シェムリアップ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2013年11月11日、ハーグにある国際司法裁判所において、タイとカンボジアの国境にあるプレアヴィヒア寺院の周辺の4.6平方キロメーターの地域の帰属について、同地域の一部がカンボジアに帰属する旨の判決が言い渡された。同寺院の本体の帰属については、1962年にカンボジアに帰属するとの判決が出ていたが、今回の裁判は、寺院の周辺地域の帰属について、1962年の判決の解釈について争われていたものである。<br />判決により、地形区画の明確な東側の地域については、カンボジアが領有することを認めているが、西側に隣接している高地については、カンボジアの領有権を認めず、境界は、両国による今後の協議に委ねることとされている。このため抜本的解決には至っていない。<br />同寺院への道路は、タイ側からの道路が平坦であり、極めて良好であるのに反し、カンボジア側からは、約500mの標高差を克服するため、地形に沿って蛇行する九十九折りの道路を昇らねばならない。このため、現在は、寺院まで、4輪駆動の車両かバイクに乗換え、て行かざるを得ない。加えて、蛇行する九十九折りの道路が、未確定の境界により分断されていることが、紛争の不安定性に拍車をかけている。<br />表紙写真は、プレアヴィヒア寺院を訪れるため、アンコールワットに近いシェムリアプ空港に着陸する直前の状況を示している。写真の奥に、アンコールワットの湖の水面が白く見えている。<br /><br />

タイとカンボジアの国境に位置する寺院と国際司法裁判

9いいね!

2013/11/20 - 2013/11/23

4159位(同エリア8924件中)

0

10

さいたまさん

2013年11月11日、ハーグにある国際司法裁判所において、タイとカンボジアの国境にあるプレアヴィヒア寺院の周辺の4.6平方キロメーターの地域の帰属について、同地域の一部がカンボジアに帰属する旨の判決が言い渡された。同寺院の本体の帰属については、1962年にカンボジアに帰属するとの判決が出ていたが、今回の裁判は、寺院の周辺地域の帰属について、1962年の判決の解釈について争われていたものである。
判決により、地形区画の明確な東側の地域については、カンボジアが領有することを認めているが、西側に隣接している高地については、カンボジアの領有権を認めず、境界は、両国による今後の協議に委ねることとされている。このため抜本的解決には至っていない。
同寺院への道路は、タイ側からの道路が平坦であり、極めて良好であるのに反し、カンボジア側からは、約500mの標高差を克服するため、地形に沿って蛇行する九十九折りの道路を昇らねばならない。このため、現在は、寺院まで、4輪駆動の車両かバイクに乗換え、て行かざるを得ない。加えて、蛇行する九十九折りの道路が、未確定の境界により分断されていることが、紛争の不安定性に拍車をかけている。
表紙写真は、プレアヴィヒア寺院を訪れるため、アンコールワットに近いシェムリアプ空港に着陸する直前の状況を示している。写真の奥に、アンコールワットの湖の水面が白く見えている。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • この地図は、カンボジアが国際司法裁判所に提訴した折、両国の境界線としての主張を示したものであり、4.6&#13218;の区域がカンボジア領として焦点になっていた。判決では、赤丸のブレアヴィヒア寺院に隣接している区域は、地形区画も判然としており、カンボジア領として認められたが、青丸の西側区域は、別個の地形として、カンボジア領とは認められなかった。両国の境界として赤丸と青丸の区域を別つ谷地は、カンボジア側から寺院に至る唯一の道路を分断しており、両国の紛争が激化した場合、事実上、カンボジア側から寺院に行くことは、できなくなる。

