2014/12/08 - 2014/12/18
251位(同エリア1802件中)
ハンクさん
今年最後のサンクトペテルブルク滞在中にルーブルの暴落は起きた。半年前には1ルーブルが約3円だったのが、約半分になった。経済制裁、ガソリン安がダブルパンチとなったと言われているが、経済が崩壊した、という状況ではまだない。それでも日本企業への影響は大きく、今後の改善を願うしかない。それはともかく、今回ウィンターフェスティヴァル開幕コンサートで久々にテミルカーノフの指揮で、この街の誇るサンクトペテルブルクフィルハーモニーを聴いた。また、小生の親友であるこのオーケストラのコントラバス首席、チルコフ氏の主催する室内楽のコンサートについても書き留めておこうと思う。
今回のフライトは初めてセントレア発羽田空港乗り継ぎで時間もあったので、京浜急行線で品川駅まで出かけてみた。というのは、折しもJR東海がリニア新幹線の着工を公表していたからである。品川駅と名古屋駅が2027年に最速40分で繋がると、人の流れが劇的に変化する。羽田空港と品川駅は京浜急行の空港快速で15分、更に直通電車で10分まで短縮される。一方のセントレアは、リニア新名古屋駅からよほど最短距離で名鉄駅に繋いでも30分は必要である。リニア開通後はセントレア利用者の多くは羽田に流れ、羽田一極化が促進されることは避け難い気がする。
本題から外れてしまったが、フランクフルトの乗り継ぎ時間は短く駆け足でサンクトペテルブルク行きに乗り込んで、予定通りいつものホテルに到着、長い1日が終わった。12月のサンクトペテルブルクは0度前後で雪はほとんどなく、年々温暖化が進んでいることを実感する。
この時期、ゲルギエフは海外で不在、一方の雄テミルカーノフが久々にフィルハーモニーホールに登場した。ウィンターフェスティバルの開幕コンサートとして、エルガーとブリテンというイギリスのプログラムである。このフェスティバルのメインテーマが「イギリスの作曲家」となっており、上記2人とホルストなどの作品が並ぶ。テミルカーノフ自身は長年ロンドンのオケのシェフを勤めており、イギリス音楽に秀でていることは衆知のことである。小生はエニグマ変奏曲以外は初めて聴く曲で、演奏の優劣について多くは語れないが、はっきり言えるのは、76歳のテミルカーノフは健在で衰えは感じられなかった。
この日のチケットは完売で、多くの立ち見客がでた。小生もチケットはこのオケのコントラバス首席の親友、チルコフ氏に頼るしかなかった。そして彼は、その2日後に彼が主催する室内楽のコンサートにも招待してくれた。これはフルート、ギター、ピアノなどのスペイン音楽のコンサートである。文句無しに楽しめるコンサートで、フィルハーモニー小ホールの美しさと共に忘れ難い1夜となった。
10日間と短い滞在を終え、ミュンヘン経由で帰国した。帰りはミュンヘンで少し乗り継ぎ時間があり、土産に頼まれていたレオニダスのチョコレートを幾つか買った。ミュンヘン空港の中庭にはクリスマスマーケットが設営されており、ドイツの冬の雰囲気をほんの少し味わうことができた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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久々に見る冬の富士山
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羽田空港の国際線ターミナルの江戸横丁はなかなか楽しい
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羽田空港の国際線ターミナルの江戸横丁はなかなか楽しい
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羽田空港の国際線ターミナルに再現された日本橋
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羽田空港の国際線ターミナルに再現された日本橋
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サンクトペテルブルクのアレクサンドルスキー劇場、雪は無い
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女帝エカテリーナ像、雪は無い
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ガレリアデパートのクリスマス飾り
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カザン大聖堂前のクリスマスツリー
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血の池の教会の夜景
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芸術家広場のプーシキン像の夜景
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フィルハーモニーホールのファサード
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前半プロでブリテンの歌曲を歌った若いソプラノ歌手、オルガ・ペレチャトコ
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この日のコントラバスは9人、一番右が首席のチルコフ氏
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美しいフィルハーモニーホール
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聴衆に応えるマエストロ テミルカーノフ
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ドイツのテノールの雄 ヨナス・カウフマンは翌日登場、残念ながら完売
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フィルハーモニー小ホール階段のグリンカ像
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美しいフィルハーモニー小ホール
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アンサンブルのメンバー、中央がアルテム氏
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聴衆に応える奏者たち
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ミュンヘン空港の中庭に設営されたクリスマスマーケット
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楽しいクリスマスマーケット
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お目当てのレオニダスの店
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ミュンヘン空港クリスマスマーケットのクリスマスツリー
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楽しいクリスマスマーケット
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楽しいクリスマスマーケット
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クリスマスマーケットに付き物のスケートリンク
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