2014/11/13 - 2014/12/10
699位(同エリア5282件中)
ゆうさん
長かった今旅行記も遂に最終編
最後の最後にカジノで大一番を残し俺は北海道へと帰る
では、時間は早朝5時 眠気をぶっ飛ばす$4000勝負の行方から
行ってみようか!レッツゴー!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
-
テーブルに座り賭け金を置く小さな円の中に$4000のチップを静かに積む。
笑顔だったマリアは少し表情を硬くして「本気なの?」と聞いてきた。
「本気さ、泣いても笑ってもこれが帰国前の最後の1回だよ、マリア」
俺はまるで、たいした事じゃないんだよ?とでも言う様な顔で答える。
この$4000のチップの半分近くはマリアのテーブルで勝ったものだった。
マリアとは相性がいい、それはマリアもわかっているだろう。
ディーラーとプレイヤーなのに、俺はマリアを同志のように思っていた。
マリアの前で最後の勝負は格好をつけたかった。
「チェックプレイ!」
高額プレイであることを後ろのボスに宣言し、マリアは素早くカードを配った。
何も考える時間は無く目の前にカードが配られてしまった。
俺には2枚の絵札が、マリアのアップカード(一枚だけ見せるカード)は「6」
ブラックジャック役を除けば最高の手札だった!!
ラスベガスに神様はいる!いや、マリアが女神なのか!
俺は勝利を確信した。同時にマリアも微笑み、小さく頷いた。
それでも俺は最後まで表情を変えず、格好をつけていた。
手のひらを見せ、まるで「どうぞ」とでも言う様にマリアの伏せてあるカードをめくるように促す。
笑顔の戻ったマリアは、自分の伏せてあるもう一枚のカードをめくる。
そして俺達はめくられたカードを見て凍り付いた。そのカードは「5」だった。
「マ〜リア〜!聞いてないよ〜!!」突然態度を豹変させ日本語でしゃべり出す俺。
「ちょっと待った!待った!待ってくれ!次のカードをちょっとだけ待ってくれ!」日本語で一時休止を要求する俺、しかしマリアを見ると彼女は既に次のカードを引き、自分だけ見てしまっている。俺は恐る恐る彼女の表情を見た・・・・・
彼女は真顔で申し訳なさそうな顔を俺に向けた。その表情には冗談のひとかけらも無かった、何度となく見たその表情だけで俺にはわかった。終わったのだ。全てが・・・・・ -
「こんな事もあるわ、誰が見ても勝てたゲームと思うはず」
「いいんだ、マリアありがとう」
「ごめんね、この後はどうする?」彼女は手に持っていたカードをテーブルに置く。
その絵札は・・・え?絵札?とちょっと違う・・?!はっ?「9」え?!プッシュ!
引き分け!引き分けじゃないか!!!そう、20対20の引き分けだった!
「もう一戦続ける?」マリアの声に俺は我に返る。
「へ?え?・・・」素っ頓狂な声を出す俺、引き分けなんて考えていなかった!
「私の考えだけど、あなたは最後の一回って言ったでしょ?こういうときはやめた方が良いと思うわ」
ようやく事態が飲み込めてきた俺は、マリアと同じ事を考えていた。俺の最後の一戦は終わったのだ。勝ちでも負けでもなく引き分け。
「ありがとうマリア、そうするよ。勝負は次に来たときにだね!」
「またアリアに来る?」
「もちろんだよ!俺はベガスが大好きだし、アリアも大好き!友達もいる!」
「違うのっ!そこは『マリアに会いに来る』って言って欲しいのよ!」
ああ、俺はなんと気が利かない奴なんだ!俺のバカバカバカ!!
テーブルの上のチップを取り、代わりにズボンのポケットからしわくちゃの$20紙幣をテーブルに置き俺は最後にマリアの目を見て言った。
「必ずマリアに逢いに戻ってくるよ!!」
「待ってるわ」 -
俺はすぐにリモに乗り、空港へ向かうと搭乗口近くのカフェで簡単な朝食を食べた。
-
朝食を食べ終わり、やはり搭乗口近くのスロットマシーンをちょっと回した。ホイール・オブ・フォーチュン。運良く「SPIN」が止まり頭上のホイールが回る。目をつぶり俺は祈った「1000で止まれ!」
-
何が止まったかは覚えてない。今思えば1000ではなかった。
それよりも、目を開けた瞬間の周りの景色に違和感をおぼえた。
何かが違う!! -
二つの絵を見比べる簡単な間違い探しゲームのように俺はすぐに気がついた。
目をつぶる前にはあった俺の乗る予定だった飛行機が
目を開けたらいなくなっていた!!
