![バラナシ駅に2010/6/13の10:15に到着、この日、街に出ていた時間は約2時間。<br />6/14は延べ5.5時間。<br />6/15に街にいた時間は2時間40分、バラナシ駅での列車の待ち時間は、2時間。<br /><br />活動時間は短かかったが、内容の濃い時間を過ごした。<br />一生忘れることが出来ない体験したバラナシ滞在は終わった。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/99/40/650x_10994007.jpg?updated_at=1427475740)
2010/06/13 - 2010/06/15
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chekimanさん
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バラナシ駅に2010/6/13の10:15に到着、この日、街に出ていた時間は約2時間。
6/14は延べ5.5時間。
6/15に街にいた時間は2時間40分、バラナシ駅での列車の待ち時間は、2時間。
活動時間は短かかったが、内容の濃い時間を過ごした。
一生忘れることが出来ない体験したバラナシ滞在は終わった。
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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-
灼熱の炎天下、目の前に広がっている遺跡。
僕以外に人の気配は無い。
この遺跡の中を自由に歩き廻ってもいいものだろうか?
そんな事を考えた途端、ガイド志願の少年が現れた。
彼も16歳ぐらいだった。
不安な気持ちのまま遺跡の中を歩いてもつまらない。
昨日の僕とは違う、渡りに船と即座にガイドを頼む事にした。
この判断は正解だった。
英語が苦手な僕には、彼の身振りを交えた「ストゥーパ」という言葉の響きは心地よく聞こえた。 -
彼はズボンのポケットからチラリと何かを見せた。
良く見えなかった僕は「何?」と聞いた。
彼は回りを気にしながら、貴重な宝物を扱うようにそれを出した。
それは、石で彫られた仏像だった。
彼は秘密を明かすような口調で重い口を開いた。
彼のお父さんが遺跡の発掘の仕事をしていた時に見つけた仏像だった。
そういうと、大事そうに、その仏像をポケットにしまった。 -
サールナートの観光は終わった。
彼とのお別れの時が来た。
彼は、あの仏像を譲ってくれると言って来た。
僕は躊躇なく、断った。
その当時の僕には置き物系のお土産を買う習慣は無かった。
僕が断ると、彼は100ルピーと言って来た。
安く感じたが僕は買わなかった。
今になって後悔している。
サムラートの遺跡を手に入れるチャンスを逃してしまった事を・・・・。 -
サールナートの近くにお寺があった。
そこに赤ん坊を抱いた女性がいた。
普通に健康そうだ。
彼女はまだ、僕に気が付いていない。
僕は彼女のいる方向に進んで行く。
僕を認識した彼女は、赤ん坊を抱き、足を引きずりながら、哀れみを醸し出しながら手を出して来た。
僕はそれが彼女の仕事なのだと思った。
去年、石井光太の「レンタルチャイルド」を読んだ。
その中に、マフィアから、子供を借りて、物乞いの道具に使うエピソードが紹介されていた。 -
ラームナガル城には靴を脱いで入る場所があった。
靴置き場の側に青年が2人立っていた。
僕は、靴を預かって貰うお礼としてチップを渡した。
その場所の見学を終えて、見学コースを進んだ。
そこには、博物館のコレクションを見学している青年たちがいた。
この後、ドゥルガー寺院へ寄った。
老人が境内に入れと手招きをしている。しかし、ガイドブックによると中には入れないと書いてある。
僕は首を振って、断っていた。
(トラベラーさんの口コミでは、写真撮影は禁止だが見学は出来るみたいです。) -
僕がチャーターした車は昼過ぎにホテルへ着いた。
ここで白状するが、デリーで自力での観光は難しいと悟った僕は朝から車をチャーターしていた。
