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比叡山の西麓に佇む赤山禅院(せきざんぜんいん)は、平安時代の888年に天台座主 安慧(あんね)が、師である最後の入唐僧 円仁の遺命により創建した、天台宗総本山延暦寺の塔頭のひとつです。平安京の表鬼門に位置し、王城鎮守や方除け、商売繁盛の神として篤い信仰を集めています。閑静な地にあり、秋には「もみじ寺」の異名をとるほどです。<br />本尊は陰陽道の祖神 赤山明神。この神は、天上では福禄寿星、地上では泰山府君(たいざんぶくん)と呼ばれています。赤山明神を中国から日本に伝えたのが円仁です。円仁が唐から帰国する際、2度も暴風雨に遭いましたが、赤山明神が船の舳先に立って守護したために助かり、帰国後円仁は比叡山西麓に赤山明神を勧請しました。これが赤山禅院の起源です。しかし円仁は、禅院の建立を発願したものの、それを果たせずに没しました。その遺命を受けた安慧が唐の赤山法華院にあった泰山府君を勧請して建立したのが赤山禅院です。<br />赤山禅院は平安京の東北の方角にあり表鬼門に当たることから、赤山大明神は皇城の表鬼門の鎮守神として祀られました。比叡山の東にある延暦寺の鎮守神 日吉(ひえ)大社の日吉山王神に対し、赤山大明神は延暦寺の西の鎮守神とされました。以来、皇室から篤く信仰され、修学院離宮の造営で知られる後水尾天皇が離宮へ行幸された際、社殿の修築と「赤山大明神」の勅額を賜っています。

情緒纏綿 洛北錦秋紀行④赤山禅院編(エピローグ)

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2014/11/21 - 2014/11/21

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montsaintmichel

montsaintmichelさん

比叡山の西麓に佇む赤山禅院(せきざんぜんいん)は、平安時代の888年に天台座主 安慧(あんね)が、師である最後の入唐僧 円仁の遺命により創建した、天台宗総本山延暦寺の塔頭のひとつです。平安京の表鬼門に位置し、王城鎮守や方除け、商売繁盛の神として篤い信仰を集めています。閑静な地にあり、秋には「もみじ寺」の異名をとるほどです。
本尊は陰陽道の祖神 赤山明神。この神は、天上では福禄寿星、地上では泰山府君(たいざんぶくん)と呼ばれています。赤山明神を中国から日本に伝えたのが円仁です。円仁が唐から帰国する際、2度も暴風雨に遭いましたが、赤山明神が船の舳先に立って守護したために助かり、帰国後円仁は比叡山西麓に赤山明神を勧請しました。これが赤山禅院の起源です。しかし円仁は、禅院の建立を発願したものの、それを果たせずに没しました。その遺命を受けた安慧が唐の赤山法華院にあった泰山府君を勧請して建立したのが赤山禅院です。
赤山禅院は平安京の東北の方角にあり表鬼門に当たることから、赤山大明神は皇城の表鬼門の鎮守神として祀られました。比叡山の東にある延暦寺の鎮守神 日吉(ひえ)大社の日吉山王神に対し、赤山大明神は延暦寺の西の鎮守神とされました。以来、皇室から篤く信仰され、修学院離宮の造営で知られる後水尾天皇が離宮へ行幸された際、社殿の修築と「赤山大明神」の勅額を賜っています。

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦
交通手段
私鉄 徒歩

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  • 赤山禅院 石鳥居<br />住宅地の中にある参道入口に立てられています。<br />扁額には「赤山大明神」とあり、後水尾天皇の行幸の際に賜った勅額と言われています。<br />天台宗比叡山延暦寺の別院なのですが、入口が鳥居とは奇妙な取り合わせです。つまり、赤山禅院は「神仏習合の寺院」ということなのです。<br /><br />ところで、こんな坂道を自転車で登って来られたとは恐れ入ります。<br />交通が不便な洛北ではタクシーで入口まで乗り付ける方も多いのですが、エコでいいですね。

    赤山禅院 石鳥居
    住宅地の中にある参道入口に立てられています。
    扁額には「赤山大明神」とあり、後水尾天皇の行幸の際に賜った勅額と言われています。
    天台宗比叡山延暦寺の別院なのですが、入口が鳥居とは奇妙な取り合わせです。つまり、赤山禅院は「神仏習合の寺院」ということなのです。

    ところで、こんな坂道を自転車で登って来られたとは恐れ入ります。
    交通が不便な洛北ではタクシーで入口まで乗り付ける方も多いのですが、エコでいいですね。

  • 赤山禅院 山門<br />山門周辺は、まだ青葉が目立つ状態でした。<br />全体に色付きが遅いため、一本だけ真っ赤に熟した楓が目を惹き付けます。<br />山門の先には黄葉が少しだけ顔を覗かせています。<br />期待が膨らみます。