考えられる原因は2つある。
1・デビットカッパーフィールドが飛行機を消した
2・俺が寝てしまった。 -
真相を確かめるべく、搭乗口のカウンターへ行く。すると、初対面なはずの航空会社スタッフが俺の名を呼ぶ。
「Mrスズキ?」
「はい。」
「ミスフライト、搭乗券出して」
「はい。これです」
「次の便に振り替えたから3時間後出発ね」
「はい。」
「乗り継ぎは自分で手配してね!」
「はい。」
カッパーフィールドじゃなかったっ!!! -
やってしまった。
しかしよく考えると、変更不可なチケット券種なのにユナイテッドは簡単に振り替えしてくれたのは幸運と思うべきか?しかし、問題はその後のANAの乗り継ぎだ、振替便のロサンゼルス到着時刻を見ると本来の成田行き乗り継ぎ便には間に合わない。
全行程ANAで通し発券しているが、変更不可なチケット、超高額な正規料金で次の便に乗ることになってしまうのだろうか?考えただけで恐ろしくなってきたが、俺は米国のANAダイヤモンドサービスデスクに電話をかけ、乗り遅れたことを話した。
「お待ちください」としばらく待たされた後にデスクの人は明るい声で俺にこう話した。
「スズキ様、今回は特別にロサンゼルス深夜発、羽田便に振り替えます。千歳までの接続も振り替えましたのでご安心ください。」
ここにも神様はいた!ありがとう全日空!俺は生涯全日空にしか乗らないことを心に決めた。 -
そんな手続きをしていたら、あっという間に3時間後の振替便出発時間となり、俺はロスに向かった。
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ロサンゼルス空港には昼12:00に到着したが、振り替えて貰った深夜便まで12時間の待ち時間がある。俺は、搭乗手続きを済ませセキュリティエリア内に入り航空会社のラウンジで時間を潰そうと考えた。
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しかし、ここは米国。全日空のカウンターは深夜便出発の3時間前にならないと受付がはじまらないらしい、自動チェックイン機もその時間までは全日空の搭乗手続きは出来ないようになっていた。
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困った俺は再びダイヤモンドサービスデスクに電話し相談した結果、空港にいる全日空の職員が出てきて臨時で俺の搭乗手続きをしてくれることとなった。
ありがとう、全日空! -
こうして俺は無事ロサンゼルス空港のスターアライアンスラウンジに入ることが出来た。入って見て気がついたが、俺が知るスタアララウンジから完全に新装されていて、とても広くて立派なラウンジに生まれ変わっていた!
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壁一面のワインボトル
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2ヶ所もあるバーカウンター
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屋内の高さを生かしたテラス席
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屋外にも広いテラス席がある
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その屋外の席ではテーブルで炎が揺らめいていて、視覚的にも小洒落ており、この季節には暖房としても機能しているようだ。
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ワインなどの酒類も豊富
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寝るためなのか?暗めの部屋も用意されていた。
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ヌードルバーなるものがあったので行ってみると
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自分で、2種類から麺を選び数種類ある具や薬味をトッピングし、スープ(カレー風味)をかけて作るヌードルバーがあった。
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日本には無い味だが、なかなかおいしい。
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日本のビールも置いてある。麺につまみ、ビール、さらにはまたしてもシャンパンをガブガブ飲んで俺は再び寝た。
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寝てしまえば10時間以上の待ち時間はあっという間だった。
今度はしっかりと深夜便に搭乗し、俺は羽田へ向かう。 -
書き忘れていたが、帰り便も全日空さんの計らいでビジネスにアップグレードされた。写真は機内食。・・・・ちょっとまずかった(笑)
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羽田に朝4時台に到着し、荷物を待っていると誰の荷物も出てこない中、俺の荷物だけが3個ドンブラドンブラ流れてくる。きっと荷物も12時間待ちの間に、良いポジションに配置されたのだと思われる。
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これが、Wal-Martで購入した$14のダッフルバッグだ!スーツケースよりもかなり幅があることがわかると思う。
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日頃、成田ばかり利用する俺は 羽田の国際線から国内線まで乗り継ぎ専用バスで行けることを初めて知った。以前は、航空会社の到着ラウンジがあった場所が乗り継ぎ場所となっていて驚いた。
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千歳に向かう便は空いてると言うので、シートは普通席のまま足下の広い席に変更してもらう。いざ乗ってみるとこんなシートだった!(笑)
1人だけ広い(笑) -
本当に色々あったけど、無事千歳に到着。
千歳には雪が積もっていた。
千歳空港の到着ロビーを抜け車を預けてある駐車場に向かおうと送迎バスを探していると・・・
あれ?見覚えのある車がって、俺の車だ!!!なぜそこに!!!は?あれ?
