2014/11/23 - 2014/11/23
1205位(同エリア4639件中)
naoさん
京都でも屈指の景勝地、嵐山に位置する天龍寺は、室町幕府初代将軍の足利尊氏が後醍醐天皇を弔うために創建した臨済宗天龍寺派の大本山で、広大な伽藍の最深部にある大方丈の裏手には、後に枯山水庭園へと発展する禅宗庭園の礎となった、天龍寺の開祖である夢窓疎石(むそうそせき)の手になる書院庭園が広がっています。
この庭園は、曹源池(そうげんち)と呼ばれる池泉を中心に、手前には白川砂を敷きつめた州浜を、また、奥には立石を配して荒磯に見立てた石組を配した、繊細さと大胆さの両面を併せ持つ池泉回遊式庭園で、借景として背後にそびえる亀山や嵐山の木々の緑と、池の水面や白川砂とが相まって美しい景観を見せています。
これら石組手法や方丈からの眺めを重視した作庭方法は、室町時代以降に発展する枯山水庭園に多大なる影響を与えたことから、枯山水庭園の源流を担う、日本庭園史上極めて重要なものだと云われています。
また、大方丈の表側には、矩形の敷地に白川砂を敷きつめ、等間隔に松を配した平庭の枯山水方式の方丈庭園が設けられています。
京都が最も混雑すると云われる時期ですから、この日は阪急電車で嵐山へ来ましたが、「最も混雑する京都」を象徴するように、桂川に架かる渡月橋の歩道が左側一方通行になっており、橋を渡る人々が数珠つなぎになる大混雑でした。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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渡月橋の雑踏を抜けて、天龍寺へやって来ました。
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この建物は庫裏です。
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モミジの紅葉越しに見た庫裏。
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庫裏の南側に接する、大方丈の表側にある方丈庭園です。
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この庭園は矩形の敷地に白川砂を敷きつめ、等間隔に松を配した・・・
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平庭の枯山水方式で造られています。
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白川砂の上に舞い落ちたモミジ。
では、庭園をめぐって紅葉を楽しみます。 -
モミジの紅葉の向こうに見えるのは、大方丈南側の鬼瓦です。
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こちらは大方丈の南側にある精進料理のお店です。
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精進料理のお店の敷石の上に舞い落ちたモミジ。
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天龍寺の紅葉は、今まさに最盛期を迎えています。
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広大な庭園内には、様々な樹木が植えられています。
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杉苔の上に舞い落ちたモミジ。
一面に降り積もった「散りモミジ」も格別でしょうね。 -
地表に浮き出た木の根の周りに、舞い落ちたモミジが散りばめられています。
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庭園の日影部分には、一面に杉苔が生しています。
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眩いばかりの紅葉が目に飛び込んできます。
この後マクロレンズに付け替えます。 -
こちらの大きく枝を伸ばすドウダンツツジは・・・
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残念ながら、部分的に色付きのよくないところもあります。
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枝垂れ桜をとおして伽藍が見えます。
天龍寺は、紅葉だけではなく、桜の名所としても名高い所です。 -
錦秋と呼ぶにふさわしい庭園は・・・
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色とりどりの紅葉にあふれています。
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大きな妻面を見せているのは多宝殿です。
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多宝殿の北側に配置された、修行僧達が共同生活する僧堂の数々。
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多宝殿の奥に広がるのは嵐山の町並みです。
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庭園の園路に沿って多宝殿の辺りまで下りてきました。
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陰影をたたえるモミジ。
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天龍寺の北側には、よく知られた嵯峨野の竹林の道が通っているので・・・
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境内の内部にも、それに続く竹林が広がっています。
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竪のラインを強調する竹の姿を和らげるように・・・
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楚々とした風情のモミジが寄り添っています。
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紅葉のグラデーションが境内の上空を覆っています。
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ここからは、ズームレンズに戻して撮影します。
休憩所の先に、嵯峨野の竹林の道に通じる北門があります。 -
モミジの紅葉を映して、瓦の表面がほのかに紅く染まっています。
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僧堂の建物覆うように・・・
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モミジの紅葉が広がっています。
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お日さまの光が、モミジの葉を突き抜けています。
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所々ですが桜の紅葉も残っています。
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枝垂れかかるモミジで、塀が見えなくなりそうです。
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日の光を浴びて鮮やかな色彩を放つモミジ。
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モミジ越しに見た多宝殿。
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多宝殿へやって来ました。
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多宝殿と小方丈の間には、これらを結ぶ屋根付きの廊下が設けられています。
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モミジをアップで写します。
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曹源池へ流れ込む水路の水が落ちる所で、鯉たちが群れをなして泳いでいます。
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鯉が泳いでいる先には、大方丈の前の書院庭園の中心となる曹源池が広がっています。
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曹源池から左に視線を移すと、大方丈があります。
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壮大な規模を誇る大方丈です。
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大方丈は、手入れの行き届いた松を従えています。
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曹源池の手前には、白川砂を敷きつめた州浜がしつらえられています。
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この書院庭園の岸辺には、州浜とともに、立石などを配した石組が組まれ、繊細さと大胆さの両面を併せ持つ、池泉回遊式の庭園となっています。
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水際のススキが、より一層秋の風情を盛りあげています。
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見えているのは小方丈(書院)です。
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大方丈の屋根下地は、幅の狭い板を幾重にも重ねて造られています。
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破風に取り付けられた懸魚。
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岸辺に配置されたモミジが、石組の荒々しさを和らげる効果を発揮しています。
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庭園全体をよく見渡すと、常緑樹と落葉樹が絶妙のバランスで植えられているのが判ります。
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モミジの間から見上げた大方丈の屋根。
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書院庭園を後にして、表の方丈庭園に差しかかると・・・
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こんなにも素晴らしい光景が待っていてくれました。
機会があれば、大方丈に上がって、じっくり撮影したいものです。 -
通路に設けられた敷石の模様。
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庫裏内部に通じる門内のモミジの紅葉にも目が引き付けられました。
砂利の上に降り積もった、散りモミジの美しい姿が目に浮かぶようです。 -
塔頭の塀に寄り添うモミジ。
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勅使門の辺りで、良い秋の風情を見つけました。
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