2014/11/30 - 2014/11/30
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0712302hさん
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シンガポールへの研修旅行中に迎える日曜は完全フリー。
さて、どうしよう。
シンガポールのガイドブックを見てもあまり惹かれない…ドイツとは基本的に関わりのない国だから仕方ない。
じゃあ、隣国に行ってみるか。
インドネシアはちょっと遠いし、時差があるから却下。
となるとマレーシアか…というわけで色々調べてみた。
第一候補は、マラッカで世界遺産の街並を歩き、マラッカ海峡に沈む夕日を見るコース。でも、夕日が沈む時間までいたら日曜中にシンガポールに戻ることは不可能なので泣く泣く諦めた。
第二候補は、クアラルンプールに行くコース。
飛行機で1時間、LCCを使えば往復1万円で行けるということで、こっちに決定。
ドイツ周り専門の私は、こんな機会でもなければ絶対に行くことのない国。
まあ、何事も経験、という軽い気持ちで行ってみたマレーシア・クアラルンプール。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
7時35分発のAir AsiaでKLへ。
公共交通機関は動いていないので、タクシーで空港へ。
早朝割増料金をプラスして日本円で3,000円くらいだったかな…。
チャンギ空港でカヤトーストを食べて眠い目をこすりながら搭乗。
1時間ジャストでKL(KLIA2)へ到着。
パスポートコントロールで指紋採取して入国。 -
KLIA2は2014年5月に完成したばかり。新ターミナルの完成に合わせてKLIAエクスプレスも延長された。
KLIA2駅からKLセントラル駅までは、KLIAエクスプレスで往復70リンギット。
窓の外に広がる景色は「亜熱帯」。
ビルらしき建物は一切なく、ジャングルを連想させる森の中を約30分走ってKLセントラル駅に到着。
市内は、モノレールやLRTと呼ばれる市内電車が整備されているので、移動は簡単。
色々尋ねても、シンガポールよりクセのない英語で、聞き取りやすい。
なぜか、日本語表示も結構あったりする。 -
モノレールでブキッ・ビンタンに向かう。
窓口でチケットを購入すると、青いプラスチック製のおもちゃのコインみたいなのを渡された。
首をかしげていると、なんとこれがチケットだと言うではないか!
(あとで調べたところ、「トークン」(硬貨の代わりに用いられる代用貨幣)と言うらしい)
トークンをタッチ画面にかざすとゲートが開く。
改札を出る時にはコイン改修口にトークンを投入して終わり、という仕組み。 -
昼間の屋台街は、人通りもまばらで道端にはゴミが散らかる不穏な雰囲気。裏通りまで行くのは躊躇してしまった。
提灯が照らされる頃には所狭しと屋台がひしめき合い、その匂いに釣られるように地元の人、観光客がたくさん集まってくるんだろうな、と想像しながら、私はその頃には再びシンガポール。残念。
唯一営業していた入口の中華料理点の店先で見つけたクッキーを購入。
安くて美味しい!。もっと買えばよかった、と後から後悔。 -
ブキッ・ビンタン通りはクアラルンプールきってのおしゃれなエリア。
大通りは大規模工事中。
工事機械の中に、以前は日本で活躍していたと思われる日本語の書かれたクレーンを見付けて、少し誇らしい気分。
アジアの嫌われ者、JAPAN。
でも、金を出し、技術を提供し、少なからず国の発展に貢献してるんだけどね…。
パビリオンから空中歩道を進んでコンベンションセンターへ。
地上に出て顔を上げると、そびえ立つ2棟のタワー。 -
ペトロナス・ツイン・タワー。
隣にはショッピングセンター「スリアKCLL」があり、大変な賑わいを見せていた。
ブキッ・ビンタンや屋台街とはガラリと変わり、洗練された雰囲気。高級ブランド店も軒を連ねる。
マレーシアの発展を誇示するかのように高くそびえるタワーと、そこに住む人を置いてけぼりにしたような嗜好品の数々。 -
パサール・スニ駅まで移動してチャイナタウンへ。
駅を出ると、遠くにはカストゥリ・ウォークのゲートに掲げられた派手な看板が見える。
水色の建物はセントラルマーケット。 -
