2014/11/23 - 2014/11/23
1032位(同エリア4655件中)
naoさん
臨済宗の大本山、天龍寺の塔頭寺院のひとつである大亀山宝厳院(だいきざん ほうごんいん)は、室町時代の寛正2年(1461年)、現在の京都市上京区に創建されましたが、応仁の乱により焼失するなど、幾多の変遷を経た後、平成14年、現在の地に移転・再興されました。
「獅子吼の庭」と呼ばれる宝厳院の庭園は、嵐山の全容を巧みに借景に取り入れた回遊式山水庭園で、室町時代の作庭と云われています。
庭園内には、人々が欲や煩悩にまみれた現世を示す「此岸」と、欲や煩悩から解放された世界を示す「彼岸」の間に横たわる川を表す「空池」や、世界の中心にあり、山頂は神々の世界に達すると考えられている想像上の山を表した「築山」などが配置され、壮大な仏教の世界が広がっています。
また、名前の由来となっている「獅子岩」をはじめ、「碧岩」や「響岩」などの巨岩が置かれた庭園は、春の桜や眩い新緑、秋の燃え立つような紅葉など、一年を通して素晴らしい景観を見せてくれます。
通常は非公開の宝厳院ですが、特別公開される秋の紅葉シーズンには、夜間ライトアップも行われ、見事な紅葉を一目見ようと、多くの人々が訪れます。
私も17時30分からの夜のライトアップを楽しもうと、少し早いかなと思いながら16時30分頃に宝厳院を訪れて待っていると、山門前に、インド人らしい方々を筆頭に何人かの列が出来始めました。
何だろうと思ってお寺の方にお伺いすると、「すでに拝観券をお持ちの方々の列と、これからライトアップの拝観券をお買い求めになる方々の列とに分けて並んでもらっています」とのことなので、私も慌てて買い求める列の後ろに並びました。
その後、続々と訪れる人々で長蛇の列になり、振り返ってもどこが最後尾か判らないくらい、果てしなく続いています。
1時間前から並んだお陰で早めに入山することができ、多くの人が見にきていた割には身動きできないと云うほどでも無く、ゆっくりと夜の紅葉を楽しむことができました。
ちなみに、京福電鉄では宝厳院夜の特別拝観券がセットになった、お得な嵐電の乗車券を販売しているので、待たなくても入山できるよう、事前に購入されることをお奨めします。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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宝厳院へやって来ました。
ライトアップが始まる1時間くらい前から拝観券を求めて並びました。 -
予定時間の少し前にライトが点灯されたので・・・
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列を離れて下見させていただきました。
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宝厳院の塀沿いに並べられた露地行灯も点灯され、人々を夜の紅葉へと誘います。
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山門前の紅葉を塀越しに見たところです。
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そうこうしている内に拝観券の販売が始まり、並んでいた列が動き出しました。
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拝観券を購入し、いよいよ「獅子吼の庭」へ向かいます。
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ここは境内から出口へ通じる通路です。
ここだけ見てもこの素晴らしさですから、「獅子吼の庭」の美しさはさぞかしでしょうね。 -
山門に掲げられた扁額です。
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「獅子吼の庭」の順路の手前だと云うのに、すでにもう素晴らしいしつらえを見せています。
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「獅子吼の庭」に広がる露地行燈の影が、夜の庭の雰囲気を演出しています。
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では順路に沿ってお庭を拝見します。
世界の中心にあり、山頂は神々の世界に達すると考えられている想像上の山を表した「築山」を背後に築き、その前には、人間が欲や煩悩にまみれた現世を示す「此岸」と、欲や煩悩から解放された世界を示す「彼岸」の間に横たわる川を表す「空池」が配置されているのが見えてきました。 -
築山の左手には、中国黄河の上流に有ると云われる登竜門の「龍門の瀧」を表す石組があり、右手には「雲上三尊石」が据えられ、「空池」の中には此岸より彼岸に渡る舟石や仏の元に渡る獣石が配置されています。
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「雲上三尊石」です。
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「空池」には、モミジの若木が育っています。
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秋の風情を演出するのに欠かせないススキが、効果的に築山に配置されています。
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ライトアップの灯りに照らし出されたモミジ。
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「七色の」と形容しても過言ではないほどの、いろどり豊かな紅葉です。
生け花のお手本になってもいいほどの、素晴らしい造形美です。 -
ライトアップの灯りに照らされるから、よけいに色の変化が豊かになるんでしょうね。
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これはドウダンツツジの紅葉です。
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杉苔の上に舞い落ちた散りモミジ。
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ライトアップの灯りを受けて・・・
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葉が葉の上に影を落としています。
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ライトアップのライトが、巧みに配置されています。
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庭園内にある茅葺屋根の茶室、「無畏庵」です。
お茶席では、抹茶が供されます。 -
庭園と無畏庵の結界にある竹製の柵。
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露地行燈が作り出す縞模様の中にたたずむ散りモミジ。
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露地行燈の先に石塔が見えています。
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足元から光を受けてできる石塔の影が、華やかなモミジの中で物静かにその存在感を示しています。
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庭園の名前の由来となる「獅子岩」をはじめとして、庭園内にはいろんな巨岩が置かれています。
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これは「碧岩」です。
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違うアングルから見た石塔。
