2014/11/15 - 2014/11/15
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naoさん
京都市の最北部にある鞍馬山の麓に位置し、賀茂川の水源地にあたる貴船川に面する貴船神社は、全国に約500社ある貴船神社の総本宮でもあり、古くから水の神様として多くの人々の信仰を集めています。
平安時代、ここ貴船神社では歴代天皇が雨乞いを祈願する習わしが行われており、日照り続きの時には「黒馬」を、長雨が降り続く時には「白馬」を奉納していましたが、時が移るにつれ生馬に代わって木の板に馬の絵を描いた「板立馬」が奉納されるようになったのが今日の絵馬の原型だと伝えられています。
今ではどこの神社でも見かけるようになった絵馬は、この貴船神社が発祥の地なんですね。
叡山電鉄貴船口駅から徒歩30分程度歩くと、貴船川沿いの道路に面して「二の鳥居」が立っており、ここから本宮までは朱塗りの灯籠が印象的な、南参道の石段が続いています。
南参道を上った本宮境内のすぐ左手には、樹齢400年に及ぶ御神木の桂があり、その前の短い石段を上がると、「拝殿」、「本殿」、「権殿」が接するように並んで建てられています。
「本殿」と「拝殿」は、ともに文久年間(1861年〜64年)の建築とされていますが、敷地形状の関係で「本殿」と「拝殿」が正面をずらして建てられているのは仕方のないことですね。
古くから水の神様として崇められてきた貴船神社には、背後の山から湧き出る「神水」と呼ばれる清水が「拝殿」の前に湧き出ており、引きあてたおみくじをこの神水に浸すと、紙面に吉・凶の文字が浮かび上がる、水占いの場として人気を集めています。
紅葉の時期に合わせて、貴船神社一帯では「貴船もみじ灯篭」と云うライトアップイベントが行われ、神社境内では夜空を彩る紅葉が社殿と共に浮かび上がり、道沿いに並べられた灯篭の優しい灯りが料理旅館街や貴船川をつつみ込みます。
この日は、鞍馬寺から山越えの道を歩いて貴船神社を訪れました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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鞍馬寺からの山越えの道を越えて貴船へ着きました。
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しばらく歩くと貴船神社の二の鳥居と石標が建っています。
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二の鳥居をくぐって南参道の石段へ向かいます。
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貴船神社と云えば、朱色の灯籠が並ぶ南参道の石段が必ず思い浮かぶほどで・・・
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いわば神社の顔とも云うべき存在感を誇っています。
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朱色の灯籠は、単に目立つと云うだけでなく・・・
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何か人を引き付ける魅力がありますよね。
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南参道を登って南門を入ると、境内にはおみくじを求める大勢の人々の列が出来ています。
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社務所へ上がる階段の横で焚かれているかがり火の煙が・・・
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辺り一面にたち込め、面白い効果を生んでいます。
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階段の反対側の、手水舎の前で焚かれているかがり火。
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南門横にある御神木の桂は樹齢400年と云われ、株立ちの幹が多数伸びています。
通常、御神木は杉などの常緑樹が一般的なので、落葉樹の桂が御神木になっているのは大変珍しいものです。 -
かがり火の煙で、石灯籠も煙そうです。
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南門の提灯のほのかな灯りに、何は温かいものを感じてしまいます。
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日没が近づくとともに、灯籠の灯りも明るさを増し・・・
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訪れる人々を優しい灯りで導いています。
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神社周辺の紅葉も見るべきものがあります。
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貴船川の川面はライトアップの灯りを映しています。
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貴船神社は絵馬発祥の地だったんですね。
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こちらは北門です。
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北門の外にも灯篭が並ぶ北参道の石段があります。
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ライトアップ用に露地行燈も置いてあります。
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北参道の石段の上に見える建物は本殿です。
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境内を挟んだ拝殿の向かいにある、龍船閣を見上げたところ。
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貴船川まで降りてきました。
貴船川では、夏場に川床が設けられ、涼を求める人々に好評を博しています。 -
貴船川の対岸にも紅葉が広がり、川面に枝を伸ばしています。
ここでマクロレンズに付け替えて、違った角度から貴船神社を楽しみます。 -
貴船川の流れがいろんな表情を見せてくれているので、先ずは水の表情から。
水面の波が打ち消されて、柔らかい表情で流れる川。 -
狭い岩場を流れ落ちる川。
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いく筋にもなって流れ落ちる川。
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二方向に分かれて流れ落ちる川。
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荒々しい岩場を蛇行して流れ落ちる川。
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前の場所に寄って撮ってみました。
「くどい」と言われそうなほど水の写真をアップしましたが、私としては、撮影ポイントを選びながら、楽しく撮ることができました。 -
そうこうしている内に、陽がとっぷりと暮れてしまいました。
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この辺りでもう一度境内へ戻ります。
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龍船閣の下の通路に並ぶ灯籠が照らし出されています。
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その頭上では、マジックアワーのブルーの空が広がっています。
