2015/01/08 - 2015/01/10
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Dwind_999さん
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ハンピの最寄駅「ホスペット」から南へ約400km、デカン高原の最南端、海抜770mに位置する「マイソール」。
かつてはマイソール藩王国の都として栄えた、現在カルナータカ州第2の都市で、その繁栄の象徴である「マイソール宮殿」は一番の観光名所。
ハンピからローカルバスでホスペットに行き、ホスペットの鉄道駅から夜行寝台列車でマイソールにやってきました。
ここにきていよいよコンパクトデジカメの調子が悪くなり、設定ダイヤルの誤作動でマイソールで写した写真の半分くらいが削除されてしまい、旅の経過に添える写真がないために、少し流れの悪い旅行記となってしまいました、と一応言い訳。
一部の写真はGmailの送信済みメールに残っていたのを使用しましたが。
※インドルピーのレート換算。
Rs1=\2
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
1月7日(水)、9時半にハンピバザールのバススタンドを出発したローカルバスは約30分でホスペットのバススタンドに到着。運賃Rs15(30円)。
人口16万人くらいの小さな町ホスペットは、かなり埃っぽい所で、大通りから脇道に入るとご覧のように全面に赤土が覆いかぶさっているような道路。車やオートリキシャが通ると埃が舞い上がります。
小さなホスペット駅からのマイソール行きの列車は21時5分発で、まだ11時間もあります。
本来の予定ではハンピを夕方頃立つつもりでしたが、部屋前のパーティの騒ぎで眠れぬ夜を過ごした私はちょっと腹を立てていて、もう長居する気になれずハンピを飛び出してきました。
さて、夜までどこで時間をつぶすか。 -
とりあえずバススタンドから北へ1.5kmくらいのところにあるホスペット駅を下見に行きました。
途中にある川では大勢の女性たちが洗濯をしていました。 -
「川で洗濯」は、今の日本では昔話にしか出てきませんがインドではよく見られる光景ですね。
そして沐浴の文化があるインド、聖なるガンジス川でなくても川の水に浸かって風呂代わりの沐浴をしている場面をあちこちで目にしますし、この川でも見かけました。
Wikipediaによると、「沐は水を頭から浴びること、浴は水に身体を浸けることを意味する」とあり、「沐浴は、からだを水で洗い潔めることで、宗教的な儀式を指すことが多い」と説明されています。 -
いやはや、かなり荒れた道ですね。
ホコリが苦手なくせにオートリキシャには滅多に乗らないので、私の革靴はもう汚れ放題。
それにしても昼間はかなり暑い。すぐ汗びっしょりになります。
ホスペット駅のクロークルームに40Lのバックパックだけを預け(料金後払いでRs15)、そこにいたブッダガヤ出身だという若い男性スタッフのフレンドリーさに少し気をよくして駅を後にしました。
ショルダーバックだけで身軽になったのはいいですが、埃にまみれながらあちこち町を歩いているともう暑くてかないません。途中で300mlのペプシ(Rs15)飲んだりしたけど、やっぱり冷たいビールじゃないと収まりがつきません。 -
ところが酒屋も見つからず、何軒かの食堂で聞いてもビールは置いてなかったのですが、近くのホテルで飲めるということを聞きだし、しばらくうろうろした末にようやく探し当てました。
[Hhanbhag Hotel]というこの辺では大きなホテルで1階の奥の方にBARがあり、店内はかなり薄暗く、まだ昼前でしたがちょっと身なりのいい男たちがビールやウイスキーを飲んでくつろいでいました。
ビールRs130とベジ・フライドライスRs90、TAXがRs30の合計Rs250(500円)。
冷房がよく効いた部屋で、よく冷えたビールが汗をかいた私の体に心地よく浸透していきます。フライドライスも案外おいしかったです。
BARを出ても行く当てもなく、とりあえずホテルのロビーに座って休憩していたところ、寝不足とアルコール注入のおかげでいつしかウトウトしてしまいました。
