2014/12/30 - 2015/01/12
160位(同エリア1980件中)
敏じぃさん
いよいよロイヤルゲストセレモニーです。
この表彰に関して小文をスキークラブに投稿しました、その内容です(原文には写真が4,5枚載せてあります)
スイス・ツェルマット訪問20年の表彰を受けました
スイスと言えば山好きな人達は端正なマッターホルンを思い浮かべることでしょう。
その麓の村がツェルマットです。 スイス南部、イタリア国境に近いスイスの高級リゾートです。
私がこの地を訪れたのが1987年12月でした。
当時年末年始はスキー仲間とスキー場で年越しをしていました。
ある年の秋頃 今は亡き幼友達から今年もスキー場で年越しするよね?と聞かれて二つ返事で勿論!というとその友達は『じゃシャモニーに行ってみようよ』 私はびっくり 絶句しました。
転職して間もなかった私にとってツアー費用は大変な金額でしたが友達の誘いもあり行ってみることにしました。 大学でフランス語を第二外国語として専攻したので多少は役に立つかとも思いました。
シャモニーで毎日滑って美味しいワインを飲んで、海外スキーの豪快さや素晴らしい眺めに圧倒されて海外スキーの虜になってしまいました。
その時の現地ガイドの横山さんの優しいガイドぶりも楽しさを倍増させてくれました。
その後もフランスのエスパスキリー、トロワバレーのメリベル、オーストリアのレッヒ、サンクトアントンやスイスのグリンデルワルト、ダボス、サンモリッツ、レンツァーハイデ、ベットマーアルプ、グレッヒェン、サースフェーというスキー場に行きました。
特に現役の頃はツェルマットに足しげく通いました、そのために働いていたと言っても過言でないでしょう。
スイスは日本のように列車の運行が正確で、鉄道のシステムが旅行者に分かりやすいので個人旅行に適しています、私も27年前のツアーが最後で、あとは全て個人旅行で行っています。
初めてツェルマットに行ったのはスキーシーズンでその後 夏も含めて20数回行きました。
夏にはガイドを雇って4165mのブライトホルンに登ったり、妻の両親をハイキングに連れていったりしました。
数年前 ツェルマットに20年、40年通うと観光局から記念のバッジがもらえることを知りました。
http://www.zermatt.ch/en/Contact/Gaesteehrung/Guest-Distinctions
私の記録と記憶をたどって20年の申請を観光局にしましたが、旅行回数は1年に何回行っても1回しかカウントされません、条件としてはツェルマットと下流の村のテッシュ、ランダのホテルやホリデイアパートに滞在しそれを記録して申請するのです。
昨年の年末、スイス東部 グラウビュンデン州のフィリズールという田舎町のお気に入りのホテルに1週間滞在しました。
大晦日にはヨーロッパでハンドボールの国際試合を観戦旅行中の妻がハンガリーからスイスにやってきました。 彼女は2泊3日でスイスにやってきて私と年越しをしました。
そして昨年やって面白かったベルギュンでそり遊びをしたりダボスでスキーを楽しみました。
その後私はオスロに向かう妻をチューリッヒ空港で見送り 一人ツェルマットに入りました。
毎週木曜日の17:30から開催されるセレモニーに参加することがバッジ授与の条件なのですが、昨年は20年をクリアーしていたにも関わらず、細かいルールを知らずバッジを逃してしまいました。
ツェルマットに着いたのが木曜日の19:30だったのです。
1月6日 ツェルマットのホテルにチェックインした際、観光局からインビテーションレターが届いていてほっとしました。
1月8日(木)セレモニー当日は快晴で絶好のスキー日和、それでも15時にはホテルに戻るつもりでしたので国境を越えてイタリアサイドには行かず午後券でツェルマットのゴルナーグラートや
スネガ、シュヴァルツゼーで滑り、村までの下山コースを快適に飛ばしてホテルに戻りました。
シャワーを浴びて さっぱりしてセレモニー会場の5星、グランドホテル・ツェルマッターホフに向かいました。
会場はホテルの豪華なサロン、チーズや干し肉のつまみとシャンパン、ワイン等が用意されています。 グラスが空くとホテルのマネージャーがすぐワインをつぎにくるので飲みすぎてしまいました。
ツェルマット観光局のMs.ジャニーヌがプレゼンターでバッジ授与の前に参加者全員でクイズで遊びました。
その質問の一部は ツェルマット駅の正確な標高は? ツェルマットを巡る4000m峰は何座ある? ツェルマットを訪れる人のベストスリーはどこの国? ウィンパーがマッターホルンに初登頂した際、下山時、ザイルが切れて何人が転落して亡くなったか? このセレモニーが始まってからの受賞者は約何名か? 等々
