2014/08/06 - 2014/08/06
81位(同エリア245件中)
ヤットコさん
電車を乗り継ぎ、モーゼル河沿線の二つの名高い古城を一日で見学しました。今考えると本当に無謀な旅程であったと冷や汗です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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トリアーから東に向かう鈍行で一時間弱の所です。美しい風景なので写真を撮りました。
モーゼル河に沿って下っています。河に沿って自転車道が整備され、河岸にオートキャンプ場が点在しています。電車にも自転車を置くスペースがありますが、自転車で河に沿ってサイクリングする人が多いのに驚かされます。列車は、あと十数分でコッヘムに到着します。 -
なんとコッヘムの駅舎です。観光地のはずですが、素朴な建物なのでびっくりしました。一応地階にはバールのようなものがあります。駅前は整備中(工事中)でした。
ラインラント・プファルツ一日乗車券を使ってトリアーからコッヘムに来ました。ライヒスブルク城(Reichsburg)を見学し、その後、モーゼルケルンに移動して、エルツ城(Burg Eltz)までハイキングするという日程です。
一日乗車券は、州内であれば5人まで定額でRE以下の電車乗り放題という便利なチケットですが、9時からしか使えません。トリール9:20発(トリール駅までタクシー利用)、コッヘム10:25着の便で移動し、駅前に予約したホテルに荷物を預けてから、コッヘム市街に向かいました。
駅から市街は徒歩10分弱ですが、駅に隣接した所に観光客用の広いパーキングがあります。車で来た観光客も、ここから歩くことになります。 -
Moselbrucke(モーゼル橋)
橋の上に、すでに大勢の観光客が見えます。列車で降りたのは数人だったのに、観光客の多くはバスや自家用車、またはサイクリングで来るようです。
橋のたもとにバスセンターがあり、路線バスが発着してます。広場もあり、そこにインフォメーションもあるのですが、観光客が本当に多い所です。
閑散としたコッヘム駅からは、想像できない混雑ぶりです。観光案内所(コッヘム) 散歩・街歩き
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モーゼル河にかかる橋から望むと、モーゼル河に抱かれるように昔ながらの街が広がり、その先の小高い丘の上には、城が青い空の中にしっとりとした姿を見せています。本当にその美しさは言い表すことができません。
右側に見える尖塔は、コッヘムの教会です。 -
観光客で混み合う狭い路地をかき分けて、markt広場に来ました。まさに観光地。道幅の狭い所に、お土産屋や売店が数多く店開きしています。
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Martins-Brunnen(マルティン噴水)
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昇り傾斜の、店の建ち並ぶ狭い路地を抜けて、城に向かう道に出ました。丘の上にライヒスブルグ城が見えます。
ライヒスブルク城(コッヘム城) 城・宮殿
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第一の門の先に、二つめの門が見えます。お城の入り口にたどり着くのはもう少し先のようです。
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振り返るとコッヘムの街が見え、さらに向こうの山の上に、何か建物が見えます。
Wild- und Freizeitpark Klottenという遊園施設と自然公園が一体化したような施設らしいのですが・・・
ライヒスブルク城(コッヘム城) 城・宮殿
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大きなモザイク画が外壁に見えます。三世紀の人と言われる聖クリストフォロス(キリストを担う者の意味)が子供姿のキリストを背負って川を渡る場面ですが、19世紀の再建時に加えられたそうです。
力自慢の大男クリストフォロスは、世界で一番の力の強い人を求め放浪の旅に出て、王や悪魔に仕えたりします。遂には、ライン河の河渡しになって、力の強い人が通るのを待ち続けます。そこに子供の姿のキリストがやってくるのです。クリストフォロスは背負って渡ろうとするのですが、最初軽かった子供が、途中からどんどん重くなる。河渡しはやっとの思いで対岸にたどり着き、この人こそ自分の求めていた人だと悟った後で息絶えます。
キリストはなぜそんなに重いのか。少年の姿であってもキリストは世の中すべての罪の重みを背負っているからです。クリストフォロスは、全世界の罪の重みをキリストに教えられ、信仰に目覚めて死んでいくのです。
クリストフォロスは、14救難聖人の一人とされ、旅の安全の守護神にもなっており、ライン河流域には、彼がキリストを背負っている絵が建物に描かれていることが多いそうです。(ここはモーゼル河沿いですが。)
下はケルン大聖堂内のもの
http://www.koelner-dom.de/typo3temp/pics/1acb2e902e.jpg -
騎士ようにも見えるのですが、なんだかカエルっぽい石像です。城からモーゼル河に睨みをきかせています。
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ガイドツアーの出発です。ドイツ語のツアーしかなかったので、日本語のパンフを見ながら、雰囲気だけ味わいました。
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置いてある荷車などが、雰囲気を醸し出します。さりげない演出です。
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城が岩の上に直接建てられていることが見て取れます。
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階段を上り室内に入っていきます。ドアと部屋の入り口の装飾が凝っていますす。
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入り口の上部の装飾です。文字が彫り込まれているのですが、何と書かれているかは全く分かりません。
