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JR八高線の高麗川(こまがわ)駅から西方徒歩25分の高麗神社に隣接する高麗山・聖天院・勝楽寺(しょうでんいん)は今から1263年前の天平勝宝3年(751)に高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)の菩提を弔うため、侍念僧勝楽上人により開創されます。<br /><br />開創当時若光が祖国である高句麗(中国東北部南部から朝鮮北中部にあった国で、唐と新羅の攻撃を受けて滅亡)より請来した歓喜天(=聖天尊)を本尊とし、以降600年間法相宗の道場でした。<br /><br />貞和年間(1345)中興の一世秀海上人の代に醍醐寺末寺として真言宗に改宗、天正年間(1584)圓真上人により歓喜天を別尊とした上で本尊を不動明王に改め現在に至っています。<br /><br />江戸時代には高麗郡の本寺として門末54寺を擁するほどの隆盛を誇り、「院主の格式は諸侯に隼する」と言われるほどに発展します。<br /><br />平成12年(2000)裏山中腹に7年の歳月をかけて総欅造りの新本堂が落成併せて旧本堂跡地には中門、塀の建立、阿弥陀堂移設、庭園の拡張等諸整備がなされています。<br /><br />2022年12月7日追記<br /><br />境内に建てられた説明板には下記のように紹介されています。<br /><br />『 高麗山聖天院勝楽寺<br />           所在地 日高市大字新堀<br /><br />聖天院は、霊亀2年(716)国難を避けて日本に渡来した高句麗人1799人の首長高麗王若光、侍念僧勝楽、弟子聖雲を始めとする一族の菩提寺として奈良時代に創建された。<br /><br />僧勝楽により開基、聖雲と弘仁により落成され、本尊には王が守護仏として故国より将来した聖天尊(歓喜天)を祀った。故に聖天院勝楽寺と称する。<br /><br />当山開基より約600年後の貞和年間(1245)中興秀海上人は、法相宗を真言宗に改めた。以来当山は、高麗郷一帯の本寺として末寺54ケ寺を擁し寺門大いに興隆した。<br /><br />開山以来実に千二百数十年、法灯連綿として絶えることなく現在に継承されている。<br /><br />天正8年(1580)第二十五世円真上人は、本尊に不動明王を勧請し、聖天尊を別檀に配祀した。本尊不動明王(胎内仏弘法大師オ御作)、王守護仏聖天尊はともに霊験まことにあらたかで、多くの参拝者に深く信仰されており、境内には王霊廟(墓)高麗殿の他、高麗殿の井戸など史跡が現存し往時が偲ばれる。<br />                  昭和57年3月 』<br />      

武蔵高麗川 716年国難を避けて高句麗より渡来し当地に安住を得た高麗王若光が54の末寺を擁して隆昌を極めた一族の菩提寺『聖天院』散歩

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2014/09/25 - 2014/09/25

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滝山氏照

滝山氏照さん

JR八高線の高麗川(こまがわ)駅から西方徒歩25分の高麗神社に隣接する高麗山・聖天院・勝楽寺(しょうでんいん)は今から1263年前の天平勝宝3年(751)に高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)の菩提を弔うため、侍念僧勝楽上人により開創されます。

開創当時若光が祖国である高句麗(中国東北部南部から朝鮮北中部にあった国で、唐と新羅の攻撃を受けて滅亡)より請来した歓喜天(=聖天尊)を本尊とし、以降600年間法相宗の道場でした。

貞和年間(1345)中興の一世秀海上人の代に醍醐寺末寺として真言宗に改宗、天正年間(1584)圓真上人により歓喜天を別尊とした上で本尊を不動明王に改め現在に至っています。

