインドの地図を見ています。
異国の旅先で一番使う英語が「I can't speak English.」というトホホなオジサンとしては会話が弾むわけでもなく、その場しのぎの策としてタブレットの地図アプリを見せ、インドのこんな所を回っているんだよ、と示すことがよくあります。
自分の視野の狭い価値観による、偏ったものの見方を補ってくれるかもしれない彼らとのふれあい、その恵みの時を活かせない現地の人たちとのコミュニケーション不足は、必要な情報も手に入らずもったいないことではありますけど。
しかしインド人の対人距離間をとらない近寄り方は時としてうっとうしくもあり、よほど一人で過ごす方が気ままで楽な場合もありますがね。 -
若い男に見せていた「MAPS.ME」のインド地図。
地図上の赤いポイントが今回訪れる所で、コルカタINの左回りでコルカタOUT。
日本の8.7倍の広大な面積をもつインド。
3ヶ月のインド1周と言っても、ポイントを絞らないととても回り切れず、結局メジャーな所ばかりを巡る旅となりました。 -
6時半過ぎ、だいぶ明るくなってきてようやく周りの状況がわかってくると、まず目に入ったのはごろごろとした大きな岩。
おお、さっそくハンピを特徴づける岩石のお出ましか、と嬉しくなりました。 -
1杯Rs10のチャイを2杯飲んだ屋台。
右横に赤い服を着たはだしのババさんが立っています。
左端には、枯れ木を燃やして煮炊きをする男。
うーん、いきなり素朴な村人の営みに接して寝不足で疲れた体にもかかわらず、この雰囲気は旅の1日の始まりとしてはいいんじゃない、と思えてきました。 -
バスを降りた所はトゥンガバトラー川の北側のはずれで、ハンピ村の中心、ハンピバザールの反対側でした。
午前7時を過ぎてから腰を上げ、トゥンガバトラー川の北側にある小道を渡し船乗り場の方へ歩いて行きます。 -
小道の左側にはヤシの木の間に田畑が広がっています。
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トゥンガバトラー川の向こうがハンピ村の中心。
マータンガ丘が正面向こうに見え、そして右手にはヴィルパークシャ寺院の高さ50mの塔門(ゴープラム)が見えます。
太陽が昇って逆光になっていますが、遠くが少しかすんだような朝の景色。 -
ハンピの遺跡群は1986年に世界遺産に登録され、川の南側にある村の中心は聖地扱いのためアルコールが手に入りません。
今いる川のこちら側のカフェではビールを置いている所もあるとガイドブックに書いてあったので、その一つの「Laughing Buddha」(ラフィング・ブッダ)というローカルなレストランに行ってみたところ、オープンは8時からということでした。
それで時間調整のため、近くの「LALA CAFE」で、バタートースト(Rs40=80円)とブラックコーヒー(Rs25=50円)で軽く朝食を取ることに。
このカフェにはすぐ横にパン屋も併設していて、カリッと焼きあげたトーストは気に入りましたが、バターはとても本物のバターとは言えない代物。そしてコーヒーもまあそれなりのもの。マサラティーにすればよかった。 -
8時半頃に「Laughing Buddha」に行ってみると、靴を脱いで上がる座敷のテーブルはまだ掃除しているところでしたが、屋外にあるテーブルでビールを飲むことができました。ビールはRs170(340円)。
朝日を浴びながらビールを飲む旅の朝、極楽なひと時です。 -
ビールを飲んだ後、そろそろ宿に行ってみようかということで、渡し船乗り場の方へ歩いて行きました。
ハンピに着いたばかりなのか、大きなリュックを背負った旅人が宿探しをしているようです。オンシーズンのハンピ、年末年始のこの時期はなおのこと、いい宿はほとんど満室で探すのも一苦労のようですね。しかも料金は通常の倍以上とか。 -
トゥンガバトラー川の北側にある小道。
川沿いには多くのゲストハウスやカフェ、レストランがあります。 -
渡し船乗り場近くにやってきました。
階段を下りて行きます。 -
渡し場にあるのは小さな船で、ある程度人数が集まらない船は動いてくれません。場合によっては30分待ちも。料金はRs10(20円)。
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渡し船に乗ってハンピバザール側に来たところ。
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この日は日曜日でしたが、川の階段横では学校の行事のひとつなのか、たくさんの小学生らしき子供たちが集まっていました。
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ハンピ村の中心地、ゲストハウスやレストラン、ショップなどが集まる所にやってきました。
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そしてたどり着いた、3泊の予約を入れているつもりだった「Lakshmi Heritage Tourist Home」。右手のレストランの向こうがそれ。
