2008/10/19 - 2008/10/19
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irisoさん
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◆まずは一言◆
入曽の獅子舞は埼玉県西部地方を代表する郷土芸能として、毎年10月第3土曜日・日曜日の両日にわたり、南入曽の金剛院(こんごういん)と入間野(いるまの)神社に奉納されます。その理由は、入間野神社はかつて御嶽権現(みたけごんげん)と称していましたが、金剛院はその別当寺(べっとうじ・神仏分離以前に神社に設けられた寺院)だったためで、土曜日は金剛院で揃獅子(そろいじし)が行われ、日曜日に本獅子(ほんじし)が入間野神社に奉納されます。これは、神仏混淆であった頃の名残といえます。
この獅子舞の歴史は古く、入間野神社の拝殿の壁に飾ってある獅子舞を描いた奉納絵馬には「宝暦八年(1758)九月当村中」とあることから、その起源は少なくとも江戸時代中期までさかのぼることができます。また、天狗が持つ軍配には「風雨和順五穀成就」とあり、かつては豊作や悪疫退散を願って村内を舞って歩き、日照り続きには雨乞い祈願で舞ったこともあると言われています。
私は幼い頃からこの入曽の獅子舞が来るのを楽しみにしていました。なぜならばお祭りがあるところには必ず屋台が出たからです。綿飴を食べながら、取れもしないカメすくいでいくつモナカを駄目にしたことか・・・今となっては良い思い出です。曜日にかかわらず10月15日が秋のお祭りだった頃、今では考えられないことですが小学校はお祭りに合わせて半日になっていました。何とのどかな!!これこそ本当の意味での「ゆとり教育」だったのでしょう。学校にゆとりがあり教師にゆとりがあり、そして子供達にゆとりがありました。
毎日急がしくしている私ですが、気持ちの上だけでも余裕をもって生活ができたらと感じました。
◆表紙の写真◆
埼玉無形文化財の入曽の獅子舞での一コマ
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金剛院からやって来た獅子たち。本日が本獅子です。まずは棒使いが入ってきます。
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小学生くらいの男の子が器用にも棒を合わせながら「カチカチカチ」と始まりの合図を・・・
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獅子舞の構成は、獅子役3人・天狗1人・棒使い2人・花笠4人で、これに笛役8人・唄役6人・法螺貝(ほらがい)1人が加わります。舞いには「前狂い」と「後狂い」があり、前狂いは、いりは(入庭)・ごろしち・まわり狂い・竿(さお)がかり・まわり狂い・花吸い・まわり狂い・唄・ひきは(引庭)の順で、後狂いは、みつっぱね・まわり狂い・唄・喧嘩(けんか)・ひきはの順で舞います。
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1年ぶりの獅子舞に嬉しさと共に懐かしさがこみ上げてきました。
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一部が終わる頃再び棒使いが現れます。
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休憩ではずされた獅子が、神社の本殿に供えられました。華やかですね。ましてや後ろに置いてある花が鮮やかなピンクで目に眩しかった。
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二部が始まりました。一部と違って時刻も4時を回り段々と夕方に近づいてきました。
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入曽の獅子舞は、私がこれまで見てきた獅子舞の中でも最も迫力のあるものと言っても過言ではありません。この通り勇ましくて荘厳です。
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獅子たちが入間の神社の境内から去っていく頃には、あたりはすっかり夕闇が支配し始めています。やれやら今年の獅子舞も無事に終わったなぁ。神無月の下旬に差し掛かり、急速に秋の足音がが近づいてきます。
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薄暗い境内から去っていく獅子たちを見送りながら、今年もあと2ヶ月で終わりか。。。。少しセンチメンタルな気分になりました。
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