
2015/01/20 - 2015/01/21
150位(同エリア386件中)
ソフィさん
2015年1月20日 3 日本有数の野天風呂につかりながら暁天に槍ヶ岳を仰ぐ
今晩の宿は、「穂高荘山のホテル」。
高山からの連絡バスが出るまで、1時間強の待ち時間に、国分寺通りを歩く。
一昨年に比べ、沿道の店はどう変化しているか。
歩いている人の表情は・・・。
街の様子を観察することは、私の旅の一番の楽しみと言っていい。
50歳代、60歳代、「タウン・ウォッチング」と名付け、趣味の一環にしていた。
海外の旅でも、「タウン・ウォッチング」は、重要な要素だ。
その町の一番豊かなところと、一番貧しいところを見たいと、心掛けている。
その状況を比べながら、町の問題点や、過去・現在・未来を推し量る。
推量がどれだけ当たっているかも問題だが、推量するという行為に意味があると思う。
私は土木技術者なので「町にどのように投資すれば、どのように変化するか」が課題なのだ。
それから、街の空気・文化風土、住む人の気質などを推論するのも楽しい。
「タウン・ウォッチング」の一方法として、町を南北あるいは東西に縦横断することも多い。
バスや路面電車で、小さな町ならば歩いて・・・。
台北の街を、二日がかりで縦断したこともある。
そのことで、町の年輪を探す。
その町がどのように発展してきたか、これから発展するであろうか。
高山の国分寺通りは、この街で一番多く通った道なので、またやって来た。
高山の良さのひとつは、古い街並みの落ち着きを残していることだが、これは町の宝であり、しっかり守って欲しい。
鍛冶橋のたもとで、昔からやっている焼き団子を買い、立ち食いする。
昔の味わいを楽しみながらも、味がどのように進化しているかを、確かめたいのだ。
町を歩いて、初めてやって来たころの素朴な味わいが発見できず、観光ズレやマンネリ化が懸念される。
中学生が散歩姿の見知らぬ客の私に挨拶してくれた城崎では、町中に客をもてなそうとするチームワークのようなものを感じた。
昨日は荒れ模様だった様子で、雪も数十センチ積もったらしい。
雪下し風景も、ボツボツ見られる。
私が暮らしていた金沢の、昭和18年豪雪が思い出される。
当時、中学一年生。
暗い道を、横から吹き付ける雪と戦い、腰まで雪に埋まりながら通った寒稽古。
雪で道を見失い畑の隅にある下肥の桶に落ちた友達もいたが、地下足袋がビショビショに濡れて、足の感覚を失ったものだ。
「それでも戦地の兵隊さんの、敵弾を潜りながらの行進に比べれば・・・」と、考えながら、雪に向かって黙々と歩いた。
「穂高荘山のホテル」まで、一時間あまりの行程だった。
雪道に、あまり速度を落とさずに走るバスに驚く。
凍結防止剤をしっかり撒いているのかも知れないが、タイヤも進歩したのだろう。
ホテルの一番の魅力は、日本一広いという野天風呂。
昔は歩いて下りたものだが、最近小型の自動ケーブルカーで運んでくれる。
朝5時に誰もいない浴槽で、星を浴びる。
やがて空は青みを帯び、槍ヶ岳のシルエットが遠くに浮かぶ。
そのほかホテルの魅力ポイントは、玄関わきの広いサロン。
ここでコーヒーを淹れてくださったおばあさんは、とても温かかった。
奥にも足湯、そして薪がチロチロ燃える素敵なサロン。
窓から見える、松明に飾られた雪景色が幻想的だ。
平湯大滝、凍結した姿が珍しい。
台湾からの団体、二三十歳の若い人が目立つ。
2015.2.5片瀬貴文記
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
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高山国分寺にて
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高山国分寺
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高山国分寺
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高山
国分寺通り -
高山
鍛冶橋に積もった雪 -
中華そば
鍛冶橋 -
高山道端の雪
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高山の裏道
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木の枝の雪
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高山の街
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暮れゆく
雪の山 -
穂高荘
山のホテル -
山のホテル
山小屋風ラウンジ -
ラウンジの隣にある
足湯 -
ホテルの庭
夜の雪景色 -
ホテルから
露天風呂までの
小型ケーブルカーの終点駅 -
イチオシ
野天風呂から槍ヶ岳を望む
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野天風呂から見た槍ヶ岳
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槍ヶ岳連山
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朝まだきの奥飛騨
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道路から見る野天風呂
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早朝のホテル
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ホテルの朝食
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雲に隠れる槍ヶ岳
ホテルのロビーから -
ホテルの足湯
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広々した
ホテルのロビー -
イチオシ
凍った
平湯大滝 -
平湯大滝を
訪ねる人々 -
平湯大滝を
撮影する人々 -
つららが長い
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一服
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飛騨牛まん
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平湯を囲む山々
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JR高山駅前
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