2015/02/07 - 2015/02/14
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ソフィさん
2015年2月7日 関空からシェムリアップへ1 70余年前ゴムマリの配給で知った「仏印」
カンボジアとベトナムに向けて出発する。
今日の行程は関空からベトナム航空でベトナムのホ−チミン乗り換え、カンボジアのシェムリアップまで飛ぶ。
ともに私にとり初めての国、第60番目、61番目の訪問国である。
これらの国は、小学生時代より、関心を持ち続けていた。
当時この二つの国にもう一つラオスを含め、フランス領インドシナ(略称仏印)と呼ばれていた。
19世紀半ばからフランスの植民地だったが、1940年日本軍が進駐する。
その記念とて、日本の子供たちに「仏印進駐記念」のゴムマリが配給された。
戦時中とて物資が不足し、しばらくゴムマリが店頭から消えていたので、その配給は夢のように嬉しかった。
しかし配給量は3人に1個で、24銭と高かったにもかかわらず希望者が多く、くじ引きとなる。
運よくくじに当たった者は、自分のマリをうまく鍛え育て、バットで打てるほどに強くしようと競い合った。
マリを鍛えるとは、頻繁に踏み潰しながらストレスを与え、柔らかくすることだ。
だがもともと子供のおもちゃ用なので、夏になり気温上昇で膨張し、自然に破れてしまう。
この時の言葉にならないがっかりは、日本の限界を見たようで、やるせない心細さは子供心にも後々に残った。
このように子供のころから名前を聞かされ、一度は行ってみたかった国々に、今日旅立つ。
それはどんな社会だろうか、どんな人々が生きているのだろうか。
胸をわくわくさせながら乗り込んだ、10時30分関空発ホーチミン(ベトナム)行、ベトナム航空便。
ホーチミンまで所要時間5時間40分、時差マイナス2時間。
ホーチミン市は、元のサイゴン市。人口800万人弱。
ベトナム戦争では、ホーチミンが率いる北ベトナム軍がサイゴンを陥落し、統一ベトナム国家が出来上がった。
サイゴンは経済・産業都市であり、社会主義の北ベトナムとの統合には、少なからず抵抗を感じた。
こうした背景は今も色濃く、「ホーチミン」と町の名前を変えてのちも、「サイゴン」の名は駅や港など各所に残っている。
ベトナムの首都は北部にあるハノイだが、ホーチミンは経済・産業の中心として、両者ほぼ均衡した人口を持ちながらも、ベトナム第一の都市とされている。
ベトナムは国全体がすっぽり熱帯圏だが、その中でも南に位置するホーチミン市は北緯10度と低緯度である。
飛行機を降りたとき、甘い花の香りを交えた、熱帯の風を感じる。
ここで約1時間半待ち、カンボジアのシェリムリアップへ飛ぶ。
2015.2.20片瀬貴文記
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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