    赤山禅院 山門
    山門周辺は、まだ青葉が目立つ状態でした。
    全体に色付きが遅いため、一本だけ真っ赤に熟した楓が目を惹き付けます。
    山門の先には黄葉が少しだけ顔を覗かせています。
    期待が膨らみます。

  • 赤山禅院 山門<br />目にも鮮やかな真紅の紅葉です。静かに心に染みてくるような紅葉です。<br /><br />素朴な疑問ですが、桜は「花見」なのに紅葉は「紅葉狩」と言います。そもそも「狩る」とは獣を捕まえるという意味が語源です。そして、徐々に獣より小さな動物や果物、薬草等にも使われるようになったのだそうです。このことより、「狩る」とは「自然にあるものを自分のものにする」という意味を持つようです。<br />桜の場合は「花見」ですが、稲の神様の「さ」が座る場所「くら」で「さくら」ですので、「桜」は神様のものなので「狩る」ことができず「見る」になるそうです。「紅葉」は神様が「揉みだした」色でも、それはあくまでも里のものですので、稲や木の実のように「狩る」ことができます。<br />では「見るだけ」なのに「狩る」と言うのはどうしてでしょうか?<br />これは、武器を持ったり狩をしたりしない平安貴族が、自然の中に出かけて「見つける」や「探し出す」ことに「狩る」という言葉を用いるようになったからだそうです。つまり、自然を愛でて心の中に留めることが「心の中で自分のものにしてしまう」という意味で「狩る」という言葉を使うようになったと言うことです。<br />因みに、京都のお寺では「狩」をすることは「殺生」につながるとされ、忌み嫌われていました。そのために「紅葉狩」ではなく「紅葉借」という漢字を充てていたそうです。お寺の間の造り方にある、「借景」という庭園外の山や樹木を背景に取り込んでしまう手法があり、こうした宇宙観から「紅葉借」を用いたそうです。

    赤山禅院 山門
    目にも鮮やかな真紅の紅葉です。静かに心に染みてくるような紅葉です。

    素朴な疑問ですが、桜は「花見」なのに紅葉は「紅葉狩」と言います。そもそも「狩る」とは獣を捕まえるという意味が語源です。そして、徐々に獣より小さな動物や果物、薬草等にも使われるようになったのだそうです。このことより、「狩る」とは「自然にあるものを自分のものにする」という意味を持つようです。
    桜の場合は「花見」ですが、稲の神様の「さ」が座る場所「くら」で「さくら」ですので、「桜」は神様のものなので「狩る」ことができず「見る」になるそうです。「紅葉」は神様が「揉みだした」色でも、それはあくまでも里のものですので、稲や木の実のように「狩る」ことができます。
    では「見るだけ」なのに「狩る」と言うのはどうしてでしょうか?
    これは、武器を持ったり狩をしたりしない平安貴族が、自然の中に出かけて「見つける」や「探し出す」ことに「狩る」という言葉を用いるようになったからだそうです。つまり、自然を愛でて心の中に留めることが「心の中で自分のものにしてしまう」という意味で「狩る」という言葉を使うようになったと言うことです。
    因みに、京都のお寺では「狩」をすることは「殺生」につながるとされ、忌み嫌われていました。そのために「紅葉狩」ではなく「紅葉借」という漢字を充てていたそうです。お寺の間の造り方にある、「借景」という庭園外の山や樹木を背景に取り込んでしまう手法があり、こうした宇宙観から「紅葉借」を用いたそうです。

  • 赤山禅院 山門<br />ここから見ると、柑黄葉が柔らかな雰囲気を醸しながら訪問者を誘っています。<br />俳句の季語には、初紅葉とか雑木紅葉、柑黄葉、漆紅葉、桜紅葉、照葉、照紅葉など細やかで美しい表現が沢山あります。これほど秋は魅力に富んだ季節だということに他なりません。

    赤山禅院 山門
    ここから見ると、柑黄葉が柔らかな雰囲気を醸しながら訪問者を誘っています。
    俳句の季語には、初紅葉とか雑木紅葉、柑黄葉、漆紅葉、桜紅葉、照葉、照紅葉など細やかで美しい表現が沢山あります。これほど秋は魅力に富んだ季節だということに他なりません。