ところがなんと、ブッキングコムのマイページの予約一覧を見てもちゃんと3泊になっているのに、「2泊分しか部屋はない」と宿の愛想なしの男は言います。おまけに用意されていた私の部屋は、少し離れた所にある、そこにあった建物に急ごしらえで作ったような、2号館と称するやつで(クーラーがよく効いたのは良かったけど)、機能しているのは2部屋だけのようだし、すぐ前の建物の部屋には作業員らしき人が住んでいて騒がしく、その横の部屋は改装工事をしていたりで、いきなりのトラブル勃発。
向こうは、「部屋は2泊分しかない」と私にメールを送ったといいますが、予約してから3ヶ月も後になって送られてきたそのメールを私は忘れていました。というのも、予約サイトに記載されていたドメインとは違う個人の名で来た2、3行の英文メール、一応翻訳ソフトで読みましたが、これは怪しいなと思ってすぐ削除したのですっかり忘れていました。
予約内容の変更はちゃんとブッキングコムを通して、新たにバウチャーを発行してくれないとこっちは理解できるはずがない。
宿側は、私が予約したときの料金より高い宿泊料が取れて儲けの出る客を、私の1泊分を削って予約を入れているわけで、しかも予約内容とは違う別な場所の部屋に一方的に押し込もうとする。この宿のことはまだいろいろ書きたいけど切りがないので。
ハンピには素朴な人たちが多くいる一方で、一部の商売人は拝金主義に陥って少しでも稼ごうと躍起になり、貧乏旅行者(貧乏なら来なくていいよと言われそうだし、また現地の人から見れば旅行者はなんであれ金持ちの部類に入るでしょうけどね)には居心地の悪い所となってしまいます。
需要があるから値を釣り上げるという単純さで、商魂たくましき、というより少々あくどいやり方が横行している村で、オフシーズンの2倍以上の宿賃になっている所が多いようです。
疲れてやってきた期待のハンピ、宿とのトラブルでもう一気にテンションが下がってしまい、この土地への愛着もトーンダウンしました。とにかく、あと1泊分の宿を探さないと。 -
私が2泊することになった宿近くの通り。
群れをなして通って行くヤギたちの姿はなかなか壮観。 -
私が2泊する2号館と称する宿の前の細い通りに「カルヤン・ゲストハウス」という日本人女性とインド人男性の夫婦が経営する宿がありました。
ハンピを訪れる日本人には有名な日本人宿(欧米人や韓国人もたまに泊まるそうですが)で、経営者の日本人女性サキさんは「私の人生、アンハッピー!? インドで結婚するなんて思ってもみなかった」という本を書かれているそうで、やわらかな物腰のやさしい女性でした。
ここの屋上にあるテント(安いらしい)に長期滞在している日本人女性(チベット人のご主人と5歳くらいのお子さんと一緒)がいて、さっきの「Lakshmi Heritage Tourist Home」の男が私の部屋に来て、ちょっと来てくれということで、この女性に引合されました。つまり英語ができるその女性を通訳にしようということです。
ノートパソコンを手にした30代くらいの宿の男は、私に送ったメールを見せたりして、自分は間違っていないと一方的にまくし立てるだけ。
通訳をしてもらうまでもなく、だいたいのことは理解していた私に、日本人女性は同情してくれ宿の心配もしてくれましたが、結局は1月6日にこのカルヤン・ゲストハウスの個室に空きが出るということでなんとか宿が確保できました。
川向こうで宿を探そうと思っていてその手間が省けて良かったですが、その1泊がRs1800(3600円)と超高め。 -
ハンピ・バザール付近の路地。
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怒り冷めやらぬ心持ちですが、一応宿も決まって一安心。
アルチャナ・ゲストハウスの上にある「Archana Roof Restaurant」で昼食。
油でベチャベチャしたカレー味のベジフライドライスRs70(140円)と250mlのコーラRs20。
フリーWiFiのパスワードも教えてもらいましたが、何故かつながりませんでした。 -
村の中心ハンピバザールの狭い通りにはいくつものゲストハウスやレストラン、それにちょっとしたみやげ物屋や雑貨屋もあって、ここではしつこい物売りや呼び込みもないので、ただぶらぶらするだけでもそれなりに面白い。
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人気のレストラン「マンゴー・ツリー」はいつも賑わっています。
2度ほど利用しましたが、スペシャル・ターリーRs110(220円)は、特にどうということのない、私の好みとしては今一つの味でした。マンゴーラッシーRs80は美味しかったけど。
インドで食べたターリー、私の口に合うのはほんんと少なかったです。インドのカレーとは相性が悪いのかもしれません。食通ではない私、化学調味料たっぷりの日本のレトルトカレーの方が性に合っているんでしょうかね。 -