江戸時代には高麗郡の本寺として門末54寺を擁するほどの隆盛を誇り、「院主の格式は諸侯に隼する」と言われるほどに発展します。

平成12年(2000)裏山中腹に7年の歳月をかけて総欅造りの新本堂が落成併せて旧本堂跡地には中門、塀の建立、阿弥陀堂移設、庭園の拡張等諸整備がなされています。

2022年12月7日追記

境内に建てられた説明板には下記のように紹介されています。

『 高麗山聖天院勝楽寺
           所在地 日高市大字新堀

聖天院は、霊亀2年(716)国難を避けて日本に渡来した高句麗人1799人の首長高麗王若光、侍念僧勝楽、弟子聖雲を始めとする一族の菩提寺として奈良時代に創建された。

僧勝楽により開基、聖雲と弘仁により落成され、本尊には王が守護仏として故国より将来した聖天尊(歓喜天)を祀った。故に聖天院勝楽寺と称する。

当山開基より約600年後の貞和年間(1245)中興秀海上人は、法相宗を真言宗に改めた。以来当山は、高麗郷一帯の本寺として末寺54ケ寺を擁し寺門大いに興隆した。

開山以来実に千二百数十年、法灯連綿として絶えることなく現在に継承されている。

天正8年(1580)第二十五世円真上人は、本尊に不動明王を勧請し、聖天尊を別檀に配祀した。本尊不動明王(胎内仏弘法大師オ御作)、王守護仏聖天尊はともに霊験まことにあらたかで、多くの参拝者に深く信仰されており、境内には王霊廟(墓)高麗殿の他、高麗殿の井戸など史跡が現存し往時が偲ばれる。
                  昭和57年3月 』
      

旅行の満足度
3.5
交通手段
JRローカル 徒歩
  • 聖天院(遠景)<br /><br />高麗神社から西方へ近道をつたって小路を5分ほど歩くと駐車場の向こうに丘陵の傾斜に沿って建てられた聖天院堂宇が視野に入ります。

    聖天院(遠景)

    高麗神社から西方へ近道をつたって小路を5分ほど歩くと駐車場の向こうに丘陵の傾斜に沿って建てられた聖天院堂宇が視野に入ります。

  • 朝鮮に伝わる将軍標<br /><br />左側には「天下大将軍」、右側には「地下女将軍」と彫られた標は朝鮮語でチャングンピョ(将軍標)と言い一般に災厄を防ぐ守護神として宗教的機能を有しています。

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    朝鮮に伝わる将軍標

    左側には「天下大将軍」、右側には「地下女将軍」と彫られた標は朝鮮語でチャングンピョ(将軍標)と言い一般に災厄を防ぐ守護神として宗教的機能を有しています。

  • 「聖天院由来」説明<br /><br />説明板にはまずハングルによる説明が左側に出ています。

    「聖天院由来」説明

    説明板にはまずハングルによる説明が左側に出ています。

  • 「高麗山聖天院勝楽寺」説明板

    「高麗山聖天院勝楽寺」説明板

  • 「高麗山聖天院の由来と文化財」説明板<br /><br />

    「高麗山聖天院の由来と文化財」説明板

  • 聖天院・雷門<br /><br />格式と重厚さを誇る雷門は見応えがあります。

    聖天院・雷門

    格式と重厚さを誇る雷門は見応えがあります。

  • 聖天院・庭園<br /><br />雷門前の橋の左右には庭園が広がっています。

    聖天院・庭園

    雷門前の橋の左右には庭園が広がっています。

  • 聖天院・庭園

    聖天院・庭園

  • 改修記念石碑<br /><br />浅草の雷門を模した改修記念石碑が建立されています。

    改修記念石碑

    浅草の雷門を模した改修記念石碑が建立されています。

  • 聖天院・雷門<br /><br />上部に掲げる山号である「高麗山」の山額がと共に「浅草雷門」が見えます。

    聖天院・雷門

    上部に掲げる山号である「高麗山」の山額がと共に「浅草雷門」が見えます。

  • 雷神像(左側)

    雷神像(左側)

  • 風神像(右側)

    風神像(右側)

  • 聖天院・雷門(裏側)<br /><br />境内に入った所から雷門を振り返ります。

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    聖天院・雷門(裏側)