  • 赤山禅院 <br />山門を潜ってすぐ左脇にある楓の巨木です。<br />その下に佇む大燈籠も見ものです。<br />

    赤山禅院
    山門を潜ってすぐ左脇にある楓の巨木です。
    その下に佇む大燈籠も見ものです。

  • 赤山禅院 参道<br />参道は、紅葉のトンネルと言われるほど見事に天空を覆っています。<br /><br />交通の便に恵まれない洛北ですが、それでも時折、外国人の姿を見かけました。外国人にとって日本の紅葉の魅力は、錦に例えられる色彩のバラエティーやグラデーションの妙にあるそうです。ですから、最盛期ではなく、少し早めの紅葉がお気に入りのようです。<br />その典型のコメントが、「これほど華やかな紅葉を私は一度も見たことがなかった。山のどの斜面も全体が深紅、朱、洋紅、緋、萌黄色など色とりどりに鮮やかに彩られ…背景の杉の深い緑と他の様々な木のより明るい緑が入り交じっていた」。明治時代に来日したベルギー公使夫人エリアノーラ・メアリー・ダヌタンが日光の紅葉を見て記したものです。ベルギーも紅葉の美しい国ですが、「本当に目が眩むような気がした」と感激したそうです。<br />そもそも紅葉が美しい景観をなすのは、欧州、東アジア、北米の一部など限られた地域だけです。今年の10月までの訪日外国人は1100万人を超え、昨年の最多記録をすでに塗り替えたようです。この勢いなら1300万人を越える見通しだそうです。日本の錦秋を満喫された客人には、どうか見たままを各国の人々に伝えてもらえればと願ってやみません。色彩豊かな自然とそれを愉しむ文化をグローバルにシェアしようとする「観光新興国 日本」の今後を見守りたいと思います。

    赤山禅院 参道
    参道は、紅葉のトンネルと言われるほど見事に天空を覆っています。

    交通の便に恵まれない洛北ですが、それでも時折、外国人の姿を見かけました。外国人にとって日本の紅葉の魅力は、錦に例えられる色彩のバラエティーやグラデーションの妙にあるそうです。ですから、最盛期ではなく、少し早めの紅葉がお気に入りのようです。
    その典型のコメントが、「これほど華やかな紅葉を私は一度も見たことがなかった。山のどの斜面も全体が深紅、朱、洋紅、緋、萌黄色など色とりどりに鮮やかに彩られ…背景の杉の深い緑と他の様々な木のより明るい緑が入り交じっていた」。明治時代に来日したベルギー公使夫人エリアノーラ・メアリー・ダヌタンが日光の紅葉を見て記したものです。ベルギーも紅葉の美しい国ですが、「本当に目が眩むような気がした」と感激したそうです。
    そもそも紅葉が美しい景観をなすのは、欧州、東アジア、北米の一部など限られた地域だけです。今年の10月までの訪日外国人は1100万人を超え、昨年の最多記録をすでに塗り替えたようです。この勢いなら1300万人を越える見通しだそうです。日本の錦秋を満喫された客人には、どうか見たままを各国の人々に伝えてもらえればと願ってやみません。色彩豊かな自然とそれを愉しむ文化をグローバルにシェアしようとする「観光新興国 日本」の今後を見守りたいと思います。

  • 赤山禅院 <br />暫く参道を進んで山門を振り返ってみるとこんな具合です。

    赤山禅院
    暫く参道を進んで山門を振り返ってみるとこんな具合です。

  • 赤山禅院 狛犬<br />石段を登ると逆立ちした狛犬がお出迎えです。<br />どことなく日光東照宮の「恐悦飛び越えの獅子」を彷彿とさせるのものがあります。<br />ただし、こちらの狛犬の顔はとっても漫画チックです!<br /><br />日光東照宮の獅子はこちらのサイトを参照ください。<br />http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=26169654

    赤山禅院 狛犬
    石段を登ると逆立ちした狛犬がお出迎えです。
    どことなく日光東照宮の「恐悦飛び越えの獅子」を彷彿とさせるのものがあります。
    ただし、こちらの狛犬の顔はとっても漫画チックです!

    日光東照宮の獅子はこちらのサイトを参照ください。
    http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=26169654

  • 赤山禅院 拝殿<br />石段を登って正面に見える社殿が拝殿です。<br />その柱には、「皇城表鬼門」と書かれた木札が掛けられています。<br />ここが御所 平安京の鬼門を守るための比叡山延暦寺に次ぐ寺院であることを示しています。平安京は、早良親王などの怨霊の祟りを恐れた桓武天皇が、長岡京を見捨てて自らを守るために造った防衛の都に他なりません。ですからこのように手厚く守られています。

    赤山禅院 拝殿
    石段を登って正面に見える社殿が拝殿です。
    その柱には、「皇城表鬼門」と書かれた木札が掛けられています。
    ここが御所 平安京の鬼門を守るための比叡山延暦寺に次ぐ寺院であることを示しています。平安京は、早良親王などの怨霊の祟りを恐れた桓武天皇が、長岡京を見捨てて自らを守るために造った防衛の都に他なりません。ですからこのように手厚く守られています。