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右端に見えてきたのが「獅子岩」です。
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苔の上に枝を伸ばすモミジ。
苔の上一面に降り積もった、散りモミジも見てみたいですね。 -
「獅子岩」は、見上げるような巨岩です。
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妖艶な表情を見せるモミジ。
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LEDライトのオブジェが、水の流れを表現しています。
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庭園を区切る竹垣。
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これも「獅子岩」ですが・・・
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庭園に置かれた岩は、見るアングルによって様々に表情を変えます。
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庭園には、ほんとうに稀にですがイチョウも植えられています。
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大書院の茶室に通じる敷石は・・・
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伝統にとらわれない、大胆なデザインがなされています。
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大書院の茶室を囲うように建っている宝厳院垣です。
宝厳院垣は、竹の枝を蓑のように吊り下げて作る垣です。 -
宝厳院垣越しに姿を見せるモミジ。
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ここまで一巡して来たんですが、マクロレンズに付け替えてもう一度庭園を歩きます。
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雲上三尊石と獣石です。
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先ほどはズームレンズで撮ったドウダンツツジでしたが・・・
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今度はマクロレンズで撮りました。
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次はモミジですが、ぼんやりと見えているライトに照らされています。
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やっぱり石塔も撮ってしまいました。
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水苔の上の散りモミジ。
幹が見えているのは、紅い実をつける万両です。 -
真っ赤なモミジは、ライトに照らされてより赤くなっています。
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「ビロードのように滑らかな苔」・・・を撮りたかったんですが、上手く撮れませんでした。
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このモミジを照らしているライトにも・・・
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モミジの落ち葉が・・・。
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もちろん、ライトの周りはすごいことになっています。
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葉裏を撮ったモミジ。
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2順目に入ると、さすがに人出が増えています。
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今まで散りモミジにこだわっていましたが、庭園内には、すでに散りモミジになっている所もありました。
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2順目も終わったので、そろそろ失礼します。
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出口へ向かう通路に面して、大書院に通じる茅葺の門が設けられています。
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茅葺の門の上にも紅葉したモミジが枝を伸ばしています。
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この茅葺屋根の門を見れば・・・
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丹念な手仕事であることが窺い知れます。
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出口へ向かう通路の塀越しに見たモミジです。
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灯りを受けて光る竹垣とモミジ。
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渡月橋へ向かうのに、山門の前を通ります。
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口コミを見ると、多くの方々の絶賛の声が寄せられる宝厳院のライトアップですが・・・
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今回、宝厳院の「獅子吼の庭」を目の当たりにして、本当に素晴らしい夜の紅葉を体験することが出来ました。
1時間並んで待った甲斐がありました。 -
写真の左手に見えているのは渡月橋なんですが、並んでおられる人の列は、宝厳院のライトアップの拝観券を求める方々の列なんです。
この、気が遠くなるような長蛇の列をお伝えしたくて、あえてピンボケの写真を載せさせていただきました。 -
この日の夕食は、桂川の中の島にある・・・
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この料亭でいただきました。
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料亭の数寄屋門に掛けられた扁額です。
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店内に置かれた織部灯籠に灯が入っています。
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では、いただきます。
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夕食後、嵐山駅から阪急電車で大阪へ帰ります。
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駅のプラットフォームでも、モミジの紅葉が微笑みかけていました。
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