ハンピバザールの路地を抜けていきます。
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ハンピバザールの路地から少しひらけたところに出てきました。
脇にはいくつかの露店が並んでいます。 -
通りに出てくると、右手西方向にハンピのシンボル的寺院といわれる、高さ50mの「ヴィルーパークシャ寺院」の塔門(ゴープラム)が姿を見せます。
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「ヴィルーパークシャ寺院」の反対、東方向の先、右手には巨石を積み重ねたような「マータンガ丘」が見えます。
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日が暮れてしまうと、街灯も少ないハンピバザールもしだいに夜のとばりに包まれていき、村の一日が静かに店じまいしていきます。
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ハンピ二日目の朝は、「Gopi Guest House」の屋上レストランで朝食。
セットブレックファストでRs180(360円)。
一人で食べていたら、フランス人の男女4人組と相席になりました。
彼らもインドをあちこち旅しているようでしたが、その中の女性が「ポンディチェリー」と「ラーメシュワラム」が良かったと言っていました。
年齢を聞かれ、60過ぎていると言うと、みな一様に驚き、「40代に見える」と言ってくれました。この年になるとやっぱり若く見られるのはなんとなく嬉しいものです。実はここだけの話ですが「白髪を染めています」。しかしそれが旅の後半ともなると髪も伸びてきて、その"メッキ"が剥がれかかってきておりちょっとヤバい状態に。(ノ´Д`) -
さて朝食を終えて、「ヴィルーパークシャ寺院」とは反対方向に歩いてきました。
目指すはこの右手にある「マータンガ丘」。 -
右手の巨石群の山、「マータンガ丘」に登って行きます。
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石の階段を上がって行きます。
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丘にあがる途中、振り返ってみた景色。
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さらに上がって振り返り、デジカメのズームでとらえた「ヴィルーパークシャ寺院」の塔門付近。
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巨石に刻みを入れた階段を、滑り落ちないようにして上がって行きます。
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左下の赤い部分から右に折れ、頂上近くにやってきました。
<マータンガ丘②>
https://www.youtube.com/watch?v=M_9ThzopPMg -
遠景は少しもやがかかったようにかすんでいて、視界がクリアでないのが残念。
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ハンピバザールの右手の方を遠望する。
少し下の方で何人かのインド人の声がしていましたが、午前11時前、まだ上には誰もいなかったのでこの景色を一人占め、と思っていたら赤いサリーの女性が。 -
北東方向に見えるトゥンガバトラー川。
巨大な石ころの積み重なり具合は、地球の歴史が創り出した天然のオブジェですね。
※コンパクトデジカメの内部にゴミが入ったようで、ズームアップすると画面に黒い斑点が出てしまいます。
<マータンガ丘①>
https://www.youtube.com/watch?v=F8llTjh1FL0 -
丘の東方向、真下に見える「アチュタラーヤ寺院」の遺跡。
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さらに石段を上がっていくと頂上に出て、いっそうの眺望が開けます。
ここには荒れ果てた寺院跡がありました。
<マータンガ丘③>
https://www.youtube.com/watch?v=jNPo_1yCmis -
マータンガ丘の頂上から見る、ハンピ村とトゥンガバトラー川。
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頂上から北東方向を望む。
ケチがついたハンピ滞在の中で、私にとってのハイライトはこの「マータンガ丘」ですね。 -
風に吹かれながら巨石群の眺望に見入っていたら、いつの間にか男がやってきて、「オレの写真を撮ってくれ」と。
サリーを着た若い女性なら頼まれなくても撮りたいですが、この男ではねぇ、と思いながらもシャッターを切りました。 -