メインストリートとおぼしき通りには一目で偽物と分かるブランド物が並び、怪しげな男たちが店番をしていた。
客引きがあるわけじゃないし、ジロジロ見られるわけじゃないのに、不思議と居心地の悪さを感じてしまう。
どうやって生計を立てているのか不思議な人たちだ。 -
シティ・ギャラリーに向かう。
この国はよくありがちな「道を渡るときには自己責任で」。
信号機は形骸化しているだけならまだしも、そもそもず〜っと赤のままの信号もあった。そこには、渡るべきか、待つべきか、戸惑いつつ立ち止まったままの観光客の姿が…。
大通りの信号機くらい修理したら?? -
ムルデカ・スクエア(独立広場)。
雨がポツポツと降り出した。
と同時に下水の匂いが鼻を刺激し出す。
下水道の整備が遅れている模様……この匂いだけは最後まで閉口した。
下水道つながりで、もう一つ。
トイレはどこに行っても床がびちょびちょ(-_-;)。
たった数時間の滞在なのに、尿意を催すたびに気が重くなるという事態に。 -
クアラルンプール・シティ・ギャラリーは2011年に完成したばかり。
1階にはクアラルンプールの「過去」が時系列で展示され、2階ではクアラルンプールの「未来」を見ることができる。
暗室には街の模型が置かれ、映像と光と音楽で「未来」を魅せる、という凝った造り。
出口付近にはショップとカフェが併設されており、入場券を購入すると自動的にそこで使える割引券がついてくる。
割引券を使ってケーキとコーヒーで一休み。 -
クアラルンプール最後は「マスジッド・ジャメ」。
シティ・ギャラリーからマスジッド・ジャメに行くには二通りの道がある。
どっちの道がいいだろう。
地図を片手にシティ・ギャラリーのお姉さんに聞いてみた。
「こっちの道は賑やかよ。こっちの道は静か。
あなた一人で行くの?。だったら、こっちの道(賑やかな道)の方がいいわ。
大丈夫だとは思うけど、十分に気をつけてね」。
「十分に気をつけて」。こんなことを言われるのは初めてだった。
女性の一人旅はまだまだ珍しいのか? 女性一人での行動が良しとされない風潮がまだまだ根強いのか?
それとも、単純に、親切な人が多い国なのか? -
クアラルンプールの名前の由来となったクラン川とゴンバック川の合流点にあるモスク、「マスジッド・ジャメ」。
本当に合流点にある!。少し感動。
ただ、川が近いから、下水の匂いがさらに増す。
これだけは、たまらん…。 -
入場は無料。
女性は入場するときにケープを借りて全身を覆う。
私はデニムに長袖だったので顔と頭を覆うケープのみ。
男性と女性の祈祷所は入口が別になっていて、女性は奥。
初めてのイスラムモスクに完全に気後れしてしまった私。
そこに、10代か20代初めくらいの女性たちが通りかかった。
コロコロと笑い合う彼女たちは、若さに溢れ、目がキラキラ輝いていた…恐らく、日本でいう女子高生や女子大生、といったところ。
「入っていいのかなあ」とキョロキョロしている私に「どうぞ中へ」「靴は脱いでここへ」と親切に教えてくれた。
「ありがとう」と言うと、にっこり笑って、また楽しそうにおしゃべりしながらモスクを出て行った。
せっかくだから、祈祷所に入ってみる。
そこは無音の世界。
中には、用意された白いケープを身に纏い、一心にお祈りをする女性が二人。
布の擦れる音と祈りを捧げる小さな声だけがかすかに聞こえるだけ。
私みたいな興味本位の異教徒がいてはいけない場所であることを思い知らされる。
ものすごく悪いことをしているような気分になって、早々に退散。
ケープを着けてたった数十分なのに、首からは汗がタラタラと流れる。
女性だけがなぜこんな思いをしないといけない?? -
でも、思い返せば、さっき声をかけてくれた女性たちに悲壮感はなかった。
シティ・ギャラリーで道を教えてくれた女性だって、凛としてた。
そうだ、この国の女性は「区別」されているのであって「差別」されているんじゃない。
あくまでも「区別」。
分かってはいても、「男女平等」という建前の中で育った私には、受け入れがたい何かがある。
モヤモヤした心を引きずったまま18時40分発のAir Asiaでシンガポールへ。
宗教とか文化とか価値観の違いって本当に、本当に難しい。
当たり前のことを今更ながらに感じたクアラルンプールへの日帰り旅行、終了。
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