晩秋のNYマンハッタンで思うこと③

2013/11/24 - 2013/11/29

③ミッドタウン～ロワーマンハッタン
バスや地下鉄など公共交通網が充実しているマンハッタン
この日はホテルのあるミッドタウンから南に向かいました

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩

この日はホテルから南に向かいました。地下鉄でチェルシー地区へ。まず朝食だか昼食だかわからない食事を観光を兼ねてチェルシーマーケットでとったんです。写真撮ってなくてスミマセン。観光ポイントとしてずいぶん有名のようで日本人も団体のバスでたくさん立ち寄っていました。
そして外に出て街歩きを始めます。これは古いアパート。路上駐車がポツポツと目立ちますが、このあたりのクルマはご近所さんのものでしょう。
マンハッタンに住むニューヨーカーのクルマ所有率はとても低いという話を聞いたことがあります。東京と同じように地下鉄やバスなど公共交通網が充実していることもありますが、地価がべらぼうに高いためクルマを買うのも駐車場を借りるのもたいへんです。
しかしこのあたりまで下ってくると庶民でも普通にクルマを持てる環境になる...ということでしょうか。路駐するクルマのオーナーは駐禁キップを切られることのほかに早朝に街を回る清掃車のジャマにならないようタイミングを見て移動しているとのことです。

チェルシー地区から再び地下鉄に乗りロワーマンハッタンに来ました。これは9/11メモリアルから２ブロックほどにあるトリニティ教会。すぐ東側がウォール街なので午前中は日差しが遮られてしまい、せっかくの荘厳な建築が真っ暗です。
1697年にできた建物はニューヨーク最古とのことでちょっと寄ってみました。Googleマップで見るとロックフェラーセンター前のセントパトリック大聖堂は上から見て十字架の形をしていますが、トリニティ教会は病院のように細長い形。教会とその大聖堂では作りが違うということなんでしょうね。
ちなみに、パリのノートルダム寺院もケルンの大聖堂もカトリックで十字架。身近なところでは東京・文京区に丹下健三が作ったカトリック教会の東京カテドラル聖マリア大聖堂も、だいぶ近代的な形ですが十字架の形です。

トリニティ教会に入ってみました。大きさや内部の広さではセントパトリック大聖堂に及びませんが、訪れる観光客は少ないようで、ステンドグラスの美しさなどを静かにゆっくり楽しむならこちらがオススメです。入場は無料です。

トリニティ教会を背にしイーストリバーに向かってウォールストリートに入ってみました。そうれはもう大した街です。こんな狭い通りによくもこんなにニョキニョキと高層ビルを建てたもんです。新しいビルもあればかなり古いビルもたくさんです。それらが空を覆っているおかげで陽が差し込まずとても寒い。
マンハッタンには建ってから100年を超えるビルがたくさんあります。ちょっと前にアッパーイーストサイドの古いビルで、建物が古いことによる災害が起きました。ここ数十年のうちに建て替えか大規模な改修が必要になるビルがたくさん出てくるでしょう。その時、この狭い通りに建設車両が入ってこれるのでしょうか？　他岸の火事ではありますがちょっと心配してしまいます。

屋台とは違うこのような路上ショップをなんと呼ぶのでしょうか？　駅のキオスク以上に品数が豊富です。ガムやキャンディ、チョコレートの種類がとにかく多いことにびっくり。ただキオスクと違ってお店の人は外で立っています。内側からでは客とのやりとりに不都合ということもあるでしょうが、万引き（窃盗）防止も大きな目的でしょう。

イーストリバーに近づき、ようやく陽当たりが良くなってきました。こうした建物を見るとここも古い街なのだと感じます。まぁ、太古の昔から川と海のそばから文明が栄えてますからね。大げさですが。
上の階から飛び出した逃亡中の犯人が銃を片手に非常階段を駆け下り、それを警察官が追いかけるというシーンがアメリカの映画やドラマによく出てきます。階段は防犯のため最後にハシゴを下ろさないと地面に降りられません。犯人にはそんな余裕はありませんので途中から意を決して飛び降りるわけです。で、足をくじいて下で待ち構えていた応援の警察官に捕まるという図。妄想でした。

そのまま歩いてバッテリーパーク南端のフェリー乗り場まで来ました。ここから見える自由の女神はとても小さい。この日はとても寒かった。なので船に乗るのはやめました。
それにしても太陽の光がとても眩しい。この時期の低い太陽のせいで水面と空の境がわからないぐらい海も輝いていたのが強い印象として残っています。

マンハッタンの南端にたどり着いた後、実はまた北に戻ってアッパーウエストサイドの高級スーパーマーケット・ゼイバーズや靴のアウトレット店DSWのほか書店のストランドとかにも立ち寄ったのですが、ほとんど写真を撮りませんでした（4トラベルの存在を知らなかったので...汗）。
暗くなるのが早いこの季節、ホテルのあるミッドタウンまで戻ってきました。昔パンナム、今メットライフのビルが輝いています。この日、夕食は観光客がほとんど足を運ばないB級と決めていました。

パークアベニューの一本東側を通るレキシントンアベニューをちょっと南へ。そしてE29th通りを東に入ってすぐのところに目指すカレーショップがありました。カレーエクスプレス・インディアンレストラン。タクシードライバーや近所のインド系の方たちのためのようなテイクアウトもできるお店です。
そんなに遅い時間ではなかったのですが、先客は一組。オーダーの仕方がわからないので指差しで注文したのが写真のものです。味はおいしいのですが何とも表現しにくいので写真から想像していただきたいのですが、日本で食べるインドカレーにはないような、割りと薄味で柔らかいカレーです。野菜はたっぷり、肉はマトンだったかな。二人で別々のメニューを頼んで20ドル以内に収まりました。
マンハッタンは何でも値段が高いとはよく聞きますが、地元の人たちが集まる店にはリーズナブルなところが多いようです。にぎやかなところはビジネス街でもあるので、こうしたテイクアウトのできる店はたくさん。もちろん映画やドラマによく出てくるようなホットドッグやベーグルの屋台もあちこちにあります。ちょっと街に慣れてきたら安くておいしいお気に入りの店をたくさんチェック。

夜も更けてきたのでホテルに戻ります。ミッドタウン界隈では、ちょっと広い交差点で空を見上げるとエンパイアステートビルがすぐ目に入りますが、夜になってもそれは変わりません。似たような風景の中で、今どこにいるかすぐにわかるのはNYビギナーにはありがたいことです。
とはいえ、マンハッタンは京都のように縦横がはっきりした道ばかりだし、アベニューやストリートの名前があちこちに表示されています。目的地の住所を知っていれば地図がなくても大丈夫。こうした街の作りは他の都市にも見られるのがアメリカなんですが、おかげでクルマのナビの普及率はまだまだ低いみたいですね。レンタカーを借りる観光客にとっては困りますが。