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最初の部屋の出窓の所に設けられたテーブルとイスです。黄緑のガラスを通して差し込む陽光が、壁やシートを彩ります。
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天井の梁にまで彩色が施されています。
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暖炉も見事です。タイル一枚一枚までじっくり見たいのですが、ガイドさんはとっくに部屋から出て行ってしまってます。
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反対側の像は、男性の像です。
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タイルを装飾したストーブ(暖炉?)です。焚き口はこの部屋の外側にあります。このタイプのストーブは別の宮殿や屋敷でも見かけましたが、火の世話は大変だっただろうと想像されます。
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城門上の廊下。天井からつり下げられているのは、ガイドさんが触るように勧める魔除けの半身女像の小シャンデリア。
梁には、格言「美しいものは、利用するよう無思慮に強いてはならない」と焼き付けられているらしい。 -
狩猟の間、(夏の装いの)ガイドさん登場。私の方を向いて手を差し出したのでびっくり。
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騎士の間。城内で一番広い部屋らしい。
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騎士の間のバルコニーからのモーゼル河上流の眺望。
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窓から見た中庭の様子です。尖塔はチャペル。手前は騎士の館と呼ばれる迎賓館であったらしい。
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ガイドツアーは以上で終了。外へ出されます。所要時間はほぼ一時間でした。
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自分たちが歩いてきた道を一枚。
そこに見える駐車場までバスで来ることができます。
時間があれば、マルクト広場をから、西に細い小道を進んんだ所にあるという城壁と門塔を見学したり、ライヒスブルグ城を見下ろす絶景ポイントである、モーゼル橋の北西側の十字架のある山にチェアリフトで登りたかったのですが、時間切れです。急いでコッヘムの駅に戻って13:26の電車に乗り、エルツ城の最寄り駅モーゼルケルン(13:42着)に移動です。 -
コッヘムの駅に戻り、毎時26分発(13:26)の列車に乗って、エルツ城の最寄駅であるモーゼルケルンに来ました。所要時間15分。昼食は、コッヘム駅の近くの屋台で、フライドチキンを購入し、列車の中で簡単に済ませました。
エルツ城を訪れた方のブログを読んで覚悟はしていたのですが、モーゼルケルン駅は、無人駅で本当に何もないところです。私たち夫婦だけが下車しました。
エルツ城の方に向かって歩き始めましたが、一応道に沿って家並みがあるのですが誰もいません。 -
家並みも途切れ、林の中に家が点在する景色になりました。それぞれのお宅は、庭などが手入れされていて、日々の生活を大切にしている様子です。
その中に一軒だけ、BQをやっているお宅があり、その家だけが賑やかでした。 -
ついに舗装されていない道に突入です。前を歩いている家族連れを追い抜きました。歩いている人を見かけて一安心です。
このあと15分位で売店等の施設がある駐車場につきました。ここからは全員徒歩になります。ですが、時刻は既に15時、エルツ城へ向かう人はほとんどいないようです。 -
どれくらい歩いたでしょうか。山道を抜けると高い崖の上に、エルツ城の雄姿が見えてきました。
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人はどこにいたのでしょうか。城へ続く城壁上の通路にはエルツ城を撮す観光客が大勢います。ビューポイントは自ずと決まっているので、そのあたりは混雑しています。
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城内のツアーです。日本の鎌倉時代初期、エルツ城の歴史は、1268年にエルツ三兄弟とその家族が、ここに一緒に住み始めたことに始まります。三家は所有を明確に区分して住み続けました。そのうち二家は断絶し、現在は、ケンペニヒ家の所有に帰すことになったそうです。
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外側から見ると城らしい城ですが、中央の広場的な所からあたりを見回すとゴミゴミした街角の共同住宅を連想させる作りです。
一通り見て回った後、また一時間半の山道を歩いて帰りました。夕方は、列車の本数が増えていたので、コッヘムには18:00前に着きました。 -
宿泊したホテルです。外観通りレトロな造りでした。コッヘム駅に一番近いという点を評価して予約しました。
街の中心ででワインを購入し、食事もしたかったのですが、18:00を過ぎるや、どんどん店じまいです。さらに適当なレストランも見つからず、結局ホテルに戻って、地階のレストランで、食事(イタリアン)を作ってもらいました。
女主人はポーランド人だそうです。調理するのは男性、何人かは不明です。
ワインを買いたかったが、買うことができなかったと言ったら、レストランで出しているハウスワインを一本分けてくれました。 -
恒例の朝の散歩。この日は妻と一緒にモーゼル河を渡って、朝日に映るライヒスブルク城をゆっくりと観賞しました。
今日は、マインツに移動し、市内見学後、リューデスハイムに行く予定です。旅行もいよいよ後半、ライン河中流の旅です。
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