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龍船閣では、紅白の龍の垂れ幕が揺れています。
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本殿から漏れる優しい灯り。
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本殿の屋根の棟飾りと懸魚。
勾配のきつい屋根が架かっています。 -
拝殿の吊灯籠。
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龍船閣の屋根の上にも・・・
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ブルーの空が広がっています。
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龍船閣ではこの後コンサートが予定されているんですが、ステージの演出に紅葉が用意されています。
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紅葉のライトアップに浮かび上がる、拝殿のシルエット。
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コンサートの雰囲気を盛り上げる蝋燭の灯りと紅葉。
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龍船閣の扁額。
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炎をあげて燃えていたかがり火も燃え尽きてしまい、残り火の微かな灯りが石燈籠を照らしています。
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ブルーだった空も消えて、漆黒の闇に紅葉が浮かび上がっています。
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拝殿の背景に広がる紅葉。
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左が拝殿で、右が本殿です。
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拝殿の棟飾りと懸魚。
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龍船閣では、そろそろコンサートが始まるようで・・・
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ミュージシャンの方がステージの準備を始めています。
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この日は、アルトサックスとエレキピアノのデュオによるコンサートのようです。
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ジャズのスタンダードナンバーを中心に・・・
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ポップスのバラードなどを演奏していました。
ここで、もう一度ズームレンズに付け替えて撮影を続けます。 -
蝋燭の灯りと・・・
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紅葉を背景に、良い演奏を聞かせてくれました。
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手水舎の水が、夜の境内を映しています。
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紅葉の下の拝殿には音響スタッフの席が設けられ、調整作業をしていました。
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では、そろそろ境内をあとにして、夜の南参道へ向かいます。
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暗闇の中に浮かび上がる、南参道の石段の紅葉がきれいです。
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灯籠に付けられた灯りが、石段を優しく照らします。
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ライトアップされた紅葉を求めて、石段を上がって来るお客さんの姿が絶えません。
石段の途中に分かれ道があったので、そっちの方へ行ってみます。 -
分かれ道へ入ると南門下へ通じています。
提灯の灯りが、訪れる人々の道しるべになって迎えています。 -
さらに進むと龍船閣の下に出ました。
先ほど、反対側から見ていた光景ですね。
こちら側から見る、ステージの背景を飾っていた紅葉も見事です。 -
では、南参道へ戻ります。
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石段を登ってくる人の列が途切れた隙を狙って、右側からシャッターを切りました。
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石段の途中から振り返ると・・・
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紅葉と灯籠がコラボレーションした、素晴らしい景観を見せています。
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整然と並ぶ灯籠が、なめらかな曲線を描いています。
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いつまで見ていても、この光景には飽きないですね。
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とは云っても、いつまでも見ている訳にはいかないので・・・
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名残は尽きませんが、そろそろ駅へ向かいます。
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この日は「貴船もみじ灯篭」と云うイベントが行われているので、料理旅館街や貴船川のライトアップとともに、川沿いに並べられた露地行燈の優しい灯りが辺り一帯をつつみ込みます。
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貴船川の河川敷にも・・・
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灯りのモニュメントが置かれています。
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貴船神社には、車で紅葉見物に来られる方も大勢おられるので、結構混雑しています。
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貴船川の川面に置かれた露地行燈の灯りが・・・
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優しい灯りを投げかけています。
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船を模した大きな行燈が、流れに逆らって川上目指してのぼって行くようです。
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さすがに京都ですね〜、寒くなって来ました。
では、この時期にあわせて臨時増便されている、叡山電鉄貴船口駅行きのバスに揺られて駅へ向かいます。
山歩きで疲れた〜!
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