そして、運転席を見ると、うわぁ!!!運転席に嫁が!!え?え?なんで???
まったく聞いてない上に、なぜ駐車場から車を出して待っている??
どうやって千歳まで来たのだ?頭の中が「?」だらけになる俺。
車に近づくと「お帰りなさい」より先に「写真は撮るな」と脅された。
「え?なんで?わざわざ迎えに来てくれたの?」
「ほら、いい嫁ってのはこれぐらいしないといけないでしょ?」
「え・・・・・?」
俺を乗せた車はゆっくりと走り出した。 -
いい嫁?・・・・・俺、そんなこと面と向かって言ったことないのだが・・・?
写真は撮るな???いつもそんな事言わないのに変だなぁ・・?
俺の頭の中で大きな不安と疑問が生まれた瞬間、その解答を嫁は突然口に出した。
「巨乳好きの嫁が巨乳じゃなくて悪かったな!」
俺に幸アレ!!
Escape to ラスベガス #終わり -
この度は、無駄に長い旅行記を読んでいただきありがとうございます。
夫婦喧嘩あり、マラソン有り、モーターホーム旅あり、コンサートにカジノ、色々ありましたが、読むことによって皆様も一緒に楽しい旅に出ることは出来たでしょうか?
もし、共感していただける部分や、自分の旅への参考になる部分があったならば旅行記を書いた甲斐がありました。
個人的には、モーターホーム旅は想像以上に楽しく、ここに仲間がいたならば、一体楽しさは何倍になってしまうのだ?と思えるほどでした。
何か物事にチャレンジするにはきっかけが必要でしょうが、もし私の拙文がそのようなきっかけとなれば大変嬉しく思います。
次の旅行予定は未定ですが、それまでは読んでいただいた皆様の旅行記を読み、私も一緒に旅に出たいと思っています。
ありがとうございました。
※なお、CruiseAmerica社様からの金品を伴う御礼はいつでもウェルカムでございます。
※出版関係者様からの書籍化のお話しもいつでもウェルカムでございます。
※映画関係者様からの映画化のお話しもいつでもウェルカムでございます(本人主演でやる気も満々です!)
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この旅行記へのコメント (5)
-
- mishさん 2014/12/28 07:54:42
- 長旅おつかれさまでした
- とても楽しく読ませてもらいました。文章・展開、素晴らしいです!
私もvegas loverで、次はいつ行けるかなということばかり考えています。
次の旅行記も楽しみにしています。
waveいいなぁ〜!!
- ゆうさん からの返信 2014/12/28 10:46:52
- RE: 長旅おつかれさまでした
- 読んでいただいてありがとうございます。
時間のあるときにmishさんの旅行記も読ませて貰いますね。
- モグミンさん からの返信 2016/05/06 19:57:53
- 次の旅行記が楽しみです
- たまたま最近知る事となり、一気に読んでしまいました。ラスベガスはよく訪れる場所ですが、いつも宿泊先にこもってカジノ三昧です。ゆうさんのアグレッシブな行動を読むにつけ、自分には絶対出来ない事を軽々とされており、そこにシビれる憧れるーでした。
次の旅行記楽しみにしてます。
-
- SHUNさん 2014/12/18 21:45:21
- お疲れ様でした!
- めっちゃ楽しかったです!
また次回のラスベガスを期待してますね!
俺の年末の勝負に勝てることを祈ってて
下さい(・ω・)ノ
- ゆうさん からの返信 2014/12/18 22:46:48
- RE: お疲れ様でした!
- 年末に幸あれ!(笑)
> めっちゃ楽しかったです!
>
> また次回のラスベガスを期待してますね!
>
> 俺の年末の勝負に勝てることを祈ってて
> 下さい(・ω・)ノ
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