2014/04/29 - 2014/05/07
9位(同エリア68件中)
nhさん
この日は、ラトビアの首都・リガからお昼のバスでリトアニアへ。まずは、今回の旅行で最も行きたかった「十字架の丘」をめざし、リトアニアのシャウレイという街へ向かった。
ここは、何もない平原のなかに、推定5万本以上とも言われる十字架が捧げられて出来た丘。そのスケールはまさに圧巻で、十字架に想いを込めた人々の無言のエネルギーが強く感じられるような所だった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
バスに乗るまでの午前中の時間は、市場の散策とお土産屋さん巡りに費やした。
ということで、まずは、かまぼこ型の中央市場へ。 -
建物の中だけでなく、周辺も露店でにぎわっている。
色とりどりの野菜が美味しそ〜。 -
前回記載したように、この建物は飛行船・ツェッペリン号の格納庫を活用したもの。
それぞれの棟ごとに、肉、魚、雑貨…のように分かれていた。 -
まずは肉屋さんが集まっている棟へ。
写真撮影は怒られることがあるので要注意。商売の邪魔にならないように気を付けて。
ワタクシ、しっかり「邪魔だ」と叱られました(涙) -
次は魚屋さんの市場に。
ここで探すのは、ウナギの燻製。 -
あった、あった。
これぞ、桃井かおりさんの旅番組で紹介されていたものだ。
大きいので半身で十分。8ユーロなり。 -
移動中に食べるため、買ったところで、適度な大きさに切ってもらう。
ウナギは蒲焼のタレがあってこそ、と思っているので、燻製には正直なところ期待はしていなかったけど……。脂が乗っててスゴく美味しかった!! -
ついでに、パンも購入。
酸味のあるボソボソとした黒パンが何気に好きなので、こちらは元々カットしてあるものを買う。0.5ユーロ。 -
あとは、他の市場をひやかして買い物は終了。
この市場には、おのぼりさん率いる団体さんも見学に来たりするけど、商売にならない人は基本、イヤがられている雰囲気かも…。 -
左奥に中央市場、手前(右側)がリガのバスターミナルという位置関係。
リトアニアに行くバスに乗る前に、とりあえずリトアニアの通貨・リタスに両替した。
リトアニアは、今年(2015年)からユーロ導入国になった。以前より、旅行はしやすくなったのですね。 -
最初の目的地、リトアニアのシャウレイに行くのは、12時発のロッテルダム行きのバス。チケットはあらかじめ、ECOLINES社のHPで購入しておいた。
しかし、ここからオランダのロッテルダムまでって、かなり遠いんじゃないかなぁ!? -
リガからシャウレイに行く場合は、Lux Express社の方がバスの本数も多い。ただ、中にはミニバンタイプの車両もあり、大きなスーツケースが収容可能かどうか不安が残る。
そんなことで、色々と調べたら、本数は少ないもののECOLINES社が運行していることが分かり、こちらは大型バスということで選んだ次第。 -
車内はとくに不自由なこともなく、快適。
-
このバスがロッテルダムに着くのは何時だろう、と気になって調べたら、9時間後だって。へぇ〜。
ちなみに、バルト三国は鉄道よりもバスが発達しているので、今回はバス中心の旅になったんだけど、思いのほか楽しかったかも。 -
窓から見えるのはこんなような景色ばっかりなんだけど、こうした田園風景がまた良くて、なぜか飽きないのだ。
そういえば、途中、近くの席のオバ様に何かを話し掛けられたんだけど、何を言っていたのかサッパリ分からず…。ん〜、あの人は何語でどんなことをしゃべってたんだろうか、といま思い返しても気になる…。 -
車内では、パンを食べたり、景色をぼーっと見てたりで、2時間30分のバス旅行も苦にはならなかった。
そして、定刻の14時30分にシャウレイのバスターミナルに到着した。 -
これがシャウレイのバスターミナル。左がバスで右側がタクシー乗り場。奥はショッピングセンターになっている。
シャウレイに来たのは「十字架の丘」を見るためなんだけど、ターミナルから丘までは12?の距離で、そこまではタクシーを選択。
というのも、バスでは時間的な融通がきかないので却下。レンタル自転車は万が一、迷ったら…と思って断念。そんな消去法でタクシーが残ったというワケです。 -
海外では、警戒心から、なるべくタクシーを乗らないようにしているんだけど、今回は割と迷いがない。
で、早速、運転手さんとの交渉を開始。往復料金で運転手の100リタス、こちらの50リタスからスタートし、最後は70リタス(約2450円)で交渉成立。
後でリタスじゃなくて、ユーロだと、トラブルにならないように、ガイドブックに70リタスと書いてもらった。ホントに信用してない(笑) -
交渉が成立したら、スーツケースをトランクに入れていざ出発。
そのまま荷物をもとられたら…と考え、一応、後部座席から運転手を隠し撮りするほどの警戒心(汗)。運転手さん、申し訳ないっ。 -
走り出したら、バスターミナルから十字架の丘は結構、距離があることにビックリした。まぁ12?もあれば当然といえば、当然なんだけど。