    この地図は、カンボジアが国際司法裁判所に提訴した折、両国の境界線としての主張を示したものであり、4.6㎢の区域がカンボジア領として焦点になっていた。判決では、赤丸のブレアヴィヒア寺院に隣接している区域は、地形区画も判然としており、カンボジア領として認められたが、青丸の西側区域は、別個の地形として、カンボジア領とは認められなかった。両国の境界として赤丸と青丸の区域を別つ谷地は、カンボジア側から寺院に至る唯一の道路を分断しており、両国の紛争が激化した場合、事実上、カンボジア側から寺院に行くことは、できなくなる。

  • 寺院が位置しているのは、切り立った断崖部分の頂上に建てられている。<br />カンボジア側から寺院に至るためには、急勾配の斜面を登ることは困難であり、山裾から九十九折り状に山腹を蛇行して、昇らざるを得ない。

    寺院が位置しているのは、切り立った断崖部分の頂上に建てられている。
    カンボジア側から寺院に至るためには、急勾配の斜面を登ることは困難であり、山裾から九十九折り状に山腹を蛇行して、昇らざるを得ない。

  • 写真は、頂上から西側の丘陵を望む方向の写真である。<br />西側の丘陵との間に蛇行する道路が確認できる。

    写真は、頂上から西側の丘陵を望む方向の写真である。
    西側の丘陵との間に蛇行する道路が確認できる。

  • 西側の丘陵のの間に、カンボジア側から寺院に至る唯一の道路が蛇行しているのが確認できる。<br />国際司法裁判所の判決では、タイとカンボジアとの間の境界とされる谷地は、この蛇行している道路を分断している。

    西側の丘陵のの間に、カンボジア側から寺院に至る唯一の道路が蛇行しているのが確認できる。
    国際司法裁判所の判決では、タイとカンボジアとの間の境界とされる谷地は、この蛇行している道路を分断している。

  • 寺院の位置する頂上は、写真右側に続いている。<br />国際司法裁判において、寺院とは別の地形区画とされた丘陵は、写真の左側の切り立った地形となっている。蛇行している道路は、両丘陵の間を走っている。

    寺院の位置する頂上は、写真右側に続いている。
    国際司法裁判において、寺院とは別の地形区画とされた丘陵は、写真の左側の切り立った地形となっている。蛇行している道路は、両丘陵の間を走っている。

  • 国際司法裁判で両国の境界とされている谷地は、写真で白く確認される蛇行した道路の間を縫っている。<br />

    国際司法裁判で両国の境界とされている谷地は、写真で白く確認される蛇行した道路の間を縫っている。

  • 刻さ司法裁判の判決で、タイとカンボジアの間の境界は、谷地とされており、水が流れる最低地を連ねた線であり、水の流れと一致する。<br />写真の水の流れる切り通しは、道路の直下を走っている。

    刻さ司法裁判の判決で、タイとカンボジアの間の境界は、谷地とされており、水が流れる最低地を連ねた線であり、水の流れと一致する。
    写真の水の流れる切り通しは、道路の直下を走っている。

  • 国際司法裁判の判決で、タイとカンボジアの境界とされる谷地は、カンボジア側から寺院に至る道路を別つように走っている。

    国際司法裁判の判決で、タイとカンボジアの境界とされる谷地は、カンボジア側から寺院に至る道路を別つように走っている。

  • カンボジア側に設置された宣伝用の看板<br />カンボジアの主張は、1962年の国際司法裁判に基づく国際的に認められた正しい主張であるとしている。

    カンボジア側に設置された宣伝用の看板
    カンボジアの主張は、1962年の国際司法裁判に基づく国際的に認められた正しい主張であるとしている。

  • タイ側の道路と写真右端のタイ側の展望台<br />タイ側の道路は、広くかつ平坦であり、境界が閉鎖された時期以前は、観光客が多数訪れていたとのこと。

    タイ側の道路と写真右端のタイ側の展望台
    タイ側の道路は、広くかつ平坦であり、境界が閉鎖された時期以前は、観光客が多数訪れていたとのこと。

この旅行記のタグ

9いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

カンボジアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
カンボジア最安 112円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

カンボジアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP