
2009/10/19 - 2009/10/26
10位(同エリア47件中)
jijidarumaさん
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<バルト三国 美しき中世の街並み 世界遺産紀行8日間のツアー旅≫
日程;2009年10月19日(月)〜26日(月);
訪問地;Lithuaniaリトアニア
・首都Vilniusヴィリニュス及び、かつての首都Kaunasカウナス
;Latviaラトヴィア
・首都Rigaリガ
;Estoniaエストニア
・大学都市Tartuタルトゥ及び、首都Tallinnタリン
*無事に66歳を迎えた記念?!に念願のバルト三国に行くことにした。
定年退職してから、毎春、ドイツの旅を繰り返してきたが、旧ソ連体制下から、独立したバルト三国に、なんとなく関心を持ってきました。
バルト三国は、ドイツ中世の趣ある旧市街が残り、ユーゲントシュティール様式の見事な建物が見られると云う事なので、漸く腰を上げる事にしたのだ。
写真はトゥライダ城址とガウヤ川の秋
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 飛行機
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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リガから約52kmの道を凡そ一時間で走り、14:30シィグルダのガウヤ国立公園・トゥライダ城址博物館入口に着いた。
<トゥライダ城観光>
14:30〜15:50まで見学。)
“ラトヴィアのスイス”と称する、42ヘクタールの広い地域に古城城址があり、博物館になっている。
あいにくの小雨模様で、少し霧も出ているようだ。
赤レンガが周囲の緑に映える美しい古城(1214〜1566年)見学に入口から10分ほど歩きます。
写真はガウヤ国立公園・トゥライダ城址 -
かつて、Gaujaガウヤ川をはさんだトゥライダ、シィグルダ両地方には、リーブ人が 居住し、Turaidaトゥライダとはリーブ語で“神の庭”、或いは“悲しい庭”の意味だそうだ。
写真はラトヴィアの地図 -
この城はリガのアルベルト大司教により、1214年に築城された。Siguldaシィグルダにあった、リヴォニア帯剣騎士団の城の安定にも寄与した。1776年に塔を除き、トゥライダ城は火災で消失している。
35m・5層の塔の上まで、何段あるのか、途中で数え忘れたが、息をぜいぜいして上った。塔の最上階からの素晴らしい黄葉の景色、ガウヤ川Gauja(ラトヴィアで最も長い川。全長452km。)の蛇行の様を楽しんだ。
写真はガウヤ国立公園:紅葉で美しいガウヤ川 -
1953年から城の復元が行われて、本丸の一部は博物館にしている。
ここでは13世紀以降のシィグルダの歴史を見る事が出来たが、あまり充実したものではない。
又、公園内に18、9世紀の農家を復元したものや、彫像作品を見る事が出来ると説明にあるが、見物は城址のみとなった。
写真はトゥライダ城の35m・5層の塔 -
ここには“トゥライダのバラ”と呼ばれた美しい人の悲しい話が残る。
その人の名はMaja (1601–1620)と言います。
トゥライダ城の公園に墓があり、小さな木の礼拝堂が立っていると云う。その墓を詣でる人は多く、しきたり通りに墓の上に結婚の花を捧げると聞きます。
写真は塔の最上階からの素晴らしい黄葉の景色 -
≪トゥライダのバラ:Die Rose von Turaida (auch Rose von Sigulda)≫
当時のラトヴィアはバルト海の覇権をめぐり、各国が争い、北がスウェーデン、南はポーランドが侵攻し、両国がせめぎ合いをしていた。
1601年、スウェーデン軍とポーランド軍との戦いがトゥライダ城をめぐって行われた。
戦いの後、城の書記官が城の傍で、死んだ母の腕の中にまだ生きている赤ん坊を見つけた。
彼はこの赤ん坊を引きとり、自分の娘として育てる事にし、Majaマイヤと名付けた。彼女は気だての良い美人に育ち、“トゥライダのバラ”と呼ばれていた。
写真は“トゥライダのバラ”Majaマイヤの墓 -
その彼女に思いを寄せる男は絶えなかったが、マイヤにはViktorヴィクトルという、対岸のシィグルダ城の庭師をしている恋人がいた。
彼らは二つの城の中間にある、グートゥマニャ洞窟Gutmana ala(Gutmannhoehleは奥行き19m、幅は12m、高さは約10m。)でいつも会っていた。
1620年の秋、二人は近く結婚しようとしていた。