これだと自転車じゃあ大変だっただろう。また、近くのバス停からもわりと歩くから、タクシーで正解だった。 -
インフォメーションを通りすぎて、丘のすぐ横にタクシーを止めてくれたんだけど、十字架を買いたかったので、そこまで歩いて戻った。
運転手さんに45分後に戻ることを伝えて、見学へ。運転手さんは慣れたもので、他のタクシー運転手と談笑して待っていた。 -
インフォメーションの前のお店では、大小、さまざまな十字架も売っている。
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せっかくなので十字架を捧げようと、買ってみたのがこれ。3リタス(約100円)。
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十字架を大切に握りしめて歩いて丘に向かう。
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近づくにつれて少しずつ、丘が大きくなってくる。
しかし、周囲の緑と風で流れている雲がすごーくキレイで、気持ちがいい。 -
あともう少し。
そういえば、ここでウェディングドレスを着て、結婚式をあげているカップルもいた。 -
丘の周囲にも、どんどん十字架は広がっている。
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そして正面に到着。いやー、本当にスゴい!! という安っぽい表現しかできないのが悲しい…。
「ついに、ここに来たんだなぁ」と感慨深い思いを抱きつつ、夢中でシャッターを切った。 -
なんでも、十字架の丘の起源は、1831年にロシアに対抗して蜂起(失敗)、その犠牲者の遺体代わりに、ここに十字架を立てたのが始まりらしい。
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その後、1944〜1990年にソ連の統治下になった時には、ここに十字架を捧げることで非暴力による抵抗を表していた。ソ連は3度にわたり、ブルドーザーでこの丘にある十字架を撤去しようとした(Wikipediaより抜粋)。
つまりここはお墓ではないのです。ブルドーザーで撤去されても、リトアニアの人たちは、めげずに新たな十字架を立てきたということです。 -
とりあえず上の方へ。
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十字架だけでなく、彫刻なんかもある。
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火気厳禁。当然です。
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なかには金属製の十字架も。
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老婆が祈りを捧げているところが、この丘の頂上にあたる部分。
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推定5万本以上ということだけど、実際のところ数なんて分かりっこない。
朽ちている十字架もあれば、新たに加わったものまで様々。基本的には日々どんどん十字架が増えているので、計測はまず不可能だろう。 -
こうした1本1本にも、それぞれの想いが込められているんだなぁ。そんなことを考えながら丘を歩いた。
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先ほど買った十字架は、頂上を越えた裏手の、右側に折れる所に捧げた。
ちなみに、「この丘は未だいずれの管轄にも属していない。そのため自由に出入りし、十字架を建てることができる」(同)ということです。 -
改めて見ると、すぐ近くに同じタイプのさらに大きい十字架が立っていた。
ま、負けた…。 -
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イチオシ
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この写真でいうと、左奥がインフォメーションの方向。
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この中に自分が捧げた1本があると思うと、感慨深い。
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この辺りはまだ隙間も見えるので、新しく広がってきたところ。
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そして、後ろ髪を引かれながらも、乗ってきたタクシーの元へ。無数の十字架を見るだけとはいえ、45分はあっという間だったよぉ(涙)
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ということでタクシーが発車。車窓からも十字架の列が伸びていることがわかる。