クイズは難しく、そして英語での受け答えでとても疲れました。
いよいよバッジ授与です。
今日の受賞者は4人(ドイツ人、スイス人、イタリア人と 私)
無事 バッジをもらうことができました。
セレモニーを終えてホテル・プリマヴェーラに帰ったらお祝いの赤ワインが届いていました、これには感激しました。
ツェルマットの変遷を私なりに この目で見てきたので、気がついたことを述べてみたいと思います。
27年前はじめて行ったツェルマットの素朴だったこと、なんと落ち着いた村なんだろう!と感激したものです。
最近気になるのはツェルマットの拝金主義です、10年位前に鉄道とスキー場の経営が変わってから特に顕著になったと思います。
数年前日本人に人気のある氷河急行が脱線、転覆した事故で日本人も亡くなったのですが、
事故後の運行再開が非常に早く、事故原因の究明が本当に出来たのか疑問に思いました。
この事故区間を担当しているのがツェルマットまで運行しているMGB(マッターホルン・ゴッタルド鉄道)です。 この鉄道かつてはBVZ(ブリーグ・フィスプ・ツェルマット)鉄道と言いました。
また現在のツェルマットの物価高も異常です、円安の影響もありますが国境を越えてイタリアサイドも滑れるスキーリフト1日券が92CHF(1万円以上)もするのです。
スキー場の規模が大きいので設備投資も半端じゃないと思いますが、この料金設定は常軌を逸しています。
この拝金主義を支えているのがロシア人の富裕層じゃないだろうか? と考えるようになりました。
7,8年前から徐々にロシア人が増えてきたのです。
それが今では外国人の約6割以上がロシア人で 村は彼らに占領されている感じです。
そしてもう一つ私の危惧は、スイスは喫煙者に極めて甘い国家だということです。
今回ツェルマットにのんびり滞在して感じたのは、現地で暮らしている人たちが平気で、歩きタバコやポイ捨てをします、これはひどいものです。
またレストランが全面禁煙でないのはレストラン業界が政治家に圧力をかけているからだと聞いたことがあります、お隣のイタリアはとっくに完全禁煙です、これでは観光立国が泣きますね。
ツェルマットのロシア人台頭とスイスの喫煙者に対する甘さは決して無関係ではないということを実感しました。
ロシア人の喫煙率は男女を問わずかなり高そうで、喫煙マナーも悪く というかスイス人の真似をしてポイ捨てしているんじゃないかとも感じました。
ツェルマットは残念ながら 年金生活者が行けるところでは無くなりました バッジをいただいたことで 一つの区切りがつきました。 今後は まだまだある素朴で素晴らしいスイスの田舎を探したいと思っています。
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1月8日
今日は快晴 絶好のスキー日和ですが、セレモニーの日でもあり何となく怪我に注意しよう と若干消極的な気持ちでゲレンデに来ました。
今日も軽く滑るので午後券にしました。 -
スネガからロートホルンへ ロープウェイの向こうにワイスホルンが端正です。
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記念撮影 ヘルメットはレンタルしました、1日5CHF。
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ワイスホルンは技術的な難しさよりも非常にきつい山だと思います、ツェルマット下流の村のランダか尾根の反対側のチナールから登るのですが、ケーブルやロープウェイでのアクセスは全く出来ないのです、ランダから標高差3000mを自分の足で登ることになります。
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イチオシ
スネガでのんびり、正月明けは空いていて最高です。
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やはりマッターホルンとワインでしょう!
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イチオシ
皆さん良くご存知でしょうが、北東稜が正面のアングルが一番美しいでしょう。
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フィンデルンのシェ・フローニー(Chez Vrony)を覗いてみました、お昼を過ぎているのに凄い人です、もう行けなくなった。 昔は良かったんですけどね。
スイス版ミシュランで星を獲得したのでこの混雑、欧州人も結構ミーハーなんですね。 -
人人、人!!