    境内に入った所から雷門を振り返ります。

  • 聖天院・中門<br /><br />石段を登り中門をくぐると拝観受付があります。拝観料300円を支払って入場します。

    聖天院・中門

    石段を登り中門をくぐると拝観受付があります。拝観料300円を支払って入場します。

  • 聖天院の文化財説明板

    聖天院の文化財説明板

  • 聖天院・庭園<br /><br />境内の中心部は美しい庭園となっています。現在中腹に新本堂ができるまではこの庭園部分に旧本堂があったと思われます。

    聖天院・庭園

    境内の中心部は美しい庭園となっています。現在中腹に新本堂ができるまではこの庭園部分に旧本堂があったと思われます。

  • 聖天院・庭園の池<br /><br />

    聖天院・庭園の池

  • 聖天院・書院・庫裡

    聖天院・書院・庫裡

  • 聖天院・阿弥陀堂<br /><br />阿弥陀三尊像が安置されているそうです。

    聖天院・阿弥陀堂

    阿弥陀三尊像が安置されているそうです。

  • 本堂へ向かう石段<br /><br />登り切った左右にはそれぞれの仁王像が待ち構えています。

    本堂へ向かう石段

    登り切った左右にはそれぞれの仁王像が待ち構えています。

  • 聖天院・本堂<br /><br />平成12年(2000)に現在の山腹に総欅造りの新しい本堂が7年の歳月を費やして完成します。

    聖天院・本堂

    平成12年(2000)に現在の山腹に総欅造りの新しい本堂が7年の歳月を費やして完成します。

  • 聖天院・鐘楼<br /><br />境内の左側やや高台には鐘楼堂が控えています。

    聖天院・鐘楼

    境内の左側やや高台には鐘楼堂が控えています。

  • 聖天院・本堂正面<br /><br />正式には「高麗山聖天院勝楽寺」と称される真言宗智山派で本尊の不動明王が納められている他本堂内には別壇には聖天尊などが祀られています。

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    聖天院・本堂正面

    正式には「高麗山聖天院勝楽寺」と称される真言宗智山派で本尊の不動明王が納められている他本堂内には別壇には聖天尊などが祀られています。

  • 市街展望<br /><br />

    市街展望

  • 市街展望

    市街展望

  • 聖天院・本堂扁額<br /><br />本堂玄関先上部には院号である「聖天院」と書かれた扁額が掲示されています。

    聖天院・本堂扁額

    本堂玄関先上部には院号である「聖天院」と書かれた扁額が掲示されています。

  • 聖天院・本堂内部<br /><br />内部には不動明王が納められています。

    聖天院・本堂内部

    内部には不動明王が納められています。

  • 市街地展望<br /><br />本堂から改めて市街地を眺めます。

    市街地展望

    本堂から改めて市街地を眺めます。

  • 雪山<br /><br />本堂の東側から離れた所は石灰岩で造られた山があり、まるで雪山のような風景が楽しめます。

    雪山

    本堂の東側から離れた所は石灰岩で造られた山があり、まるで雪山のような風景が楽しめます。

  • 銅製燈籠

    銅製燈籠

  • 渡り橋<br /><br />中門まで降りて王廟まで進みます。

    渡り橋

    中門まで降りて王廟まで進みます。

  • 高麗王廟全景<br />

    高麗王廟全景

  • 高麗王廟

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    高麗王廟

  • 記念石碑<br /><br />韓国元首相の金鐘秘氏による揮毫「高句麗若光王陵」と刻された記念石碑が確認されます。

    記念石碑

    韓国元首相の金鐘秘氏による揮毫「高句麗若光王陵」と刻された記念石碑が確認されます。

  • 高麗殿の池・庭園<br /><br />若光王廟の向こうには「高麗殿の池・庭園」が造作されています。

    高麗殿の池・庭園

    若光王廟の向こうには「高麗殿の池・庭園」が造作されています。

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