2014/11/22 - 2014/11/22
47位(同エリア116件中)
naoさん
天台宗の大本山、比叡山延暦寺の影響を強く受けていた近江の国には、今もなお多くの天台宗の古刹が残っていますが、滋賀県湖南市にある、いずれも奈良時代に建立された天台宗の三古刹、常楽寺、長寿寺、善水寺は、近年、琵琶湖東岸にある天台宗の三寺院を湖東三山と呼ぶのになぞらえ、これら三寺院を総称して「湖南三山」と呼ばれています。
それぞれに趣の異なるこれら三古刹の境内は、秋になると見事な紅葉に彩られるとのことなので、今回、「湖南三山」の美しい紅葉を求めて訪れました。
先ず訪れた常楽寺は、和銅年間、阿星山の南東に造営された紫香楽宮(しがらきのみや)の鬼門封じのため、山岳信仰の霊山、阿星山の北麓に長寿寺とともに建立されたもので、以降、平安時代にかけて阿星山の山麓に形成された天台仏教圏、「阿星山五千坊」の中心的寺院として大いに栄えたと云われています。
起伏に富んだ境内には、南北朝時代に再建された風情ある桧皮葺(ひわだぶき)の入母屋造りの本堂と、本堂横の階段を上った高台に悠然とそびえる、室町時代建築の高さ23mの三重塔が配置され、これら伽藍を回遊するように、近江西国三十三所観音の石仏が祀られた遊歩道が巡っており、見る場所ごとに趣を変える、伽藍と紅葉が織りなす素晴らしい景観を見ることが出来ます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
先ず、常楽寺を訪れました。
境内はそんなに混雑していないのでゆっくり見て廻れそうです。 -
境内には、桧皮葺入母屋造りの本堂と、高さ23mの三重塔を中心とした伽藍配置になっています。
-
南北朝時代に再建された本堂です。
元々あった本堂が落雷により焼失したのを受け、室町時代初期にあたる南北朝時代の延文5年(1360年)に再建されたものです。 -
常楽寺がこの状態ですから・・・
-
他の寺院も紅葉の見ごろを迎えているんでしょうね。
-
本堂の前のモミジを見上げると・・・
-
見事な紅葉が広がっています。
-
本堂左後方の高台にある三重塔。
天台宗寺院の伽藍配置は、本堂よりやや高い場所に三重塔を置くというのが習わしで、常楽寺もこれに従っています。 -
この三重塔は、本堂の再建より少し遅い、室町時代中期の応永5〜7年(1398〜1400年)に建てられたものだそうです。
-
本堂に寄り添うモミジの紅葉。
-
本堂の正面につけられた向拝。
では、遊歩道に沿って境内を巡ります。 -
三重塔の一層目には、唐戸と連子窓がはめられ、高欄の付いた縁が巡らされています。
-
天上目指してそびえる相輪。
-
三重塔のレベルから見ら本堂。
-
桧皮葺の屋根と紅葉が・・・
-
落ち着いた風情を醸し出しています。
-
ドウダンツツジもきれいに紅葉しています。
-
三重塔一層目の唐戸、連子窓、高欄の様子。
-
境内の木々の中にたたずむ三重塔。
-
伽藍を回遊する遊歩道には、近江西国三十三所観音の石仏達が祀られています。
-
伽藍を廻り込みながら、遊歩道は登って行きます。
-
三重塔を望む、黄葉のモミジと・・・
-
紅葉のモミジ。
-
三重塔を背景に、紅葉にスポットを当ててみました。
-
遊歩道を登ってきた高台から・・・
-
見えるのは三重塔ばかりなので・・・
-
どうしても三重塔を中心に撮影してしまいます。
-
やっと本堂の見える所まで廻りこんできました。
-
本堂の屋根越しに見た三重塔。
-
モミジの紅葉をアップで・・・。
-
桧皮葺の屋根とモミジが重なって、面白い効果を生んでいます。
-
紅葉の背後に三重塔の相輪のシルエットが見えています。
-
紅と緑のグラデーションを見せるモミジ。
紅葉する途中なんですね。 -
本堂の縁の高欄。
-
本堂正面に付く、三間幅の向拝の内部です。
-
ここからマクロレンズに付け替えて撮影します。
先ずはドウダンツツジの紅葉から。 -
ドウダンツツジはきれいな紅葉を見せてくれます。
-
もちろん、モミジも負けてはいませんがね・・・。
-
こちらは南天の紅葉です。
-
南天はこの時期に赤い実もつけます。
-
ここからはモミジのオンパレードです。
お日さまの光に葉を射抜かれているモミジ。 -
紅葉ちょっと手前のモミジ。
-
葉の上に落ちた影をくっきりと見せるモミジ。
-
ちょっと寂しげなモミジ。
-
葉裏を見たモミジ。
-
真っ赤に紅葉したモミジ。
-
このモミジの先には・・・
-
鐘楼があります。
-
ドウダンツツジの芽先のふくらみは蕾でしょうか・・・。
-
本堂の鬼瓦。
-
遊歩道の緑の木々と本堂を従えているように、モミジが燃えさかっています。
-
きれいに育った杉苔の上に落ちたモミジ。
これだけきれいな杉苔ですから、一面が散りモミジになった姿も見応えがあるでしょうね。 -
南北朝時代に再建された本堂は、古色蒼然とした中にも、何か品格めいたものを備えています。
-
歴史の重みを感じさせる常楽寺の扁額です。
-
三重塔の前の斜面に広がる紅葉。
-
それでは、常楽寺に別れを告げて次へ向かいます。
-
混雑もなく、ゆっくり見て廻れてよかった!
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
57