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鈴なり
4トラでは『シェ・ブローニー』と英語読みしていますが固有名詞は現地の読み方を踏襲すべきですね、ここは フローニーです。 -
ホテルに戻り シャワーを浴びてちょっと早めに出かけました。
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スネガケーブルへの入り口付近から。
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会場のグランドホテル・ツェルマッターホフに着きました、ちょっと早かったのでバーでワインを1杯。
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このサロンが会場です。
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なかなか豪華なサロンです。
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ワインやシャンパンもある……。
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これがゴールドバッジ、 現役時代を考えると 私には汗と涙の結晶かもしれません。
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各テーブルにはつまみもセットしてあります。
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結構飲みました、グラスを空けるとホテルのマネージャーが注ぎに来るので飲みすぎてしまいました。
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プレゼンターは観光局のMs.ジャニーヌ 彼女がツェルマットに関するクイズを出題中です、結構難しい そして答えも英語です。
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いよいよバッジ授与式です。
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イチオシ
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一つの区切りだけど、やはり嬉しいものです。
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デッユッセルドルフから来ていたドイツ人。
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彼女はイタリア人。
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イタリア人の友人のスイス人と。
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ドイツ人がみんなで飲もうと 誘ってくれました。
いやー飲みました、まあ美酒でしたね、帰りに駅前のホテル・ゴルナーグラートではしご酒……。
殆ど記憶を無くしてホテルに帰還しました。 -
イチオシ
部屋に帰ったらホテルからお祝いのワインが届いていました。
ホテル代 1泊70CHFなのに申し訳ありません。
その後 記憶がありません、バターンキュウだったのでしょう。 -
1月9日
プリマヴェーラが3泊しか取れなかったので20CHF高い 駅前のバーンホフに移動です、 プリマヴェーラから4,5日たって空き部屋がある とメールが来たけれど、時すでに遅し バーンホフを予約してしまったのです。
予約してから気がつきました、バーンホフはエレベーターが無いのです!!
だから20数回来ていても1回も泊まったことが無かったのです、ドジな敏じぃです。 -
アルバイトの女性が限られた時間だけフロントにいます。
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地獄の苦しみで30Kg近いスーツケースを最上階まで上げました。
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部屋はぺリマヴェーラと変わりませんが、こちらはエレベーター無し テレビ無し、ドライヤー無し バルコニー無し
もっとも違うのはバーンホフは素泊まり 朝食無しなんです!!!!
1泊 プリマヴェーラ 70CHF バーンホフ 90CHF どちらがお得か簡単にわかります、早く決めすぎたことを反省しました。(遅いって) -
シャワー、洗面ブース。
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今日の昼は日本から持ってきた日本そばにしました。
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隣は かつてうちの奥さんがキーボードの伴奏で松田聖子を唄ったバーがあります。
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今日はチョコレートの買い物と街をぶらり、ぶらり。
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地面に雪が無い いかに暖冬か分かると思います。
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駅前のLaederachというチョコレート屋さんの量り売り、大人気店です。
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1月10日
ツェルマット最終日 今日も気温が高くコンディションが悪そうなのでスキーはやめてツェルマットの東部のヴィンケルマッテンに散策に行くことにしました。 -
2007年夏に義父夫妻を連れてきたとき、この教会で結婚式をやっていてとても華やかな雰囲気だったことを思い出しました。
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イチオシ
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フィンデルンバッハの橋を登山電車が通ります。
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村はずれから戻ります。
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フーリーに行くゴンドラリフト。
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右の建物は かつての名選手 ツルブリッゲンが経営する高級ロッジです。
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マッターフィスパ川の側道を歩いてゆきます。
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イチオシ
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イチオシ
美しいですね。
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教会近くにある姉妹都市のレリーフ。
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京都ツェルマット会なんてあるんだ……。
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ホテル・モンテローザの壁面のウィンパーのレリーフ。
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夕方 ロートホルンを仰ぎ見る。
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2CHF+0.20 のメダル製造機、2CHFは手数料 20ラッペンがメダルに加工されます、お金を加工することの抵抗感がありますね。
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駅のビュッフェ 私の大好きなレストラン 安くて 居心地が良くて 美味しい
言うことありません。 -
アルコールを頼んだ客だけ カナッペが出てきました、気が利いていますし、お洒落です。
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前日食べて美味しかったので 今日もラクレットを食べました。
ホテルに戻って恐怖の荷物パッキング!!!
さあ 明日は早朝 出発します。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ねもさん 2017/07/09 13:48:01
- おめでとうございます
- 敏じぃさん あちらへのご返信&私へのご投票ありがとうございます。
ツェルマット訪問20年表彰・メダルの授与おめでとうございます! 敏じぃさんにとってまさしく第2の故郷ですね。
お仲間とのお話やお酒で盛り上がり、素晴らしい一夜だったことと推測します。ツェルマット訪問客のベスト3を聞いてみたいです。
ただ、悪い方向に変わりつつあるツェルマットは気がかりですね。そんなに強気の料金設定なのですか!?(ニセコみたい、苦笑)
わが家は一度だけ、2005年8月下旬に訪ねました。幸いお天気にも恵まれて、連日ハイキングやスパで楽しい夏休み、非常に好印象の街です。そのときは、6人で3泊して20万円ちょっと払った(ニコレッタで朝夕食付)ような記憶なので、高物価のスイスにしてはリーズナブルと思いました。
夕食で入ったレストラン妙高で、スタッフに「わが家は妙高高原でスキーした」と自慢したら「次回は冬に来てくれ」と言われたのですが、敏じぃさんのお話を聞くとうーむ……です。
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