しだいに体が崩れてでれーっとなってはハッとして座り直し、しばらくするとまたウトウトするという繰り返し。そうやって1時間もしたころ、ロビーは閑散としていましたが酒を飲みに来ただけの宿泊客でもない私に業を煮やしたのか、ホテルのフロントマンがやってきて、「ここで寝てはダメだ」と叱られ、とうとう追い出されてしまいました。
いよいよ身の置き所のない招かざる異邦人、という図になってしまい、もうなんだかインドが嫌になってきました。しかしインド旅の日程、まだ1カ月近くもあります。 -
汚れたホスペットの町は旅行者にとっては何にもないところで、まだ7時間以上ある待ち時間をどう過ごせというのか。
適当なカフェなども見当たらず、結局は大部分の時間を駅構内や駅前付近をぶらぶらして時間をつぶすことになりました。インドの旅は忍耐が試されます。
夕方過ぎに、蚊が飛び回る駅のウェイティングルームでタブレットを充電していたところ、50代くらいのインド人オヤジが携帯の充電ができずに困っていたので、私の電源ケーブルを貸してあげました。それがきっかけで、待合室にはまだ人も少なく椅子がいっぱい空いているのに対人距離の短いインド人らしく私の真横に来て、私が英語は出来ないと言っているのにいろいろと話しかけてきます。仕方ないのでしばらく付き合いましたが。
ある程度充電も終ったので私は一度駅を出てぶらついたりした後、駅に戻ってきてバックパックを引き出そうとホームを歩いていくと、例の携帯充電のオヤジがウェイティングルームの前にションボリ座っていたのでどうしたのかと思っていたら、待合室で寝ている間に自分が乗るはずのハイデラバード行きの夜行列車が行ってしまった、とジェスチャーを交えて気落ちした様子で話します。
自分の頭を手のひらでポンとたたいて、なんと間抜けなという仕草をしましたが、その落ち込みぶりを見て私もアグラで失敗しているだけにちょっと可哀そうになりました。
オヤジさん、もう今日はこの小さな駅で夜明かしでもするのかなぁ。
インド人でも列車に乗り損ねることがあるんですね。 -
1月8日(木)、インド旅60日目。
ホスペットから乗った?16591の列車は20分遅れの9時40分にマイソール駅に到着。
2Aの車両でシニア料金Rs801(1602円)。路線距離544km、所要12時間15分。
オートリキシャは多く待機していたものの割とのんびりした雰囲気の駅前、リキシャマンの攻勢もそれほどでもなく、それらを振り切って歩いて行きました。駅から宿までは約2kmほどですが、その前にマイソール宮殿そばにある「シティ・バススタンド」にバスチケットを買いに向かいます。 -
マイソール駅から歩いて、果物や野菜、花などを主に商う活気に満ちたデーヴァーラージ・マーケットを抜けていきます。
グーグルマップに、シティ・バススタンドに[KSRTC Ticket Booking Centre]が表示されていたのでその情報をもとに行ってみましたが、どこにも見当たらず、チケットカウンターで職員に聞いた所、[Ernakulam]行きのチケットはセントラル・バススタンドだと言われ、北東へ約1km離れた所にある[KSRTC Bus Station]へと向かいました。
KSRTCのセントラル・バススタンドでサリーを着た中年女性職員から、2日後に出発するコーチンのエルナクラム(Ernakulam)行きバスチケットを無事購入することができました。バスの中央通路側席を指定して買った普通のシートタイプの夜行バス、運賃はRs710。
好感の持てる対応をしてくれたサリー姿の女性職員、一人旅の者にとってはこんなちょっとしたことでも疲れた心が和らぎ、今日一日を気分よく過ごせそうな気がして、急にその土地への愛着もわいてくるものです。 -
さて時間はまだ11時、宿のチェックインは12時からとなっているのでその前にまずはビールといきましょう。
ということで気分よくやってきたのが、ガイドブックにもビールが飲めると載っていた「ニュー・シルパシュリ」というレストラン&バー。建物の2階のテラスから通りを眺めながらよく冷えたビールを堪能しました。
ビールがRs140(280円)で、Rs35のバター&ジャム・トーストで軽く食事。TAXが約5%。 -
セントラル・バススタンド前の通りでバスを待つ学生たち。
近くに大学でもあるのだろうか、黒い服を着たイスラム系の女子学生たちがたくさんいました。 -
黒い衣装にすっぽり身を包んだ女子学生たち。