  • 赤山禅院 拝殿<br />屋根の上には、鬼門除けの瓦彫の神猿が安置されています。この猿は比叡山を守る日吉神社(滋賀県)から使わされた神猿とされ、この場所が京都御所から見て表鬼門の方角(東北)に当たるため、方除けの神として鎮座しています。また、御所の東北角にある猿ヶ辻の猿と対峙しており、都に入って来る災難を「去る(鬼門除け)」との意があるそうです。右手に御幣、左手に神鈴を持った、なんとも愛嬌のある猿ですが、金網の檻の中に閉じ込められています。これは、かつて夜な夜な悪さをしたため、逃げ出さないようにとのことだそうです。<br />古来より、猿は陰陽道では金神の方位の神を指し、この方角への出発や建築、移転、嫁入りは「金神七殺」を招くとして忌まれてきました。また、猿は夜明けを告げて叫ぶとも言われています。故に猿は、闇を払い、日の出をもたらす生き物であり、闇の悪鬼を払う魔除けの眷属と考えられてきた背景があります。<br /><br />御所 猿ヶ辻の猿は、こちらのサイトを参照してください。<br />http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=28602871

    赤山禅院 拝殿
    屋根の上には、鬼門除けの瓦彫の神猿が安置されています。この猿は比叡山を守る日吉神社(滋賀県)から使わされた神猿とされ、この場所が京都御所から見て表鬼門の方角(東北)に当たるため、方除けの神として鎮座しています。また、御所の東北角にある猿ヶ辻の猿と対峙しており、都に入って来る災難を「去る(鬼門除け)」との意があるそうです。右手に御幣、左手に神鈴を持った、なんとも愛嬌のある猿ですが、金網の檻の中に閉じ込められています。これは、かつて夜な夜な悪さをしたため、逃げ出さないようにとのことだそうです。
    古来より、猿は陰陽道では金神の方位の神を指し、この方角への出発や建築、移転、嫁入りは「金神七殺」を招くとして忌まれてきました。また、猿は夜明けを告げて叫ぶとも言われています。故に猿は、闇を払い、日の出をもたらす生き物であり、闇の悪鬼を払う魔除けの眷属と考えられてきた背景があります。

    御所 猿ヶ辻の猿は、こちらのサイトを参照してください。
    http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=28602871

  • 赤山禅院 拝殿<br />立派な鬼瓦です。<br />菊が潤沢にあしらわれています。

    赤山禅院 拝殿
    立派な鬼瓦です。
    菊が潤沢にあしらわれています。

  • 赤山禅院 本地堂(地蔵堂)<br />本地堂前の紅葉は見頃です。奥のイチョウも黄金色に光輝いています。<br /><br />本地堂は、赤山大明神(泰山府君)の本地仏とされることから地蔵菩薩を祀っています。<br />赤山禅院の本尊は天台宗守護神の「赤山大明神」です。その赤山大明神の本地仏は「地蔵菩薩」のようです。本地仏とは、神の姿となって現れる仏のことですので、地蔵菩薩が神の姿となって現れたのが赤山大明神ということになります。こうした思想は、神仏習合の影響ということでしょうね。

    赤山禅院 本地堂(地蔵堂)
    本地堂前の紅葉は見頃です。奥のイチョウも黄金色に光輝いています。

    本地堂は、赤山大明神(泰山府君)の本地仏とされることから地蔵菩薩を祀っています。
    赤山禅院の本尊は天台宗守護神の「赤山大明神」です。その赤山大明神の本地仏は「地蔵菩薩」のようです。本地仏とは、神の姿となって現れる仏のことですので、地蔵菩薩が神の姿となって現れたのが赤山大明神ということになります。こうした思想は、神仏習合の影響ということでしょうね。

  • 赤山禅院 本地堂 寒桜<br />堂宇の右前方には寒桜が植えられており、例年この時期に見頃を迎えています。ここ赤山禅院のもうひとつの魅力は、紅葉と桜が一緒に愛でられることです。寒桜と濃紅葉(こもみじ)の競演を愉しみに、毎年このシーズンにこの地を訪れる方も多いそうです。<br />真っ赤な紅葉のカンバスに、可憐な寒桜が木枯らしに打ち震える姿は感動ものです。<br />

    赤山禅院 本地堂 寒桜
    堂宇の右前方には寒桜が植えられており、例年この時期に見頃を迎えています。ここ赤山禅院のもうひとつの魅力は、紅葉と桜が一緒に愛でられることです。寒桜と濃紅葉(こもみじ)の競演を愉しみに、毎年このシーズンにこの地を訪れる方も多いそうです。
    真っ赤な紅葉のカンバスに、可憐な寒桜が木枯らしに打ち震える姿は感動ものです。

  • 赤山禅院 本地堂 寒桜<br />寒桜と紅葉のコラボレーションです。<br />他では見られない絶景ではないでしょうか?<br /><br />

    赤山禅院 本地堂 寒桜
    寒桜と紅葉のコラボレーションです。
    他では見られない絶景ではないでしょうか?