運転手さんは英語を話せないので、車内では終始、無言。チーン。 -
そして、再びシャウレイのバスターミナルに到着。
次は、また違うバスに乗ってリトアニア第二の都市・カウナスに向かう。ここには、日本のシンドラーと呼ばれる、杉原千畝さんが多くのユダヤ人を救った旧日本領事館を見にいくためだ。
ということで、カウナス行きのバスの時間をインフォメーションで聞いたら、まだ一時間以上あったので、ターミナル併設のショッピングモールで時間をつぶす。 -
一階にはスーパーもあった。
そういえば、モールの外で残っていたウナギを食べていたら、いかにも怪しすぎるオッサンが話し掛けてきたので、とりあえず逃げた(汗) -
そうこうしているうちに、カウナスに向かうバスが到着。チケットは運転手さんから購入。34リタス(約1350円)。
ちなみにシャウレイからは2時間50分。同じリトアニアでも結構、遠いのだ。 -
こんな景色が割と続くんだけど、なんというか和むんですよね。
一つ一つのバス停の間隔はすごく長くて、頻繁には止まらないんだけど、地元の人たちがごく普通に足として利用してた。結局、このバスでも眠ることなく、車窓をぼーっと眺めていた。 -
カウナスのバスターミナルに無事、到着。ただいまの時刻は19時40分すぎ。
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ターミナルはすごく、のどかで静か。
あまりに静かすぎて、もしかして違うところに来ちゃったのかな?と一瞬、思うほど。 -
ターミナルのすぐ斜め前には、予約しておいたマグナスホテルがある。これなら迷いようもない。
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部屋はこんな感じなんだけど、疲れていたせいか記憶がほとんどない…。
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荷物を置いて、夜食をとるついでにカウナスの街を散策。
ほとんど人が歩いていないので、ちょっと不気味な感じだった。 -
ん〜、なんでこんなに人が居ないんだろうか。お店もほとんどないし。
-
人気のない道を歩いて旧市街まで歩くのもちょっとコワいので、夜食はマグナスホテル前のIbisホテルの中のレストランにした。
イタリアンのお店だったのでパスタを注文。予想外に美味しかった。 -
夜食を終えて、ホテルの部屋に戻り、スーパーで買ったヨーグルトを食べてみる。
しかし、なんでお米の絵が書いてあるんだろうか、と考えながらパッケージを開けてみると…。 -
なかにはお米がたっぷり。甘いミルキーなソースとお米のデザートでした。
日本人にはたぶん合わないかなぁ…。ということで、この日は終了。
翌日に続く。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- sanaboさん 2017/02/28 23:43:42
- ロッテルダム行き!?(@_@)
- nhさん、こんばんは
この度はご投票とフォローもしていただきまして、ありがとうございました!
私もフォローさせていただきましたので、これからもよろしくお願いいたします^^
nhさんの旅行記はいつ拝見しても楽しいですね〜
バルト三国は是非とも近い将来行ってみたい国々です。
シャウレイに行くのにロッテルダム行きとは驚きました。
何故、ロッテルダムなのでしょう?
アムステルダムでもなく、プラハでもフランクフルトでもなく???@@
タクシーの運転手さんの隠し撮りには大爆笑してしまいました。
(大爆笑したのは、nhさんの文章が面白かったからで、隠し撮りされた行為に対してではありませんよ〜)
やはり女性一人旅には、そのくらいの危機管理能力(警戒心ともいう?笑)が必要だと思います。 私も警戒心強いですし疑り深い性格なので、同じことしてたかもしれません(笑)
また続きにお邪魔させていただきますね〜♪
sanabo
- nhさん からの返信 2017/03/03 00:47:26
- RE: ロッテルダム行き!?(@_@)
- sanaboさん
こちらこそ、ありがとうございました。
ご丁寧にすみません…。
私の方こそ、今後ともどうぞ宜しくお願いします。
m(__)m
海外のタクシーって、どうも信用できないんですよね。
この時の運転手さんは、ブルース・ウィルスにほんのちょっと似てる方で、
「さすがにダイ・ハードが相手じゃ、もうかないません…」と早々に白旗。
それでも、隠し撮りという地味な手段でダイハードに対抗していた私は、
いったい何と戦っていたのでしょうか(笑)
ちなみに、頑張って撮った写真は、ブルース・ウィルスばりのスキンヘッドの後頭部しか写ってませんでした…ハハハ(汗)
それはさておき、シントラは素敵なところですね!
sanaboさんの旅行記で、初めてその地を知りました。
ポルトガルにすっかり魅了されています。
続きを楽しみにしてます!!
nh
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