露出している目元だけが強調され、その目で見つめられるとなんだかドキッとします。 -
昼過ぎて、「Hotel MB International」にチェックイン。
「 エグゼイクティブ ダブルルーム」という部屋で、税12%を加えて2泊で約Rs1800(3600円)。支払いはチェックアウト時。
韓国人の団体観光客も多かったこのホテル、狭いロビーで30分ほど待たさたのちに3階の部屋に案内されました。狭いながらもビジネスホテル風のエアコンもよく効いた小ざっぱりとした清潔な部屋でしたが、ドアのノブが壊れかけていて鍵の開け閉めにコツが要りました。
それに、部屋のバスルームの天井付近の壁が一部開いており、その横のスペースに分電盤やら何やらの配線があり二日にわたって修復作業をしたりして騒がしく、その影響なのかWiFiも使えない時が多かったです。特に部屋の中は回線スピードが遅いので、下に降りて蚊が飛び回る狭いロビーでタブレットを使ったりしました。 -
ホテルを出た後の昼過ぎ、南インドのミールスならここ、とガイドブックに載っていた「RRR」というレストランで食事。
バナナの葉っぱの上に盛られたベジ・ミールス(税込でRs100)。
べちゃべちゃしたご飯と私にはあまり美味しく思われなかったカレー類。基本お替りは自由のミールス(北インドではターリー)ですが、ここでは追加する気にはなれなかったです。
日本の「米を炊く」というのとは違って、インドでは細長のインディカ種の米をたっぷりのお湯を使って「米を茹でる」方法で「湯取り式」とも言われているそうです。茹であがったご飯の湯切りが少ないのか、水気の残ったベチャベチャしたご飯が時どき出てくることがあります。 -
日が暮れて夕食に出かけました。
通りの一角では暗がりの中に屋台が並んでいて地元の人たちで賑わっていました。 -
パークレーンホテルの2階にあるレストラン。
地元のインド人以外に観光客らしき欧米人もたくさん来ていて、なかなか繁盛しているレストランでした。
ベジ・フライドライスRs121と300mlのMug BeerがRs60で、TAX10%を含めてRs200(400円)。 -
マイソール2日目、9時にホテルを出てシティ・バススタンドへ。
チケットカウンターで「チャームンディーの丘」行きのバス乗り場を聞いて、201番のA/Cバス(運賃Rs28)に乗り込みました。バスもきれいで運転手も車掌もちゃんとした制服を来ていました。
約30分でチャームンディーの丘に到着。チャームンディーの丘/シュリー チャームンデーシュワリー寺院 寺院・教会
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みやげ物屋が軒を連ねる狭い参道を抜けると、前方に「シュリー・チャームンディーシュワリー寺院」の立派な塔門が見え、広場ではお供え物の花を売る女性たちが座り込んでいたり、オモチャや雑貨やみやげ物を売る露店が並んでいました。
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チャームンディーの丘には、大量のヤシの実が地面に積み上げられた店が何軒かあり、ヤシの実ジュースを飲んだりする人も多く、辺り一面にその殻が散らばっていました。
この丘からはマイソールの市街が一望できるそうですが、もやがかかったように視界が悪く眺望はあまり望めなかったです。 -
チャームンディーの丘からの帰りのバス。
こっそりと車内の様子を写真に撮ったつもりでしたが、左端の女性にしっかりと見られていました。彼女、なかなか目ざとい。
A/Cなしのバスで運賃はたしかRs17ですが、Rs20渡してもお釣りはくれなかった。 -
チャームンディーの丘からバスに乗ってシティ・バススタンドに戻ってきました。
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シティ・バススタンドで写真を写していたら、通りにいた男が「オレも撮ってくれ」と。
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シティ・バススタンドに面している[KR Circle]というロータリーあたりが街の中心部だそうで、その一角にあったお菓子屋さんに入ってみました。
