2014/12/23 - 2014/12/24
73位(同エリア116件中)
ヒデールさん
日本一の巨樹に会う。
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とある冬の日の早朝 関空にやって来た。
これからオレはPEACHに乗り鹿児島を目指す。
航空券はPEACHのセール期間中に 関空 ― 鹿児島間 往復5630円(手数料、税金込)と破格の安値で購入済み。
エアロプラザ2Fのコインロッカーに荷物を預けシャトルバスで2タミへ移動。 -
2タミのコインロッカーがいっぱいだったことを考え エアロのロッカーを使ったが、案外と2タミのロッカーが空いてる。
ただ料金はこっちの方が100〜200円高い。
オレが使った中型で比較すると エアロは1日目が200円で以降1日毎に300円が加算される。
2タミの場合は1日目が400円で以降1日毎は同じ300円の加算だ。
ちなみに ここにある小型のロッカーは1日目が300円で以降1日毎の加算は同額。 -
PEACHの国内線のほとんどが7時代のフライトだから 早朝にもかかわらずたくさん人がいる。
適当な時間に保安検査を済ませラウンジで搭乗待ち。
「只今より鹿児島行きMM191便の窓側の席 AとFのチケットをお持ちの方からご案内致します。それ以外の席の方は次のご案内となります。」
というアナウンスが流れる。
オレの席は通路側だから次の案内か...
しかし いくら待っても次の案内がない。
コンコースの入口に掲げてある案内を見に行くと既に全席搭乗中とある。
なんだよ もう案内してんじゃん。 -
誰もいないコンコースを歩き91番ゲートへ。
搭乗口のスタッフが何となく愛想悪いなと思いながら滑走路を歩いて行きタラップを上がり機内に入る。
すると席にはびっしり人が...
立ってるのはCAだけ。
でもCAはちゃんと笑顔で挨拶してくれる。
オレが席に着きシートベルトを締めてる最中に 「只今ドアが閉まりました 〜 」 というアナウンスが流れる。
間違いなくオレが最後の客だ。
ただラウンジにいた時に次の案内がなかったことも間違いない。
でもオレ以外の客は既に乗ってる ...
まぁ いいか 文句言われたわけじゃないし。 -
鹿児島行く人ってけっこういるんだね。
こんなに乗ってるとは思わんかった。 -
午前8:43. 鹿児島空港に到着。
もう めちゃめちゃ青空!
オレの地元 北陸の空とは豪い違い。 -
早速予約済みのレンタカー会社に連絡を取り 空港前でピックアップしてもらう。
寒むぅ〜
外へ出ると思ってもいなかった寒さにコートのファスナーを首まで上げる。
南国の鹿児島と言えど 朝の気温は北陸と大差がない。 -
申し込んだのはトヨタレンタリースの早割で小型車1日4430円のプラン。
決め手は国分店に返却可能な点。
このあたりはさすが大手だ。
手続きと車体チェックを済ませ ナビにルートを設定...
あ! CDが聴けない...
仕方なく地元のミューFMとやらをかけながら 午前9:25. 出発
よろしくなー ヴィッツ! -
鹿児島の道路を運転するのは今日が初めてだが 郊外でしかも天気がいいってこともあり快適なドライブだ。
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午前10:02. 最初の目的地 姶良市蒲生町 (あいらしかもうまち) に到着。
ここへ来たのは ” 日本一の巨樹 ” と呼ばれる楠の大木を観るため。
でもこの町 それだけじゃなさそうだ。 -
車を停めた蒲生観光交流センターの裏側の通り一帯が、歴史を感じる武家門が連なる武家屋敷通り。
昔歩いたことがある知覧の街と似てるなぁ。 -
ここんちは空き家だが普通に人が住んでる民家がほとんど。
それと この空き家もそうだけど鹿児島に来てから平屋の家をよく目にする。
風の抵抗を抑える台風対策なのか、それとも家内の風通しを良くする暑さ対策だろうか... ? -
立派な門構えの家は民家ではなく カフェを兼ねた蒲生観光交流センター別館。
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県道の方へ出ると姶良市蒲生総合支所の敷地の一角に 「御仮屋門」 という これまた立派な門があった。
江戸時代薩摩藩が藩主の居城を守るため領内を113の区画に割り それぞれに武士を配し集落を築いたとされる。
その際 役所の役目を果たした期間を地頭仮屋と言い その正門がこの門。
だから この場所は今も昔も役所ってことだ。 -
蒲生観光交流センターに寄り鹿児島県の地図や蒲生の資料をゲット。
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交流センター前の横断歩道を渡り いよいよメインの大クスを観に行く。
大クスはこの先にある蒲生八幡神社の境内にあるそうだ。 -
参道を歩いて行くと目の前に巨木が...