  • 赤山禅院 本殿<br />本殿とその前にある「正念誦(しょうねんじゅ)」です。願い事を心に浮かべながら、巨大な数珠の中を潜り抜けて本殿で参拝します。帰りに潜る「還念珠(かんねんじゅ)」 とセットになっており、密教の教えのひとつだそうです。<br /><br />ユニークな点として、この寺院は借金取り立てのご利益があるとも言われています。一説には赤山が「しゃくせん」と読めるため、借銭(借金)取り立ての効用があるとされています。つまり、ここは決済や給料支払いが集中する、いわゆる「五十払い(ごとばらい)」の風習の発祥の地だそうです。こうした風習にも由緒正しい起源があったとは恐れ入ります。

    赤山禅院 本殿
    本殿とその前にある「正念誦(しょうねんじゅ)」です。願い事を心に浮かべながら、巨大な数珠の中を潜り抜けて本殿で参拝します。帰りに潜る「還念珠(かんねんじゅ)」 とセットになっており、密教の教えのひとつだそうです。

    ユニークな点として、この寺院は借金取り立てのご利益があるとも言われています。一説には赤山が「しゃくせん」と読めるため、借銭(借金)取り立ての効用があるとされています。つまり、ここは決済や給料支払いが集中する、いわゆる「五十払い(ごとばらい)」の風習の発祥の地だそうです。こうした風習にも由緒正しい起源があったとは恐れ入ります。

  • 赤山禅院 本殿<br />本殿にも「皇城表鬼門」の木札が掲げられています。<br />また、このように本殿に鎮座している狛犬もとても珍しいものです。<br /><br />ここには、本尊の赤山大明神が皇城表鬼門の鎮守として祀られています。赤山大明神は、唐の赤山にあった泰山府君を、慈覚大師 円仁の遺命によって勧請したものです。<br />赤山大明神は、仏教の閻魔王に準じる冥界の神とされ、インドでは深沙大王、中国では泰山府君と呼ばれています。仏教では 閻魔大王に次ぐ地位にあり、人の生死や寿命、福寿を司る、延命富貴の神様だそうです。<br />泰山府君は中国五岳の筆頭 泰山(山東省泰安市)の守護神であり、泰山は代々の皇帝が天の守護を祈った霊山です。また、赤山法花院において新羅人が礼拝していた土俗的な神とも言われています。その姿は、頭に唐冠、朱の唐服、笏を持ち、また、左手に弓、右手に矢を持つ毘沙門天に似た武将を想わせる姿をしています。天台宗を守護する護法三十番神の一神にも数えられています。

    赤山禅院 本殿
    本殿にも「皇城表鬼門」の木札が掲げられています。
    また、このように本殿に鎮座している狛犬もとても珍しいものです。

    ここには、本尊の赤山大明神が皇城表鬼門の鎮守として祀られています。赤山大明神は、唐の赤山にあった泰山府君を、慈覚大師 円仁の遺命によって勧請したものです。
    赤山大明神は、仏教の閻魔王に準じる冥界の神とされ、インドでは深沙大王、中国では泰山府君と呼ばれています。仏教では 閻魔大王に次ぐ地位にあり、人の生死や寿命、福寿を司る、延命富貴の神様だそうです。
    泰山府君は中国五岳の筆頭 泰山(山東省泰安市)の守護神であり、泰山は代々の皇帝が天の守護を祈った霊山です。また、赤山法花院において新羅人が礼拝していた土俗的な神とも言われています。その姿は、頭に唐冠、朱の唐服、笏を持ち、また、左手に弓、右手に矢を持つ毘沙門天に似た武将を想わせる姿をしています。天台宗を守護する護法三十番神の一神にも数えられています。

  • 赤山禅院 本殿<br />本殿の上には、地蔵菩薩を示す梵字「カ」が書かれた懸仏(かけぼとけ)が掲げられています。「カ」は懸仏の種字であり、懸仏そのものは平安時代後期の神仏習合の本地垂迹(ほんじすいじやく)の思想から生まれたものだそうです。近代以前は、普通に寺社に祀られていたようです。しかし、神仏分離令(1868年)以後、廃仏毀釈により神社からは一掃された経緯があり、今や貴重なものとなっています。<br />