その秋のある日、ポーランド軍貴族のAdam Jakubovskyアダム・ヤクボフスキーが彼女を我がものにするため、ヴィクトルの自筆の手紙を使って彼女を騙し、グートゥマニャ洞窟に誘い出した。
写真はグートゥマニャ洞窟 -
迫るヤクボフスキーに対して、彼女は最後の抵抗を試みた。
首に巻いたヴィクトルから贈られたHalstuchスカーフを示して、
『これを持つ人は不死身の力を授かるスカーフです。もし、私を逃がしてくれたら、貴方にこれをあげます。たとえ剣のひと突きでもこのスカーフを突き通すことはできません。その力を信用していただくためにもここで試してください。』と言ったと云う。
写真はトゥライダ城址公園の紅葉 -
死を覚悟した彼女の考えに彼は気づかず、言われるままに・・・斧を振り下ろした。マイヤは息絶え、マイヤ自らの名誉を守った。
思ってもみない結果に慌てたヤクボフスキーはトゥライダを逃げ出してしまった。
その夜になって洞窟にやってきたヴィクトルはマイヤの亡骸を発見する。
しかも、悲しい事にヴィクトルはマイヤ殺人の嫌疑を受けてしまう。
写真はトゥライダ城の塔からの眺め -
裁判が行われて、裁判の証人となったPeteritis Skudritisがヤクボフスキーの指図で誘い出しの手紙をマイヤに持参した事を証言し、ヴィクトルの無罪は認められた。
ヴィクトルはマイヤの亡骸をトゥライダ城の傍に埋葬し、墓の上にハート形の葉を茂らせる菩提樹を植え、辺り一帯、永久に人が住めないようにしたと云う。
XXX
写真はトゥライダ城の塔からの眺め -
参考に:
<Latviaラトヴィア・首都Rigaリガ>
ラトビア共和国の国旗;海老茶色・白・海老茶色の二色旗で、1990年2月27日にソビエト連邦から独立した時に再制定された。海老茶色は「ラトヴィアン・レッド」とも言われる独特な色で、茶色と紫色の混ざったような色である。
国旗にまつわる伝承:
ガウヤ国立公園内にあるラトヴィアで二番目に古い町ツェースィスには、1207年にリヴォニア北部への侵攻の拠点として、リヴォニア帯剣騎士団が築いた城がある。リガとタルトゥを結ぶ重要な経由地にもなっていたので、強力な城が築かれていたと云います。
1280年前後に起こった騎士団との戦いで、傷ついたラトガリ族の王が、降伏の白旗に横たえられた時、王から流れ出た血で白旗が赤く染まり、息絶えた王の置かれた部分のみが白く残ったと云われている。
Ce’sisツェースィスでは赤、白、赤のラトビア共和国々旗はこの伝説に由来すると伝えられている。
写真はRigaリガのJugendstilユーゲントシュティール様式(Art Nouveauアール・ヌーヴォー)の建物 -
第四日;10月22日(木)リガは朝から小雨、時々止む。4~6℃。
バスにてリガ市内観光 =>シィグルダのトゥライダ城=>エストニア・タルトゥ着
最初に向かったのは新市街のAlberta&Elizabetesアルベルト・エリザベート通りで金融・官庁街・各国大使館も見られる通りである。リガの事実上の中心地だ。
写真はRigaリガのJugendstilユーゲントシュティール様式(Art Nouveauアール・ヌーヴォー)の建物 -
ここには見事なJugendstilユーゲントシュティール様式(Art Nouveauアール・ヌーヴォー)の建物が並ぶ一角があった。
19世紀に建てられた、数階建ての建物が軒を競って、その美しい様式で表現されていた。女性がモチーフになって、壁面に表現されたのは、その地位の向上を示すとか!
これほどの数がこの町に残っていたとは考えもしないものでした。
当時、ユーゲントシュティール様式における、ヨーロッパの中心がこのリガであったとか。町の中心の凡そ三分の一がユーゲントシュティール様式の建物であったと言われている事から、その凄さが理解できる。
写真はRigaリガのJugendstilユーゲントシュティール様式(Art Nouveauアール・ヌーヴォー)の建物 -
【リガ歴史地区】は1997年、世界文化遺産に登録:
この美しい、Latviaラトヴィアの首都Rigaリガは、【バルトの真珠】と呼ばれる。
ハンザ同盟都市の中心的存在にもなった、この町は13世紀に十字軍騎士団と共に上陸したドイツ・Bremenブレーメンの大司教Albertアルベルトによって創設された。
写真はRigaリガのJugendstilユーゲントシュティール様式(Art Nouveauアール・ヌーヴォー)の建物 -
『ドイツよりもドイツらしい』と言われる街並みは、中世ドイツの商業都市を良く残している。
細い複雑に入り組んだ道は当時と変わっていないと云う。
写真はRiga・ブラックヘッドのギルドの建物正面
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