丘の頂上から見下ろす、ヤシの木に囲まれた「アチュタラーヤ寺院」。
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マータンガ丘から「アチュタラーヤ寺院」の方へ降りていきます。
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石段を下っていると、またあの男が「写真を撮ってくれ」、と。
写真に写るのが好きなインド人。写真に写されることによって自分が認められ、自身の存在の証しになると考えているのかもしれません。
この二人、なんだか顔が似ているな、目のくぼみ方とか。兄弟なのかも。 -
だいぶ下まで降りてきました。
ところどころに細めのサボテンが生えていました。 -
廃墟と化した16世紀に建てられたという「アチュタラーヤ寺院」。
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「アチャタラーヤ寺院」の西に立ちふさがる石ころの山が、先ほど登った「マータンガ丘」。
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訪れる人も少ないので、かつての栄華を偲びながらのんびりと見て回ることができる「アチュタラーヤ寺院」。
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アチュタラーヤ寺院の門を抜けて行きます。
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アチュタラーヤ寺院の門前からはトゥンガバトラー川近くまで石の回廊が続いています。
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アチュタラーヤ寺院から北に歩いてトゥンガバトラー川に突き当たり、右へ向きを変えて「ヴィッタラ寺院」へ向かいます。
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Rs250を払って15世紀に建てられたという「ヴィッタラ寺院」に入りました。
ここでも先生に引率された子供たちが見学に来ていました。 -
「ヴィッタラ寺院」で有名なのが、ラタと呼ばれる山車(だし)をかたどったお堂。
ヴィシュヌ神の乗り物ガルーダが祀られていたとのこと。 -
ヴィッタラ寺院の前には長い石の回廊が東に延びています。
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ヴィッタラ寺院を出て、トゥンガバトラー川沿いにハンピバザールの方へ戻って行きます。
日中はやはり暑くて、歩いていると汗をかきます。 -
トゥンガバトラー川沿いの草地ではヤギの放牧が。
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トゥンガバトラー川沿いをさらに西へ歩いていると、寺院の一角で食べ物の施しをしているところを目にしました。
黄金寺院の無料食堂みたいなものでしょうかね。 -
トゥンガバトラー川沿いの岩場にいた野サルたち。
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ハンピバザールに戻ってきました。
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マータンガ丘からアチュタラーヤ寺院、さらにヴィッタラ寺院と歩いてきた14時過ぎ、タブレットだけを手にして水も持っていなかったのでいよいよ喉が渇いてきました。
ビール補給に川向こうへ渡ります。
ビールを飲むためにわざわざ渡し船に乗らないと向こう岸に渡れないとは、ほんとに面倒だ。 -
トゥンガバトラー川を渡り終えて、少し行ったところから左の小道に入って「ラフィング・ブッダ」へ向かう途中には、田園風景が広がります。
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そしてやってきた「ラフィング・ブッダ」(Laughing Buddha)。
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よく冷えたビールで喉の渇きをいやすします。
「Kingfisher」(カワセミ)という鳥のロゴマークを拝めるこのひと時は、喧騒と混沌のインド旅においては至福の時でもあります。 -
「ラフィング・ブッダ」の座敷では、欧米人旅行者が思い思いにくつろいでいます。
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ビールのあとは「LALA CAFE」でハニートースト(Rs35=70円)とマサラティー(Rs25=50円)で軽く食事。
全粒粉で作ったような食パンをカリッと焼いたトースト、それに蜂蜜をたっぷりつけて食べる。これはなかなか美味しかった。 -
