2014/11/15 - 2014/11/15
783位(同エリア2199件中)
naoさん
京都市の最北部にある豊かな自然に囲まれた鞍馬山の南麓に位置し、源義経ゆかりの地として知られる鞍馬寺は、鑑真和上の高弟である鑑禎(がんてい)上人が、宝亀元年(770年)にこの地に草庵を造り、毘沙門天を安置したのが始まりだと伝えられています。
源義朝と常盤御前の間に生まれ、幼名を「牛若」と呼ばれた源義経は、平治の乱の後平家に捕らえられ、6歳の時に鞍馬寺に幽閉されます。
鞍馬寺に預けられた牛若は、遮那王(しゃなおう)と命名され、僧侶としての厳しい修行とともに、鞍馬山の奥の僧正が谷に住むと伝えられる鞍馬天狗から、武芸を習ったという有名な逸話が残っています。
真言宗や天台宗など宗派を変えながらも、皇室から庶民に至るまで幅広い信仰を集めてきた鞍馬寺は、昭和22年に鞍馬弘教が立教・開宗されて以来その総本山として、現在に至っています。
叡山電鉄鞍馬駅にほど近い山中にある、広さ約16万坪と云われる境内には、10月22日の時代祭の夜に行われる、「鞍馬の火祭」で有名な「由岐神社」、清少納言が『枕草子』の第166段、「近うて遠きもの」に「鞍馬のつづらをりといふ道。」として書かれている九十九折(つづらおれ)の坂に続く「本殿金堂」、さらに木の根道の奥にある「奥の院魔王殿」などの伽藍が配置されています。
なお、奥の院の先に続く山道を下ると貴船神社へ通じているので、この日は、鞍馬寺から貴船神社までの山越えの道に挑戦しようと思います。
では、鞍馬寺の奥ノ院目指して出発します。
果たしてどうなることやら・・・?
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この日は京阪電車で京都入りしたので、出町柳駅で叡山電鉄鞍馬線に乗り換え、終点の鞍馬駅へ向かいます。
駅のホームに鞍馬・貴船のイラストマップが置いてあったので戴きました。 -
沿線の市原駅と二ノ瀬駅間にあるモミジのトンネルでは、乗客へのサービスとして電車を徐行運転してくれます。
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電車の窓外を真っ赤に紅葉したモミジが過ぎ去り、少し趣の違った紅葉を楽しませてくれます。
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出町柳駅から30分で鞍馬駅に到着です。
残念ながら、今回乗って来たのはスイスのベルニナ・エクスプレスを模した、展望列車「きらら」ではありませんでした。 -
鞍馬駅です。
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駅を出て土産物屋が軒を連ねる通りを北へ進むと、鞍馬街道に面する、鞍馬寺の朱塗りの仁王門が見えてきます。
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モミジの紅葉を従えた仁王門は、鞍馬街道からの石段を登りきった所に建っています。
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仁王門に上がって来たところで、ポツリポツリと雨が落ちて来たので、水滴が写り込んでしまいました。
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仁王門に掛かる鞍馬寺の扁額。
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鞍馬寺の仁王門には、狛犬ではなく阿吽(あうん)の寅が置かれています。
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仁王門をくぐると、両側に朱色の灯籠が続く道が延びています。
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燈籠の朱色にも負けないほど・・・
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モミジが紅く色付いています。
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振り返った仁王門にも・・・
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モミジの紅葉が寄り添っています。
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鞍馬寺には、仁王門近くの山門駅と多宝塔駅を結ぶケーブルカーが運行されていますが、この日は鞍馬寺から貴船神社までの山越えの道に挑戦しようと思っているので、山門駅を横目に見ながら山道に分け入ります。
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山道の途中には、10月22日の時代祭の夜に行われる「鞍馬の火祭り」で有名な由岐神社があります。
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「鞍馬の火祭り」は、男たちの持つかがり火で鞍馬山一帯が真っ赤に染まる勇壮な祭で・・・
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京都三大奇祭のひとつとして有名です。
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由岐大明神は当初御所に祀られていましたが、大地震や天慶の乱が起こったため、天慶3年(940年)、朱雀天皇により鞍馬の地に遷宮したものです。
この時、この地の人々がかがり火を持って神霊を迎えたことが「鞍馬の火祭り」の起源だと云われています。 -
由岐神社の杉の巨木と紅葉。
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由岐神社から見える、朱塗りの欄干がまばゆい小橋。
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由岐神社から中門までは、ほとんど未舗装で曲がりくねりながら登る九十九折(つづらおれ)の坂道が続いています。
この坂道については、清少納言が『枕草子』の第166段、「近うて遠きもの」に、「鞍馬のつづらをりといふ道。」として書いているのはよく知られているところです。 -
中門をくぐると、今度は本殿金堂まで石段が続きます。
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最初のころはこんな欄干の付いた階段があり〜の・・・
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両側がスロープになった階段もあり〜のだったんですが・・・
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その後はこんな石段がずっと続いています。
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この石段を登るのかと思うと、ぞっとしますが、ここまで来て引き返すわけにはいきません。