    赤山禅院 本殿
    本殿の上には、地蔵菩薩を示す梵字「カ」が書かれた懸仏(かけぼとけ)が掲げられています。「カ」は懸仏の種字であり、懸仏そのものは平安時代後期の神仏習合の本地垂迹(ほんじすいじやく)の思想から生まれたものだそうです。近代以前は、普通に寺社に祀られていたようです。しかし、神仏分離令(1868年)以後、廃仏毀釈により神社からは一掃された経緯があり、今や貴重なものとなっています。

  • 赤山禅院 弁財天<br />左脇から本殿を抜けると、頭上には「紅葉燃ゆる」という表現がピッタリの紅葉が燃えたぎっています。<br />

    赤山禅院 弁財天
    左脇から本殿を抜けると、頭上には「紅葉燃ゆる」という表現がピッタリの紅葉が燃えたぎっています。

  • 赤山禅院 弁財天<br />弁財天の手前にある紅葉を遠めに写したものです。<br />赤山禅院の弁財天は、「出世弁財天」として篤く信仰されています。

    赤山禅院 弁財天
    弁財天の手前にある紅葉を遠めに写したものです。
    赤山禅院の弁財天は、「出世弁財天」として篤く信仰されています。

  • 赤山禅院 <br />少し高台にある相生社、歓喜天、金神社へと通じる鳥居です。鳥居を潜って石段を登ります。<br />

    赤山禅院
    少し高台にある相生社、歓喜天、金神社へと通じる鳥居です。鳥居を潜って石段を登ります。

  • 赤山禅院 <br />鳥居の上に架かる紅葉のズームアップです。

    赤山禅院
    鳥居の上に架かる紅葉のズームアップです。

  • 赤山禅院 <br />目が覚めるような鮮やかな紅葉です。

    赤山禅院
    目が覚めるような鮮やかな紅葉です。

  • 赤山禅院 <br />石段を登る途中で振り返ると、こんな景観が見守ってくれていました。

    赤山禅院
    石段を登る途中で振り返ると、こんな景観が見守ってくれていました。

  • 赤山禅院 金神社 狛犬<br />鬼門方除けの「金神(こんじん)」を祀る金神社を守る狛犬です。<br />狛犬の凄みのある形相に、ただただ圧倒されます。<br />「金神」とは、風水や陰陽などで「凶」とされる方位に存在する凶神を指します。<br />くれぐれも「金神社」と聞いて「金運の神様」と勘違いしないでくださいね!

    赤山禅院 金神社 狛犬
    鬼門方除けの「金神(こんじん)」を祀る金神社を守る狛犬です。
    狛犬の凄みのある形相に、ただただ圧倒されます。
    「金神」とは、風水や陰陽などで「凶」とされる方位に存在する凶神を指します。
    くれぐれも「金神社」と聞いて「金運の神様」と勘違いしないでくださいね!

  • 赤山禅院 相生社 狛犬<br />ここは東南アジア系(インド由来?)と思しき狛犬が守ります。<br />確か下の石鳥居の両脇に安置された狛犬もこの系統でした。

    赤山禅院 相生社 狛犬
    ここは東南アジア系(インド由来?)と思しき狛犬が守ります。
    確か下の石鳥居の両脇に安置された狛犬もこの系統でした。

  • 赤山禅院 相生社 夫婦鳥居<br />神仏習合の寺院の境内には鳥居がそこかしこに立てられていますが、縁結びにご利益のある相生社は、境内東側の小高く登った場所にひっそりと佇んでいます。<br />こちらが縁結びの相生社に並んで立つ、仲睦まじい2基の鳥居「夫婦鳥居」です。<br />カップルが手をつないでここを潜ると結ばれるとの説があるとか…。

    赤山禅院 相生社 夫婦鳥居
    神仏習合の寺院の境内には鳥居がそこかしこに立てられていますが、縁結びにご利益のある相生社は、境内東側の小高く登った場所にひっそりと佇んでいます。
    こちらが縁結びの相生社に並んで立つ、仲睦まじい2基の鳥居「夫婦鳥居」です。
    カップルが手をつないでここを潜ると結ばれるとの説があるとか…。

  • 赤山禅院 相生社 「おしどり絵馬」<br />縁結びの絵馬は、「おしどり絵馬」と呼ばれ、仲が良いとされるおしどりのつがいが描かれています。そして北極星と北斗七星、それに太陽と月が描かれ、裏面には男星名と女星名を書くようになっています。

    赤山禅院 相生社 「おしどり絵馬」
    縁結びの絵馬は、「おしどり絵馬」と呼ばれ、仲が良いとされるおしどりのつがいが描かれています。そして北極星と北斗七星、それに太陽と月が描かれ、裏面には男星名と女星名を書くようになっています。

