2014/05/18 - 2014/05/18
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サンルカさん
さてさて、クルマを飛ばして次に向かったのは、
グラヴィーナ・イン・プーリアからは直線距離にして20キロのお隣の町。
世界的な人気観光地のマテーラなのです。
でも、素直にマテーラに入って行かないのが我々の旅。
途中であっちへ寄り道したり、こっちで美味しいものを探したり……。
マテーラへの道中も、その途中に以前からずっと気になっていた集落があるのです。
イタリア合理主義建築を代表する建物が並んでいるという村。
ボルゴ・ラ・マルテッラに立ち寄って、ミッドセンチュリーの世界を堪能します。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
グラヴィーナから南下することクルマで15分ほど。
お目当ての村、ボルゴ・ラ・マルテッラにやってきました。
ここは、イタリアの近代建築を紹介している書籍等を見ていると、
必ずといって良いほど紹介されているということもあって、
南イタリアに行ったらぜひ立ち寄ってみたいと思っていた場所なのです。
そのラ・マルテッラが何処にあるのかというと、
丘の上に見えているのがマテーラの新市街というような位置。
頑張ればマテーラへも歩いて行けるような場所となっています。
ではさっそく有名な労働者向け公営住宅を見にいってみましょう。 -
ラ・マルテッラの小さな集落に建ち並んでいるのはこんな建物。
同じような形をした建物がずらりと並んで建っています。
これらはルドヴィコ・クワローニやフェデリコ・ゴリオといった、
ミッドセンチュリーのイタリアを代表する建築家による設計で、
ゼロから町を作るという大きな都市開発プロジェクトによって
ラ・マルテッラの村が誕生したのだと記されています。
そして国と連携してこの大きなプロジェクトを支えていたのは、
当時タイプライターや計算機などの成功で財を成していた、
オリベッティ社のアドリアーノ・オリベッティ社長であったのです。 -
’50年代始めにこの公営の住宅が建てられた目的は、
貧困生活をしていたマテーラの洞窟住民たちの救済であった。
岩に掘った洞窟に家畜と共に暮らすという不衛生で劣悪な環境は、
イタリアの恥と言われ国外からも改善を指摘されたほどで、
新たに施行された法律により住民は強制的に退去を強いられました。
その移住先のひとつだったのが、ここラ・マルテッラ。
そんな暗い過去の歴史を持った集落ではありますが、
通りに並ぶ建物群はイタリア合理主義建築の代表作なのです。
今日でも世界中から建物好きが見学にやってきている……、はず。
この日は我々以外に見学者の姿は見かけませんでしたが……。 -
建設されてからすでに60年ほど経っていますので、
思い思いにリフォームされいるお宅が多い中、
ここは比較的オリジナル状態が保たれているようです。
低い三角屋根と高い三角屋根が隣同士で並んでいますが、
その半分から半分までが一家族分の区画みたいですね。
両隣のお宅とは左右対称の間取りとなっていて、
どうやら高い建物の方が住居としての母屋で、
低い方は本来農具や収穫物を入れておく納屋だったみたいです。
それぞれのお宅には建物の裏に広大な土地が付属しており、
元々は農作物を育てる畑として使われていたみたいですが、
今ではそこに別の住居を建てたり、工房を作ったりと、
生活の工夫がみられるようです。 -
こちらのお宅は納屋を人が住めるようにリフォーム済み。
風が抜けるように作られている納屋の2階部分は、
本来室内階段は無く、梯子をかけて上り下りしていたはず。 -
納屋部のデザインは基本的にどの家も同じような感じですが、
母屋の建物は大きい家や小さな家など様々あるようです。
また、建物の真ん中で所有家族が違ってくるため、
左右のお宅は外壁のリフォームを行っていますが、
中央のお宅はリフォームする気がないのか予算がないのか、
壁がずいぶんと汚れてきています。 -
なにげに良い雰囲気だったお宅。
サボテンがいいですね。 -
村の中心にある教会、サン・ヴィンチェンゾ・デパオリ。
この建物は住宅設計と同じルドヴィコ・クゥアローニの作品です。 -
正面の庇の縁には、ヘタウマ風な陶磁のタイルで飾られています。
-
正面の青銅トビラはフロリアーノ・ボディーニの作品……、らしいです。
この時間はトビラが閉まっていて、室内の見学はできませんでした。
どうも、床に張られた陶器タイルが見物だったたらしいのですが……。 -
教会の正面に取り付けられていた銘板なのですが、
鉄の地肌のままにしておくから、もはやサビサビになってます。
なんて書かれているかを読むのも難しい状態です。 -
時計の針は10時過ぎを指していますが、そんなことはない。
ズレているのか停まったまま放置ですか?