渡し船に乗ってハンピバザールに戻ってきました。
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夕食は「チル・アウト」で人気の、カルヤン・ゲストハウスのサキさんもお勧めのベジタブル・シズラーをいただきました。最新の地球の歩き方にも載っていて、それにはRs160とありましたがもう値上がりしていてRs200(400円)になってました。
ご飯の上に野菜やチーズをのせドリア風に調理して生キャベツで包みこんだ食べ物で、鉄板の上でジュージュー音を立てながら持ってこられたこのシズラー、感動するほどの美味しさではなかったです。
靴を脱いで上がる座敷席の私の隣には、夫婦で旅行している日本人がいて少し話したりしました。リシケシで2週間ヨガをして、デリー、ハイデラバード、マイソール経由でハンピに来たとのこと。 -
20時頃の「ヴィルーパークシャ寺院」前。
寺院はライトアップされてますが、それ以外の周りには街灯も少なく暗い。 -
ハンピ3日目の朝8時前、川向こうで朝食をとろう思い渡し船乗り場にやってきました。青空床屋さんがもうお仕事に励んでいます。
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トゥンガバトラー川の渡し船乗り場近くでは、朝の肌寒い中を沐浴したり洗濯したりする人たちがたくさん。
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カラフルな衣装に身を包んだ若い女性たちも沐浴に来ていました。
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そして私のお気に入りのカフェ「LALA CAFE」で朝食。
FIXブレックファストというセットメニューで、Rs140(280円)。 -
川向こうで朝食を終え、ハンピバザールの「ヴィルーパークシャ寺院」付近に戻ってきました。
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10時頃に、前の宿を引き払って「カルヤン・ゲストハウス」にチェックイン。個室は3室のみの小さなゲストハウスで、左端の部屋に入りました。
ホットシャワーは出ますが、エアコンなしのかなり狭い簡素な部屋。
天井から吊り下げられた蚊帳が、南国の旅の宿らしい雰囲気を出していますが、これでRs1800(3600円)というハイシーズン料金で通常の倍以上のお値段。ドミトリーはRs250(500円)。
宿泊しているのはほとんどが日本人、20から30代の男女がいて、私はハンピに着いたその日から、部屋の前にあるテーブルが置かれているフリースペースに時おり立ち寄ってはコーラを飲みながらだべったりしました。
ここには世界一周中の若い女性がいたり、プネーで1カ月ヨガをしてきた女性がいたり、ゴアで睡眠薬強盗の被害にあって現金を全て(20万円近く)盗まれた20代の一人旅の男性もいました。 -
カルヤン・ゲストハウスの男女4人から川向こうに行ってブラブラしてみようと誘われましたが、たまにはいいけどあまりつるんで行動する方ではないので断りました。
久しぶりの日本語で思いっきり旅談義ができるのでそれなりに楽しい時間を過ごすことができますが、まあ年もいっていることだし、若い人たちと延々とダベッたりするのは少々気疲れしてしまいます。
というわけで昼過ぎに一人でゲストハウスを出ると、ハンピバザール入口付近にあるバススタンドの横を通って王宮のある方へ歩いて行きました。
途中の幹線道路横にもあちこちに積み重なった巨石が目に入ります。 -
そして過去の繁栄を物語る建築物の残骸がそこかしこに散らばっています。
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右向こうに見えるのが前日に登ったマータンガ丘かな。
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またRs250払って王宮地区にある「ザナーナー・エンクロージャー」という有料地区には入る気がしなかったので、無料で見られるとこだけざっと見学してきました。
牛やヤギが草を食む、のどかなハンピ村の昼下がり、やはり日差しが強く汗をかきます。そして団体観光客を乗せたバスが通って行くと埃が舞い上がり思わず顔をそむける私。 -
ヤギ飼いに連れられてお散歩するヤギたち。
ハンピ村でよく見る光景です。 -
王宮地区から幹線道路を歩いてハンピバザールへ戻って行きます。
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ハンピバザールに近づいてきました。正面右手にバススタンド。
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王宮地区から戻ってくると、すぐさま渡し船で川を渡り、坂を上がってすぐ左手から入った所にある「Ravi Teja Guest House & Sasi Restaurant」で、ビールを飲んで喉を潤しました。ここもビールはRs170(340円)。