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マイソールで私が気に入ったお菓子がマイソール名物の「マイソール・パク」。
ヒヨコ豆の粉、砂糖、ギー、カルダモンなどを加熱しながら練り込んだお菓子で、これはかなり甘いです。脳髄を刺激するこの甘さがたまりません。
甘党の私はマイソール滞在の3日間、1つRs14のこのお菓子を1度に2個、1日2回は食べていました。
しっとりタイプとドライタイプの二種類あるそうですが、私が食べたのはしっとりタイプばかり。 -
昼頃、セントラル・バススタンドがある通りの向かい側に、BARの看板を見つけたので下に降りて入ってみました。
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BARに入ってキングフィッシャーを注文。BARといっても酒屋兼酒場みたいなところなので値段もRs115(230円)とわりと安かったです。
Rs120払ったら、お釣りの代わりにピリ辛のつまみの菓子がポンとカウンターに置かれました。
左端のテーブルの男がこちらを見つめていたので写真を撮っていいか、とジェスチャーで示したところ、首をクイッと傾けたので(インド人のYESのしぐさ)シャッターを切りました。
ちょっと眼つきの悪いふてくされたような態度は、たぶんカメラに向かってカッコウつけているのでしょう。 -
マイソール3日目の朝、ホテルから少し歩いた所にある食堂で朝食。
Rs40のプリーと、Rs15のチャイ。
食事していると、他にも席が空いているのに30代の少し身なりのいい男が私の前に座ってきて、私は英語ができないと言っているのに、いろいろ話しかけてきます。
コーチン出身という男は、韓国人とコラボして日本とも関わりのある仕事をしていると話していました。私は英語は全然ダメですが、なんとか理解できるいくつかの英単語からするとそんな風でした。 -
レストランや食堂でも好感の持てる対応をしてくれたりして、マイソールの街にいい印象を持ちましたが、滞在ホテルの受付にいた若い女性だけは別でした。
愛想のかけらもないその女性は、チェックアウトの精算時にもお釣りのルピー札をポイと受付カウンターに投げてよこす始末。笑顔の一つでもあればホテルへの見方も変わってくるのに、残念なことです。
エルナクラム行きのバスは18時35分発なのでホテルに荷物を預けて、時間つぶしに街へでました。 -
デーヴァーラージ・マーケット横の通り、歩道脇ではたくさんの露店が商いをしていました。
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デーヴァーラージ・マーケットの近く。
果物を満載したカゴを頭の上に乗せて歩く女性たち、熟練の技ですね。 -
夕方までの時間つぶしに、デーヴァーラージ・マーケットの近くにある「Rajkamal Theatre」という映画館で「TAKEN3」(96時間/レクイエム)を観ました。
1階席のフロア(Rs70)と2階席のバルコニー(Rs100)があって、入り口横の壁に開けられた穴からRs100札を入れてバルコニー席のチケットを買いました。
館内は割と人数が入る映画館でしたが観客は少なく、ボロボロの椅子でやたらにバカデカイ音響がうるさく感じられました。
それにムンバイの映画館でもそうでしたが、インド人は上映中でもおかまいなしに携帯で話したり、ぺちゃくちゃしゃべったり歓声をあげたり、とにかく静かにしていないです。
そして、112分の映画なのに途中でいきなり画面が止まり、10分くらいの休憩がはいります。日本の映画館とは大違いですね。 -
96時間シリーズの映画は好きだったので、まあそれなりに何とか観られました。
もう一つ近くにある映画館の前を通ってホテルに荷物を取りに戻り、通りの食堂でフライドライスを食べたあと、セントラル・バススタンドに行ってバスの出発を待ちました。
マイソールでは絶対見逃せない見どころ、とガイドブックにも書いてあった「マイソール宮殿」、是が非でもという気持ちが乏しくとうとう入りそびれてしまいました。 -
セントラル・バススタンドの3番乗り場から、18時35分発のコーチン・エルナクラム行きのバスに乗り込みます。所要時間約10時間。
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