鐘の取り付け方とか、細部の造形がかっこいいですね。 -
教会の近くにある、たぶんここが町の中心広場。
郵便局や商店とかがありますが、お昼休み中なのでどこも閉まってます。 -
広場にはバールもありましたが、もちろんそこも昼休み中。
ちょっとひと休みしたくて、外からバールの中を何気に覗いていたら、
広場に一台のクルマがやってきて、運転手が声を掛けてきてくれました。
どうやらそのバールの家族の方で、荷物を届けに来ただけのようですが、
「何か飲みたいのだったらどうぞ」と、我々を店内に招いてくれました。 -
お昼休み中のバールの店内。
ご好意に甘えて、冷たいコーラとかジェラート(棒アイス)とかを購入。
バールの方にゆっくりこの村のお話しでも聞きたかったのですが、
このあとも用事があるようで草々にクルマで帰っていってしまいました。 -
ということで、もう少しラ・マルテッラの村の見学を続けましょう。
そうして次にやって来たのは、さっきの住宅地の北側にある新たな地区。
こちら側は最近になって開発が行われているようで、
このような建物がずらりと並び、現在も新築工事が進められていました。 -
洞窟の貧困層世帯の移住先として開発されたラ・マルテッラですが、
こちらはマテーラで働くそれなりに収入のある家族向け物件ですか?
もしこれが公営の格安物件というのなら、なんて羨ましいことでしょう。 -
同じデザインの住宅が並んでいます。
マテーラからたった5~6キロしか離れていない場所なので、
通勤するとしてもクルマがあったら楽々。
きっとバスとかもあるはずですし。 -
建物はかっこいいのに、そこに洗濯物を干すのってどうなのでしょう。
-
時間帯にもあるのかもしれませんが、人気がまったく感じられません。
歩いて行ける近くに商店がないのも引っかかる点です。 -
どう見ても建築途中で放置されてしまっているみたい。
どんな理由かは知りませんが、プロジェクト自体が頓挫しているのか?
これも南イタリアの現状なのでしょう。 -
手前の空き地は只今売り出し中。
買ったら周りと同じ家を建てないとダメなのかな?
もしそうなら、建築条件付きってやつですね。 -
さて、そろそろボルゴ・ラ・マルテッラの見学も終了。
クルマに乗って走り出した途端、またも発見!! モイラだ~!!
3月27~31日はマテーラで開催していたようですが、
もしかしたら2年、いや3年前の話かも……。 -
ボルゴ・ラ・マルテッラに行って、ここを素通りする訳はありません。
ということでやって来たのがマテーラです。
で、町に入る前にまずは渓谷を挟んだ対岸に来てみました。 -
午前中に行ったグラヴィーナ・イン・プーリアの下流となるのですが、
こっちはグラヴィーナの深さがハンパない!?
迫力がまったく違うではありませんか!!
何かややこしいですが、グラヴィーナとはイタリア語で渓谷という意味。
ガイドブック等でグラヴィーナ渓谷と書かれているのを目にしますが、
それって何となく違和感があるのですけど。訳すと渓谷渓谷だし……。
こぢんまりとしたグラヴィーナ・イン・プーリアの洞窟住居跡は、
あれはあれで見応えがあって、遥々見にいく価値は充分ありますが、
マテーラが世界的に有名になった理由は、この景色だけで納得できます。 -
早速、周辺を散策してみましょう。
辺りにはこんな洞窟跡が点在しています。
ここだけ見れば、グラヴィーナとそんなに変わらないようですけど。 -
洞窟教会を発見。
トビラが開放されているので、内部の見学はOKということでしょう。 -
洞窟内部はそれほど奥行きは深くはありませんが、
正面には立派な祭壇が作られています。 -
壁面に描かれた聖人画。
聖ニコラと書かれているのかな?
白くなっているのはカビで痛んでいるのでしょうか?
でも、洞窟を掘ってこの教会が作られた当時に
描かれたものかどうかは不明。
それほど古くは感じられませんけど……。 -
こちらは横の壁面に作られていた祭壇。
-
教会内から外を見たところ。
谷を挟んだ向こうにマテーラの町が見えています。 -
教会を出て前の広場から、再びマテーラを眺めてみます。
-
昔の洞窟住居跡でしょうか?
-
広いスペースは何に使っていたの?
集会場とかイベント会場とか市場だったとか? -
中はこんな感じ。
-
洞窟なんかはそこら中に無数にあるので、
そろそろ何となく飽きてきた感じ……。
この辺りも広大なので、見て回るにはそれなりに時間が掛かります。 -
どう見ても、あっち側の方が楽しそうだし……。
-
そんなことで、こっち側の散歩ももういいかな?
あっち側に行ってみることにしましょうか。 -
やっぱり、どう見てもあっち側の方が楽しそうだし……。
-
またまたクルマでピロッと移動。
対岸からマテーラの町まではゆっくり走っても10分ほど。
そんな町の入り口付近で変なオブジェを発見しました。
意味不明ですけどね。 -
芸術と奇行は紙一重。
これはどっちなのでしょうね?
ではでは、マテーラの町に入っていってみましょう。
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