午後のひと時、欧米人たちが思い思いにくつろいでいます。 -
ハンピバザールの路地。
南インドでときどき見かける、どこかの宗派だろうか黒い衣装のグループが記念写真を撮っていました。 -
20時頃の「ヴィルーパークシャ寺院」。
シヴァの化身とされる「ヴィルーパークシャ神」を祀る寺院で、高さ50mの塔門をくぐって境内に入ると、何をしているのか、まだたくさんの人たちがいて座り込んだりしていました。
この日16kmくらい歩いた私は寺院を出るとカルヤン・ゲストハウスに戻り、部屋の前のテーブルにいた人たちと談笑したあと部屋に入りました。
私は22時過ぎにベッドに入りましたが、一度どこかに行っていた他の人たちが別の宿に泊まっている欧米人まで引き連れて戻り、フリースペースのテーブルでちょっとしたパーティ模様の騒ぎになってしまいました。
悪いことに私の部屋の真ん前にテーブルがあり、スマホで音楽を流したり誰かが歌を歌い出してそれに何人かが声を合わせたり、ワイワイガヤガヤと大盛り上がり。
異国の旅の宿で同じ旅好き同士が集まるともう楽しくてしようがなく、つい羽目をはずして騒ぎたくなる、というのはわからないでもないですが、こちとら60過ぎのおじさん、ベッドから起き出して彼らに加わるという気も起らず、いつ終わってくれるかとベッドの中で悶々とした眠れぬ時間を過ごしました。
サキさんのご主人マースさんが「そろそろ終わりにした方が」と注意でもしてくれるかと期待していましたがそれも叶わず、結局パーティーが終わって静かになったのは午前1時過ぎ。
この村にパーティーは似合わない。 -
部屋の前のパーティーで眠れぬ夜を過ごした私、翌朝一番にマースさんに「昨日はうるさくて眠れなかった」と一言苦情を言い、パーティーは「Every day?」と尋ねるとノー!と強く否定。
Rs1800も出して泊まったエアコンもない蒸し暑い部屋で、[Good Luck]から見放されて[Bad luck]な一夜を過ごす羽目になった私でした。
とにかくまずは朝食ということで、渡し船乗り場にやってきました。
今日も朝の沐浴(風呂代わりも兼ねているのでしょうけど)をする人たちがたくさん。 -
朝の8時前、川向こうに渡る人がなかなか集まらず、こりゃあ船が動くのはいつになるかわからないな、ということで、通常の5倍のRs50(100円)を出してお椀型の船、通称「一寸法師の船」に欧米人女性と一緒に乗って川を渡りました。
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川を渡ると、お気に入りの「LALA CAFE」でFIXブレックファストを食べてからまたハンピバザール側に戻ってきました。
象の水浴びが始まるようです。
この後私は、もうここに長居する気になれず9時過ぎにゲストハウスをチェックアウトして、バススタンドからバスに乗ってホスペットに向かいました。
ハンピの景観はそれなりに良かったものの、宿の一件が影響してなんだか期待外れに終わってしまった愚痴こぼしのハンピ滞在でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- マサラさん 2015/04/10 11:20:48
- オフシーズンがオススメです。
- はじめまして。マサラと言います。
旅行記は書いてないんですが、ちょうど一年ほど前ハンピに行って来ました。
私が行った時はオフシーズンだったので、ゲストハウスはよりどりみどりで、エアコンつきホットシャワーのすごく綺麗なゲストハウスがRs600で泊まれました。
観光客も少なくて、日本人にももちろん会わず、のんびりした雰囲気でとっても気に入りました。
私も3日しかいなかったんですけど、1週間位滞在してもイイなと思った程良かったです。
なのでオフシーズンだったらハンピの印象はもう少しよかったかもしれませんね。
でも、すごく細かい内容でハンピを再訪した気分になれました。
ありがとうございました!
- Dwind_999さん からの返信 2015/04/10 12:08:18
- RE: オフシーズンがオススメです。
- マサラさん、書き込みありがとうございました。
そうですか、1年前のオフシーズンのハンピでホットシャワーとエアコン付でRs600とは、なかなかリーズナブルですね。
私の場合、今回は宿とのトラブルで不運な滞在となりましたが、巨石群と川と田畑に囲まれ、多くの遺跡と共存しているのどかな高原の村ハンピ、たしかに喧噪のインドの中にあっては別世界の感すらありますね。
マサラさんは2006年から4トラベルに登録された、もう大ベテランの旅行者ですね。
投稿された旅行記もたくさんあるようなので、折を見て拝見させていただきたいと思います。
ありがとうございました。
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