  • 赤山禅院<br />石段から仰ぎ見る紅葉天井。<br />錦秋の美しさに心まで染められてしまうようです。<br /><br />赤山禅院は、色々なものが「てんこもり」にされたユニークなお寺です。「出世弁財天」があり、方除けの神様「金神社」があり、夫婦和合の神様「歓喜天」があり、縁結びの神様「相生社」があり、巨大な2つの数珠「正念誦・還念珠」があります。<br />またここは、「敬老会」や「気学」、「五十払い」発祥の地でもあります。そして、全国の七福神めぐりの発祥とされる都七福神のひとつ、福禄寿のお寺でもあります。

    赤山禅院
    石段から仰ぎ見る紅葉天井。
    錦秋の美しさに心まで染められてしまうようです。

    赤山禅院は、色々なものが「てんこもり」にされたユニークなお寺です。「出世弁財天」があり、方除けの神様「金神社」があり、夫婦和合の神様「歓喜天」があり、縁結びの神様「相生社」があり、巨大な2つの数珠「正念誦・還念珠」があります。
    またここは、「敬老会」や「気学」、「五十払い」発祥の地でもあります。そして、全国の七福神めぐりの発祥とされる都七福神のひとつ、福禄寿のお寺でもあります。

  • 赤山禅院 手水舎 <br />「還念珠」を潜った先にある手水舎です。<br />井戸屋形の屋根瓦に2匹の愛嬌ある猿の屋根瓦が載せられています。<br />こちらの猿は拝殿のものとは異なり悪戯をしないのか、金網の檻に入られていません。

    赤山禅院 手水舎
    「還念珠」を潜った先にある手水舎です。
    井戸屋形の屋根瓦に2匹の愛嬌ある猿の屋根瓦が載せられています。
    こちらの猿は拝殿のものとは異なり悪戯をしないのか、金網の檻に入られていません。

  • 赤山禅院 <br />比叡山麓は、古来より紅葉の名所として知られています。丘陵地なので寒暖の差が大きく、色付きがよいのかもしれません。この周辺には、小さくて優美な庭園を持つお寺が集まっており、燃え立つように鮮やかな朱色や柔らかな印象の黄葉を愉しみながら気軽に散策することができます。<br />心が乾いたら、秋色に染まった洛北を訪ねてみてくださいね。

    赤山禅院
    比叡山麓は、古来より紅葉の名所として知られています。丘陵地なので寒暖の差が大きく、色付きがよいのかもしれません。この周辺には、小さくて優美な庭園を持つお寺が集まっており、燃え立つように鮮やかな朱色や柔らかな印象の黄葉を愉しみながら気軽に散策することができます。
    心が乾いたら、秋色に染まった洛北を訪ねてみてくださいね。

  • 赤山禅院 <br />往路では紅葉のトンネルを仰ぎ見て足元の落葉には気付きませんでしたが、深緑のウマスギゴケの上にハラハラと落ちた散紅葉にも情緒が溢れています。<br /><br />「花紅葉」という言葉があります。これは春の桜と秋の紅葉のことです。広く、春秋の美しい自然の眺めを表すこの表現から、古来日本人が春に花見を愉しむように、秋には紅葉狩りを愉しんできた様子が見て取れます。日本人の花紅葉への想いは、一種独得なものを感じます。何故なら、目に映る桜や紅葉だけを愛でているのではないからです。日本人ならば、誰もが桜や紅葉の美しさを目にし、しかも儚く桜は散り、紅葉は朽ちることを知っています。ですから、その一瞬の美しさをいとおしく感じるところに日本の感性があるのではないでしょうか?<br />茶の湯に『南方録』という千利休を主人公とする伝書があります。その一節に、藤原定家の「見わたせば 花も紅葉も なかりけり 浦のとまやの 秋の夕暮」を引用し、利休は次のように語っています。華やかな錦織りなす紅葉も、爛漫と咲き誇る桜も、目を愉しませるものは一切ありません。ただ海岸には舟を引き込んでおく粗末な草葺小屋が一棟、淋しげに残されているだけ。いわば無一物の世界であり、この境地が「侘び」です。<br />されど、と『南方録』は継ぎます。誰がこの色彩を廃除した侘しい風景に心ひかれるのか。それは、「桜や紅葉を見尽くし、その果てにあるものに気付いているからだ」と言うのです。桜や紅葉を知らない人に、初めから浦のとまやの秋の夕暮の境地は味わえないと言います。<br />「全てを捨て去った時に溢れてくる想いによって、心は満たされている」と利休は言いたかったのかもしれません。

