2013/11/24 - 2013/11/29
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ysbj46vさん
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ニューヨークには有名な美術館がたくさんあります
この旅行の一番の目的は美術館めぐりでした
初めてのNYでしたので訪れたのは定番中の定番の3つの美術館
それぞれ訪れてみて感じたことを述べてみます
絵画などが入り込んだ写真は掲載させていただきますが
誰それの絵が素晴らしい...といったような美術見学記ではありません
ご了承のほど...
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
最初に訪れたのはメトロポリタン美術館。通称METです。
ここには私の好きな印象派の絵画がたくさんありますが、一番の存在感を放っているのは何といっても古代エジプトの遺跡群ではないでしょうか。そのそれぞれの価値や保存状態の素晴らしさはもちろん、特に感心したのは展示のスタイルと言いますか見せ方、演出のうまさでした。
例えばこのデンドゥール神殿。広い空間がないと展示できない極めて大型の遺跡です。でもこのスペースはとんでもなく余裕があり過ぎるんです。遠くからも眺められるし近づいて触れることもできる(もちろん原則ドントタッチでしょうが)。そして側方は天井までガラス張りです。ナイル川が貫く見通しの良い広大な砂漠と、当時のエジプト人が崇めた太陽の強い光を連想させてくれます。
この広いスペースの中では、どこから眺めても意義ある遺跡鑑賞になります。ほんとうに素晴らしいことです。 -
中央にあるのはルノワールの「ピアノに寄る娘たち」です。パリのオルセー美術館にある同名作品が最初に描かれたものらしく、METが持つこれはいわゆるバリアント(改編バージョン)。ルノワールはこれを含めて「ピアノに寄る娘たち」を計4点描いているそうです。
絵の素晴らしさはともかく、柱の壁に掛けられたその風景は作品の価値の重さを伝えるのに余りあります。しかも額にはガラスが張られているわけでなく、触れられるほどの距離で、ナマで鑑賞できるという気前の良さ(もちろん触れてはなりません)。
日本の美術館でこのような名画を借りて行われる展覧会では、借り物に何かあっては困るということでガラス張りになったり、照明が暗かったり、足元には柵があったりし、おまけに複数の警備係が部屋の隅に立っていたりします(所蔵絵画の常設展でもそのようなプロテクションのある美術館もありますが)。とにもかくにも「絵画を鑑賞する」こととは何か、ということをあらためて考えされられました。
※すべての絵画がこのように無防備な展示ではありません。 -
この自画像、ルパン三世が見たらアッという間に持ち去ってしまうでしょうね。ゴッホの作品の一部には、足元に目立たない細いロープが張られているところがありましたが。
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それでも、ここまで寄ってゴッホならではのタッチを目で存分に楽しめます。思わず武者震いしてしまいます。こんな展示をされたら、しかもこうして写真撮影まで許されているなんて....。METに完全に打ちのめされてしまいました。(ガイドブックは買わなかったけど...汗)
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ここはモネのエリアです。正面は「積みわら、冬の効果」。iPhoneをカメラモードにしながら思わず近づいてしまう...これほど近くでナマのモネを見たときの感動は後で写真を見ても蘇らないと思いますが、この女性の気持ち、よくわかります。
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この日はグッゲンハイム美術館です。雨天で白い空だったので建物の立体感が薄れ、造形はおとなしく感じます。近代建築三大巨匠のひとり、フランク・ロイド・ライトのデザイン建築でレゴのモチーフにもなりました。個人的に展示作品よりもこの建築が見たい気持ちが強かったんです。
ここでは美術館で過ごすことの楽しさ、心地よさを他の美術館よりひしひしと感じました。建築や室内の作りが美術品を引き立てるというか、美術鑑賞の時間を有意義にさせてくれます。 -
ただ、行かれたことのある方ならわかると思いますが、中は見事にらせん状になっています。これはこれでとても楽しいこと。エレベーターもありますが、ゆっくり登りながら絵画を鑑賞できるわけですね。
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問題なのは、傾斜のある廊下の壁に美術品が掲げられていることです。このことは建設が始まる前(なんと第二次世界大戦の最中!)から問題視されていたみたいです。そのためか、ここに展示されていたのは、あまり水平度が気にならないような、ご覧のような美術品でした。
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こうした、らせん状建築の特異なデザインはエレベーターの中にも...
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そしてトイレの中にまで徹底されていました。感服です。
ただし、このらせん状建築にくっつく形で北東側には一般的なビル形状の展示棟がありました。いわゆる名画の多くは水平な床のそちらの部屋で展示されています。ゆっくり落ち着いての鑑賞もできるので心配はいりません。
グッゲンハイムでの美術鑑賞を一度経験してしまうと、もしかしたら日本の美術館の作りがすべて平凡に感じ、そこで過ごすことが退屈になってしまうかもしれません(笑)。この建築が、良くも悪くも美術館の建築デザインの世界に大きな波紋を及ぼしたことは確かでしょうね。 -
グッゲンハイム美術館を出て雨の五番街を南下しW54th通りへ。ニューヨーク近代美術館、通称MoMAまで歩きます。
まっすぐ行かずジグザグに向かう途中、路駐のクルマに目が行きました。日本にはないトヨタのハイランダーというクロスオーバーですが、後ろのバンパーに何やらぶ厚い板が付いています。その中央に「パーキング・アーマー」とありました。どうやら縦列駐車の際に出入りで後ろのクルマと接触しても(されても)大丈夫なようにとのプロテクションのようです。
NYの路駐事情については不勉強で知らないのですが、よほどキチキチに詰めて停めることが多いのでしょうね。気がつけばこうしたアクセサリーを付けたクルマはたくさんありました。 -
ここMoMAも名画の置き方が大胆です。ピカソがアフリカ彫刻にインスピレーションを得て描き、キュビスム革命の火付け役になった「アヴィニョンの娘たち」。それが寄りかかれてしまうほど身近にあります。これには怖くて近づけませんでした。恥ずかしながら怖気づいてしまったわけです。見とれていて誰かとぶつかって娘たちを傷つけてしまったら...
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マティスの「ダンス( I )」もかなり大きな名画ですが、ご覧のとおりの無造作な展示でした。MoMAの館内は日本の美術館のように割りとシンプルな作りで、METやグッゲンハイムほどの凝った演出はありません。ひとつひとつの絵画そのものをじっくり鑑賞することには好都合かもしれません。
と、いうこともあってか..... -
熱心に観察しメモを取る姿があちこちで目立ちました。やはりナマの名画を真近で鑑賞できることで得られるものは本当に多いのでしょう。
ちなみに絵画はピカソの「マンドリンを弾く女」です。 -
美術鑑賞も気合を入れると疲れるしお腹もすくものです。なかなか来る機会がないから仕方ありません(笑)。というわけで五番街を挟んでそのまま東へ、E54th通りのウルフギャングステーキハウス(ミッドタウンイースト店)でステーキを味わうことにしました。
予約していなかったので席につけないかも、とダメ元で扉を開けましたが雨天のおかげか覗いてみるとガラガラ。先客は年配の中国人カップルが一組のみ。ラッキーでした。ふたりでドライエイジング・ステーキに初挑戦。静かな店内でゆっくり食事を楽しめました。過去に予約なしで訪れたワイキキ店が満席であきらめたことがあったのでリベンジ成功です。
いろいろ収穫の多い、充実の一日でした。
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