おー でけー
さすが日本一
... と思ったら 大クスはまだ奥だった。 -
うおー 階段を上り大クスとご対面。
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傍まで行って見上げてみる。
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高さ30mは測れたとしても 樹齢1500年の歴史の重みは計り知れない。
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この大クス 樹齢もさることながら根廻りが凄い。
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まるでゴジラの足。
こんなのが四方八方にある。 -
この扉を見た瞬間 ホビット族の家を思い出したが 幹の内部には畳8帖分の それこそ人が住めるくらいの空洞があるそうだ。
オレの部屋より広れーじゃん。 -
大クスの隣にある蒲生八幡神社の創祀は1123年。
昭和60年 台風13号の被害により社殿が大破し、その後再建され今ある姿になったそうだ。
それまでは 「正八幡若宮八幡宮」 という名前だったらしい。
その台風の影響は大クスにも及び 多くの枝葉を失うも町民の保護活動により元気な姿に戻ったそうだ。
そりゃ1500年もの歳月 いろいろござるよ。 -
蒲生の大クスは昭和63年度の環境庁による巨樹・巨木林調査で日本一の巨樹であると認定された。
ついつい日本一の巨樹と聞くと人里離れた山奥の秘境にでもあるのかと想像しがちだが こんな手軽に観れる場所にあるとはありがたい。
充分楽しませてもらったヨ。 -
車に乗り移動する。
次なる目的地は九州本島最南端の町 南大隅町。
加治木 I.C から国分 I.C まで高速に乗ると 途中左手に巨大なショッピングセンター A−Zを発見。
でけー -
その後は鹿児島湾を右手に見ながら国道220号線をひたすら南下。
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おおおー 噴煙じゃねーか!
さっきから右手に見える桜島が気になってて ちょうど道の駅があったんで寄って車から降りて眺めてみると 雲かと思ってたのは噴煙だった。
へえ〜 噴火口って大隅半島側にあるんだ。 -
トイレを済ませ出発。
今度は噴火口を前方に見ながら橋を渡り桜島に入るが すぐにまた220号線を南下し大隅半島に戻る。 -
雄大な景色だ
また車を停めて眺めてみる。
こんな素晴らしい景観の元となる噴煙 (火山灰) は北陸の雪に似てると思った。
どっちも観光資源としては重要だが そこで暮らす地元の人たちにとっては とても厄介なもの。
火山灰は健康被害や農作物への被害、洗浄を含め後始末も大変だろう。
北陸の雪だって まとまって降ると交通障害を引き起こし事故も増える。
毎年雪が原因で命を落とす人もいるくらいだ。
でも観光客は噴煙を見に鹿児島を訪れ 雪を見に北陸へ来る。
オレもそのひとりだ。 -
この辺りの砂って火山灰が堆積したんだろうな。
黒いよ -
腹が減った...
先を急ぐ
車は220号線から県道を挟み国道269号線に入る。 -
午後1:08. 南大隅町にある めし屋に到着...
しかし... -
やってない...
マジかよ...
この辺 他に食うトコないぞ。
改めて地図を見ると 道の駅が近くにある。
そこにしよう -
午後1:19. 道の駅ねじめに到着。
そっか ここって本土最南端の道の駅なんだ。 -
僻地の道の駅だからか小ぢんまりした店舗だ。
店内は見事に誰もいない。
レストランに入り席に着きオーダーしたあとテラスに出ると...
おおおー 真冬とは到底思えない青く穏やかな海と対岸に浮かんでるピラミッドのような開聞岳の雄姿を前に自然と笑みがこぼれる。
「すいません、ここで食べてもいいですか?」
すっかりこの場所が気に入り店の人に聞いてみる。
すると一旦躊躇するも...
「 ... いいですよ」 そう言って店の人はテラスのテーブルをキレイに拭いてくれた。
「わがまま言って すいませんね〜」 -
今日のオレの昼めしはとんかつ定食 1100円。
メニューには本土最南端の豚の飼育牧場で育った豚を使用とあるが 腹ペコのオレにはそんな肩書はどうでもいい。
まして このロケーションだ。
店の人が 「ここ寒くないですかあ?」 と聞いてきたが、
「全然暖かいですよ」 と返すオレ。
日差しに飢えてる北陸の人間と ここの人とじゃ 体感温度が違うんだろうね。 -
食った〜 ご馳走さん!
店の人に ここから佐多岬まで どれくらいかかるか聞くと50分だと言う。
まだ この先50分もあんのか... -
本土最南端の地には大して魅力を感じないので これからオレは雄川の滝を観て辺塚海岸へ行き 時間があれば佐多岬に足を延ばす て感じだな。
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午後2:07. 道の駅ねじめを出発。
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雄川の滝を目指し269号線を戻る。
NEXT旅行記 「ザ・地球の産物 ドーム型巨滝 雄川の滝」 へつづく
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