    赤山禅院
    往路では紅葉のトンネルを仰ぎ見て足元の落葉には気付きませんでしたが、深緑のウマスギゴケの上にハラハラと落ちた散紅葉にも情緒が溢れています。

    「花紅葉」という言葉があります。これは春の桜と秋の紅葉のことです。広く、春秋の美しい自然の眺めを表すこの表現から、古来日本人が春に花見を愉しむように、秋には紅葉狩りを愉しんできた様子が見て取れます。日本人の花紅葉への想いは、一種独得なものを感じます。何故なら、目に映る桜や紅葉だけを愛でているのではないからです。日本人ならば、誰もが桜や紅葉の美しさを目にし、しかも儚く桜は散り、紅葉は朽ちることを知っています。ですから、その一瞬の美しさをいとおしく感じるところに日本の感性があるのではないでしょうか?
    茶の湯に『南方録』という千利休を主人公とする伝書があります。その一節に、藤原定家の「見わたせば 花も紅葉も なかりけり 浦のとまやの 秋の夕暮」を引用し、利休は次のように語っています。華やかな錦織りなす紅葉も、爛漫と咲き誇る桜も、目を愉しませるものは一切ありません。ただ海岸には舟を引き込んでおく粗末な草葺小屋が一棟、淋しげに残されているだけ。いわば無一物の世界であり、この境地が「侘び」です。
    されど、と『南方録』は継ぎます。誰がこの色彩を廃除した侘しい風景に心ひかれるのか。それは、「桜や紅葉を見尽くし、その果てにあるものに気付いているからだ」と言うのです。桜や紅葉を知らない人に、初めから浦のとまやの秋の夕暮の境地は味わえないと言います。
    「全てを捨て去った時に溢れてくる想いによって、心は満たされている」と利休は言いたかったのかもしれません。

  • 修学院小学校の手前で、トンビの「ピューヒョロロ〜」という鳴き声がすぐ近くで聞こえたので辺りを探してみると、民家のTVアンテナの上で羽を休めていました。<br />自然がこんなに身近にあるとは吃驚です。

    修学院小学校の手前で、トンビの「ピューヒョロロ〜」という鳴き声がすぐ近くで聞こえたので辺りを探してみると、民家のTVアンテナの上で羽を休めていました。
    自然がこんなに身近にあるとは吃驚です。

  • 赤山<br />京都の紅葉の見頃がクリスマスまでずれ込むかもしれません!<br />そんなショッキングな天気予報が公開されました。ただし、これは36年後の予報。温室効果ガス排出量が現在のペースで増加し続けた場合、今世紀末には世界の平均気温が4℃上昇するという想定から算定されたフィクションです。<br />国連世界気象機関は、気温上昇が日常生活にどんな影響を与えるのかを知ってもらおうと、2050年の世界各地の気象予報番組をYouTube上で公開しています。<br />NHK制作の日本版では気象予報士が2050年9月23日の天気を、「東京は8月に40.8℃を記録しましたが、これまでの真夏日は連続して50日以上、熱帯夜は60日以上に達しています。熱中症で亡くなった方は6500人を超えて過去最悪です」と述べ、また、スーパー台風が接近し「大雨と共に暴風に最大級の警戒をしてください。高潮は5〜10mにも及ぶ危険性があります」と話しています。<br />四季の移り変わりを愛でる日本人としては、こうあってもらいたくないですね!!<br /><br />最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。恥も外聞もなく、備忘録も兼ねて徒然に旅行記を認めてしまいました。当方の経験や情報が皆さんの旅行の参考になれば幸甚です。どこか見知らぬ旅先で、見知らぬ貴方とすれ違えることに心ときめかせております。

    赤山
    京都の紅葉の見頃がクリスマスまでずれ込むかもしれません!
    そんなショッキングな天気予報が公開されました。ただし、これは36年後の予報。温室効果ガス排出量が現在のペースで増加し続けた場合、今世紀末には世界の平均気温が4℃上昇するという想定から算定されたフィクションです。
    国連世界気象機関は、気温上昇が日常生活にどんな影響を与えるのかを知ってもらおうと、2050年の世界各地の気象予報番組をYouTube上で公開しています。
    NHK制作の日本版では気象予報士が2050年9月23日の天気を、「東京は8月に40.8℃を記録しましたが、これまでの真夏日は連続して50日以上、熱帯夜は60日以上に達しています。熱中症で亡くなった方は6500人を超えて過去最悪です」と述べ、また、スーパー台風が接近し「大雨と共に暴風に最大級の警戒をしてください。高潮は5〜10mにも及ぶ危険性があります」と話しています。
    四季の移り変わりを愛でる日本人としては、こうあってもらいたくないですね!!

    最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。恥も外聞もなく、備忘録も兼ねて徒然に旅行記を認めてしまいました。当方の経験や情報が皆さんの旅行の参考になれば幸甚です。どこか見知らぬ旅先で、見知らぬ貴方とすれ違えることに心ときめかせております。

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