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さらに登ると、やっと紅葉らしきものがちらほら見えてきました。
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少しさがって見上げると、良い紅葉が広がっています。
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この紅葉を見ると、ここまで登って来た疲れも吹き飛びました。
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こちらは常緑樹の中に呑み込まれるように紅葉が点在しています。
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石垣からはみ出して枝を広げるモミジの紅葉。
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こちらは、転法輪堂です。
転法輪堂は、ご先祖に感謝の祈りを捧げる道場だそうです。 -
転法輪堂の横の石段の上にも・・・
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素晴らしい紅葉が待っていてくれます。
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頭上に覆いかぶさる紅葉を見上げると、真っ青な青空に映えて、とてもきれいです。
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こちらは寝殿のモミジの紅葉。
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この階段の右手には・・・
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苔むした屋根が架かった手水舎があります。
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手水舎の吐水口。
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手水舎の屋根に彩りを添えるモミジの落ち葉。
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紅葉したモミジと、一部残っている青葉のモミジが、紅と青のグラデーションを描いています。
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手水舎の上の階段から見下ろせば・・・
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素晴らしい紅葉を見せてくれます。
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転法輪堂の屋根に降りそそぐ紅葉。
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その隙間から、手水舎の屋根が覗いています。
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山並みを背景に従えた転法輪堂の屋根の宝珠が、天空を目指しています。
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素晴らしい眺望を見せる、本殿金堂の正面にある翔雲台。
幼かりし牛若もこの眺めを見ていたんでしょうか・・・。
注連縄を張って祀られているのは、本殿後方から出土した経塚の大きな蓋石です。 -
光明心殿の左手に奥ノ院参道の登り口が見えます。
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奥ノ院参道の手前には、宇宙を現わすとも、神様を迎えるための台とも云われる砂山があります。
庭師さんがトンボやヘラを使って作っておられるそうですが、この完全な円錐形はまさに職人技です。
では、奥ノ院参道を登ります。 -
奥ノ院参道のモミジの紅葉。
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参道は、左手にある「冬柏亭(とうはくてい)」の横を抜けて登って行きます。
「冬柏亭」は、元々東京都杉並区荻窪の与謝野晶子のお屋敷にあった書斎で、これを自宅に移築していた門下生の岩野喜久代のご好意により、昭和51年に鞍馬山に移築されたものだそうです。 -
革堂地蔵堂を過ぎて、さらに登ります。
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参道の最高地点にある木の根道に到着しました。
仁王門からここまで、ずっと登ってきたのでヘトヘトです。 -
木の根道は、地表近くまで岩盤があるため、木の根が地中深く入り込むことが出来ずに露出したものだそうです。
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さて、ここから奥の院までは下り道です。
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でも、こんなに急な石段が続くので、注意しながら下りることにします。
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木立の向こうに、僧正ガ谷不動堂が見えてきました。
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ここ僧正が谷は、鞍馬寺に預けられた牛若が、僧侶としての厳しい修行のかたわら、天狗から武芸を習った所だと伝えられています。
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僧正ガ谷不動堂の横には、奥ノ院魔王殿の方向を示す石標が立っています。
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僧正ガ谷不動堂の先にある木の根道。
牛若がここで跳躍の練習をしたという言い伝えも残っています。 -
自然界は、類い稀なデザイナーでもあります。
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その木の根道を踏みしめて到着したのが鞍馬寺の奥ノ院です。
見えている建物は拝殿で、魔王殿はこの奥の岩場に鎮座しています。 -
岩の上に鎮座する小堂が魔王殿で、650万年前に人類救済の命を受け、金星から降臨した魔王尊が祀られていると云われています。
あとは、山道を貴船神社目指して下るばかりです。 -
鞍馬寺奥の院から未舗装の山道を下ること570m余り・・・
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やっと貴船の町並みが見えてきました。
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