回った所は、ガンジス川、バーラト・マーター寺院、サールナート、ドゥルガー寺院。1日掛けて回るのかと思っていたら、昼過ぎに終わってしまった。
値段は90ドル、車のチャーター時間も確認しなかった間抜けだった。
ぽっかり空いてしまった、午後の時間。
暑いことを理由にホテルから出ないことにした。
ホテルの隣は映画館だった。映画館は涼しいはずだったが行かなかった。
日が暮れて、涼しくなったが、プージャを見にガンジス川には行かなかった。
正直に言うとバラナシの街を一人で歩くのが怖かった。
今朝のガンジス川での出来事からは立ち直っていなかったこともあろ、街に出るエネルギーは湧いて来なかった。
だけど、このまま、バラナシを去る訳にはいかないと思っていた。
明日の夕方の出発までに記念になることをしよう。
僕には考える時間は沢山あった。 -
今日はバラナシの最終日。夕方にはアグラへ向かう列車に乗る。
僕はゴードウリヤーの交差点でリキシャを降りた。
早速、一昨日、ガイドをしてくれた少年が寄って来た。
彼のお兄さんのお店に行った。
そして、シヴァ信仰の聖地、ヒンズー教徒の憧れの地であるヴィシュワナート寺院こと黄金寺院(ゴールデンテンプル)に行きたいと少年に相談をした。
寺院の中には荷物を持ち込めないので、リュックはお店に置いておくことにした。
パスポートとお金だけを持って、寺院を目指した。
参道でお供え物を買った。
寺院の前で少年からバラモンを紹介された。寺院の中は彼が案内すると言う。
寺院に入るとポリスがいた。
ポリスにパスポートを見せ、ノートにホテルの名前と自分の名前を書く。
ポリスは何か質問している。
多分、「お前はヒンズー教を信じているか?」と言っていたのだろう。
だけど、僕はポリスの言っていることを聞き取れなかった。
何回かポリスは同じ質問を繰り返した。ポリスのイライラが伝わり始めた頃、バラモンに促されて、僕は「Yes」と答えることが出来た。
境内の中は大勢のインド人で混雑していた。
バラモンは掏りに気をつけろと言っている。
僕は短い列に並んだ。
僧侶にお布施を渡し、お祈りをしてもらう。額に赤い粉を付けて貰った。
(ヒンズー教に詳しく無い為、ふさわしくない表現があった場合は申し訳ありません。)
観光客が興味本位で立ち入っては、いけない場所にいる事もあり、寺院の中では、常に緊張していた。
寺院から出ると少年が待っていた。
参拝の後は、ガンジス川に行った。
そこで、花を川に流すとか手を清めるとか、何か宗教的は儀式を行った。
(すみません。ガンジス川で何をしたか覚えていません。)
少年は、寺院でいくら使ったか聞いてきた。
僕は、バラモンの謝礼を含めて1650ルピーだと答えた。
「あなたは良いお金を使った。寺院で買ったお菓子は捨ててはいけない。日本に持ち帰って最後まで食べて下さい。」
少年は真剣な眼差しでそう言った。 -
バラナシ駅でアグラ行きの列車を待っている。
列車は遅れているが、いつ、到着するのかアナウンスは無い。
僕はホームの端っこのベンチに座っていた。
水を飲み干したので、空になったペットボタルをゴミの山に放り投げた。
しばらくして、裸足の少女が大きなビニール袋を引きづりながらゴミの山に近づいて来た。
少女は僕が捨てたペットボタルをビニール袋に入れた。
30mぐらい離れた所で、肘と膝で移動しながら、物乞いをしている青年がいた。
彼の手と足はあらぬ方向を向いていた。
僕は一目みて人為的な行為によって障害を負わされたのだと感じていた。
この2つの出来事は、ずっと、心の中で引っ掛かっていました。
石井光太の「レンタルチャイルド」には、マフィアに腕を切り落とされて物乞いさせらる少年が紹介されています。
去年、この本を読んで、僕が見た光景の意味を知ることが出来ました。
僕は少女と青年に何もしませんでした。
今度、インドに行く時に、同じような光景に出くわしたら、何か出来るでしょうか?
インド再訪までには、まだ、時間はありますので、ゆっくり考えたいと思います。
※写真はアグラに向かう途中の停車駅です。バラナシ駅ではありません。
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